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(日曜に想う)再編ゲームより政策を磨いて 特別編集委員・星浩 2015年11月8日05時00分
「1度目は志があったが、実らなかった。2度目は、あまり意味 がなかった。もう私が再編に走ることはない」
園田博之衆院議員(73)=熊本4区=は、自民党を2回飛び出 して、2回復党するという珍しい経験を持つ。いま、振り返ってし みじみ思うのは、長年掲げてきた政界再編が「言うはやすく行うは 難し」ということだ。
1993年、政治改革を訴えて武村正義氏らと自民党を離れ、新 党さきがけを結成。非自民連立の細川護熙政権樹立の原動力となっ た。衆院に小選挙区制を導入する法律もできて、園田氏らの「志」 の一部は実現した。「あの勢いで自民党を巻き込んだ政界再編がで きればよかったのだが、細川政権は自壊してしまった」と悔やむ。
自民、社会、さきがけ連立の村山富市政権で官房副長官を務めた が、連立は崩壊。99年には自民党に復党した。政調会長代理とし て政策づくりを担った。民主党が政権を奪取し、自民党が下野した 直後の2010年には、与謝野馨氏らと離党。「こんどこそ再編」 と思い定めた。民主、自民双方に「大きい政府派」と「小さい政府 派」が混在している。そこを組み替えて二大勢力をつくる。その好 機だと考えた。
ところが、民主党政権は混乱続き。自民党が単独で政権復帰でき そうな状況になって、再編の機運は急速にしぼんでいった。たちあ がれ日本、次世代の党などを経て、この10月、再び自民党に戻っ た。 * 一方、改革勢力の結集や自民、民主に対抗する第三極を掲げてき た維新の党では連日、泥仕合が続く。
除籍された大阪系の国会議員らが新党「おおさか維新の会」を結 成。代表に就いた橋下徹大阪市長は松野頼久代表が率いる維新の党 を「百害あって一利なし。潰しにかかる」と攻撃する。松野氏は新 党を「自民党の補完勢力」と批判する。果ては、党の資金をめぐっ て銀行の通帳や印鑑をどちらが取るかという争いまで起きている。
内紛の原因は明らかだ。維新の看板政策だった「大阪都構想」が 住民投票で否決されて求心力が薄れたうえ、安倍晋三政権へのスタ ンスの違いから遠心力が強まった。都構想のどこに問題があったか を検証し、新しい政策を練り上げて再出発する。それが政党のある べき姿なのに、エネルギーを内部抗争に注いでいる。橋下氏らリー ダーの責任は重い。
一連の騒動を見て、私たちメディアにも反省すべき点がないかと 思う。大阪のテレビ局で働く友人の体験談を聞いた。「橋下氏の言 動を全国ニュースとして流そうと狙うと、どうしても先鋭的な部分 を切り取ってアピールしてしまう。橋下氏への批判より、存在を大 きく見せる傾向がある」
政策よりパフォーマンスに目を奪われていないか。メディアが注 意しなければならない点だ。 * 園田氏の体験と維新の党の盛衰。私たちは何を学び取るべきだろ うか。
そもそも、いまの小選挙区制度は、自民党に対抗できるもう一つ の勢力を作り、政党本位の政策論争で切磋琢磨(せっさたくま)す るために導入された。自民、公明両党の連立が定着している中では、 自公に対抗する勢力を作ることが野党の使命だ。野党第1党の民主 党では、再編か自立再建かといった論争があるようだが、不毛だと 思う。野党各党は独自の政策を磨き上げ、選挙が近づいたら自公と の対決をにらんで効率的な候補者調整を進める。そんな当たり前の ことが、なぜ、できないのか。
ちなみに園田氏はいま、社会保障の抜本改革と「九州丸ごと特区」 構想を練っている。「医療費の負担を見直すなど持続可能な社会保 障を早急に築かないといけない。規制改革も、九州全体でやってみ るといったスケールの大きなプランが必要だ」
再編ゲームより、政策を磨いて有権者に問う。30年近く再編を 仕掛けてきた政治家の、一つの結論である。 朝日新聞
恒例化?はしてないですか、朝日新聞特別編集委員の星浩氏の「日 曜に想う」を少し遅れて思うシリーズ?
前半の「*」までは、園田博之先生の話ですね。 こちら、このへん ↑のウィキペディアにもありますが、華麗な 経歴?というのかあっちこっちにでかけては戻ってきたという遍歴 の持ち主のようで。
そうですねぇ、テレビで何度も見たことがあるような有名な人だと 思いますが、まぁ、何より驚くのは自民党が2度も復党を認めてい るということですよねぇ~(@_@) まぁ~、脇が甘い? ではなく、懐が深い? そんな感じですか。
最初の「*」から次の「*」までの中盤は、維新の党の泥仕合につ いて書かれてますが。 >内紛の原因は明らかだ だそうで。 >橋下氏らリーダーの責任は重い。 ということのようです。\(^o^)/
>一連の騒動を見て、私たちメディアにも反省すべき点がないかと >思う と考えると、 >政策よりパフォーマンスに目を奪われていないか という結論に達したんですかねぇ。(^_-)
で、下から3段落目、 >そもそも、いまの小選挙区制度は… とそもそも論になりますが。
そうそう、私もそのことが言いたいんですよ~! 「政界再編」を叫ぶ人もいますが、まぁ、1強多弱といわれる今の 自民党が圧倒的に強い状況を変えるには、それも必要かもしれま せんが、、、。
でも、政界再編を叫ぶ人が、安倍戦争法案(安保関連法案)の時には 「昔の自民党なら反対の声が出てきていた」などと昔を懐かしむよ うなことを言うのは変ですよねぇ。
う~んと、親が「子供は人生経験豊富な親の意見に従うべき」とい えば、「そうその通り」と言う人が、子供が「親が子供に干渉しす ぎると過保護になる。それは子供の自立を妨げる」と言うと、「そ うその通り」といってるようなものでしょ。
つまり、それぞれの話は間違ってないが、同時には成り立たないと いう関係でしょ?
政界再編は何のためですか? というと二大政党制を実現するため ですよねぇ。 もしも、それを目指すのであれば、安倍っち(安倍晋三・首相)が、 戦争法案に突き進んでも、党内からそれを止める声がでないのは おかしいという指摘は間違ってますよねぇ。
一つの政党に2つも3つも政策があるのはおかしいでしょ。(一つの 事項に対してですよ) 選挙公約として、 1.教育予算を拡充します 2.教育予算をちょっとだけ増やします 3.教育予算は増やしません と掲げて選挙をするような政党があったらおかしいでしょ?
政党の意見は一つでいいんですよ。 もしも、国民がそれがおかしいと思えば政権交代させればいいん です!
下から3段落目の後半をごっそり引用しますが。 >野党第1党の民主党では、再編か自立再建かといった論争がある >ようだが、不毛だと思う。野党各党は独自の政策を磨き上げ、選 >挙が近づいたら自公との対決をにらんで効率的な候補者調整を進 >める。そんな当たり前のことが、なぜ、できないのか。 とありますが。
「そんな当たり前のことが、なぜ、できないのか」。 これは、マスコミが遠慮して本当のことを報道しないからですよ。 >政策よりパフォーマンスに目を奪われていないか というのは徹ちゃん(橋下徹・大阪市長)についての報道のことで しょうけど、この政界再編に走る人たちについても、表面的なこ とばかり報道して、本当のことを報道しないからですよ。(>_<)
徹ちゃんと別れた維新の党の人たちは、政界再編が必要だ、野党 は協力して自民党と対決しよう!などと言ってますが。 同じ党にいたのに、その党から出て行ったのがこの人たちですよ。
その代表格・松野頼久先生の遍歴を辿ればわかるでしょう。 2009年民主党が政権政党となったときには民主党に所属していた のに、2012年の総選挙を前に、小選挙区で落選することはわかっ てる。なんとか比例で復活するためには、民主党にいたのでは無 理だ。もっと人気のある政党に移ろう! そういう魂胆から民主党を出て行くわけですよねぇ。
そして、2012年2014年の2つの総選挙を徹ちゃんの人気にすがって 当選できたのですが、その徹ちゃんが党を出て行ってしまって、 さあ大変!
今度は誰に、何にすがろうかと周りを見渡すと、フラフラしている 民主党が目に入った。 そこで、民主党に戻りたいのだけど、あれこれ言って出て行った政 党だから、簡単には戻れそうにない。
で、「自民党を倒すために協力しよう!」などと言い出したという ことですよ。
二大政党制を目指すなら、選挙の前に落選しそうだからと党を出て 行くようなことを許さないことですよ! まぁ、マスコミはそれほどこういう行為を厳しく非難したという記 憶はないのですが、有権者は賢明ですよねぇ。 この松野頼久先生は徹ちゃん人気にしがみついて当選しましたけど 小沢一郎先生なんか壊滅的でしたよねぇ。
山本太郎とかまいたちみたいな5人の政党を作るのがやっとという 人数にまで減ってますから。 有権者はよく見てますよ。
最後にある >再編ゲームより、政策を磨いて有権者に問う というのが結論だと思いますが。
有権者は結構ちゃんと見てますから、ホント、しっかり政策を作っ てほしいですよねぇ~。(*^^*)
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