村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

年金基金の運用についての恐るべき制度設計のいい加減さと恐るべき責任感欠如についてのメモ。

まず、年金基金の運用の制度設計の責任者の一人による、運用は無責任になることを示唆する発言。制度自体も、運用が無責任なものになることを助長するようになっているようです。

スゲェな。これが本音かいな“@FXCM_Japan: 【伊藤隆敏政策研究院大教授（元GPIF改革有識者会議座長）】 「ＧＰＩＦは運用専業のため､年金財政の持続可能性設計に責任などない」（ブルームバーグ引用）#fx”

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 21

まぁ確かに法的な責任はないだろうけど、今後の年金制度がどうなろうと知ったことではないと言ってる連中に我々こ年金の運用任せるつーのはどうなのよw

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 21

まるで、原発再稼働に向けた規制委員会と政府と原発地元自治体の間の「無責任分担」のような話です。規制委員会は「安全性は担保せず」と言い、政府は「安全だという結論が出れば再稼動すすめる」と言い、原発地元自治体（の原発再稼働推進派の首長）は「原発再稼働は安全と理解している」と言って、結局誰も責任をとらないという例の「アレ」です。こちらの記事でメモした、この傑作風刺をもう一度引いておきましょう。

原発再稼働、集団的自衛権、秘密保護法。こういう分かりやすく的を射た政治風刺画がもっと欲しい。“@honda_hiroshi: 上手いが当たっていて悲しい、日本の無責任なリーダー達！😭😭 pic.twitter.com/fj0mAMchXa”

— m TAKANO (@mt3678mt) 2014, 7月 21

責任を複数の関係者（部署）に小分けにして、自分の部署でも責任を果たさないのに他の部署に他の責任を押し付けて結局全部署が責任をとらないようにするこの手口に名前を付けるとしたら、「無責任分担法」とでもなるでしょうか。ほかにもっと良い命名があれば教えてください。

このような「無責任分担法」にも大問題があるのに、現在の日本では、そこに不特定秘密隠ぺい法の黒い闇がのしかかります。つまり、運用に失敗して年金基金に大きな穴が開いた時、その事実を隠したりその失敗の責任を追及できないようにする道が不特定秘密隠ぺい法によって開かれているということです。

『特定秘密保護法案の運用基準で厚生労働省も秘密を特定できる19の行政機関の一つに指定されましたが厚労省にとって公的年金の運用状況なども特定秘密に該当するのかも』なるほど、そういう事もあり得るのか／無責任なGPIF日本株比率引上 http://t.co/R2WAbceOgW

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 21

『（運用に失敗して損失が出た）場合、誰が責任をとるんでしょうか？というよりもそもそも責任をとれる人がいるんでしょうか？』まだNHKにもこういうちゃんとした記者さんがまだ残ってるんだなぁ／「１３０兆円は誰のものか　～年金運用改革を問う」 http://t.co/ekD1BSzHUe

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 22

そういう道が開かれているということは、いつもの日本のパターンでは、必ずそうなるということです。「特定秘密保護法案の運用基準で厚生労働省も秘密を特定できる19の行政機関の一つに指定された」という事実を見過ごしてはなりません。

そして、そういう無責任な日本国の年金という獲物を狙っている世界のその筋の業界...。

世界中にいるハゲタカ連中が舌舐めずりして待っている姿が目に浮かぶ／ブログ：最終局面迫るＧＰＩＦ改革 | ブログ　討論×闘論 | Reuters http://t.co/SzJphPM27q

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 21

因みにハゲタカの巣窟であるアメリカさんでは、公的年金であるＯＡＳＤＩ（老齢・遺族・障害保険）の積立金の運用は全額債券（アメリカ国債と政府保証債）で株式運用は法律で禁止されてる

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) 2014, 10月 21

日本の年金は必ず破綻するだけではなく、世界のハゲタカ業界に必ずむしり取られ、日本の住民はそのツケを必ず払わなければならなくなるでしょう。日本国は自分たちの将来について無責任なうえにこの上なく愚かです。

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●マスメディアへの投書のための「News for the people in Japan」マスメディア問い合わせ用リンク集→http://www.news-pj.net/link/media.html
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