村野瀬玲奈の秘書課広報室

池上彰氏の論評やコメントには好感を持っていただけに、非常にショックです。フジサンケイだから、ある程度は予想出来た内容でしたが、まさか、あのようなフジサンケイ色にどっぷり浸かった“解説とコメント”になるとはがっかりです。この放送のおかげで、今までのコメントや論評が急に色褪せて虚しくなり、嘘臭くなり、信じられなくなり、その姿を見るのも嫌になりました。

　Facebookでスパブロ処分にします。

靖国神社に関しても、首相の参拝は途中から外国から文句言われだしたとか説明してましたが、そうではなくて日本が政教分離の立場だからダメだと、違憲だからだというべきですね。
その上、A級戦犯がこっそり合祀され、天皇陛下もそれがわかってから参拝しなくなったくだりも、他にくらべたらサラリと触れる程度でしたね。
いくら池上彰でもきちんと抗議しべきですよね

今回の池上氏の発言は、韓国・北朝鮮に対するヘイトスピーチですね。
氏にどのような理由があれ、発言を擁護できる部分は、全くありません。
池上氏は、かつてＮＨＫで「父親」役だったのですから（例え演技だとしても）、自らの発言で心に傷を受けた全ての方々に対して「謝罪」するという、大人としての「礼儀」を子供たちに示すべきです。

しかし、この国に、公の場で堂々と差別発言をして恥じない人間がいるのですね（しかも池上氏は名の知れた評論家である）。私は悲しい。

まずは村野瀬さんにこのエントリー、アップしていただいたことを感謝したい。

で、コメント・タイトルの内容に入る前に一応補足を。
http://www.geocities.jp/koreanlaws/kenpou.html#ch0
これが大韓民国憲法前文です。
要するに日本の植民地支配への抵抗運動の継承を理念とする、という主旨を「反日」と池上は言ってるわけです。
ある人曰く「じゃあアメリカの独立宣言はどうなるん？アメリカは反英かｗ」と言ってましたが、まさにそのとおりですね。

それから韓国を貶めるだけでは無かったようです。
https://twitter.com/relark/status/607136303562387456
”池上彰の番組で靖国を解説という、クソみたいな展開で
「日本人ならば知っておくべき」っていう言外の強要で「一宗教施設」を最初から逸脱させてるわ
「中韓から批判」っていう論法で「国内からの批判」を無いものにするわで
最初から最低の構成だなおい”
https://twitter.com/relark/status/607138569849741312
”下らない
「靖国になんて祀られたくない」って声は残してもらえないってのに
「兵士自らが望んでいた、心の拠り所」ってお前、バカなのか？
そもそも、戦争に引きずり出すにおいては徴兵で強制して
「玉砕」やらまで強要してやがるのに、死んだ後には希望に沿ってやったツラだ”

ということで、永遠の0ベクレル、100田先輩もビックリの靖国アゲだったと。

さらに
https://twitter.com/TAMA6SI/status/607151642375389184
”池上彰氏の番組で「パラオ国旗は日の丸をイメージした」云々のデマが流されたそうなので、デザインしたご当人へのインタビューを再掲しておく。”

ということで、なぜデマか、というのは
http://blog.canpan.info/fukiura/archive/7313
こちらのエントリーをお読みいただければ、おわかりいただけるかと。

徹底的に韓国（そして中国）を貶め、日本万歳も挿入と。
ところが、これネトウヨ諸君にはいたって評判悪かったんですね。
池上は「反日分子」とまで言われてました。
なぜか？3.11の際、最初に韓国の救助チームが来てくれたことも紹介したからです。

というわけで路上のヘイトスピーチはけしからんが、朝鮮学校への補助金廃止や無償化はずしはアレな学校だからしょうがない、とかおっしゃる「普通の」日本人様には、まさにピッタリなプロパガンダ要員ということです。
なにせ池上は「こどもニュース」以来のファンが多く、「良識人」と認知され、絶大な影響力を持っていますから、ことは深刻なんです。

http://mainichi.jp/shimen/news/20150523ddm002010130000c.html
さきごろ安倍の戦後７０年談話有識者懇、座長の西室泰三が、「中韓両国との和解の道」をテーマに「謝罪より未来志向」などと（予想通りの）暴言を吐いていますが、池上の「反日」韓国特番も主旨はまったく一緒。

安倍政権は「中国脅威論」前面に押し出して憲法違反の「戦争法案」持ち出していますが、朴槿惠も韓国内の批判さえ抑えられれば、とっとと日米韓三国同盟にまい進したい姿勢は見え見えですよね。
この特番、なんとも絶妙なタイミング！で放送されたことか。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015061120848
余談ですが、朝日の前主筆、若宮啓文をやたら持ち上げるリベラルに時々出くわしますが、彼も”糾弾より妥協こそ政治の芸術”などとこともあろうに東亜日報に書いてます。
安倍の米議会での演説に「侵略の歴史や慰安婦問題に反省がない」ことと、「明治日本の産業革命遺産」に朝鮮人強制労働施設が含まれていることを理由に、韓国議会で対日糾弾決議がなされたことに驚き、韓国に親しみを持つ日本人も敵に回すと批判、というより非難。
一方で韓国の「従軍慰安婦の資料を世界記憶遺産」登録申請の動きを「日本人の心中も穏やかではない」などと言う。
最後に韓国側に一方的「妥協」を強いて、それを「政治の芸術」と称する、とんだリベラル様です。
まさに池上同様クズなんですが、前述したように「普通の」日本人には大いに受けるだろうと思うと、暗澹たる気持ちになってしまいます。

最後ですが、ご紹介のすずめ氏のツイート。
朝日バッシングに対する池上の姿勢を評価されてますが、あれとんだインチキですよ。
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/searchdiary?word=%C3%D3%BE%E5%BE%B4
scopedog氏の過去エントリー、”池上彰氏が「他社を引き合いに出すのは潔くありません」と韜晦して目をそらした読売新聞による「挺身隊」と「慰安婦」の混同記事”をお読みいただければ、朝日検証記事を評して「他社を引き合いに出すのは潔くありません」とかほざいたことが、いかに欺瞞に満ちていたか、ご理解いただけると思います。
「中立的全方位批判する良識人」たるイメージを守りつつ、結局のところ権力におもねっている、逆に言えば権力からするとこんな便利な手駒はいない、という人物であることが、今回の特番で証明されたのではないでしょうか。

多くの日本人は、池上彰や辛坊治郎などの「ニュース解説」だけでニュースについて知った気になっているところがあると思うので、問題がありますね。
テレビ局には様々なセクションがありますが、こういう番組は報道系かバラエティ系かワイドショー・社会情報系かどこが作っているのかわかりませんが、ただ中国や韓国を笑いたいためだけにこういう番組を作るとしたら、やがて自分の身に跳ね返ってくると思います。

私は番組を見ていませんが，池上氏をあまり信用していなかったので，今回驚きもショックもありませんでした。おそらくリベラルとは遠い人だと思っていましたから。馬脚を現した，ということだと思います。第1次安倍内閣が退いたときに，涙を流して悔しがったのはNHKの岩田明子記者でした。この人の場合はヘイトなジャーナリストではなく，首領様に恋する「喜び組」だと言うことができます。

トピックから少しはずれるかも知れませんが，「日本の歴史歪曲を許さない！全国大学生行動」が6月２２日～25日に予定していた上智大学での展示会「記憶，保存，そして継承～日本の歴史歪曲に反対する」の展示会開催が中止に追い込まれました。大学の説明では，政治色の強いもの，あるいは特定の国を「批判」するような内容は，「国際色豊かな」学生が集う上智大学には不適切であるということだったそうです。団体は，当然のことですが，私たちは日本を誹謗・中傷することを展示会の目的としているわけではありません，日本と朝鮮の関係をよくするためには，日本と朝鮮の歴史にしっかりと向き合う必要があるという趣旨での行動です，と説明しています。上智大学は教育理念として「学問の発展のためには，思想と研究の自由が保障され，厳正な学問的態度が堅持されなかればならない，したがって，本学は思想と研究に対して加えられる政治的，イデオロギー的圧力及びいかなる権力の介入も，これを許さない。われわれは，激動する現代世界に向かって広く窓を開き，人類の希望と苦悩をわかちあい，世界の福祉と創造的進歩に奉仕することを念願する。」と書いています。自ら政治的圧力を加えてどうするんでしょうか，上智大学は。お決まりのように，展示会中止は妥当だと思いますや，日本を批判しているのにどうして日本にいるのでしょうか？受け入れられないならわざわざその国にいる理由がわかりませんね，というネトウヨからの書き込みがあります。

僕は今、悲しみに包まれている

　大日本帝国は日清戦争後に朝鮮の財政と金融の命脈を掌握する過程で，第三国の干渉を受けていました。1898年3月1日に朝鮮で設立されたロシアの「朝露銀行」が朝鮮政府の親露派を煽動して，日本通貨の流通を禁止させるなどして，日本「第一銀行」の侵略的策動を妨害しました。これによって，日本貨幣の流通は一時的に危機的な状況となりました。
　日本政府は「韓日親善を図謀」し，「韓国帝室の安寧を祝福」するためと称して，「第一銀行」頭取の渋沢栄一をソウルに派遣しました。渋沢に与えられた本当の任務は，「朝露銀行」と親露派が日本政府に圧力を加えているのと関連した危機を解消して，朝鮮の市場で日本貨幣が順調に流通する道を開くことにありました。
　渋沢は，まず買収という手段を使いました。国王である高宗には七宝花瓶と高級織物，黄金1000円を「寄贈」しました。
　渋沢は政府高官との面談の中で，「韓日親善を図るのが韓国の将来に有益
であり，日本を信頼して日本銀貨の流通を順調にせよ」，と説得しました。一方で，「『朝露銀行』を解散させ，日本の通貨の流通を許諾しない場合には，正常でない結果が助長されることになるので，この責任は朝鮮側が取らなけらばならない」と脅迫しました。
　朝鮮政府はついに「朝露銀行」を閉鎖して，日本の銀貨を再び流通させることを許しました。
　渋沢栄一は偉人であるというような見方が一般的ですが，朝鮮半島で行った悪行を忘れてはいけないと思います。

　1868年12月，朝鮮政府は日本の「王政復古」を知らせるための「国書」の受け取りを拒否し，日本使節との面接を拒絶しました。佐田白芽は「天皇国家を減視冒涜する盗賊の行為」，「必ずや朝鮮を討伐しなければならない」，「三十個大隊，五十日征韓論」を主張しました。
　木戸孝允は「『天皇国家を大きく興起させ万年に維持』しようとするならば，海外に勢力を広げ，勢力圏を形成利用しなければならない。そのために『我等の国書を冒涜』した『朝鮮に手を下し，戦争に赴くことが上策である』とか「朝鮮と戦争すれば，二～三年以内に征服することができる」と言いました。そのほか西郷隆盛，副島種臣，後藤象二郎，板垣退助も征韓論者でした。

　朝鮮を「懲罰」しなければいけない「と唱えたのは，この時が初めてではなく，徳川幕府末期に表れていました。徳川幕府の幕臣である林子平は1764年12月江戸に到着した朝鮮通信使の堂々たる姿にショックを受け「朝鮮で事変が発生し，駿馬に乗った精鋭軍が襲撃してくれば，わが国は直ちに壁が崩れるが如く瓦解する」と悲鳴をあげ，朝鮮を先に「懲罰」して降伏させようと論じました。
　徳川幕府の学者である佐藤信淵は「他の国を経営する方法は，大体において奪いやすい所から始めるのが常例である。今，世界万国の中で獲得するにたやすい所は中国満州以上の所はない。朝鮮もそうである」と言いました。
　福井藩士の橋本佐内は「朝鮮，満州等を併合しなければ，日本の独立を期約することは難しい」と言いました。
　長州藩士の吉田松陰は「今，至急に軍備を改良して軍艦を具備し大砲を補充しようとするならば，即，北海道を開拓して諸侯を封じ，機会を得てカムチャッカとオホーツクを奪取して，琉球を導き，朝鮮を𠮟りつけ，満州をもぎ取り，南には台湾とルソン諸島を取り，その後に百姓を愛し，武士を奉養」しなければならない」と主張しました。また「露・米と講和条約を締結した以上，規定を厳守し，信頼を厚くしていくその間に国力を養い，奪い取りやすい朝鮮と満州，中国を隷属させ，交易を通じてロシアと米国から失ったものを朝鮮と満洲から補なわなければならない」と力説しました。

　このように，日本は大日本帝国が成立する前から，朝鮮を侵略する構想を持っていたことが分かります。