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Château d'Amboise

今週は2週間前に行ったモン・サン=ミシェルツアーの違反切符が届くことはなかったので(事務さんがオフィスに来る度ビクビクしていました(^^;)),ロワールの古城紹介に戻ります。シャンボール城を出てからは,トゥール方向にロワール川沿いを走っていきました。途中,対岸にBlois(ブロワ)の町が見えました。ブロワは,鉄道利用者に古城巡りの拠点として利用されている町だそうです。

ブロワから30分ほど走って,三つ目の目的地アンボワーズ城に到着です。ヴァロワ朝第7代のフランス王シャルル8世が生まれ育った城です。シャルル8世はイタリア戦争を始めた国王ですが,その後のルイ12世,フランソワ1世,アンリ2世までイタリア遠征は続き,イタリア・ルネッサンスの様式が取り入れられていったそうです。



坂を上ってアンボワーズ城内へ。城内に建物はこれしかなく,あとは庭園になっていました。写真は,PowerShotで撮影した2枚の写真をPhotoshopでパノラマ写真に合成しています。

元々はこのくらい建物があったそうですが,フランス革命とナチスドイツによって大部分が破壊され,現在は黒い部分だけになっています。

城内にあるサン=テュベール礼拝堂。レオナルド・ダ・ヴィンチのお墓がこの中にあります。レオナルド・ダ・ヴィンチはフランソワ1世によってアンボワーズに呼ばれ,余生を過ごしたそうです。

庭園内には,レオナルド・ダ・ヴィンチの胸像もありました。

建物の中でおもしろかった箇所を紹介したいと思います。ブルターニュ大公フランソワ2世の娘アンヌ・ド・ブルターニュはシャルル8世と結婚し,アンボワーズ城にやってきたため,アンボワーズ城のあちこちでフランス王国とブルターニュ公国がコラボした様子を見ることができます。この暖炉は,普通に装飾が施された暖炉に見えますが・・・,

よく見ると,左半分はフランス王室の白百合の紋章,右半分はブルターニュ公国の「汚されるより死を」を意味する紋章になっています。

こちらはもっとわかりやすい例で,ステンドグラスが使われた窓です。フランス王室の紋章とブルターニュの紋章が入ったものの2パターンがありました。

ミニームの塔の内部。馬車が上がって来られるように螺旋状のスロープになっています。立体駐車場用のスロープの原点でしょうか!?

アンボワーズ城からロワール川下流方向を眺めて。川側に城壁からせり出ている部分が,ミニームの塔です。

初日にブールジュまで行ったときは,長時間の車移動で娘が辛そうだったので,2日目はシャンボール城とアンボワーズ城を見学して終了です。トゥールのアパートホテルに戻り,のんびり過ごしました。

テーマ : フランス旅行
ジャンル : 旅行

1 km/hオーバー

午前中,職場のデスクで仕事をしていると,私宛に1通の手紙が届きました。封筒にはRépublique Française(フランス共和国)のロゴのみだったので,滞在許可証関連の通知か何かかと思いきや,開封してみるとなんと違反切符!(笑)5月8日の16時37分,ブールジュからシュノンソー城に向かっていたときのようです。

基本的に制限速度プラス10 km/h以下で走行していたので,まったく覚えがないのですが,同僚に訳してもらうと,制限速度90 km/hのところを私の車両(レンタカーのフォード)は96 km/hで走行していたそうです。ただし,レーダーの誤差を考慮してなのか,違反速度は91 km/hとのこと。なんと1 km/h超過の違反切符でした。反則金は45ユーロで,クレジットカードでオンライン決済。こんなにルーズな国なのに,わずか1 km/hで違反ということにちょっと納得がいきませんが(日本でも速度違反で捕まったことがないのに・・・),ルールには厳格な国であるということを学びました。

ちなみにフランスの高速警察にはインプレッサが使用されていたそうですが,事故を起こしてからルノーのメガーヌRS (Renault Sport)に切り替わったそうです。同僚曰く,隊員がスバルのハイパワーを扱いきれなかったかららしいですが。こんなにオービスが厳しい国では,高速警察に高性能な車は必要ないかもしれませんね。

日本で経験できないことをするためにフランスに来ていますが,フランス人もめったに経験しないことをしていると同僚たちからは言われています(^^;)ちなみに,3月には借りている部屋(浴槽の排水管)からの漏水があって,下の階の住人に迷惑をかけるというアクシデントがありました。先月は日本から送ってもらったウェディングドレス(2年前に購入)に関税がかかり,600ユーロを支払いました。今回の反則金の支払いも含めて,排水管の修理,下の部屋を修復する保険,関税の手続きはフランス語なので,すべて同僚たちに助けられています。さて,帰国までにあといくつ経験できるかな?(笑)

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

Château de Chambord

二つ目の城は,トゥールからおよそ80kmのところにあるシャンボール城です。ロワール流域で最大の城で,敷地は国の狩猟保護区になっており,その面積はパリ市と同じ広さだそうです。写真は敷地の中です。ゲートを通過してから,しばらく走っても城が見えてきません(^^;)

駐車場に車を止めてしばらく歩くと,ようやく城が見えました。とにかくデカイです。16世紀にフランソワ1世によって,狩猟用の離宮として建てられたそうですが,やり過ぎです。

前日に見た代々女性の城だったシュノンソー城とは,雰囲気がまるで違い,迫力があります。

建物内の展示の中に個人的に目を引く物はありませんでしたが,建物中央に設置されている二重らせん階段は非常におもしろい構造でした。本当にその必要があったかは別として(^^;),二重らせんなので,上る人と下る人がすれ違わないようになっています。

テラスから正面の庭園を眺めて。狩猟用の離宮なので,散歩を楽しむような庭園ではありませんね。

二重らせん階段の他におもしろかったのは,屋上です。城には282も暖炉があるそうですが,それらのための煙突や採光のための塔のデザインが特徴的でした。

それぞれ違ったデザインなので(モチーフは同じでも組み合わせが異なるので),「フランソワ1世はどれがお気に入りだったか?」などと勝手な想像をしながら眺めてきました。

シャンボール城のブティック(土産物売り場)には,センスのいいものも比較的多く置いてあり,少し買い物をして建物を出ました。外に出ると(午前11時半頃),入場待ちの行列ができていました。建物への入場は9時からだったのですが,フランス人ののんびり具合を考慮して10時に到着するように出てきて正解でした。

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Château de Chenonceau

先週行ってきたロワールの古城巡りに戻ります。ここからいよいよ古城の紹介です(^^;)

一つ目の城は,トゥールからおよそ30kmのところにあるシュノンソー城です。城内に入ると,新緑がきれいな並木道がありました。馬車ではなく徒歩で進んでいきます。

並木道を抜けると城が見えてきました。シュノンソー城は,16世紀に建てられた後,代々6人の城主が女性だったという特徴があります。

正面から見ると,普通のキレイな城ですが・・・

奥行きがあり,ロワール川の支流シェール川にまたがって建てられています。元々は,橋だったそうです。これはおもしろい。

シェール川に架かる部分は,内部では回廊になっていて,舞踏場として使われていたそうです。6代目の城主の時代では,第一次世界大戦中に病院として使われていたそうなので,60mもあるこの回廊にはベッドが並べられていたことでしょう。

回廊以外に各部屋も見学できるようになっています。

絵画のコレクションが展示されたそれぞれの部屋も見応えがありますが,個人的におもしろかった部屋は厨房です。宮殿も含めて,城の厨房を見たのは初めてでした。

女性が城主だったということもあり,シュノンソー城は庭園の美しさでも知られています。こちらは,初代城主ディアーヌ・ド・ポワティエの庭園。

こちらは2代目のカトリーヌ・ド・メディシスの庭園。シュノンソー城は,川に架かる特徴的な建物とこれらの庭園の美しさからロワール流域の古城の中でも人気の城だそうです。

この後は,トゥール郊外のアパートホテルにチェックインし,早めに就寝しました。1日目の走行距離は,およそ550kmでした。

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ジャンル : 旅行

Pointe du Grouin, Cancale, & Dinan

サン・マロを観光したあとは,プルバレ(Ploubalay)にあるClos Saint CadreucというB&Bに泊まり,オーガニックワインと魚料理の夕食を楽しみました。
翌日は,サン・マロを通過して,Pointe du Grouinという岬に行きました。

海の青さと崖の様子が,積丹半島の雰囲気になんとなく似ています。散策していると,なぜかココナッツミルクの香りに包まれました。周りで日向ぼっこをしているフランス人がサンオイルでも塗っているのか!?と思いましたが・・・

香りの元は,このAjonc d'Europe(ハリエニシダ)という植物の花でした。積丹半島では,同じく黄色の蝦夷甘草(エゾカンゾウ)が一面に咲いていたので,似ていると感じたのでしょう。

岬から少し南下して,カンカル(Cancale)という町にやってきました。

カンカルは,カキの産地としてフランスではかなり有名です。

それではいただきます(笑)。このエリアでは,数が少なくなったヨーロッパヒラガキも生産されていて,マガキと食べ比べることができます。ヨーロッパヒラガキは,マガキと比べて香りがよく,おいしいです。

店先にあったNo. 0(特大サイズ)のヨーロッパヒラガキ。ホタテのようにデカイです。

こちらは,No. 0のマガキ。一般的に小ぶりの方が味がいいので,私はNo. 2を食べました。

午後も天気が良かったので,海上の靄も消え,対岸のモン・サン=ミシェルが見えました。

カンカルのあとは,中世の町並みが多く残っているディナン(Dinan)に立ち寄りました。

キブロン(Quiberon)という町が,イワシ,サバ,マグロの缶詰の生産で有名ですが,ディナンで缶詰の専門店があったので,ゲストたちはここでブルターニュ地方のお土産を購入し,帰路につきました。風が吹くと少し肌寒いこともありましたが,海沿いも大分暖かくなってきたので,今度は家族を連れて来たいと思います。

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Mont Saint-Michel & Saint-Malo

日本からゲストがいらっしゃいましたので,モン・サン=ミシェルにお連れしてきました。昨年の9月以来,2度目です。到着してみると,モン・サン=ミシェルに続く道は途中で取り除かれ,計画通り橋が建設されていました。島の状態に戻す計画は本当なんですね。その前は森だったらしいので,そのうち森の状態にまで戻したりして(^^;)

修道院から橋の建設現場を眺めて。なんだかすごいことになってます・・・。今回は修道院の内部も見てきたので,その写真は後日紹介したいと思います。

午後からは,昨年の12月以来のサン・マロへ。前回は冬だったということもあり,天気がよくありませんでしたが,今回は見事に晴れてくれました。

ちなみに,今回借りたのは,フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアントです。3人分のスーツケースを積むことを考えてワゴンクラスで借りたら,この車種が割り当てられました。16インチでハンドリングが少々曖昧なのが気になりますが,快適に走って来られました。

晴れてくれたおかげで,南仏のような青い海が見られました。そして,ちょうど干潮だったので,陸続きとなった島に歩いて渡ることもできました。

フランス北西部はこれから観光のベストシーズンです。

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Cathédrale St-Etienne

ブールジュ(Bourges)に城はないのですが,ここまで足を伸ばした理由は,世界遺産のサンテティエンヌ大聖堂を見てみたかったからです。到着してみるとまずその壮大さに確かに感動させられます。が,しかし,時期が悪かったです。GWに張り切って富良野に行ってしまった,北海道1年目の春を思い出しました(笑)。花は植えられていないし,本格的な観光シーズンに向けて建物は改修中という・・・。

この大聖堂の特徴は,柱から側壁に伸びるアーチ状の梁(フライング・バットレス)がデュアル構造になっている点です。こうすることで,ステンドグラスの面積を大きくしてもより高い天井高を支持できるのでしょう。

フライング・バットレスだけでなく,正面も特徴的でした。扉の周りの彫刻は,これまでに見たことのない細かさでした。

天使もいっぱい。悪魔もいっぱい。よく見ると,悪魔は人に対して何かやらかしているようです。

大聖堂内部に入ってみると,外から眺めていた以上に天井が高く感じられ,ただただ圧倒されます。

高さがわかるように,人を入れた写真も。昼過ぎの世界遺産だというのに観光客の数は,驚くほどに少なかったです。

バラ窓+その下部のステンドグラスも他の大聖堂や教会とは異なるデザインでした。

ブールジュのサンテティエンヌ大聖堂は,ロワールの古城巡りを目的とした観光プランには通常含まれませんが,レンタカーを借りてでも自力で見に行く価値があると思います。また,これまで12~13世紀に造られたいくつかの建造物を見てきましたが,それらよりも倍近く古い法隆寺の木造建造物群は,改めて歴史的に重要であると感じました。帰国したら,また奈良に行ってみたいと思います。

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ロワールの古城巡りへ

フランスでは5月8~12日で連休なので(同僚たちは前後に休みを取って2~3週間のバケーションにしていますが・・・),2泊3日でレンタカーを借りてロワール川流域に点在する古城を巡ってきました。最初の目的地は,ナントから東におよそ200km,トゥール(Tours)という町です。各城で「チケット購入行列」に並ばずに済むように,観光案内所で見たい城(4ヶ所)の入場券をすべて購入しておきました。

休憩がてらトゥールの旧市街を散策。5月8日は戦勝記念日で祝日ということもありますが,10時台ではカフェくらいしか店が開いていません。日本のゴールデンウィークをイメージして早めに家を出ましたが,のんびりなフランス人は連休中でものんびりでした(^^;)高速道路本線や料金所,サービスエリアでも渋滞に遭うことはありませんでした。

トゥールの町には城はありませんが,12世紀に建てられたシャルルマーニュ塔(Tour Charlemagne)が市街地にど~んとあり,周囲の比較的新しい建物から浮いていて印象的でした。ちなみに写真のアルファロメオ・ミトが今回借りたレンタカーでは,ありません(笑)。

こちらが今回のレンタカーです。前回に引き続きまたフォードです(^^;)前回借りたC-MAXほど不安定な車ではありませんでしたが,シート,ステアリング,シフト,ペダルの位置関係が絶妙に悪いのか(日本人の体型に合っていないのでしょう),これまた運転が疲れる車でした。

6,000km走行の新車だったので,車内はきれいでよかったのですが,運転席周りのレイアウト以外に気に入らなかったのは,この水色の針のメーター。おもちゃみたいで安っぽいだけでなく,パッと見たときの視認性が悪いです。

そして,トゥールからさらに東に160km,ブールジュ(Bourges)を目指しました。フランスの高速は,景色が農地や放牧地ばかりで単調ですが,路面や視界はいいので,車がよければ快適に楽しくドライブすることができます。

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Sainte-Chapelle

パリ滞在3日目(最終日)の午前中は,再びシテ島に行きました。ネタとして,パリ観光を無料で済ませるかという話もありましたが,本命のサント・シャペルを見学です。サント・シャペルは写真の最高裁判所の敷地内,向かって左側にあります。元はキリストの聖遺物を納めるために建てられた教会だそうです。開館5分前に行き,少し並んで入りました。

建物に入ってらせん階段を上ると,壁全面がステンドグラスの礼拝堂の中へ。

かなりの数の観光客ですが,ステンドグラスを見上げている分には視界に入らないので,じっくり眺めることができます。

ステンドグラスでは聖書の一場面がそれぞれ描かれているので,聖書の内容を少しでも知っていれば,より深く鑑賞できるのになぁといつも思います。

聖書の内容を知らなくても,この細かさと鮮やかさは,他の大聖堂や教会では見たことがないので,まさに一見の価値があると思います。

西側のバラ窓と壁画。バラ窓は,後から加えられたものだそうです。

北側のステンドグラスの一部は,修復中でした。サント・シャペルの後は,同じ敷地内にあるコンシェルジュリーも見学しました。元は,王宮の門衛がいた場所だそうですが,フランス革命後は牢獄として使われ,マリー・アントワネットも収容されていたそうです。見学し終わったときには,網走監獄のときと同じようにテンションが下がってしまいました(^^;)
その後は,モンパルナスに戻ってホテルをチェックアウトし,TGVでナントに戻りました。これで初めてのパリ観光は終了です。

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カーボンナンバープレートリム

パリ観光のレポートをしていましたが,ひさしぶりのクルマねたを挟みます。日本を離れてもクルマいじりはやめ(られ)ません(笑)。今回交換したのは,ナンバープレートのフレームです。ニスモからドライカーボン製の商品が出たということで注文してみました。

これまではダーククロムカラーのフレームを付けていましたが,カーボンになってより引き締まった印象の顔つきに。R32はGTS系が適合外ですが,GT-Rのバンパーには装着可能です。

34Rも同様に交換。34の方がボリューム感のある顔つきをしているので,32よりも似合っていると思います。

テーマ : 車関係なんでも
ジャンル : 車・バイク

プロフィール

R.S.

Author:R.S.
好きなものは,クルマ,温泉,キャンプ,旨い食べ物,旨い酒,水泳,映画です。

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