村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

長い間、ブログランキングのボタンを置いておくだけで、「押してください」と積極的にお願いしてはきませんでした。しかし、これから、日本の一般国民にとって自民党政治や維新府政や小池都政の腐敗や不透明化や無責任化や国家優先主義がますますきびしいものなるだろうと予測します。ブログランキングのボタンを押していただけると、自民党式の利権腐敗政治に対する反対意見と政治改善要求の意志の見える化ができます。現在ランキングボタンを押していただいている皆さんに深く感謝いたします。

「選択的夫婦別姓を実現するなら、最大の抵抗勢力、旧・統一教会や日本会議の影響下にある自民党を政権から永久追放しないと無理。」という記事を2024年7月20日に書きました。これに対してとても嬉しい拍手コメントをいただきました。ハンドルネームが書いていないのでお名前をお呼びできませんが、深く感謝します。こちらです。

「女男平等」、初めて聞きました！そういえば、英語のladies and gentlemenのように、自然と女性が先に来る表現は日本語では思いつきませんね・・・

（転載ここまで）

たしかに、普通の日本語では「男女平等」と言います。だから、「「女男平等」、初めて聞きました！」というのは当然の感想です。ですが、私は意識的に「女男平等」という言い方をしています。「選択的夫婦別姓を実現するなら、最大の抵抗勢力、旧・統一教会や日本会議の影響下にある自民党を政権から永久追放しないと無理。」の記事の中でもそう言いました。なぜかというと、フランスの両性の平等を推進する公的機関や制度などの名称がほぼすべて、「女男」の順番になっていることにならおうと私が決めたからです。そう決めてうちのブログで初めて「女男平等」という言葉を使ったのはブログ初期のこちらの記事でした。

■泣く女たちを笑う男たちに。（男女共同社会政治参画に向けて）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-500.html
2007/12/13 14:00

この記事の中で、フランスで両性の平等を目指すための公的機関を一つ紹介していますが、その機関名を日本語にすると「女性と男性の間の平等を監視する機関」です。（リンク切れですが。）そのほかの例として、フランスの同様の公的機関を紹介してみます。

●Haut Conseil à l'égalité entre les femmes et les hommes
https://www.haut-conseil-egalite.gouv.fr/
女性と男性の間の平等への高等評議会

●Ministère chargé de l'Égalité entre les femmes et les hommes et de la Lutte contre les discriminations
https://www.egalite-femmes-hommes.gouv.fr/
女性と男性の間の平等と反差別闘争を担当する特命省

"femmes"が「女性」、"hommes"が「男性」です。"égalité"が「平等」です。両方の機関とも「女男」の順番になっています。これは、男性が女性より優先されてきた今までの社会習慣や制度を反省して、フランスのその時々の政府や国家指導者が意識的に女性を男性より先に出して命名することにしたと私は解釈しています。そのような意識から使っていた「女男平等」というちょっとした言葉一つが、上にコメントしていただいた方の心に届いて、コメントを書こうと思っていただいたことを私はとても嬉しく思いました。ですから、この「女男平等」という言葉で読者の心に語りかけ続けたいと思います。

そう思うと、日本で似たようなことは「男女共同参画」と呼ばれているわけで、ここには「男女平等」、いえ、「女男平等」の考えが含まれていないし、相変わらず男性が女性より先に来ています。日本は自民党政府のもと、女男平等など目指していないという本音が透けて見えると思うのは深読みしすぎでしょうか。

さて、ここまでが前置きです。（長い！）

今回は、日本における女男平等の後進性をまざまざと見せつける面白いネタをtwitter.com上に見つけたので、メモしてコメントしたくなりました。選択的夫婦別姓に関するネタです。

まずこれ。こんな投稿をした人がいます。

その家族の中で「同じ姓がいい」「同じでなくていい」と意見が割れた場合はどうなんやろ❓🤔#選択的夫婦別姓 https://t.co/n5FJbgI4D5

— 砂磁石 (@suna_jisyaku) July 24, 2024

これに対して次の冴えたコメントを付けた人がいます。

その場合は「同じ姓がいい」という方が姓を変えれば良いのではないでしょうか🤔#選択的夫婦別姓 https://t.co/mQYwQnaBmb

— 佐藤倫子 (@sato__michiko) July 24, 2024

全くその通りです。男女が法律婚で結婚する時、一方が姓を相手に合わせて変えて、改姓のために生じるさまざまな手間や時間や経済的出費を自分ですべて負担してもよいと考えているなら、まあそのカップルはそうすればいいでしょう。

しかし、男女が法律婚で結婚する時、一方が二人は同一姓になるべきだと考えていてもう一方が自分の姓を捨てたくないと考えている時、双方の希望を満たす解は一つだけです。それは、自分の姓を捨てたくないと考えている人（たいていは女性側）はそのままで、二人が同一姓になるべきと考えている方（たいていは男性）が相手に合わせて改姓することです。これこそ双方の希望を両立させる民主主義的で女男平等的で完璧な解です。

逆に、二人が同一姓になるべきと考えている方（たいがいは男性です）が改姓せず、自分の生まれながらの姓を失いたくないと考えている方（たいがいは女性です）が改姓するなら、一方の希望が完全に無視されているので、民主主義的とも言えず、典型的な強権的男女不平等です。

ですから、法律婚を考えているカップルのうち、二人が同一姓になるべきと考えている人が相手に合わせて改姓するという民法改正をぜひ実現してほしいと思います。これ以上ないほど、双方の希望を両立させる民主主義的で女男平等的な方法ですから。

もう一つのネタは、こちら。自民党の東京都武蔵野市議（男性）の投稿です。

別に最初にどちらの姓にするか話し合って決めます
その時点で対等ですよ

— 山崎たかし@武蔵野市議 (@yamazakimusashi) July 25, 2024

法律婚をするカップルが現行の日本の民法のもとで最初にどちらの姓にするか話し合うのは当たり前ですが、その話し合いが現実に本当に対等なのであれば、法律婚に際して改姓する男性と改姓する女性が数的に半々でなければなりません。しかし、実際はそうではありません。圧倒的に多数の女性が改姓しています。ですから、この自民党の男性議員の主張は成り立っていません。

そこで、先に書いた一つ目のネタを、たぶん妻に改姓させたであろうこの自民党議員男性に当てはめてみましょう。

男性側が二人が同姓になるべきだと考え、女性側が自分の生まれながらの姓を捨てたくないと考えるなら、自分の姓を捨てたくないと考えている人（たいていは女性側）はそのままで、二人が同一姓になるべきと考えている方（たいていは男性）が相手に合わせて改姓する方法が、両者の希望を尊重しているという意味で、改姓したくない方に改姓させる方法よりも、民主主義度が上です。

改姓したくない方に改姓させる方法を正当化する言い訳をいくら持ち出しても、民主主義の要請は、人に不利益を一方的に押し付けないということなのですから、その点に関しては、改姓したくない方（多くの場合女性側）に改姓させる方法は、あえて控えめな言い方をすれば、ベストではありません。

次の指摘が圧倒的に正当なのです。

夫婦のどちらかが改姓を望んでいるのであれば対等です。しかし、どちらも改姓を望んでいないのであれば、片方が一方的に不都合を背負わなければなりません。 #選択的夫婦別姓 制度があれば、その夫婦にも対等な選択肢を用意できます。私はこれに反対する理由を理解することができません。 https://t.co/KjlhP6zHX3

— 青野慶久/aono (@aono) July 25, 2024

この例からは、自民党の（全員とはいいませんが多くの）人たちは、女男平等の具体化よりも、自分が改姓しないという利益を一方的に享受することを優先させていると分析することができます。こういう自民党のせいで、日本社会は進歩することができません。

論理的な結論は、選択的夫婦別姓が民主主義社会では強制的夫婦同姓制度よりもベターであるということです。実際、日本以外のほぼすべての国で、法律的結婚における選択的夫婦別姓が用意されているという現実があるのですから、この社会には強制的夫婦同姓制度は必要ないということが完全に証明されています。日本の世論も現在、すべての世代にわたって選択的夫婦別姓に賛成しているという現実もあります。

強制的夫婦同姓制度を弁護する主張と選択的夫婦別姓を望む主張とを両論併記する時期はとっくに過ぎたと思います。あとは、自民党の古い男性議員たちを選挙で落選させて、選択的夫婦別姓を実現するだけです。

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これからしばらく、あるいは折に触れて、各記事の中にこのリンクを置きます。
■パレスチナ支援運動、ガザ人道危機緊急支援のリスト
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9547.html
2023/12/30 21:00

　　
●日本を再び大日本帝国にしたいかのような自民と同様に危険な維新。→維新ペディアーあなたの知らない維新の事実　維新の会が何をしてきているのか、その事実をまとめるサイト→https://ishinpedia.com/
●メディア一覧 - 私たちの声を国会へ→http://rpj-action.jimdo.com/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E4%B8%80%E8%A6%A7/
●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集　（適宜更新）」経由で→http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html

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