村野瀬玲奈の秘書課広報室

日本帝国主義支配の犠牲者である徴用工。
安倍政権は日韓基本条約で解決済みという立場をとっています。
（日韓基本条約は１９６５年６月、韓国内の激しい反対運動を無視して朴正熙ファシスト政権と佐藤栄作保守反動政権が強引に締結した問題ありきの条約です）
ただこの条約で解決とされたのは政府間であり、国民の請求権、民事の請求権が消滅したわけではありません。
韓国は三権分立の国です。
日本のように裁判官が政府の言いなり判決ばかりを出す国ではありません。
安倍政権が韓国の裁判所の判決にケチをつけるということは不当な内政干渉です。
安倍政権が煽る不当な嫌韓。
本来なら国民がこういった安倍政権の韓国への不当な干渉を批判しなければいけないのですが、何と国民も一緒に嫌韓に染まっています。
21世紀の日本が韓国に今も植民地支配の意識や差別意識を持っていることの現われです。
これでは日本が代償を払うのは当然と言わざる得ません。

　倉橋耕平氏（立命館大学ほか非常勤講師）があいちトリエンナーレをめぐる騒動は「歴史修正主義の大勝利」であると論じました。


　歴史修正主義が「歴史を見直すくらいいいじゃないか」「確定されていない歴史なんだから認めるわけにはいかない」といったスタンスを大衆に披瀝することは，一瞥したところ，なにも悪いことのように思えない。・・・・しかし，これが歴史修正主義者の戦略であることはあまり知られていない。橋本論法は，「ＡかＢかどちらか」という架空の二項対立ディベートを勝手にでっちあげ,あたかもその二方向にしか議論がないかのように人びとを誘導する。同様に，歴史修正
主義者もこのディベートという方法を好んだ。「つくる会」の藤岡信勝（当時東京大学教授）は，「歴史ディベート」なるものを提唱し，「大東亜戦争は侵略か」といったディベートを行っている。もちろん，歴史はディベートのような論戦で決まるものではない。

　では，狙いは何か。歴史事実の相対化である。そもそも二項対立の議論においては，一方に通説を置き，他方に俗説を配置することが可能になる。通常取り合ってもらえないような俗説でも，この方法ならば最初から「二大通説」のように「格上げされた」「下駄を履いた」状態を作り出し，真面目に取り扱うべき議題として措定される。そして，通説が「論破」されれば，相対化できる（と彼らは考えている）。

　私は，歴史修正主義の言説政治の戦略は，ここにあると見ている。歴史修正主義者は，真面目に歴史の真実を明らかにしようなどとは微塵も思っていない。彼らの目的は，「確定していない部分がある」「議論が必要だ」などと何度も話を蒸し返し，歴史事実を確定させないことである。すなわち，事態を「うやむや」にすることで，知識を持たない有権者の思考を停止させ，その声を沈黙させ，俗説である自陣の説の有効性をじわりじわりと拡げていくことこそ最大の目的である。
　そして，思考停止と沈黙は，＜「慰安婦」問題はなんとなくヤバそうだから，触れないでおこう＞という状態を作り出してきた。その過程では，教科書問題，
ＮＨＫ番組改編事件，今回のトリエンナーレ事件のように，具体的な圧力や脅迫が直接的な攻撃となり，表現・発言を委縮させてきた。非常に卑劣な過激思想である。

　・・・・本稿で問いたかったのは，歴史修正主義とあいちトリエンナーレ事件の関係を分析しながら，歴史修正主義言説のヘゲモニー戦略を見極めることの重要性である。そのために，まずは歴史修正主義をはじめとする右派の運動や右派論壇における「議論のコミュニケーション・モード」を熟知しなければならないのではないだろうか（倉橋耕平「言説の布置を見る」『福音と世界』2019年10月号・新教出版社）。

　まさに歴史修正主義者の戦略をよく理解しておく必要があると思います、

　菊地夏野氏（名古屋市立大学教員）は，安倍政権は女性差別的であると論じています。


　まず，「慰安婦」問題がここまで紛糾しているのは，日本政府の政治的責任が大きい。1991年に被害者が名乗り出て以来，日本政府は被害者らの要求に正面から応答せず，中途半端な対応を繰り返してきた。しかも2012年以降，この問題に関して最も否定的な政治家の一人である安倍氏の長期政権が続いている。安倍の政治活動の原点とされる「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」は，「慰安婦」の教科書記述に危機感を持って始められた組織である。首相になって2年目の2007年にも，強制性を否定する発言を行って諸外国政府から批判を浴びている。

　そして，安倍政権の特徴としてマスメディアに対する統制が強いことが指摘されているが，このメディア統制は，とりわけ「慰安婦」問題を中心に張りめぐらされていると言ってもいいだろう。2000年に開催された「女性国際戦犯法廷」のNHK報道をめぐって,報道しないよう圧力をかけたと疑われた政治家の一人が安倍であった。安倍の重要な政治母体である日本会議も当時圧力をかけている。この問題以降，「慰安婦」問題に関してマスメディアはほとんど報道しなくなった。朝日新聞が2014年に吉田証言を虚偽としてそれまでの記事を取り消し，謝罪したことも，メディア統制の正当化を強化するに役たったろう。・・・・・・・・・
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　逆に言えば，「慰安婦」問題は現政権を維持する上で決して注目されてはならないものだということである。・・「慰安婦」問題は国家による女性に対する性暴力であり，日本軍の暴力性を明るみにさらすからである。国民の安全と利益を守るとされている軍が，女性に対する性暴力の加害主体であったということ。それは，軍事強化を志向する安倍政権にとって決して公表されてはならないものだ。その意味で，安倍政権は女性差別的である。

　しかし，安倍政権の女性差別はあまり正確に理解されていないように見える。それは，第2次政権が，アベノミクスの中核として「ウーマノミクス」と称する女性政策を大々的に掲げ取り組んできたため，女性にも理解がある開明的なイメージが作られているためだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　安倍の女性政策は「平等政策」ではなく「経済政策」であり，女性に対して差別的な雇用システムはそのままに，その中で一部の稼働可能な女性労働者を利用しようとするものである。・・・・・実際，女性活躍企業の認定を受けた会社には，それに惹かれて，就職活動に励む多数の女子大生が集まる。企業のための「女性活躍」政策なのであり，安倍が掲げる「世界一企業が活躍しやすい国」ずくりの一環である。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　安倍が活躍させたいのは企業や国家に忠実な女性，役立ってくれる女性のみで
あり，日本軍の性暴力を告発し，軍事強化の邪魔になる女性たちではない。安倍の女性活躍政策と，「慰安婦」問題など歴史認識における否定的姿勢は決して矛盾しない。「強い日本国家」がアメリカを中心とするグローバル秩序で高いポジションを得るという安倍の政治的目標において，女性は，生殖と労働の双方で国家に貢献する役割を求められ，性的には男性に従属的であることを課されている。これは一貫した論理を持っているものとして理解しなくてはならない（菊地夏野「慰安婦」を忘却させる植民地主義とポストフェミニズム　『福音と世界』
2019年10月号・新教出版社）

　安倍が活躍させたいのは，企業や国家に忠実な女性，役立ってくれる女性のみであり，日本軍の性暴力を告発し，軍事強化の邪魔になる女性たちではない，という指摘はたいへん重要だと思います。

　佐藤優氏は，石破茂衆議院議員について，次のように触れています。


　＜石破氏は記者団の取材に応じ，泥沼化する日韓関係の悪化に触れ，安倍政権の対応ぶりを念頭に，「しばらくこのままでいくしかないね」という考えがずいぶんと広がっている」と指摘。「地域の平和と安定に決して寄与しない」と述べた。／一方，「これが（解決のための）考えだと言える人はいないと思う。それほど厳しい，複雑な，難しい状況にある」と説明。「日本と朝鮮半島はずっと関係が悪かったわけではない。長い歴史をみたとき，本当に修復不可能だと，努力を放棄していいんだろうかと強調した＞（9月1日「朝日新聞デジタル」）。

石破氏の母方の曽祖父は金森通倫だ。氏は18歳のときに日本基督教団鳥取教会で洗礼を受けている。自民党に所属する保守政治家であるが，石破氏の政治観の根底にはプロテスタントのキリスト教信仰があると筆者は見ている。だから，
韓国に対する排外主義的主張が日本の保守派の間で広まっている状況に何とか歯止めをかけなくてはならないと考えているのだろう。


　日韓関係が改善するタイミングはいつ到来するのであろうか。筆者は日朝国交正常化交渉が本格化するときであると見ている。その根拠は，1965年の日韓基本条約にある。同条約第3条では，＜大韓民国政府は，国際連合総会決議第195条の
（Ⅲ）で明らかに示されているとおりの朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される＞と規定されているからだ。日本が北朝鮮と国交正常化するということは，朝鮮においては大韓民国だけでなく，朝鮮民主主義人民共和国も合法的な政府であることを認めることになる。従って，日韓基本条約の改定が不可欠になる。このときに日韓関係が全面的に見直され，新たなゲームのルールが構築されることになる（佐藤優「佐藤優のことばの履歴書―第67回北東アジアの地政学的変動『福音と世界』2019年10月号・新教出版社）。


　佐藤優氏の意見には希望をもって賛同したい気持ちがありますが，はたして日朝国交正常化交渉はいつ本格化するのだろうか，という思いもあります。

　長尾有起氏（日本基督教団から韓国基督教長老会へ派遣されたミッション・ワーカー，いわゆる宣教師）が次のように述べています。

　日本に一時帰国すると,韓国における「反日感情」はどうですか，と聞かれることがあります。そこで想定されている「反日感情」とは一体何でしょうか。（中略）日本人が想定する韓国の「反日感情」と，韓国の人々が実際に持つ「反日感情」にはズレがあるように思います。日本が朝鮮半島の人々に犯してきた暴力を考えれば，韓国の人々が日本に対して怒りを持つのは当然でしょう。しかし，それは日本という国家，政府に向けられている怒りです。
　一方で，日本ではある時期から「嫌韓」という言葉が使われ出し，未だに書店に嫌韓を主張する本が平積みにされています。これらは韓国あるいは朝鮮という国家や政府がなしてきた事柄に反対するものではなく，韓国への単なる「嫌悪」であり，韓国人や，朝鮮半島にルーツを持つ日本に暮らす人々に向けられています。史実に基ずかない嫌悪，つまり日本から韓国に向けられる人種差別的な感情です。この人種差別が現在の日本には空気のように存在しているために，韓国の「反日感情」もまた，日本への「いわれのない嫌悪」であると誤解している日本人が多いのではないかと私は思っています。加害者としての視点が欠如した私たちは，戦争加害をしただけではなく，今現在，人種差別という加害を行っているのです（長尾有起「教団戦争責任告白から思うこと」『福音と世界』2017年３月号・新教出版社）。

　「鬼畜米英と」言っていたのを「鬼畜中韓」と言い換えているのが現代の日本のようです。
　戦前・戦中のドイツがユダヤ人に対してとっていた態度を，今私たちが住む日本で再現しようとしているのでしょうか。

　長尾有起氏（日本基督教団から韓国基督教長老会へ派遣されたミッション・コーワーカー，いわゆる宣教師）は次のように述べています。

　この原稿の依頼をいただいた際，私は日本に一時帰国していた。・・・父から韓国では大丈夫なのか，日本人だということで嫌な思いをしていないか，というようなことを聞かれた。私の父は，どちらかというと，「左翼的」な思想の持主である。特に，靖国神社の問題，天皇制の問題に関しては積極的に反対活動をしていると言って差し支えないと思う。私は小・中・高と公立の学校に通ったが，君が代斉唱のときには起立してはいけないと小学校に入学したときから言われていた。・・・そんな父でさえ，私の安否を気にするほどに，日本のメディアは韓国に対する「ヘイトスピーチ」を垂れ流しにしているということだ。もちろん，
安倍政権の意向を汲んでのことだ。


　ちょうどこの頃は3・1独立運動100周年の記念行事が韓国のあちこちで開かれていた。その直前，2月28日付けで在韓日本大使館からこのようなメールが届いた。「2月28日，外務省は「3・1独立運動100周年」に際するデモ等に関する海外安全情報を発出いたしました。3月1日（金），ソウル市内及び各地で「3．1独立運動100周年」に関連する記念行事や大規模な行進・集会等が行われ，このための交通規制も行われる予定です。邦人の皆様におかれましては、最新の情報に注意するとともに，外出の際，無用のトラブルに巻き込まれることのないようご注意願います」。

　一方で，私は下図（省略）のようなメールも受け取っている。送り主はソウル市庁で，登録した人に届く英語のニュースレターである。これもまた3・1独立運藤100周年に関するメールなのだが，韓半島旗と呼ばれる，朝鮮半島全体を描いた旗の横に，韓国の国花であるムクゲの花がそえられ，上方には青空に鳩が飛んでいる。そしてリンク先には，市民が一致と調和の思いを祝い，感謝するために，ソウル市が行う3・1独立運動100周年記念プロジェクトについてお知らせする，とあった。
　この二つのメールの温度差に，私は笑ってしまった。そして同時に，まるでその日，日本人が韓国にいれば危険な目にあうかもしれないと恐怖を煽るような物言いをする日本政府に，怒りと失望を感じた。3月1日当日，私はソウル市庁からほど近い貞洞（チョンドン）第一教会で行われた100周年記念礼拝に出席し，その後友人と周辺を散歩したが，道行く人々がみな穏やかな笑顔であったことが印象的だった。ちなみに，この礼拝は韓国基督教協議会と韓国教会総連合という，普段は信仰理解や政治的立場の違いにより非常に仲の悪い二つのグループが共催したものだったことも付け加えておく。

　・・・「日韓関係」と，まるで日本と韓国が並列であるかのように表現することには強い違和感を覚える。関係悪化の原因は日本にあるからだ。この状況はどっちもどっち，喧嘩両成敗というものでは決してない。・・・日本のマスコミは，ムン・ジェイン大統領を「反日」と位置ずけ，また日本製品をボイコットする韓国市民も熱狂的な「反日」だと報道しているようだ。繰り返すが，この「反日」は「日本人」に対する嫌悪や憎悪ではない。強制徴用（いわゆる徴用工）裁判の韓国大法院の判決に対して経済的報復をする安倍政権に対し，正当な怒りを表明しているのだ。この「そこに暮らす人びとに対する嫌悪・憎悪」と，「国家・政府に向けられた批判に基ずいた怒り」は，まったく次元が異なるものだ。現在の日本社会がその二つを混同しているのに対し，韓国社会はその違いに敏感だと思う。

　・・・ただ同時に，政府同士は喧嘩しているけれど，私たち市民は仲良くしようという態度や言説を「日本側」が行うことには注意しなければならないだろう。「私たち」日本人は加害者なのだ。朝鮮半島に侵略し，強制併合し，そこに住む人びとの名前も自由も尊厳も命も奪った。本来ならば敗戦国である日本が分断されなければならなかったはずなのに，日本が朝鮮半島を植民地化していたばかりに朝鮮半島が分断され、同じ民族で殺しあうことになった。その殺し合いに乗じて，日本は経済成長を遂げた。そのことを心から反省し，正式に謝罪し，国家として被害者たちに賠償を行うような国を「私たち」日本人は作ってくることができなかった。そして朝鮮半島に暮らす人たちや，そこにルーツのある人たちに対する差別はなくなるどころかより激しくなっている。これは一部の右翼だけのせいではない。「私たち」日本人一人ひとりに責任がある（長尾有起「日本と，絶望と，私と，韓国『福音と世界』2019年10月号・新教出版社）。

　韓国に住んでいる人の発言だけに真実を感じ，また説得力のあるものになっています。
　それにしても，とても耳の痛いところを突かれ，自省しなければいけないところ大です。

　金村詩恩さん（1991年生まれの日本籍在日コリアン3世）が次のように述べています。

　「わたし，『北朝鮮』じゃなくて，『朝鮮』って言ってほしいんですよね」。
　民族学校を出て，北朝鮮を「共和国」と呼ぶ彼女がわたしにそう言いながら，ビールを飲んでいた。同じ「在日」であるにもかかわらず・・・南北のビールはどちらが美味しいかという話が「いつか，北のビールを飲めるようになりたい」というわたしの一言で南北関係の話になった途端，彼女は日本の報道機関で使われる北朝鮮という言葉への不満を言いはじめた。大韓民国を朝鮮半島唯一の国家であると公言している在日のコミュニティで育ったわたしは意を決して，朝鮮戦争時に朝鮮人民軍に捕まり，そのまま北へ連れていかれてしまった親戚がいるから，「朝鮮」とは言えないと静かに伝えた。すると「そうだったんですか・・」
と彼女は絶句してしまった。

　・・・役所の書類や教科書でよく見かける（在日韓国・朝鮮人という）単語について，ある公立学校で「朝鮮人のみなさん」と教師が呼びかけたところ韓国籍の保護者たちから抗議され，つぎは「韓国人の皆さん」と呼んでみると朝鮮籍の保護者たちから抗議されるというコントのようなできごとがきっかけで使うようになったという事例を紹介する注を読み，あのやりとりは昔から変わらないのかと少し驚いていると，この話のなかには日本国籍を取得したひとたちがいないことに気ずく。いまでは日本国民となってしまったわたしは「在日韓国・朝鮮人」という単語のどこにいるのだろうとまじまじと眺めた。

　・・・・「安定した生活ができるようにするんだったら，こんなビルを建てるのはどうよ?地下が質屋か闇金で，一階がパチンコ屋，二階を雀荘にして，三階は焼肉屋にする。四階はコリアンスナックで，五階はサウナ，それで六階はカプセルホテルにすれば，うちのビルに来たお客さんたちが一日遊べるじゃん。最上階はわが家の住居空間でどう?」と提案してみる。父と母はすかさず，「在日丸出しだな」と大笑いした（金村詩恩「わたしはあの中黒（なかぐろ）にいるのだと思う」『福音と世界』2019年10月号・新教出版社）。

　在日の人たちは，日本社会の中では，こういった隙間産業に入っていくしかなかったのだと思います。
　考えてみれば「在日」という言葉は日本だけのように思います。アメリカなら韓国系アメリカ人，フランスなら韓国系フランス人というはずです。

　朝鮮を植民地化し，朝鮮半島分断に責任を有する日本ならではの言葉ではないでしょうか。

　朝鮮半島をルーツに持つ人たちの心情を思ってみるべきだと思いいます。

日韓関係の事も大いに取り上げたらいいと思います。
しかしながら、以前貴ブログで何度か取り上げたはずの、日米FTA、いままさに国会で、衆議院本会議で11月19日にも採決されようとしているのに、取り上げないってのはどうしたことでしょうか。
信じられますか奥さん。
信じられますか旦那さん。

自由民主・立憲民主・国民民主の国対委員長、つまり順に、
森山裕
安住淳
原口一博
この男三匹が、本会議での採決に合意し、庶民を養分と為し、アメリカ資本家に国を人民を叩き売る条約締結に意欲的なことを示したのです。

『断固採決に反対せよ、いざとなれば、与野党議員でバリケードし、本会議場を封鎖せよ』という内容、
一応19日早朝までになるたけ影響力の大きい議員の順から要請願います、しかしそれ以前にだまし討ちの可能性あり、早いに越したことはありません。

釈迦に説法かもしれませんが、
日米FTAは、すでに施行された米韓FTA、TPPの交渉段階の情報から見てとるに、次のような、最悪の不平等条約たりえます。
食の安全保障がなされなくなります
外資が日本企業を駆逐しやすくなります
医療費が高騰します
日本人が就ける仕事の口が減ります
安倍内閣による改憲強行から経済的徴兵制がなされます
ＴＰＰや日欧ＥＰＡなど自由貿易協定と言う名の庶民殺し条約からぬけられません

詳細は、URL欄にリンク張った記事でご覧ください。

とにかく一人でも多くの、日米FTA反対の声を議員さんに届けないと、マジ日本終わります（尤も施行後いきなりではなく段階的にだんだんとおこなわれます）

　1910年の韓国併合により，朝鮮人は自らの意思にかかわりなく日本国籍を持つ「帝国臣民」として取り扱われることになりました。

　日本政府は朝鮮戦争勃発後，在朝日本人の引き揚げがほぼ完了し，アメリカ側の平和条約構想の中に国籍規定がないことを知って，在日朝鮮人の日本国籍を一律に奪う方向に転じました。

　1952年サンフランシスコ講和条約が発効されました。日本政府法務省民事局の通達により，旧植民地出身者の日本国籍が剥奪されました。一片の通達によって外国人となった在日朝鮮人は，法律第126号によって当面の在留を許可されたものの，国外への退去強制規定を盛り込んだ出入国管理令の対象となり，外国人登録証の常時携帯や指紋押捺を義務ずけられました。
　日本政府は「帰化」をめぐる裁量権を名目にして好ましい者，つまり完全に日本に同化した者のみを日本国籍とする政策をその後も押し通しました。

　日本国籍を失った朝鮮人の中には，大戦中に日本軍の軍属として捕虜監視員などに動員され，戦後BC級戦犯とされたものもいました。その数は148人にのぼり，23人が死刑を宣告され，チャンギ―刑務所（シンガポール）などで絞首刑にされました。日本政府は，講和後，戦傷病者や戦没者遺族を手厚く援護するためのさまざまな立法措置をとりましたが，「日本軍」に従軍した朝鮮人には日本国籍喪失を理由にその適用から除外するか，帰化を迫りました。日本はソ連領となったサハリンから日本人の引き揚げ措置をとりながら，戦時動員などによって同地にいた4万人あまりの朝鮮人を放置しました。

　日本国籍を失ったことにより，朝鮮人は国・自治体の職員はもとより，国鉄や郵便局などの公共機関に職を見つけることができなくなり，公営住宅入居をはじめほとんどの社会福祉制度で「国籍条項」によって適用除外とされました。
　ドッジラインで不況に苦しんでいた日本経済は朝鮮戦争によって息を吹き返しましたが，6割が事実上の失業者とされた在日朝鮮人は「失対日雇」（いわゆるニコヨン）か生活保護以外に生きる手立てを見出すことはできませんでした。

　このころの貧しい朝鮮人が非常に多かったとき,1958年8月に都立小松川高校で女子生徒の遺体が発見され，翌月，18歳の李珍宇（イ・ジンウ）が女子生徒を殺害した容疑で逮捕された「小松川事件」が起きました。李は日雇労働者の父と半聾唖者の母との間に，貧しい亀戸の朝鮮人部落で育ち，日本名を名乗り，日本語しか話せない朝鮮人二世でした。中学校卒業後は，日立製作所と第二精工舎に国籍を理由に就職を拒否され，都立小松川高校定時制に入学していました。女子生徒ともう一人の女性の殺人の罪を問われて最高裁で死刑を宣告され，62年11月に
執行されました。

　以上，「水野直樹・文京洙「在日朝鮮人　歴史と現在」岩波新書）から一部引用しました。

　日本が朝鮮人に恣意的に日本国籍を付与したり，剥奪して多くの朝鮮人を不幸な境遇に追い込んだのですから，謝罪こそ当然で，「嫌韓」などと言える筋ではないと思います。

差別をする人は、それだけで十分幼稚ですので、経済とか立地条件とか、商売とか、難しいことわかんないんですね。
小学生でも差別は最低だって、知ってるんですけどね。

日露戦争開戦前、韓国は中立を表明していたが、日本は開戦後に韓国に戦争の協力を求め、第一次日韓協約を締結する。日露戦争後に結ばれたﾎﾟｰﾂﾏｽ条約で日本は韓国に対する指揮権を獲得し、第二次日韓協約を締結して韓国の外交権を剥奪して日本の支配下に置く。このときに日本は京城に韓国統監府を設置した。日露戦争後も日露間の緊張は続くが、こうした中、韓国は日本に併合されて朝鮮総督府が置かれ、以後、韓国という呼称は全て朝鮮に改められた。

そもそも安倍自民党政権は、朝鮮植民地合法論に立つ歴史改竄政権ですが、2019年夏以降の日韓経済関係から浮かび上がること、それは日本が朝鮮を植民地支配したこと、戦時下でＩＬＯ２９号条約に違反する強制動員を行ったことには口をつぐみ、逆に韓国が国際法を破り日韓関係を破壊した、日本は被害者だ、というような振るまいが目に余ります。
それは改めて日本の植民地主義の根深さ、その継続性を浮かび上がらせたように思います。

　日本でも韓国でもあまり知られておらず，韓国の一部の人々にしか知られていない浅川巧について紹介します。

　柳宗悦の朝鮮美術開眼のきっかけとなった人であり，柳宗悦をして「彼がいなかったら，朝鮮に対する私の仕事は其半をもなし得なかったろう」と言わしめました。

　浅川巧は1891年に山梨県高根町に生まれ、山梨県の龍王農林学校を卒業しました。小さい時から木が好きな子で，青年時代から篤実なクリスチャンでした。
　朝鮮併合から4年後の1914年に兄の後を追って朝鮮に渡り，朝鮮総督府農商工部山林課に就職，のちに農業試験場の職員となりました。
　朝鮮の緑化に従事し，主に養苗，植樹の仕事を続け，農林技手として半島をくまなく歩きました。日常雑器の美しさに心を奪われ，陶磁器，窯跡の調査，膳，棚，箪笥類などの科学的で明晰な研究を残しました。

　23歳で渡ってから41歳で亡くなるまでの17年間，朝鮮服を愛用し，ロバに乘って過ごしました。日本人から「あの朝鮮人はずいぶん国語（日本語）がうまいね」と日本人から見間違いをされ，「ヨボ！（おい）どけ！」と日本人からどなられると，黙って静かにどいたそうです。差別される側に身を置いたことで，一層はっきり見えたものがあったようです。美術工芸品も物として切り離すのではなく，それを生む人びとをこよなく愛したそうです。

　学歴は高くなく，月給も多いわけではなかったのに，困窮している人々を助け，学費を援助された子供も多かったそうです。
　1941年に急性肺炎で急逝したとき，葬式代にも事欠くありさまだったのに，朝鮮の人々は号泣し，大勢集まって葬儀を助けたそうです。

　浅川巧の同僚だった人は「日帝時代のあの当時，およそ人間に対する差別のない人だった」と語ったそうです。
　「1945年，日本が降伏した後，日帝時代の恨みから，日本人の墓は蹴倒し，あばこうというような過激な心情を持つ人々が多かったが，浅川巧先生の墓だけは別だった。皆で守り，お仕えしてきた」とのことです。

　壺型の石碑，浅川巧功徳之碑には次のように書かれているそうです。

　韓国が好きで　韓国人を愛し
　韓国の山と民芸に
　捧げた日本人
　ここに　韓国の
　土と　なる