今回は父亡き後新しく「冬寂王」の名を継いだ冬の王子の指揮の下、第二次極光島奪還作戦を慣行する話。
前回の話で1年ぶりの再会を果たし、お互いの肌に触れ合い改めて気持ちを確かめ合った魔王と勇者。
陰ながら「丘の向こう側」を見るために勇者ががんばっている一方で、自ら戦地に赴く事で魔王もがんばっている……そんな2人のがんばりが何となく感じ取れる話だったなぁという気がしました(´ω`)
今回になって何故勇者が魔族のために「開門都市」であれこれやってるかがようやく理解できたわけなんですけども、魔族の力を使って思う存分聖鍵遠征軍を懲らしめてる辺り、やってる事が魔族そのものですよねw
聖鍵遠征軍の皆さんからは、「死霊騎士」なんて呼ばれて恐れられちゃってたし……まぁ、あれだけ魔族に対して高圧的に我が物顔で振舞いを続けてきたんだから自業自得としか思えませんでしたけども(ぁ
別に勇者は魔族の肩を持ってるだとか、魔族に寝返ったとかそういう意識で動いてるわけじゃないんだよね。
魔族が下で人間が上の世界でも、その逆の世界でもない。
どちらも対等で上だとか下だとかそういったもののない、そんな世界を創りたいと願ってるんです。
どちらかが世界を支配してしまったら一体どうなってしまうのか、前回の話で勇者は実際に目撃した事によってより明白なものとして実感したんだろうなぁ。
勝ったから何をしてもいい、負けたから何をされたって仕方ない……そんな事があっていいはずがない。
まったくもってその通りだと思います、はい!
なればこそ、聖鍵遠征軍を追い出した事で「開門都市」が魔界の中で唯一人間の支配する地域から、魔族と人間の交流都市へと様変わりしたのは勇者にとって非常に好ましい結果となったんじゃないかなぁ。
あそこで人間と魔族がうまい事やれれば、争い合うだけじゃなくてお互いに分かり合えるんだっていう実証にもなりますからね!
とりあえず、あの無能な司令官に代わって新しく着任したクマみたいな体格の人(待)がまともな考えの持ち主でよかったですw
というか、軍がごっそりいなくなってる状態だから四の五の言ってられる状況じゃなくなってるって事なんでしょうなw
実のところ、勇者が遠征軍を懲らしめてる辺りから「開門都市」を魔族に還す代わりに極光島を人間の支配地域にする算段なんじゃないかって思い始めてましたが……まぁ、その辺はどうでもいいか(何
「戦争は何故起きるのでしょうか。何故終わらないのでしょうか」これは戦地に赴くべく準備を進める魔王に対してメイド姉が投げかけた言葉ですが、魔王の言っていた通り難しい問いですよね…
異なる存在がぶつかり合う事で起きる争いの一形態が「戦争」であり、「戦争」は「争い」の一部。
でも、異なる存在が出会った時にはいつも争いが起きるってわけでもなくって、メイド姉の言う通り助け合ったり遊んだりする事も出来るわけで…
だから戦争も本質的にはそういうものと同じもので、何から何まで悪いのかと言えば必ずしもそうとは言えない。
でも少なくとも1つだけ言える事は、戦争というものは多くの血を流し多数の尊い命をこの世から消し去ってしまう悲しい出来事、なんですよね…
第二次極光島奪還作戦が始まって魔族と戦い始めて、血を流し倒れ伏してる人間や魔族をこの目で目の当たりにした時に悟っちゃったよね。
あぁ、戦争って何でこんなに悲しいものなんだろう……って。
結果としては勇者の尽力もあって極光島の奪還に成功しましたが、奪い取れたからそれでいいってわけでもない気がします。
戦争はやっぱり「いけない事」なんだよね、多分。
あぁでも、女騎士とアザラシ将軍こと南氷将軍との一騎打ちは観ててとっても面白かったし見応えあったと思います!
女騎士が秘技とか言ってフッツーに地面をガコンッて返してたけど、もうなんかスゲー!って事で別にいいやw
敵からの情けをもらわず、武人として悔いのない最期を選択するその生き様……アザラシ将軍、素晴らしい武士でしたね!
あと、極光島を奪還し祝宴が開かれているその舞台裏で勇者と執事の爺さんが2人っきりで語り合ってるシーンもよかったですね~。
序盤から分かりきった事ではあったけど、やっぱりあの爺さんは勇者の仲間だったのね。
人としての枠組みを超えてしまうほどの強者であるだけに1人にしてはいけなかったと悔いる爺さんに対し、そんな事気にするなと笑って済ます勇者……なんかいいなぁ、こういう関係。
爺さんには主に下ネタ関連でお世話になったみたいですが、内容はどうであれ談笑し合える関係ってのはいいものですね~。
是非とも偽お胸を判断する極意を伝授してもらいたいものです!(ぇ
そんなわけで、第6話でした。
序盤の山場がこの話で終わったって感じなのかな?
「開門都市」が人間と魔族の交流都市になった事で両者の関係がどういうものになっていくのか、気になってくるところではありますね(´ω`)
でもまぁ、とりあえずは勇者と魔王のイチャラブ展開をまたこの目で拝みたいものです(ぁ
とか言ってるけど、次回でまた離ればなれになりそうなニオイがぷんぷんするのよなぁ。
次章「すぐに戻れる、すぐにまた会えるさ」
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