村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

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2013年7月24日夜のTBSラジオの番組「萩上チキ session22」を聞きました。ゲストは日本共産党の小池晃・参議院議員と吉良よし子・参議院議員。感想を書いておきたいと思う内容でしたので、特に初当選の吉良さんへの期待を込めて書き留めておきます。お二人に感謝します。

まず、小池議員はベテランだけあってどんな問題でも受け答えによどみがなかったです。（当たり前ですね。失礼しました。）

吉良議員はまだ少し不慣れなところを感じましたけど、同じ選挙区で今回当選した別の女性参議院議員と比べて自分の主張を堂々と主張していて、これならこれからもっと良くなっていくはずだと期待でわくわくしています。まだ30歳の新人議員だから多少不慣れなところがあっても当然だと思いますが、周りのスタッフと本人で想定問答集のようなものを作って場数を踏めば、かなり早く意地の悪い質問も上手にさばけるようになると思います。いずれは、参議院の本会議でも吉良スマイルで与党委員を追及し、彼らにたっぷりと冷や汗をかかせてほしいです。

たとえば、経済問題というのは、人々を幸福にする経済政策を実現させたことのない机上の専門家が専門用語や経済学者名を散りばめた意地の悪い大声の質問で相手を立ち往生させようと舌なめずりをしている分野です。（笑）文学部出身の吉良さんはそこについての理論的勉強がもう少し必要だと思うのですが、吉良さんの強みは就職氷河期世代であるということですから、それを十分に生かしてほしいです。机上の「経済理論」や、経営者の経営者による経営者のための「経営理論」を雇用や就活や労働の現場から解体してほしいのです。「あなたの経済理論や経済政策は99%の人々を幸せにしていないじゃないですか」と一言加えて。

そして、番組で取り上げられたトピックについてもう少し。

経済問題と雇用問題が話題の一つになっていて、田中秀臣さんという、アベノミクスの唱道者の一人らしい経済学者が電話で出演していました。「脱デフレをすすめなければいけない」というところは田中さんも小池さんも一致していましたが、田中さんの言うことを聞いていても雇用情勢が良くなる気がしなかったのです。

実際、田中さんは共産党議員を立ち往生させてやろうという意気込みを持ってあれこれしゃべっていたように聞こえました。失業率のデータが目の前に表示されているわけでもないのに、「データを見てくださいよ」という空中戦を田中氏は仕掛けていたのですが、そんな話をラジオでやっても仕方がないと思いました。データをもとに議論したいなら、都道府県別の失業率の推移、業種別、雇用形態別の割合、それがアベノミクスによる効果と考えられるかどうか、といったことを検証して、資料（報告書）のようなものにしてから一つ一つ検討すべきです。データも共有せずに最初から「全面的に俺が正しい」と言わんばかりのケンカ腰の話し方ではトークバトルとしても全く面白くないです。私がこういう感想を持ったのは田中氏の責任です。

アベノミクス推進派だって、一応は人々を幸福にするために経済学をやり、経済政策を実施しているという建前があるはずでしょう。それならば、反対派から不完全なところや欠けているところを指摘されたら、人々をさらに幸福にするためにその指摘を真面目に取り入れるべきところです。そういう時に相手を見下すような態度をとって相手の指摘を無視しようというのは、アベノミクスが実は99%の人々の不幸の上に1%の人々の幸福を築くことを正当化する言い訳だということを浮き彫りにするわけですけど。

まさに、田中さんの話し方は、経済を産業の発展とカネとモノの流れを通じて人々の幸福に貢献するための学問だと考えておらず、経済を知らない人を立ち往生させるためのツールとしてしか考えていないように聞こえました。99%の人々を幸福にするために知恵を出し合うという姿勢が感じられないのです。今回ラジオ番組に出演した小池さんや吉良さんをはじめとする日本共産党議員団には、そのような独善的新自由主義経済学を解体して、人々の幸福に貢献するための学問として経済学を使ってほしいと改めてお願いしたいです。

日本経済は60%が内需である、と聞いています。それなら、今生活が苦しい人々に購買力をつけることが内需を刺激するはずでしょう。そのための賃上げは合理的な手段であり、その原資は内部留保を1%取り崩せばよい、というのはマルクスやケインズなど読んでいなくても、誰にでも理解できる方法です。新自由主義のトリクルダウン信仰が現実のものとなって人々を幸福にした例はないのですから、再分配の約束も道筋も全くないまま企業活動だけ優遇しても経済の果実が一般の人々に回ってこないのはあまりにも明らかです。

雇用や給与の問題は、経済理論の中の独立変数をちょっといじれば自動的に失業率という従属変数が下がるという機械的なものではなくて、経営者の意志の問題でもあります。つまり、雇用を安定させること、給与を上げることが人々を安心させ、お金を使ってもらって経済のサイクルを回すことにつながり、経営者にも恩恵がかえってくるのだという人間的な意思を一般の人と経営者の中に呼び覚まさなければならないということです。そのためには意志の力が必要なのですが、そのような例をしんぶん赤旗で取材して記事にして広める機会をもっと増やしてほしい、なんて考えてしまいます。

たとえば、ここに、労働や経営を通じて人々を幸せにした例を記録したことがあります。最初が学校用チョークのメーカー、次が寒天のメーカーの例です。

■労働者の尊厳を心に刻む5月1日、メーデー
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1210.html
2009-05-01

■「48期連続増収増益」の伊那食品工業の経営術
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2148.html
2010-12-06

こういう例を通じて、経済成長の果実を分かち合いながら経営者も労働者も幸福にすることが可能だとぜひ強調してほしいと思います。

番組を聞いて...というか、田中さんというアベノミクス派経済学者の口調を聞いてそんなことを思い、自分の過去記事も掘り返したくなりました。

とにかく、吉良さんは政治家として数年に一人の逸材だと思うので、いろいろな分野でがんばって、自民党からも一目置かれる議員になってほしい人の一人だと、番組を聞いて改めて思いました。本当に本当に、声を治して、健康に留意して、就職氷河期世代の代表としての活躍を心から期待しています。

今の日本人の最大の関心は、経済、雇用、景気だそうです。お金が回らなければ生活もできないという意味ではその通りです。それらの分野について日本共産党は共産党の提案する政策の正当性についての説明をいろいろな形でまとめてサイトやしんぶん赤旗（話題のカクサン部！）などに載せて、吉良さんのような今注目を浴びている議員が自分のブログやツイッターでそれをどんどん紹介して、ネットを使う人にその主張をもっと浸透させられればいいなと思いました。

どこかで大阪のたつみコータロー議員のテレビやラジオでのトークもきけたらいいな...。

以上、日本共産党応援エントリー第一弾でした。日本共産党の現在の内部事情に詳しくないまま書いていますので、間違いがあればご容赦ください。（第二弾もすでにあります。だいたい書きあがっているので、近日出します。）

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