5巻のラストがめっさ良いところだったんで、勢いそのままに最後まで突っ走ってしまいました。
その結果、死にたくなる気持ちにさせられました(何
いやぁ、重たいね……深く考えさせられる話ですね…
石神らの言い分を鵜呑みにすると、元々サイコパスは殺人に殺人を重ねて人の生き死にに何も感じなくなった者にしか与えられないクラス。
二階堂欄の場合は後からこのクラスが与えられたのだが
それに対し綾香姉さんは生まれた時からサイコパス、つまりナチュラル・ボーン・サイコパスだった。
このナチュラル・ボーン・サイコパスは食欲や性欲と同列の部分に殺人衝動が盛り込まれており、自分のために躊躇いなく人を殺めていく人なのだとか。
2人の違いは既に与えられていたか後から与えられたかにあるわけですけど、2人共壮絶な幼少期を過ごしたんだなぁとしみじみ感じます。
二階堂欄の場合、二階堂家の跡取りとしての多大なるプレッシャーからというより、兄を失った深い悲しみから衝動的に殺人を犯してるっぽいですね。
これを「自分のため」と言ってしまえば私には何も言い返せませんが、何となくたった一言で切り捨ててはいけない気がします…
一方綾香姉さんはと言うと、長い間母親・春香さんの愛情らしい愛情をかけてもらえずに生きてきたわけで。
春香さんが怜治君を引き取ってきたのを機に母と家族がいられるために、また喜んでもらうために怜治君に深い愛情を注ぐようになったと…
確かにこっちも「自分のため」ではあるけど、一言で片付けてはいけない気がする。
というか、どんな事であっても突き詰めてみれば全て「自分のため」に行き着くんですよ。
大切な誰かを護りたい、って気持ちもよくよく考えてみると、その人のためではなく自分のため。
恵まれない人々を助けるためにボランティア活動をする人たちだって、そうする事で自分自身に充足感を与えているという見方をすれば、確実に自分のためです。
どんな行動をしても行き着く先が皆同じになってしまうから、だからこそ人間ってのは難しいんだよね。
どれだけ他人を思いやり、なおかつ自分を満足させられる行動が取れるのか。
もしくは、他人の事など顧みずただただ自分のためだけに生きていけるのか。
自分と他人とをどのようなバランスでもって考えていくかによって、人間の人格は形作られていくのではないでしょうか…
それにしても、怜治君に対する綾香姉さんの気持ちには目覚ましいものを感じますよ(´∀`)
自分のためとか怜治君のためだとかってのは抜きにして、他の誰かのためにあんなにも自分を犠牲に出来る人はなかなかいないんじゃない?
自分の全てを犠牲にして、それどころか人を殺してでも怜治君を護ろうとする綾香姉さんは素直にスゴいと思う。
ナチュラル・ボーン・サイコパスってのは自分が生き残る事を第一に考えるらしいけど、綾香姉さんの場合は違うんじゃないかなぁ。
基本的に怜治君中心の考え方ですよね、綾香姉さんって。
怜治君が生き残る事が第一で、その次に自分の生存ってところか。
自分の生存についても、おそらく怜治君を引き続き護り続けるためでしょうな(´ω`)
…綾香姉さん、どんだけ怜治君が大事なんだ…!(ぇ
うん、まぁブラコンだって言われても仕方ないよね。
結局さ、今の怜治君に必要なのは綾香姉さんを信じてあげる事なんだと思う。
綾香姉さんを許さなくってもいい。石神側の言い分がどれだけ正しくてもいい。
綾香姉さんの全てをそっくりそのまま受け入れて、信じてあげる事が大切なんだと思う。
きっと、それが
「家族」ってやつなんじゃないかな…
信じるというのがどれだけ難しい事なのかはよく分かりますけどね。
はてさて、綾香姉さんに対する処罰はどうなるんでしょうか!?
正直、綾香姉さんだったら小型天使を1人でやっつけてしまいそうな気がしますw
でも、展開的には綾香姉さんがやられそうなところで怜治君が助ける方が嬉しいかも。
綾香姉さんが怜治君を置いて逃げる事は間違いなくないでしょうね(ぁ
クリックしていただけたら、管理人は大喜びすると思います(何
-- 続きを閉じる --