村野瀬玲奈の秘書課広報室

私が特に気になるのは、千葉さんがマスコミのことをどう考えている人なのかです。
旧社会党の出身者というのは、マスコミを正義の味方だと信じている人が多く、これまでも死刑問題に限らずマスコミにバッシングされると意見を変えるということがしばしば見られましたので、今回の千葉さんもそのパターンではないかと思っています。
もっとも、マスコミに疑問を持っている政治家でもバッシングされてもブレずに立ち向かうのは亀井静香ちゃんくらいしか見られないんですけど。

ただ、解せないのは、選挙直前になって突然駆け込み的に執行にサインしたとされている点です。
死刑賛成派の方が圧倒的に多いから、その票を目当てにサインしたのではないかとの疑惑を持たれてもしょうがないでしょう。
あるいは、党の選挙担当者（枝野幹事長ら）からそうするように指示されたのか。
それでも、結局、選挙に落ちてしまったので、ひょっとしたら、「しまった」と思っているのかも知れません。
立会いも名誉挽回というか、その穴埋め的に行われたのかも知れません。
しかし、自民党からは「落ちた人が死刑にサインするのはけしからん」と批判されているそうですから、逆にそれを利用して、「ごもっともです。今後はサインしません」と言うのも手だと思いますが、そういうしたたかさもないようです。

まあ、千葉さんが本心や信念で死刑に反対していたのか、それとも「左翼的なエエカッコ」で反対していただけなのかは、千葉さん自身にしかわからないわけですが、一般論として、左翼の「死刑反対」が怪しげであることは覆いがたい事実です。
まず、左翼が絶対権力を握った国はことごとくといっていいほど、死刑やりまくり国家でした。
先般、ヨーロッパ（スペインだったかな）のテレビ局がカストロロングインタビューというのをやったのですが、死刑についても語っていて、「死刑廃止運動は支持する」としながらも、キューバの話になると、「死刑廃止すると米国のスパイがキューバ国民を殺しまくるのでキューバに死刑は必要だ」などと言うのです。
また、日本国内でも、いわゆる極左過激派はテロや内ゲバやリンチを「死刑」と称して行っていました。
今でもネットの文章を見ていると、気に入らない人物に対しては気軽に「あいつは死刑だ」などと口走ってしまっているのが実情です。
そんな彼らの口から「死刑反対！」などと出れば、まさに「お前が言うな！」の世界です。

いっそ、これを機に左翼の死刑廃止派におとなしくしてもらうというのも手かも知れません。
日本の政治状況を考えると、左翼が死刑廃止運動の前面に出ることは、死刑廃止＝左翼イデオロギーとのレッテルを貼られ、、死刑廃止運動の足枷になっているともいえますからね。
亀井静香ちゃんを議連の会長に据えたというのも、薄々、そういう状況に感づいているからなんでしょう。