村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

ニュージーランドは、こんな大規模なイベントを堂々とマスク無しで開催できるところまでコロナ禍を克服しました。50000人のコンサートで、全席ソールドアウトだそうです。日本でいえば、49000～55000人収容の5大ドーム級のイベントですね。

●Bloomberg
Sold-Out Concert for 50,000 Shows New Zealand’s Covid-19 Success
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-04-25/sold-out-concert-for-50-000-shows-new-zealand-s-covid-19-success
By Ed Johnson
2021年4月25日 11:18 JST

会場の雰囲気はこんな感じ。

ニュージーランド　コロナ完全終息
2021年4月29日に行った　
5万人コンサート入口 pic.twitter.com/IAZnCvO1Pe

— 夜アゲハ (@yoruageha) May 2, 2021

良い首相と政府を持つニュージーランドの人々は幸せだと思います。「民主主義力」が高い国民はそれに見合った良い社会、良い政治を持つことができるという好例だと思いました。

「民主主義力」とは私の造語ですが、民主主義が国民と政治家の、精神面と行動面の両方に定着しているというほどの意味で理解してください。

日本でもニュージーランドの成功の理由が報道されることはあります。たとえばこんな風に。有料記事で、最初の部分しか読めませんが、海外のコロナ対策成功例についての報道の一例としてリンクします。

●朝日新聞デジタル
コロナに勝った「500万人のチーム」　NZ首相の手腕
https://www.asahi.com/articles/ASNCZ5S6SNCCUHBI00Z.html
聞き手・神田大介
2020年12月3日 10時00分


ニュージーランドの成功例を見習おうという動きが日本政府や自公与党や準与党の維新から出てくることは全くありませんでしたし、日本国民から「ニュージーランドのようになぜ日本もできない」と強烈な突き上げが自民党政府に対してなされることも今のところありませんでした。最近の3選挙区での国政選挙での立憲野党全勝、自民全敗の結果は一応自民党政府への審判ではありますが、私からしたらまだまだ弱い突き上げに過ぎないと思います。もっと強い突き上げが必要です。

日本では、先進的ないくつかの地方自治体や何人かの首長が理にかなったコロナ対策を個別にやっているだけで、それが全国に広がるには至っていません。しかし、次のような報道を参考にすれば、日本でも、ダメな自治体や無能な首長に対して突き上げを食わせることは可能なはずです。

●時事ドットコム
コロナ対応、鳥取が高評価　対策や経済影響分析―慶大
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042800134
2021年04月28日13時57分

記者会見で新型コロナウイルス感染症対策分科会の報告をする平井伸治鳥取県知事＝２０２０年８月、東京都千代田区

　鳥取、島根が高評価で、大阪、東京は厳しい結果に―。慶応大の浜岡豊教授（応用統計学）が各都道府県の新型コロナウイルスへの対応や影響を統計学的に分析し、２８日までにランキングを発表した。論文は専門誌「科学」（岩波書店）５月号に掲載された。

　浜岡教授は対策と健康や経済への影響、市民の協力の４分野を示す指標として、陽性者１人当たりの検査件数や、宿泊施設の客室稼働率の前年比など１０項目を選び、偏差値化した上で比較した。
　その結果、最も評価が良かったのは鳥取で、島根、佐賀、大分、富山と続いた。一方、大阪が最も低く東京、京都、愛知、神奈川の順だった。
　鳥取は検査を多く行って感染者を早期発見することで感染拡大を抑え、昨春の第１波以降は経済的にも回復していることがうかがえた。島根は死者が出ていない点が高評価につながった。
　一方、大阪は検査不足で感染が広がり、経済に影を落としているとみられ、「全体的に対策を立て直す必要がある」とされた。東京は乗換駅の人出は抑えられていることから「市民の自粛と比べ、都が行うべきことを行っていない」と指摘された。
　浜岡教授は「早めの対策で早めに療養という、感染症対策の基本に立ち返る必要がある」と分析している。

（転載ここまで）

これは貴重な論文であり、重要な報道です。しばらく前に次のツイートで、一つのトピックを例に通信社としての時事と共同を比べて「時事の方が共同よりまとも」と推定しましたが、今回のこれも時事の記事であり、今回もその推定と一致します。

4月25日朝にしんぶん赤旗がスクープしたものを、4月26日夕方にもなって「大会関係者への取材で分かった」と書く共同通信。時事ドットコムはきちんと「しんぶん赤旗」の名前を出して26日昼に報道しているのに、情けない共同通信。時事の方が共同よりまともなのかな。 https://t.co/EpftTmzibD

— Muranose Rena (@muranose_rena) April 27, 2021

「コロナ対応、鳥取が高評価　対策や経済影響分析―慶大」の時事ドットコムの記事に戻ると、コロナ対策の高評価群は鳥取、島根、佐賀、大分、富山。低評価群は大阪、東京、京都、愛知、神奈川。

吉村洋文、松井一郎、小池百合子、黒岩祐治のような人をテレビに出すのはコロナ対策にマイナスの影響しかないでしょう。そうではなくて、吉村洋文、松井一郎、小池百合子、黒岩祐治のような人を専門的に徹底批判する専門家をテレビに出すべきでしょう。そして、平井伸治、丸山達也のような人をテレビに出してその取り組みの内容について繰り返し語ってもらって、その取り組みを全国に広げるようにすべきでしょう。...本当にコロナ禍を制圧したいのならば。

吉村洋文、松井一郎、小池百合子、黒岩祐治のような人を出演させるテレビはコロナ感染拡大の元凶の一つと言って差し支えありません。

日本人の多くは政治に諦めつつ最悪の首相と政府と自治体首長で我慢し続けているように見えます。しかし、良い首相と政府と自治体首長を自ら選べばもっとましな政治が期待できるはずです。

選挙で誰に投票したらいいかわからないという人がいるかもしれませんが、今の無能な政府を形成する自民党、公明党、大阪で感染拡大に有効な手が打てないのにテレビ番組には出まくっている維新に最も強く対立する党派を選べばいいだけだと思います。名前を出すなら、日本共産党、立憲民主党、社民党あたりですね。れいわ新選組も加えてもいいでしょうか。


政治に諦めつつ最悪の首相と政府で我慢し続ける代わりに、より良い与党・首相と政府を自ら選ぶ能力を日本人も磨きましょう。

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