村野瀬玲奈の秘書課広報室

次々に明るみに出る自民と安倍の
トーイツ協会との関係。

この機を先にネトウヨ共も縮小していくこと
になるでしょう。

あいつらの大嫌いな所謂反日的思想を持っている
のに安倍がシンパだったとなるから、ますますネトウヨ
に感化される者はいなくなるでしょう。

トーイツの批判が高まるほど自民安倍への嫌悪感が
高まり、ネットの右派の居場所はなくなり粛々と
なっていくでしょう

　司馬遼太郎はアメリカの反共について1974年に次のように書いています。

　反共という不思議な思想（思想というより魔術のようなものだが）ほど，二十世紀後半の政治を混乱させてきたものはない。・・ひとたび反共という魔術にかかる場合，視界にことごとく幼児のような幻影が立ちあらわれ，それを退治するためにはあらゆるものを犠牲にしてもかまわないという，呪術的興奮に駆られる。この呪術的興奮が，第二次大戦後の米国の政界戦略の核になり，米国の権力者たちを夢中にさせた（「人間の集団について・ベトナムから考える」）。

　アメリカは1975年に撤退するまでの6年間に，第二次世界大戦の3倍半に及ぶ火薬をベトナムにまき散らしたものの，事実上敗北しました。国家がどのような政治体制になろうが，それはその国の国民が選択することであり，他国が介入してよいことにはならない。民族自決の原則に反するものです。ところがアメリカは，いったんある国の政府を反共の旗印に反する適性の政権とみなすと，圧倒的な軍事力をちらつかせ，あるいは実際に行使して政権転覆を図ってきました。非民主的な独裁軍事政権であっても，それが反共であるかぎりアメリカは支援してきました。

　近衛文麿は敗戦によって日本が共産化することを最も恐れていました。ロシア革命においてロマノフ王朝が暴力的に抹殺されたことが日本でも起きるのではないかと恐れていました。アメリカは終戦前から戦争終結後は天皇制を存続させて利用することを考えていました。もちろん共産主義に激しい憎悪を抱く裕仁天皇及び周囲の皇族の存在がアメリカにとって都合がよかったのです。「反共」であるからこそＡ級戦犯だった岸信介はアメリカから解放され，「反共」のために懸命に行動しました。岸信介と佐藤栄作はＣＩＡにお金をせびっていたことが判明しています。「反共」のために利用できる統一教会＝勝共連合を岸信介が密接な関係を持ったのは当然の流れでした。自民党の改憲草案も統一教会案がオリジナルではないかとさえ言われています。アメリカは表に出てきていませんが，当然自民党と統一教会の蜜月関係は黙認または奨励していたものと思われます。ところが統一教会がアメリカ国内で無視できないほどの反社会行為を繰り返すようになると文鮮明を逮捕してしまいました。ここで自民党（金丸信）は文鮮明の身柄解放に積極的に乗り出しました。自民党は統一教会を利用し，統一教会は自民党を利用し，両者は車の両輪または双子のような存在になっていきました。こうなるとシナリオライターであるアメリカも手を出しずらくなり，それは日本の問題であると突き放すような態度に変わっていったのではないでしょうか。岸信介・自民党，統一教会，アメリカ，この三者を組み合わせるキーワードは「反共」だと思います。長い間の共産主義敵視，「反共」という思想・魔術が現在の統一教会問題を生み出しました。「共産狩り」は２０世紀の「魔女狩り」でした。

　マスメディアが批判精神をなくし萎縮したのは，2000年に安倍晋三がNHKの番組への介・恫喝だったと言われています。安倍晋三が狙撃された今回の事件は現象的には朴正熙の暗殺事件がいちばん近いように私には思えます。自由と民主主義を抑圧し，恫喝を用いてふるいあがらせ，アメリカに追随するために集団的安全保障制の法制度整備に乗り出し，内閣法制局長官の首をすげかえました。ひそかな暴力を用いることを多用し，好んできた安倍晋三は暴力によって倒れざるを得ませんでした。