村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

まず、私は2020年東京五輪にはあまり賛成していません。それよりももっと重要な優先課題が日本には山積しているし、五輪だけに熱中することでそれらの優先課題は忘れられ、オリンピックに人的資源や予算を奪われて、震災や津波の被害者や、東電福島第一原発近くの放射能汚染地域の被害者への対応がないがしろにされるからです。それに、五輪を復興の起爆剤にしようと考えている人は多いかもしれませんが、あまりそのような期待を満たす結果にはならないと想像しています。なぜなら、五輪で潤う業種や人々から被災者へのお金の流れなんてないからです。逆に、「復興」をうたいながら五輪に力を入れるというのは、五輪は成功しても復興へのたいした貢献にはならないという結果になったときにたいへんな詐欺行為となってしまいます。

しかし、その考えの説明はこれくらいにして、五輪組織委員会の体制について思うところを書きましょう。そう、トップの森喜朗氏のことです。彼が会長だと、これからも失言と失態の連発になりそうです。さっそく浅田真央選手の演技の失敗のことをはじめとしてあまり感心できない発言がいくつも出てきました。それをメモしておきたいです。

森の暴言までほぼリアルタイムでアメリカで報道されるんだね／Tokyo 2020 Chairman Critical of Mao Asada's Short Program Performance | NBC New York http://t.co/BRG00nRkDK

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) February 20, 2014

東京五輪の組織委員長がこんなこと言うかな？とも思うけど、やっぱりこれも＜個人の見解＞だからかまわないんだろうなあ。⇒森喜朗会長、真央に「あの子、大事なときには必ず転ぶ」／フィギュア - ＳＡＮＳＰＯ．ＣＯＭ http://t.co/zXvvcanSrV @sanspocomから

— 松井計 (@matsuikei) February 20, 2014

全文読めば印象は違う。確かにその通り、もっと印象悪くなったわ。つーか明らかに五輪組織委員長として不適格だろ、発言の内容が。しかし全文読んだらもっと酷かったってこれ何度目よ

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) February 21, 2014

この発言もひでぇな。大変なら組織委員長辞めていいよ、誰も困らないから QT @s_seaside: 森喜朗、もう一つの暴言→健常者のオリンピックが終わったら、パラリンピックの開会式のため、ソチにもう一回20時間もかけて行かなければならなく、大変だ。（TBSラジオで荻上チキ氏）

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) February 20, 2014

#Tokyo 2020 chairman critical of Mao Asada (AP) http://t.co/KPb3ftx4Y5 森のバカ発言はＡＰオリンピック特集ページにも。 #Olympics

— t.toripy（活憲、反戦、反核） (@t_toripy) February 21, 2014

森元首相による浅田真央選手への「放言」「暴言」。NHK会長の発言と同じ”根っこ”が見え隠れする(水島宏明) http://t.co/hs4xPUkWxD　これは酷い。「真央ちゃん、真央ちゃん」と親友気取りで騒ぐタレントにもうんざりしていたが、こりゃストレートに酷い。

— guruguru (@mutarmutar) February 21, 2014

これがNBCのオリンピック関係ニュースのサイトに載ってる。「森は総理現職中から失言癖で有名だった」と書かれてるｗ　Tokyo 2020 Chairman Critical of Mao Asada http://t.co/0T1BHplVPk via @nbcnewyork

— TrinityNYC (@TrinityNYC) February 20, 2014

これは最低最悪。恥ずかしいのは、こんな人物を東京五輪組織会長にしておくことこそ。／森元首相　真央に「あの子、大事なときには必ず転ぶ」 フィギュアスケート http://t.co/m0aN602PS4 『負けると分かっていた。浅田真央選手を出して恥をかかせることはなかった』

— Hideyuki Hirakawa (@hirakawah) February 20, 2014

浅田選手はオリンピックで難しい構成やジャンプを、これ迄以上に取り入れているらしく、とある番組でMCが「そうまでして挑まなければライバルには勝てないと思っているのでしょうか？」とコメンテーターの安藤美姫さんに質問。「自分と戦っているだけだと思います」実に高尚な答えで気持ち良かった。

— 笹峯愛 (@aisasamine) February 20, 2014

真央さんと、リードさんらに、謝罪すべきレベルだと思うな、あんなこと言うなんて。これだもん、日本のワカモノがヤル気なくなるの、あたりまえでしょ。失敗するたび、老害ジジイがああいうこと言ってまわるんだもん、失敗するの怖くなるし、チャレンジするだけムダな社会と感じるの当たり前だよ。

— TrinityNYC (@TrinityNYC) February 20, 2014

ジジイとババアはね、自分らの黄金期はすでに過去のものだという事実を厳粛に受け止め、これから日本を背負うワカモノをひたすらサポートする、そういう役目にいそしみなさいよ。失敗したからといって、全国に向けてそれをなじるなんて、いい年こいて幼稚でバカみたい。

— TrinityNYC (@TrinityNYC) February 20, 2014

五輪に出場できるアスリートが世の中どれだけいるわけ？がんばって五輪に出場しただけでもまじ凄い。そこに至るまでどんな努力があったか。その努力を、あんな安っぽい言葉で貶めて、ソレ見てる若い人達を「日本はチャレンジするだけムダな社会」、という気持ちにさせるって、それ公害だ、腹立つな。

— TrinityNYC (@TrinityNYC) February 20, 2014

社交的なのに友人が少ないのはこのタイプ　RT @Cristoforou 森発言、全文読んだら失言じゃないという人がけっこういて、これだから世の中には褒めるつもりで相手を傷つけたり、親切のつもりでパワハラ発言する人があとをたたんのか…と思った。

— Spica (@Kelangdbn) February 21, 2014

↑ここで言及されている「全文読んだら失言じゃない」という反応は次のコメント欄でいくつかまとめて読めます。

●水島宏明 - 個人 - Yahoo!ニュース
森元首相による浅田真央選手への「放言」「暴言」。NHK会長の発言と同じ”根っこ”が見え隠れする
水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140221-00032858/
2014年2月21日 8時53分

そして、そもそもの森氏の発言の全文は次のツイートのリンクから読めますね。

森首相の擁護の文面で出回ってるやつもこりゃかなり切り取りだわ。読めば読むほどアカン感じがしてくるぞ。 / 荻上チキ・Session-22お知らせ森喜朗 元総理・東京五輪組織委員会会長の発言 書き起し http://t.co/9Q6WoANRx4

— はなびら葵 (@hollyhockpetal) February 20, 2014

浅田真央選手の演技の失敗について言及した部分は、趣味が良い発言とは言えないい無神経な発言だと思いますが、「このくらい問題はない」と読みたがる人がいるのもわからないでもありません。とはいえ、森発言は不快だという反応が出てくるのは当然であると思います。

逆に、森発言のそれ以外の部分にもひどいところが多々ありますね。

最後に森喜朗の発言の最後の部分「ホモがどうこう」とかいうの話は、どうしてソチ五輪開会式に各国首脳が出なかったという点を考えてみるに、絶望的な感想しか出てこない。ここを他国に紹介されたらジ・エンドだろうなと。しかしこれをジョークとして話すその神経ってどうなんかねぇ・・・

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) February 21, 2014

@geirokusuke1 全文読んだら浅田選手の部分はまだどうにか言い逃れできなくもないですが、他の部分がどうしようもないくらいに酷くってお話になりません・・・挙句にこの講演で北方領土は４島返還無理だから日ロで共同管理しようとか云うを話しをぶちあげてんですよね。メチャクチャです

— フジヤマ　ガイチ (@gaitifujiyama) February 21, 2014

森喜朗氏は話していいことと悪いことの区別がつかない。「（最初に東京が五輪候補で負けた時）石原さんはかんかんに怒って、…知事は偉ぶっていて、ハグをしないと。冗談じゃない。知らない男となんで俺はホモでもねーのにハグしなきゃいけねんだよ」＞http://t.co/8PN7Quobq9

— 館野公一 (@mandolinbum) February 21, 2014

私の全体的結論。森発言はいろいろひどい。

それに対して、浅田選手の記者会見での受け答えに私は好感を持ちました。

●nikkansports.com
真央　軽やか反撃「森さん後悔している」
http://www.nikkansports.com/sochi2014/figureskate/news/p-sochi-tp0-20140226-1262771.html
[ 2014年2月26日8時21分　紙面から ]

　日本中を感動の渦に巻き込んだソチ五輪女子フィギュアスケート６位入賞の浅田真央（２３＝中京大）が２５日、森喜朗元首相の失言に、軽やかに反撃した。ソチ五輪から成田空港に帰国後、日本外国特派員協会（有楽町）で会見に臨み、「森さんも後悔していると思う」とにんまり。進退についても得意の真央語で「ハーフ、ハーフ」と、揺れる心をうかがわせた。

　２３歳の乙女心が大きく揺れる。普段のフィギュア会場とは違い、外国報道陣のストレートな問いかけに、目を白黒させた。時には苦笑い。時には真剣に、時にはジョークも交えた。そして、自分の気持ちを「（五輪は）悔いなく終わったと思う」と、正直に打ち明けた。

　肩の荷を下ろしたのか、終始、笑いが絶えなかった。会場が最もわいたのは、森喜朗東京五輪組織委員会会長の「あの子、大事な時に必ず転ぶ」失言に対する感想を求められた時だ。最初のその質問には「終わったことなんで何とも思っていない」と、判で押したような優等生発言で、するっと逃げた。

　しかし、そこは外国特派員協会。記者にはスポーツよりも時事畑が多く、大物政治家の失言には敏感だ。まして、目の前にいる愛らしい女性を攻撃したとあれば、ほっとくわけにはいかない。かたきを取ってやろうと、最後の最後で、また同じ質問が出た。

　浅田も意を決する。まず「人間なので失敗することもあります」と軽くけん制のジャブ。続いて「失敗したくてしているわけではないので、それは違うと思う」ときっぱり。その後が気が利いていた。「ああいう発言をして、森10+ 件さんも少し後悔しているんじゃないかと少し思います」と、場を和ませるかのように、やんわりと反撃。すると、会場は拍手喝采に包まれた。

　最も核心の質問もちゅうちょなく飛び出した。「来シーズン、続けていく可能性は何％ぐらいありますか？」。あまりの直球に、最初は「もう１大会、世界選手権が残っているので、そこで最高の滑りをして、その後にじっくりと考えたい」と、またまたやんわりと優等生。

　いつもなら、これで次の質問だ。しかし、この日は、味方と思っていた横の司会者から「パーセントの質問は返事をしていただいてないんですけど」と、鋭い突っ込みが入った。笑いながら天を仰ぐ浅田。「パーセントで言うと…」と、短く首をかしげると、出した答えが「５０パー…、今のところハーフ、ハーフぐらいです」だった。

　会見後は、新幹線で名古屋の自宅に帰宅。ようやく、心を落ち着けた。家に帰るまでがソチ五輪だとすれば、浅田の五輪は、この日、ようやく幕を下ろした。「強い意志を持ってあきらめなければ、自分の目指しているものができるんだなと強く感じた。それが自分の人生にも生きてくるんだと感じている」。それが、浅田がソチから持ち帰った最大のメッセージだった。【吉松忠弘】

　◆森会長の発言　２０日、福岡市で行われた講演で「頑張ってくれと見ていましたけど（浅田）真央ちゃん、（ＳＰで）見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね。負けると分かっている団体戦に、浅田さんを出して恥をかかせることはなかった」などと話した。

（転載ここまで）

浅田選手、失礼な森発言にも大人の答えですね。仮に私ならもっといたずらっぽく、「森さんの期待にこたえて転んでみました。森さんが期待すると選手は転ぶものですから、選手が転ばないように祈ってください」とでも笑いながら言うかもしれません。

で、浅田選手の大人の答えに対して、森氏はなおもこんなことを言ったそうです。

●スポーツ報知 - Yahoo!ニュース
森元首相、真央への「必ず転ぶ」発言「後悔はしていない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140227-00000015-sph-soci
スポーツ報知 2014年2月27日(木)7時4分配信

　２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相（７６）は２６日、ＢＳフジの番組に出演。ソチ五輪に出場したフィギュアスケート女子の浅田真央（２３）を「必ず転ぶ」と評した発言について、「浅田さんが（２５日の会見で）『森さん少し後悔してんじゃない？』って言われてたけどね、後悔はしていない」とハッキリ言い切った。

　森氏は「後悔はしていないけど、私の孫が、真央ちゃんを大好きなんですよ。孫から、すごく怒られている」と苦笑い。「孫の母親、つまり私の娘からも怒られた。そんなつもりはなかったんだけどなー」と身内から、集中砲火を浴びていることを明かした。

　一方、森氏は「言いたいことが伝わっていなかった。反省しないといけない」とも述べ、真央を団体戦で出場させるべきでなかったという発言の真意を強調。「浅田さんは『最後になるかもしれない』と言っていた。どう花を飾らせてあげるかとみんな思っていた」とし「個人戦に集中させてあげる環境があればよかった。余計な神経を使わせない方がいいと思った」と説明した。

　森氏は２０日に福岡での講演で、真央のショートプログラムの演技を受け、「あの子、大事なときには必ず転ぶんですよ」などと発言。対して真央本人が２５日に会見で、「森さんは発言してしまって、少し後悔しているのではないでしょうか」とフォローしていた。

最終更新:2月27日(木)7時32分スポーツ報知

（転載ここまで）

せっかく浅田選手が森氏にエレガントに謝罪の機会をつくってあげたのに、頑固に「後悔していない」なんて答えは無粋ですね。森氏、もっと素直に謝罪できないですかね。そして、「真意が伝わってない」とお決まりの言い訳。真意を自分で伝える能力のない人は公職、要職、組織のトップにつくべきじゃないと改めて思います。


追記。

●法華狼の日記
[報道][笑えない]森喜朗は失言四天王でも最弱
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20140221/1392996934
2014-02-21


追加でメモ。メダルは誰のものか、について。

「メダル噛むな」に渡部絵美と為末大　「好きにすればいい」（NEWS ポストセブン） - Yahoo! JAPAN ソチオリンピック http://t.co/Qau46BNzt2

— 上川あや 世田谷区議会議員 (@KamikawaAya) February 20, 2014

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●国会議員への投書のための「議員一覧ポータルサイト」 (1)→http://taro-yamamoto.jp/お知らせ/【反tpp・反秘密保護法！】全国街宣キャラバンス/ ; (2)→http://publistella.jp/
●マスメディアへの投書のための「News for the people in Japan」マスメディア問い合わせ用リンク集→http://www.news-pj.net/link/media.html
●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集　（適宜更新）」経由で→http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html

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