村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

安倍政権の危険さをヒトラーの歴史的教訓から表現した歴史学者、山崎 雅弘 ( @mas__yamazaki ) さんのツイートからメモ。

ヒトラーは『わが闘争』を刑務所で口述した頃から反ユダヤの人種差別思想に凝り固まっていたが、1933年に首相になった時に「ホロコーストやります」「ユダヤ人を何百万人も殺します」と公約していたわけじゃない。最初は法律上の権利を「区別」し、次いでユダヤ人の服に印をつけて「区別」した。

— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2014, 6月 19

安倍政権だって、「基本的人権を制限します」とか「国民の負担を増やし、その分で企業負担を軽くします」とか「雇用を不安定にします」とか「公約」しているわけではないですね。そういうことを言わずにそういうことを実行しているわけで、国民側が見抜かなければ国民が一方的に損害と被害をこうむるだけです。

ユダヤ人の服に印をつけて「区別」するくらい、大したことじゃないと思われた。実際、当時のヨーロッパではフランスにもポーランドにも反ユダヤ主義者はいた。ヒトラーは「ヴェルサイユ条約」と「ユダヤ人」という二つの敵を作り上げ、ドイツ国民の被害者意識を鼓舞して、自分の支持に繋げていった。

— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2014, 6月 19

ユダヤ人の服に印をつけて「区別」する、って今の日本でいえば何に相当するでしょう。日の丸君が代強制を教育の場から社会一般に広げて、政府からの強制に反対する者をあぶりだそうという日本政府の姿勢に相当するかなあ。

ヒトラー政権下でドイツ経済は回復し、1935年にヴェルサイユ条約の破棄とドイツ再軍備をヒトラーが宣言すると、第一次大戦の敗北とその後の恐慌で自信と誇りを失っていたドイツ国民は、これでドイツは「普通の国」に復帰できたと喜んだ。それからわずか10年後、ドイツは国家滅亡の危機に瀕した。

— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2014, 6月 19

アベノミクスの成果に（根拠のない）「期待」をして喜んでいると、それからわずか数年でその失敗が明らかになって日本国滅亡の危機に瀕する...ということにならなければいいけど...。

経済回復を成し遂げてドイツを「普通の国」に復帰させたヒトラーを、当時のドイツ国民の多くは支持し、ユダヤ人への差別政策を「見て見ぬふり」する態度をとった。こうした世論の後押しで、最初は服の印で「区別」するだけだったのが、やがて強制収容所となり、最後には大量虐殺へとエスカレートした。

— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2014, 6月 19

経済政策に「期待」して、改憲だの特定秘密保護法だのを「見て見ぬふり」することによって日本全体が危険な国家になっていくのでしょうか。その「経済政策」にすら、今までにも何度も記事にしているように、期待できないと私は考えているのですけど。

歴史上の大事件は、ある日突然発生するのではなく、そこに至る長い積み重ねの結果であることがほとんどだが、途中の段階では意味を正しく読み取ることは難しい。それだからこそ、将来において破壊的な結果に繋がる可能性のある「兆候」や「症状」を、歴史の前例と重ねて見るという視点は重要だと思う。

— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2014, 6月 19

「歴史上の大事件は、ある日突然発生するのではなく、そこに至る長い積み重ねの結果であることがほとんど。」その通りで、まさに福島第一原発事故がそれにあたるわけです。

日本国民は、麻生太郎が言った「ナチスの手口に学べ」という言葉通りにさせてはなりません。

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