村野瀬玲奈の秘書課広報室

著名人の新型コロナウイルス感染症を軽視する姿勢が目に余ります。
まず、8月初旬に感染を経験した歌手の長渕剛は、復帰後1本目となるコンサートの中で、『俺、コロナになっちゃったけどね、大したことないんですよ』『今の日本は本当におかしいよ！騙されんじゃねぇぞ！』などと叫び、続けて
『色々なことがあったけども、みんなと歌いながら生きてきた。震災の時もそうだった。ギターをかき鳴らして、拳を挙げて、希望の灯火を点けてね。日本の空を思い切り天高く拳を突き上げていきたい。そういう形でこれからもやっていこうぜ！』などと、まるで音楽の力でコロナ感染症など消し去れるとでも言わんばかりに怪気炎をあげました。
これにはさしものヤフコメ住民も続々と異論を唱えており、あるコメント投稿者は今月に見たという日本テレビ系の旅番組『旅猿』でタイを旅行していた東野幸治と岡村隆史が「マスクを付けている人が思いのほか多くて驚いた」とのエピソード（今年春以降のロケです）を引き合いに出し、
『長渕さんは諸外国と比べて「日本がおかしい」と言ってるけど、彼の言う外国って欧米のことでしょう。タイなどアジアやアフリカの国々とも比較してから言ってほしい』と発言し、私も胸に落ちるものがありました（当該コメントはコメント数が多くなってしまったため、見つけられませんでした）。
https://news.yahoo.co.jp/articles/238712fbbaeca0b849d6e7ecab5a2eecb7f8fb8d
繰り返し報道されている通り症状や後遺症については個人差が大きく、長渕氏は軽く済んだかもしれませんが、中には10代～20代でも「トイレに行く時以外は寝て過ごさなければならない」程の深刻な後遺症に苦しんでいる人だっているのです。療養のため学校の退学や退職を余儀なくされたり。感染経験者の中には『コロナに罹っただけで人生が壊れた』と表現する方々も少なくありません。
この他にも、俳優の伊原剛志はマスクを外さない（外せない）生活を続ける人々を嘲笑うツイートを繰り返したり、少し前の話ですが松本人志と歌手の西川貴教も自身が感染した際にほぼ無症状でも自宅療養しなければならないことに不満を垂れたり、特に許せないのが自称・脳科学者の茂木健一郎。
奴はマスクを外さない（外せない）生活を続ける人々のことを、オウム真理教をもじって「マスク真理教」なる極めて不適切なあだ名を付けて非難を受けたものの逆ギレして正当化する有様でした。
彼らは高収入を背景によしんば感染し重い症状が出てしまったとしても、カネさえ積めば優先的に診てもらえたり入院させてもらえると高を括っているのでしょう。所属プロダクションのバックアップもありますし。ところが我々一般人は上述のようにたった一度のコロナ感染で多くのものを失ってしまう恐れがあるのです。

一部報道で、昨夏にコロナ感染の中等症で入院した女優・綾瀬はるかさんは退院から1か月と経たないうちに映画の撮影に復帰させられ、いわゆるブレイン・フォグでセリフが出てこずに苦しんでいるとか、カットがかかると人目につかない場所でぐったりと休んでいる様子が報じられていました。
気の毒に思う反面、こうした右翼保守的で根性論が横行する業界に誰も異を唱えてこなかったからこそ、自分が苦しい思いをするのではないでしょうか。前にも書きましたが、日本の芸能人やスポーツ選手というのは『私たちは血の滲むような努力をして今の地位や名声、財産を築いた』との自負心が極めて強く、他者にも自分にも厳しすぎます。

先の参議院選挙で伸長したり新たに議席を獲得したのもジミントーをはじめ維新、NHK党、参政党といった新型コロナ感染症を軽視する右翼カルト系集団ばかりでした。また、「ごぼうの党」なる怪しげな集団も議席を獲得出来なかった政治団体としては最多の得票数（19万3724票）を得ています。
特色として真っ先に挙げられるのが「マスク着用反対」「ワクチン接種反対」という政策です。党首の奥野卓志は銀座のとある高級サロンのオーナーであることが分かっていて、同店はワクチン接種者の入店禁止及び会員剝奪を宣言したり、ワクチン接種者を「ゾンビ人間」「生物兵器となって人に迷惑を掛ける」とまで罵っています。
https://kiiropicks.com/archives/3965
ごぼうの党は選挙期間中に失速しましたが、公示前は俳優の山田孝之や三浦翔平、元ジャニーズの山下智久、ONE OK ROCKのTaka、ロンドンブーツ1号2号の田村淳、歌手のGACKT、詐欺師YouTuberのヒカルといった著名人が挙って支持を表明したりSNS等で話題にするなど、当初は台風の目になっていました。
この名前の挙がった著名人、いずれもテレビやネットなど各所でコロナの軽視や「過剰な」予防を嘲笑う発言を繰り返し、更にコロナ禍でも多人数で派手に遊び歩いて批判を受けたり、その一部は半グレとも交友が取り沙汰されているような“反社会系上級国民”です。
コロナによる健康不安や経済不安におののいている我々市井の人々を包み込んでくれるような、日本共産党や社会民主党などの真っ当な政党をもっと伸ばさなければなりません。

余談ですが、同居する愚母に2日ほど前から喉の痛み・かすれ・咳の症状が出ています。熱は無いようですが、今日（25日）自宅周辺のクリニックや小規模病院を受診しようしたところ、いずれも予約がいっぱいで軒並み断られました。
明日に中規模病院の予約が取れましたが、それも私の的確な助言があってこそ。発熱か喉の痛みがみられた場合、事前の電話確認や予約無しでは診てもらえないことすら知らない有様でした。
昔から素人判断の癖があり家族である私はおろか医者の言う事すら聞かないような頑迷な性格の持ち主で（そのくせ“おともだち”の言う事は鵜吞みにするのです）、私が検査や受診を促しても『こんなのはコロナじゃない！熱も出ていないのに騒ぐな！』などとヒステリーを起こす始末です。
こういう親を持つと苦労が堪えません（苦笑）