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検証の好きな社説

【社説】「大合併」終結 規模拡大で失ったもの
2009年6月22日

 国の進める「平成の大合併」が来春で終わることになった。この十
年間で市町村数は半数近くに減った。その分、規模は大きくなったが、
失ったものも多い。実態を把握し、新たな政策が必要だ。

 大合併は、合併市町村に財政的な優遇措置を約束する改正合併特例
法が一九九九年に成立して始まった。その後できた現在の合併新法も
来年三月で期限が切れる。

 学識者らでつくる政府の地方制度調査会は、合併促進を今後も続け
るか検討してきたが、打ち切りを麻生太郎首相に答申した。

 九九年当時は東京二十三区を除いて三千二百三十二あった市町村は、
来年三月には千七百六十になる。一市町村あたりの平均人口も約三万
六千人から六万七千人余と大きくなった。

 しかし、国がこれで「成果があった」とするなら大間違いだ。

 近隣市と合併した周辺町村の衰退は各地で深刻である。役場があっ
たかつての中心部は寂れた。役場は支所になり、新しい市役所は遠く
て敷居が高い存在になった。

 調査会の資料でも、合併後の行政サービスが「悪くなった」とする
住民は「よくなった」より多い。今年四月のミニ統一地方選で、落選
した現職市長十七人はすべて平成の大合併を経た新市だったことは、
合併後の住民の不満を浮き彫りにしたといえる。

 大阪府より広い市が誕生したり、隣接しない自治体同士の合併もあ
った。静岡県由比町(現静岡市)や、来年三月に滋賀県近江八幡市と
合併する安土町など由緒ある市町村名が消え、住民の愛着が薄らいで
いる、との指摘もある。

 市町村を合併に駆り立てたのは、国の地方交付税が削られる中で、
合併すれば特例債発行を認めて返済の一部を国が肩代わりする「アメ」
だったのが実情だろう。財政的に恵まれた大都市圏の自治体では進ま
ず、財政難の地方で大胆に進んだことにも表れている。

 規模が大きくなった利点を生かし、福祉や少子化といった専門部署
や専門職員を置くなど行政の質向上に役立てている市町村も確かにあ
る。大合併の功罪を整理して検証する必要がある。

 調査会は「今後、自主的に合併を選択する市町村に必要な支援措置
を」と指摘するが、その通りだろう。次の総選挙では、自民党も民主
党も地方分権をマニフェスト(選挙公約)に盛り込むとみられる。現
地の声に耳を傾けつつ、政策づくりを進めてもらいたい。
Copyright(C) The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.


中日新聞の社説です。上には、著作権が、「The Chunichi Shimbun」
となってますが、東京新聞も、インターネット版では、ページに下に
は、「The Chunichi Shimbun」と同じ文字があるので、私も、そう表
記してますが、、、。
これは、正真正銘(?)中日新聞ですよ~。

>国の進める「平成の大合併」が来春で終わる
というのは、この前、記事を紹介しましたよねぇ~。
そのことに、中日新聞の論説委員?社説を書いてる人、噛み付いてま
す、、、。(?)

5段落目、合併で市町村の数が減ったが、
>しかし、国がこれで「成果があった」とするなら大間違いだ
と吠えてますよ~。

私は、大きな成果があったと思いますけど、、、。
何に文句を言ってるのか、見てみましょう。

まずは、すぐ下の6段落目、え~い面倒くさい、全部引用だぁ~。(?)
>近隣市と合併した周辺町村の衰退は各地で深刻である。役場があっ
>たかつての中心部は寂れた。役場は支所になり、新しい市役所は遠
>くて敷居が高い存在になった
といいますが、、、。

>役場があったかつての中心部は寂れた
といってもねぇ~、考えようによっては、静かに、平穏になって、よ
かったのでは?(そんな楽天的な人間はいませんか、、、)

>役場は支所になり、新しい市役所は遠くて敷居が高い存在になった
というのは、努力不足によるものでは、新しい市の、、、?

たとえば、前は、役場でできた手続きが、支所となりできなくなって
遠くの市役所に行かなければならないというのなら、明日では、きつ
いですか、来週役場に行くから、市役所から担当者を呼んで、役場で
手続きができるように準備しておけ!

そのくらいの要求をしてもいいのでは?
権限を持って、その場で決済、決断できる「巡回課長」さんが、村々
を回ってくればいいのでは、、、?

その下の7段落目から、
>調査会の資料でも、合併後の行政サービスが「悪くなった」とする
>住民は「よくなった」より多い
だそうで。

まぁ~、そういう風に聞くから、そういう風に答えるんですよ。(?)
行政サービスが悪くなったと感じるということですが、それじゃあ、
合併前と同じ行政サービスを受けるには、これだけの増税が必要にな
りますが、それでも、同じ行政サービスを希望しますか?
と聞いてみたらいいですよ。

「いやっ、今のでいい」と答える人が多いのでは、、、?

7段落目の続き、
>今年四月のミニ統一地方選で、落選した現職市長十七人はすべて平成
>の大合併を経た新市だったことは、合併後の住民の不満を浮き彫りに
>したといえる
だとか。

いやぁ~、そうでしょうかねぇ~、、、?
まっ、調べるのは、大変そうなので、ご自分でどうぞ。(?)
読売新聞の「統一地方選2007」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/
失礼! ↑これは、「2007年」のでした、、、。

今年は、2009年ですよねぇ~。う~ん、じゃあ、自分で「今年四月の
ミニ統一地方選」の結果も探してください。(?)

9市で現職落選 ミニ統一選、34市長誕生
ミニ統一選スタート さっそく12市長誕生
↑こんな感じですかねぇ~。(?)

>落選した現職市長十七人はすべて平成の大合併を経た新市だった
ということですが、逆は、どうですか?
平成の大合併を経た新市で、現職市長が当選したところはないんでしょ
うか?(ないのかも、、、? まぁ、ないにしても、、、)

住民の不満が、合併によるものかどうかは、検証が必要では!?
そうですねぇ~、たとえば、「アイツは、顔が悪いから彼女に振られ
たんだ」というのは、当たってるかもしれませんが、同時に、性格も
悪かったのかもしれないですし。性格が決めてだったかもわからない
でしょ?

下から2段落目、
>規模が大きくなった利点を生かし、福祉や少子化といった専門部署
>や専門職員を置くなど行政の質向上に役立てている市町村も確かに
>ある
ですと。

ほ~ら、そういうことですよ。(?)
合併を行政の質向上に役立てることに失敗したから、落選したのでは?
そうだとすると、それは、合併のせいではなく、合併後の市の運営に
失敗したからですよ。

そもそも、地方分権だ~、地方の自立だぁ~と叫ぶから、分権するに
は、その受け皿となれる自治体にしないといけませんね、というとこ
から、市町村の合併の話が出たんでしょう。

人口25000人ほどの鹿児島県阿久根市で、労組が議会と結託して市役所
を牛耳ってると、ブログ市長が批判してますが、そんな労組に易々と
牛耳られるのは、市の職員が、250人くらいと少ないからじゃないです
か、、、?

そして、それを改めなきゃいかんと登場したのが、ブログ市長だし。
そんなことになるのも、人口が25000人だからでしょう。
もっと人口が多ければ、もう少し常識が働くのでは、、、?

人口25000人の市を、このまま残しておくのは、大きな問題だと思いま
すけどねぇ~。
このままで分権したら、あのブログ市長が、巨大な権限を持つことに
なるんですよ、、、。
考えたら、恐ろしいでしょう?

同じテーマで、産経新聞の社説、↓。(「社説」というか「主張」?)

----------------------------------------------------------------

【主張】平成の大合併 成果検証しよりよき姿に
2009.6.21 02:24

 国の主導で進められてきた「平成の大合併」が今年度限りでピリオ
ドを打つ見通しとなった。

 政府の地方制度調査会が、財政支援や都道府県の強い関与で合併を
誘導する今の手法には限界があるとし、現行の合併特例法を延長しな
いよう麻生太郎首相に答申したことによる。

 平成11年度にスタートした「大合併」で、それまで3232あっ
た市町村の数は来年3月には1760へとほぼ半減する予定だ。

 人口減少と少子高齢化は地方ほど深刻である。財政も悪化の一途で、
国も地方を支える余力を失いつつある。地方行政を安定して維持する
には、基礎自治体である市町村の行財政基盤を強化、効率化していく
ほかない。

 地方分権の道筋を確かなものとする上でも、市町村の集約化は避け
て通れない道だろう。その意味で「大合併」が大きな役割を果たした
ことは間違いがない。

 しかし、短期間での合併推進はさまざまなひずみも生んだ。合併後
も地域間に対立が残り、規模拡大で行政に住民の声が届きにくくなっ
たとする批判も聞く。

 拠点都市とその周辺町村の合併は進んだが、財政力に劣る小規模町
村同士の合併は成功例が少なかった現実もある。人口1万人未満の小
規模自治体が471(26・8%)も残ったことは今後への大きな課
題だ。人口減が進めば、その数はさらに増えていく。

 単独での生き残りを模索する小規模自治体の立場は尊重されていい
が、現実の道のりは厳しい。独立独歩の選択が単なる地域のメンツや
エゴによるものであってはなるまい。不利益を被るのは結局、住民だ
からだ。

 合併を選ばない小規模自治体には、行政サービスの一部を周辺自治
体と共同で行う「広域連携」の取り組みや、複数の自治体が役割分担
で生活基盤を維持する「定住自立圏」構想も参考になる。多様な地方
自治の姿があっていい。

 「大合併」の総合的評価については影の部分を含め、さらに多角的
な検証が必要だ。それが今後の市町村合併に生きていく。

 答申は政府に対し、特例法の期限切れ後も自発的な市町村合併には
新法制定を含めて積極的な後押しを惜しまないよう求め、合併後の自
治体についても、運営が軌道に乗るよう引き続き強力な支援を要望し
ている。当然といえる提言であろう。
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital


産経新聞は、平成の大合併には、好意的なようですよ、、、。

5段落目、
>その意味で「大合併」が大きな役割を果たしたことは間違いがない。
だそうですよ。

なんですか、上の中日新聞の記事では、
>これで「成果があった」とするなら大間違いだ
といわれてましたが、産経新聞では、
>大きな役割を果たしたことは間違いがない
だそうで。

どっちなんだ!?という気もしますが、まぁ~、合併してもらわない
と、どうにもならないでしょう、、、。
でも、産経新聞と、私の意見が一致していいのかなぁ~?
ちと、心配。(?)

6段落目から別れますか、、、?
>しかし、短期間での合併推進はさまざまなひずみも生んだ。合併後
>も地域間に対立が残り、規模拡大で行政に住民の声が届きにくくな
>ったとする批判も聞く
だとか。

「行政に住民の声が届きにくくなったとする批判も聞く」と、行政
には届きにくいのに、産経新聞には聞こえるんですかねぇ~?
行政も、産経新聞を購読すれば、住民の不満が聞こえてくるのでは?

つうか、住民の声が届きにくいというのも、合併後の行政の責任で
国がそこまで面倒みる必要はないでしょう。

だいたい、「アメ」というか、金目当てに合併しておいて、合併し
たら、住民の声が届きにくくなったと国に泣きつくんですか、、、?
そんなの自分たちで何とかしろ~!という感じでしょう。

下から2段落目、
>「大合併」の総合的評価については影の部分を含め、さらに多角的
>な検証が必要だ。それが今後の市町村合併に生きていく。
ですと。

「さらに多角的な検証が必要だ」と言ってますが、上の中日新聞も
>大合併の功罪を整理して検証する必要がある
と「検証が必要」といってますよねぇ~?

この検証って、誰がするんでしょう?
新聞社は、「検証しろ~!」と書いてればいいかもしれませんが、
必要なものなら、誰かにやってもらわないと!(?)

「政府の地方制度調査会」でしょうかねぇ~、検証するのは、、、?
いわれなくてもするのでは? それが仕事でしょうから。(?)

しかし、「検証」というのなら、あれを検証してほしいですよねぇ。
橋龍(橋本龍太郎・元総理)の時代に、行政改革だといって、「1府
12省庁」にまとめましたよねぇ。
文科省ができたり、国交省ができたり、そして、ついこの前、分割
かっ?!と問題になった、厚労省ができたりしましたが、、、。

行政改革だといって行なったことなんだから、それで、そのくらい
効率化されたのか、しっかり検証してもらわないと!
ただ、似たようなものをくっつけて、役所の数を減らしただけなの
では、、、?

「1府12省庁にしたことで、行政はウン%効率化した」という数字で
も出してもらえたら、はっきりするんですけど、、、。

まぁ~、調べてみたら、たいして効率化してはいないのでは、、、?
産経新聞も中日新聞も、「検証しろ~!」などと書いてるだけでは
なく、自分たちでとか、共同で、検証したらどうですかねぇ~?

いやっ、「間違いない」という産経新聞と「間違いだ」という中日新
聞では、意見が割れますか。
う~ん、でも、そういう思想に違いのある2社が一緒になるから、客
観的な評価となるかも、、、?

まっ、やらないでしょうけど。(?)



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