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退官すると転落する官僚

「独裁者」最後は自滅　守屋前次官夫妻逮捕

　防衛省を去ってわずか３カ月、大物次官が転落した。東京地検特捜
部は２８日、収賄容疑で守屋武昌前事務次官（６３）と妻幸子容疑者
（５６）を逮捕し、自宅を捜索。「当然の報い」「がっかりだ」。山
田洋行の元専務宮崎元伸容疑者（６９）による夫婦丸抱えのゴルフ接
待に、防衛省内からも怒りの声が上がった。

　「情報を集めなければならなかったんだ」―。防衛商社「山田洋行」
の元専務宮崎元伸容疑者からの過剰接待が発覚した今年１０月、前防
衛事務次官守屋武昌容疑者は、親しい友人につぶやいた。ライバルを
け落とし、政治家に接近して４年１カ月も次官として防衛省に君臨。
商社との蜜月の末に待っていたのは、絶頂からの転落だった。

　東北大を卒業、大手運送会社に就職したが退職、１９７１年に旧防
衛庁に。寄り道しての入庁、海外勤務や他省庁への出向経験も皆無。
「一匹おおかみだったが、運が強かった」。２０年以上前から付き合
いがあった宮崎容疑者の言葉だ。

　転機は９８年の旧防衛庁調達実施本部を舞台にした背任汚職事件。
主要幹部３１人の処分で世代交代が進み、守屋容疑者は施設庁施設部
長から官房長に。「３階級特進」と注目を浴びた。

　「いろいろ付き合いがある。ゴルフをやろうと思う」。周囲に漏ら
したのはこのころだ。

　「おれに反対するやつはだめだ」。省内でそう公言してはばからず、
ためらいなくライバルをけ落とした。防衛局長時代の２００２年５月
に発覚した情報公開請求者のリスト作成問題で、柳沢協二官房長の対
応が後手に回った責任を追及。柳沢官房長は懲戒処分を受けて次官レ
ースから脱落した。

　次官就任後の０５年７月にも強権を発動した。米軍普天間飛行場移
設問題で対立した山中昭栄防衛施設庁長官を呼び付け「勇退してくれ」
と更迭を通告。次の次官とされた山中長官は退職し、守屋容疑者の長
期政権が確実になる。「子飼い」の部下には中枢ポストを与え、独断
専行人事が批判を呼び「独裁者」とささやかれたことも。

　政界有力者への根回しは欠かさず、山崎拓前自民党副総裁や小泉純
一郎元首相の秘書官ら要人に深く食い込んだ。一方、今年８月に退任
を迫った小池百合子元防衛相には公然と反旗を翻したことは記憶に新
しい。

　「官邸と直結して仕事のできる異色の防衛官僚だった」（防衛省幹
部）。自衛隊イラク派遣や在日米軍再編、省昇格。目に見える功績を
残した。

　「一人をもって国興り、一人をもって国滅ぶ」。９月３日の離任式
で座右の銘を披露した守屋容疑者。防衛省幹部は「国を思う気持ちが
強く、純粋な人だった。そこに落とし穴があった」と話す。

　「一人で防衛省を引っ張ってきたのに、一人で省の信用を失墜させ
たのは彼が好んだ言葉どおり。皮肉としか言いようがない」

◎「公のため働きたい」　塩釜出身、東北大卒　国づくりに関心高く

　前防衛事務次官の守屋武昌容疑者は塩釜市出身で、父親は故守屋栄
夫・初代塩釜市長。地元の中学から仙台一高に進み、１９６９年３月
に東北大法学部を卒業した。大手運送会社に就職し、札幌支店で１年
間働いた後、７１年に旧防衛庁に入った。学生時代から国づくりへの
関心が高く、友人に「将来は公のため、国のために働きたい」と繰り
返し語っていた。

　中学時代には生徒会長を務めた。先輩の男性は「多弁な方ではない
が、リーダーシップはあった」と振り返る。

　仙台一高ではボート部のキャプテン。同級生の間では「おっとりし
た感じで、目立つタイプではなかった」との声がある一方、「決断が
速く、旅行の計画を立てるときにはてきぱきと決めてくれた」と話す
人もいる。

　大学の同窓生の６０代男性は「豪胆で公正な男。業者との付き合い
も情報交換の一環と受け止めていたようだが、脇が甘かったのかもし
れない。不正はないと信じたかったが…」と語った。

　故郷の塩釜市では、２００３年８月の防衛事務次官就任時などに地
元の自衛隊関係者が講演会と祝賀会を開き、３００人以上の出席者が
詰め掛けた。関係者によると、次官退官を受け、１２月に慰労会を開
く計画があったが、今回の問題で立ち消えになったという。

　今年６月には、陸上自衛隊幹部自衛官の同窓会誌に「防衛省の発足
に思う」とのテーマで一文を寄せた。好きな言葉として、日露戦争中
の陸軍少佐の「兵汗を拭（ぬぐ）わざれば、拭（ぬぐ）うべからず。
兵食わざれば、食うべからず…」を紹介。「私たち幹部はこの言葉を
深くかみしめる必要があります」とつづっていた。
2007年11月28日水曜日
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防衛省の守屋武昌・前事務次官が奥さんと一緒に逮捕されたニュース
ですが、私があれこれいうまでもなく（しかも、今頃になって？）大
きく報道されてました、、、。
これは、確か、山崎拓先生で登録してあるGOOGLEニュースアラートに
届いたものでしょうか。

裁判は、まだ始まってないですよねぇ～？
そうですねぇ～、業者のお金でゴルフをしたのは、本人も認めてるん
ですが、その見返りに、何をしたんでしょう？

ゴルフで何百万（10年20年に渡ったというんですから、何千万にも
なりますか？）業者が支払ったそうですけど、その見返りなら、何億
何十億の利益がないと、割のいい「ワイロ」とはいえないような？

ゴルフで何百万接待してもらって、何百万の利益しか業者に渡らなか
ったのなら、ほんとうの「ただのゴルフ友達」だったのでは？
まぁ、それでも、自衛隊の服務規程違反にはなるでしょうけど。
（便宜を図ったら、収賄ですか。）

本人（守屋氏）は、国会でも、便宜を図ったりしたことはない。
と言い張ってましたけど、どうなんでしょうねぇ～、まぁ、裁判で
明らかになりますか。

う～ん、防衛省の「独裁者」ともいわれるくらいで、事務次官という
最高ポストまで上り詰めた官僚なんですから、犯罪も、何百万とか、
ケチなことをいわず、何千億円も悪いことをしていた！
くらいの事実を出さないと、みのもんたが納得しないのでは？

テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済

【2008/01/16 22:52】 | 政治・国内 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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