村野瀬玲奈の秘書課広報室

　遅ればせながら私も電子署名をしました。
　憲法１５条に違反し，出世コースを歩むというのは，公務員として道に大きく外れています。
　人間としても外道でしょう。
　たくさんの方が署名することを希望しています。

　醍醐先生を中心とする「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」から，８月２１日に佐川国税長官の罷免を要求する署名１０，７０６通が財務省に提出された旨の連絡をいただきました。

　財務省も少しは驚いているのではないでしょうか。
　安倍首相夫人付きで活躍し，イタリア大使館に栄転した谷査恵子氏の罷免・辞職も求めたいところです。

　チェスタートンがこのように言っています。
　「人はある組織への愛のために，雪の中を転げることはないであろう・・・・また自分にとって異質の原理の名において食物なしで過ごすことはないであろう。これらのこと，あるいは他の類似したことをなすのは，全く別の力によるのである。彼は愛していればこそ，これらのことをなすであろう・・・・・・
フランシスコは愛の人だった。彼は神を愛する人だった。彼はキリスト教を愛したのではなく，キリストを愛したのだった。（チェスタートン「アッシジのフランシスコ」）

　たしかに安倍夫妻，財務省，国税庁などへの燃えるような愛のために，雪の中を転げまわるような苦しいまでの情熱を表すことは，だれもしないでしょう。

　組織への愛など幻想であり，自己保身のためのものでしかありません。

　私が佐川氏や谷氏の家族だったら，恥ずかしくてとても外を歩けません。

　佐川氏，谷氏はアイヒマンの息子，娘とでもいうべき存在です。

　まむしの子から，早く人間に戻ってほしいと切願します。

「森友事件とは，長期政権を誇った当時の内閣総理大臣の国政私物化を本質とする政治的犯罪である。最高権力者である時の内閣総理大臣による国政私物化を実現する官僚の犯罪があり，その事件発覚して問題となるや，配下の官僚は権力者を擁護するための証拠隠滅行為に走った。証拠隠滅の態様の主たるものは，国会での虚偽答弁と，公文書の改ざん・破棄である。このうち，本件においては，公文書の改ざん・破棄に限定して行うものである」との書き出し（澤藤統一郎弁護士作成のテンプレートを使用）で，事件当時財務省理財局長だった佐川宣寿を被告発人とする告発状を2020年12月24日付けで東京地方検察庁検察官あてに告発状を提出していました。

　令和3年3月29日付けで，大阪地方検察庁特別捜査部から「貴殿から提出のあった令和2年12月24日付け『告発状』を拝読しました。摘示されている犯罪事実は，貴殿も記載しているとおり，平成30年に不起訴処分をし，検察審査会の議決を受けて再捜査をした結果，令和元年に再度不起訴処分をした秘儀事実と同一と思われます。したがって，本件は処分済みですので，告発状は返戻します」との配達証明による回答があり，告発状が返戻されました。

　籠池泰典氏が「国策不捜査」という本を出しましたが，森友事件についてはまさにその本の題名のとおりだと実感しました。

　教皇フランシスコは，新型コロナウイルスのパンデミックにつけこんで不正行為を行い金もうけをしているマフィアを「罪の組織」であると厳しく批判しました。

　日本の検察は「給料泥棒」，「罪の組織」，「法律をあやつるならずもの」だと思います。
　日本の司法がひどいのは，検察に大きな問題があります。
　「大逆事件」に関する本は何度か読んだのですが，検察官が作ったストーリーを裁判官が何の疑問もなく受け入れて判決を下すというのは，大逆事件から現在（例えば郵便不正事件）まで変わっていません。
　裁判官ならば最高裁裁判官のみという限定はあるものの，国民審査によって不適切な裁判官を罷免する権利が国民には留保されています。
　しかしながら，検察の暴走や怠慢を理由に検察官を罷免する権利は国民にはありません。

　2022年11月25日，大阪地方裁判所は赤木雅子さんの佐川宣寿に対する損害賠償請求を棄却しました。道義的にはともかく，佐川は謝罪する義務も賠償する義務もないのだそうです。それならば大阪地裁は，アイヒマンを処刑する判決を下したイスラエルの裁判所に「あなたたちの裁判は間違った。恥を知りなさい」と言わなければいけません。
　自分が犯した罪を真剣に反省し，懺悔した死刑囚は神父や牧師から，「あなたは人間の世界では許されていないけれど，神の世界では許された」と聞くと安心するそうです。誰もが神の前では罪びとであるということが前提になってはいますが。
　佐川は逆に人間の世界では許されていますが，神の世界では許されていません。財務省の先輩が就職先を世話しようにもできないそうで，ほとんど自宅から外に出ることはないそうです。それでは自宅が刑務所のようなものです。家族や友人と外で会食し，散歩し，買い物をして，自分の好きなところに旅行に行く，そんなことができずたくさんの退職金と年金をもらい嬉しいのでしょうか。自宅に閉じこもっていれば運動不足で糖尿病にもなります。部下を自殺に追い込み，佐川は幸せなのでしょうか。裁判の口頭弁論では一度も出席せず，判決言い渡しの日には代理人である弁護士さえも出席せず，赤木雅子さんを愚弄しました。
　国が認諾して支払う1億円だって，国民の税金です。国民の税金を使って
赤木雅子さんに損害賠償金を支払うのです。

　Señol,ten piedad.(主よ，憐みたまえ)

　公務員個人は被害者に対して損害賠償しないことが決まっているのだから，それを求める赤木雅子さんはおかしいし，そんなことをしても無駄だと教えてやらない弁護士もおかしいと揶揄する人がいます。赤木雅子さんが求めたのは，公文書の偽造を命じたのが安倍元首相なのか，佐川自ら買ってでたことなのか真相が知りたいということでした。不起訴となり刑罰を受けることがなくなった佐川を表に引っ張り出すためのやむを得ない手段だったのです。
　なるほど被害者が直接に公務員に対して損害賠償を求めることができない，というのが判例・多数説ですが，行政法の大家である田中二郎が認めたように「解釈上異論の余地がないわけではない」のです。部下に文書の改ざんを命じ，自殺に追いやった佐川，しかも刑事責任も問われない。行政法はこのような悪党公務員の存在を予想していなかったと思います。それゆえ，弁護士は判例変更を求めればよいと思います。
　また国は認諾により赤木雅子さんに１億円の損害賠償を行うことにしましたが，佐川に求償権を行使しない場合は，なぜ佐川に求償権を行使しないのかと野党は国会で厳しく追及すべきだと思います。その１億円は私たちが正当な労働等によって得た収入から納めた税金が原資です。一人の無法者のために国民の税金が使われてはなりません。

７月２５日の閉会中審査で、今井雅人議員が加計学園によるキャンパス整備費水増し疑惑を取り上げた。 加計学園が今治市・愛媛県から得る補助金を不正に水増ししているのではないかという疑いが、いよいよ国会の場に提出されたわけだ。 新設獣医学部のキャンパス整備費は約１９２億円で、半額の９６億円を今治市と愛媛県が出すことが決まっている。９６億円のうち、今治市が出す上限は６４億円で、３２億円を愛媛県に要...