村野瀬玲奈の秘書課広報室

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郵政民営化について書いた記事を「郵政民営化凍結」トラックバックピープルにＴＢするのをさぼっていたら発案者の喜八さんにお叱りを受けました。毎日の生活の中で記事書くだけで精一杯でトラックバックもする時間が残っていないのです。(^^;;

喜八さんすみませ～ん。今日からはできるだけトラックバックします。m(__)mペコペコ

「郵政民営化凍結」トラックバックピープルはこちら。
http://tbp.jp/tbp_9088.html

さて、郵政民営化が本当に国民のためになっているのかを日常生活のちまちましたところ（笑）から考えるというのは、今の政治の誤りをわかりやすい形で政治ブログ界の外のリアル世界で多くの人に雑談や井戸端会議などで伝えるのにいいのではないかと思います。

手数料値上げや過疎地の局の切り捨てはもちろん、まだまだいろいろなサービス低下が生じる可能性はあると思います。

で、今日は、郵政民営化について経済理論などもからめて理論的に粘り強く追及する人たちとはちがったちまちました話をさせていただきます。郵政民営化とは関係なく以前から思っていた話です。郵便局の窓口の体制について考えてみようと思います。

郵便局には郵便、貯金・為替、簡易保険と業務があって、窓口も分かれていますよね。今の郵政民営化もそれをふまえて分社化されたわけです。で、私は窓口が分かれていることにずっと疑問を持っていました。たとえば、貯金・為替の窓口に列ができていて、郵便や切手販売の窓口には誰もいなくて局員は手持ち無沙汰、ということ、あるいはその逆の光景をよく見ました。いえ、郵便の窓口だって、局によっては、切手を販売する窓口と販売しない窓口（切手代わりのシールを印刷する窓口）が別になっていることもあります。記念切手を貼って手紙を出そうとして窓口に並んで、到達した窓口が切手を売らない窓口だった、なんてこともあります。なんでこんな分業の細分化をするのか。すべての窓口ですべての業務をすることにすれば待つ人を効率よくさばけるのではないかと何度も考えました。

私がよく知っているフランスの例を出しますが、フランスの郵便局ではすべての窓口で貯金や小切手の処理、郵便物の受付、切手や封筒や小包用段ボール箱の販売、局預かりの書留郵便などの手渡しなどすべての業務を担当しています。窓口で担当していないのは、郵便貯金口座（今はバンク・ポスタルといってますが）の口座を開いたり貯蓄運用の個別の相談をしたりするための窓口です。これは窓口というよりも別の担当者が個別に受け付けるための別室になっています。

だから、局内で順番を待つ人たちの列はただ一つ。新規口座開設などを除いては、どんな用事で来た人も一つの列に並び、空いた窓口に順々に行くことになります。

これはシステムとしては別に革命的なものでもなんでもなく（笑）、仕事の配分を無駄なくしようとすれば誰でも思いつくものでしょう。なんでこういう方式を日本ではやらないのか、ずっと謎でした。

今回の日本の郵政民営化は、郵便、貯金・為替、簡易保険をばらばらにして一つの郵便局の中で別々に別々の事業体にやらせるわけです。局によっては、業務ごとに仕切り板で区切って、業務ごとの交流をきちんとやめさせるわけです。（ベルリンの壁、と現場の局員によって呼ばれている、という話もどこかでちらりとききました。）なんかおかしくないでしょうか。事業が分割され、縮小されるような感じです。

その一方で、各事業体は、たとえばゆうちょ銀行が民間の既存の銀行と提携するとか、郵便会社が日通と提携するとか、そういう話ですが、それって、郵便局としての独自の存在が既存の企業組織の中に溶解していくような気がするのですが、それでいいのでしょうか。結局、提携先がどう儲けるかという話になっていくように思えます。そして、まさに、保険と貯金をアメリカが召し上げようとねらっている...。そして、そのお金が日本のためではなく、アメリカのために使われる...。

でも、郵便、貯金・為替、簡易保険を同じ郵政の中でおこなうことによる有形無形の相乗効果ってなかったのでしょうか...。

もう一つ、以前は郵便局のキャッシュディスペンサーで海外の銀行・クレジットカードを使って日本円をおろすことができました。前はキャッシュディスペンサーに「Need cash?」という英語のシールが貼ってあったことに気付いていた方もおられると思います。私も海外のお客さんを迎えて「現金をおろしたい」と言われたときに郵便局に案内するのが常でした。日本の一般の都市銀行や地方銀行などでは多くの場合、海外のカードでは現金をおろせないのです。（おろせることもあります。ただし、いろいろなお客さんを案内した私の経験から言うと、おろせるかどうかは神のみぞ知る、という感じでした。私の日本のカードなら海外のキャッシュディスペンサーで現地通貨をおろせるのに。）現在、郵便局のキャッシュディスペンサーからは「Need cash?」のシールが消えていて、海外の人に便利なこのキャッシュディスペンサーの機能が残っているか気になるところです。窓口に列ができていないときにたずねてみましょう。あ、でも、郵便の窓口にたずねたら、「弊社の担当外なのであちらの貯金・為替窓口に行ってください」とたらいまわしにされるのかな。

ちまちました話ですみません。（笑）

それにしても、今から提携先やらいろいろな具体的なことを決めるなんて、こんな準備で郵政民営化、本当に大丈夫なんでしょうか？前々回のエントリーでユーロ導入の話をしましたが、これは十数カ国にまたがって何年も前からタイムテーブルが決められ、かなりうまく単一通貨体制に移行したことを思うと、日本の郵政民営化にはとうてい全幅の信頼をおけないのです。

郵政民営化には疑問はたくさんあり、混乱はまだまだ生じるでしょうし、サービス低下が明らかになる中で「こんなはずじゃなかった。コイズミにだまされた」と思う人が増えてくれば、日本の貯金をアメリカをはじめとする海外資本にまきあげられることをストップできるかもしれません。ちまちまとしていてもいいから（笑）、がんばって郵政民営化への疑問を政治や行政に投げかけ続けましょう。


最後に、この秘書課広報室をやっていてよかったなと思わせてくれるコメントを紹介してこの記事を終わります。この記事自体、このコメントを大きく紹介するための長いイントロと言えなくもありません。（笑）それにしても、民主党議員に国民が郵政民営化とは何かを教えてやらないとだめなんでしょうか？(^^;;

こば☆ふみさん、コメントありがとうございました。全文転載させていただきます。

[C1289] 郵政民営化をひっくり返すこと・・・。
村野瀬さま　議員名簿を活用させていただいています・・・感謝！！。国会が始まりましたが民主党からは郵政民営化のことについては音沙汰なしですね・・・。
国民新党の郵政民営化についての質問からははっきり小泉・竹中路線の批判が浮き彫りにされました。なぜ、民主党は「凍結」について語らないのか？国会質問に少しでも言及がされないのか？大いなる疑問です。地元の民主党議員候補からも「すでに施行されてしまった」という言葉しか聞けません。
民主党幹部議員事務所への電話・FAX攻勢で感じるのは、郵政民営化自体への認識不足。「郵政造反組みは古い自民党＝ばらまき組み」という一方的な決めつけがあるようで、国民利益がどれほど毀損されるのか？本筋のところの認識が不足していることを実感しています（国民新党議員に教えてもらえ！！！）と言いたいですね。
「郵政民営化＝郵政選挙」に遡って与党を攻めない限り表面上のお化粧直しにしか過ぎない・・・あの９．１１こそは国と国民生活が崩された象徴的な原点だと思います・・・「郵政民営化の凍結は改革の本丸」なんですよね。

国会開始直前の１０月１日の午前中に電話して数人の民主党の国会議員さんと直接お話できましたが、「郵政民営化には問題あり」とはおっしゃるのですが、敢えて凍結法案を今出すことにはあまり興味がないようでした。これからも電話・FAXでしつこく訴えていくつもりです。ではでは。
2007-10-05 投稿者 : こば☆ふみ


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