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2012-06-24

【パラグアイ】ルゴ大統領が議会の弾劾により失職

22日、南米パラグアイでルゴ大統領の罷免を求める議会上下両院の弾劾が成立し、同大統領は失職することとなった。後任にはフランコ副大統領が昇格した。

ルゴ大統領はカトリック教会の元司教だが、キリスト教社会主義・カトリック左派の「解放の神学」支持者としても知られ、08年4月の大統領選挙では中道・左派が結集した「変革愛国同盟」(自由主義政党・真正急進自由党、元社会主義インター加盟政党・二月革命党、社会主義インター加盟政党・連帯の国党および進歩民主党などで構成)から立候補し当選。61年に及んだ保守政党・国民共和協会(通称・コロラド党。61年のうち35年はストロエスネル大統領による事実上の軍事独裁政権だった)の長期政権を打ち破り、パラグアイにも中南米の時流に乗った反米左派政権樹立ともてはやされた。

しかしその後、大統領は司教時代に隠し子をもうけていたことが発覚して倫理的な支持を失い、さらにこの15日に発生した土地なし農民による農地占拠運動(コロラド党政治家が地主として所有する農地に対する攻勢だった)が警官隊と衝突し17名が死亡した事件の責任追求を受けて罷免の動きが急速に拡大。この動きに変革愛国同盟のうち真正急進自由党も賛同にまわり21日に下院で、続けて翌日に上院で、ともに圧倒多数の賛成によって弾劾が成立し、失職に追い込まれた。なお昇格したフランコ新大統領は真正急進自由党に所属している。また憲法の再選禁止規定によりルゴ氏は来年に行われる大統領選挙に出馬できない。

罷免に先んじて衝突事件の責任を取り辞任していたフィリツオーラ前内相は今回の事態を「制度的なクーデター」として非難しており、ルゴ前大統領も同様の見解を示している。議会前では今回の失職に抗議する農民が警官隊と小競り合いを起こし一時混乱した。ただ議会ではいまだに上下両院でコロラド党が第1党、コロラド党分派で軍部の実力者・オヴィエド元将軍が率いる倫理市民全国同盟が第3党であるうえ、与党連合である変革愛国同盟の内部でも真正急進自由党が多数を占めるなど、大地主を基盤とする保守派がいまだ勢力を誇るパラグアイにおいて政権の基盤が弱かったことは否めない。

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22日、南米パラグアイでルゴ大統領の罷免を求める議会上下両院の弾劾が成立し、同大統領は失職することとなった。後任にはフランコ副大統領が昇格した。 ルゴ大統領はカトリック教会の元司教だが、キリスト教社会主義・カトリック左派の「解放の神学」支持者としても知ら?...

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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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