「天下り規制の公務員制度改革法案、今国会での成立困難に」 2007年05月31日03時11分
国家公務員の天下りあっせん一元化などを盛り込んだ公務員制度改 革関連法案の今国会での成立が困難となった。会期末まで1カ月を切 るなか、「宙に浮いた年金記録」問題が急浮上して与野党対決が強ま り、参院での審議時間の確保が難しいと与党側が判断した。
同法案は、国家公務員の再就職について、各省によるあっせんを禁 止。新設する官民人材交流センターにあっせんを一元化することを柱 とし、公務員の能力実績主義なども盛り込んでいる。
参院選に向け、安倍首相はこの法案を、社会保険庁改革関連法案と 並んで公務員改革に積極的に取り組んでいることを印象づける最重要 法案に位置付けていた。中央省庁や与党内にも抵抗が強かったが、首 相の強い意向で国会提出にこぎつけた経緯がある。
塩崎官房長官は30日、自民党の青木幹雄参院議員会長と国会内で 会談し、同法案の今国会での成立に協力を求めた。これに対し青木氏 は、参院ではイラク特措法改正案などが審議中であることを説明。公 務員制度改革法案を参院に送付されても、成立は物理的に困難との見 通しを示し、審議未了で廃案になる可能性を指摘した。
与党側は30日、衆院厚生労働委員会で年金時効特例法案の採決を 強行。衆院内閣委員会でも同日、公務員制度改革法案の採決に踏み切 る構えを見せていたが、見送った。この結果、参院での審議入りは大 幅に遅れ、成立に十分な審議時間の確保が難しくなった。
同法案を参院側で審議する参院内閣委員会の委員長は民主党議員で あり、審議を強硬に進められないことも、与党側にとっては足かせと なっている。
同法案の扱いについて政府高官は30日、「断念ではないが日程的 には厳しいものがある」と語った。与党国対幹部も同日、「日程は非 常にきつい。参院側の委員長が野党だし、常識的に考えれば非常に難 しい」との見通しを示した。 (朝日新聞 http://www.asahi.com/)
ふ~ん、とうとう断念しますか、、、。 まぁ、あれもこれもと詰め込みすぎましたからねぇ~。(?)
年金の問題は、もう参議院も通過ですか? まだ強行採決とか、やってないんですかねぇ。 この前やってたのが、参議院でしたか、、、。
おやっ、などと思ってたら、↓、国会を延長して、天下り法案、成立 させるつもりみたいですよ、、、。
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「国会会期5日延長案 自民 天下り規制法 成立狙う」 2007年6月5日 朝刊
自民党内で四日、国会会期(会期末六月二十三日)を五日間延長す る案が浮上した。安倍首相が今国会中の成立に強い意欲を示している、 天下り規制を強化する国家公務員法改正案の審議時間を確保するのが 狙い。延長幅が六日以上になると、与党が想定している「七月五日公 示、二十二日投票」との参院選日程が変わるため、延長する場合でも、 六月二十八日までにとどめるべきだとの意見が大勢となっている。
参院幹部は四日、同改正案について「会期を延長して成立させるか、 会期内に急いで成立させるか、方法は二つある。その判断は、今週中 にすることになるだろう」と指摘した。
また、若手有志でつくる「改革プランを実現させる会」の平井卓也 衆院議員らは同日、安倍首相を首相官邸に訪ね、「会期延長も含めて、 あらゆる手段を講じて国家公務員法改正案を今国会で成立させてほし い」と要請した。
公選法の規定によると国会の閉会日が六月二十二-二十八日なら、 参院選の投票日は七月二十二日。閉会日が六月二十九日-七月五日な ら、投票日は七月二十九日にずれ込む。
与野党は、七月二十二日投票を前提に準備を進めており、「投票日 が変われば、大混乱になる」(自民党参院幹部)と、大幅延長には反 対する意見が圧倒的だ。 Copyright(C) The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.
「会期内に急いで成立させる」というのは、もってのほかという気が しますが、「会期を延長して成立させる」といっても、5日間の延長 で、大丈夫なんでしょうかねぇ~?
まぁ、官僚が抵抗するのは当然でしょうけど(?)他にも、もう少し 慎重に議論した方がいいという意見もあるようですが、参院選がある からと、急いで成立させても、いいんですかねぇ~?
年金は「政争の具にするな」という人がいますが、参院選に間に合わ せるために成立させるのは、許されるんでしょうか。
あっちからもこっちからも批判されてる法案を、そんなに急いで成立 させると、後で、災いがやって来なきゃいいんですけど。(?)
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