村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

国家が国民の通話歴収集をすることについて「違憲の疑い」というアメリカでの連邦地裁判断をメモ。

●東京新聞(TOKYO Web)
ＮＳＡ活動　通話歴収集　違憲の疑い
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013121702000245.html
2013年12月17日 夕刊

　【ワシントン＝竹内洋一】米首都ワシントンの連邦地裁判事は十六日、国家安全保障局（ＮＳＡ）がテロ対策を目的に行っている一般市民の通話記録収集について、合衆国憲法に違反する疑いが濃厚だとの初の判断を示した。ＮＳＡの活動は合法だと主張するオバマ政権は控訴する見通しだ。
　市民運動家二人がＮＳＡに通話記録収集の差し止めと記録の廃棄を求めていた。リチャード・レオン判事は通話記録の収集について「これ以上、無差別で恣意（しい）的な権利侵害は想像できない」と、不当な捜索を禁じた憲法修正第四条に抵触する可能性が高いと断じた。
　ただ、判事は「国家の安全保障に関わる重大性」を考慮し、ＮＳＡの活動の仮差し止め命令の履行は留保。ＮＳＡの情報収集活動には直ちに影響は出ないとみられる。司法省の報道官は、ＮＳＡの通話記録収集は「過去の司法判断で示されたように合憲だと信じている」と声明で述べた。
　米メディアによると、ＮＳＡの情報収集活動を暴露した中央情報局（ＣＩＡ）のスノーデン元職員＝ロシアに亡命＝は声明で「秘密の活動が白日の下にさらされ、米国民の人権を侵害していることが明らかになった」とし、自身の行動の正当性を訴えた。
　＜合衆国憲法修正４条＞　不当逮捕や捜索、拘束を禁じた合衆国憲法の修正条項。米国民には不当な捜索や押収、拘束から身体、家屋、書類、所持品の安全を保障される権利があり「これを侵してはならない」などと規定している。　（共同）

（転載ここまで）

＜米連邦地裁判事のリチャード・レオンは、NSAの活動を「まるでオーウェルの小説のよう…これ以上“無差別的”で“勝手な侵害”を想像することはできない」＞＜「秘密法廷によって許可された秘密プログラムは本日、白日のもとにさらされ、米国... http://t.co/e5nSDcQY3U

— さとう　たかし (@genkinagohanda) December 19, 2013

●WSJ.com
NSA、情報収集慣行を正しく伝えず―秘密裁判所が11年に違憲と指摘
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323480904579027863078548376.html
2013年 8月 22日 13:34 JST
By IOBHAN GORMAN, DEVLIN BARRETT AND JENNIFER VALENTINO-DEVRIES

　【ワシントン】米国家安全保障局（NSA）のプログラムを監視する米国の外国情報監視裁判所（FISC）の公表した秘密判決文書によると、NSAは3年間にわたり、十分なプライバシー保護措置を講じないまま純粋な国内的な通信、つまり米市民同士の通信データを何万件も収集しており、これは合衆国憲法に違反していた。
　オバマ政権が21日に公表した2011年のFISC判決文書によれば、FISCは当時、NSAが自らの情報収集慣行をFISCに正しく伝えなかったとしてNSAを強い口調で批判した。FISCは判決文書で、このような違法な収集が3年足らずの間に3回起こっているとし、「（政府が）主要な情報収集プログラムの範囲について、相当程度のミスリプレゼンテーション（事実を曲げた陳述）をしていた」と批判した。具体的にはNSAがどのようにインターネットと通話のデータを収集しているかに係わる説明だったという。
　判決文書には、NSAが純粋に国内的な通信データを1年間に推定5万6000件も収集していたと記されている。
　この判決文書は今まで秘密とされてきたもので、NSAが米国で構築した広範な通信傍受網の問題について、これまでで最も明確な証拠を提供している。また判決文書公表により、連邦議会が介入してNSAの監視プログラムに新たな制限を設ける可能性が高まった。この判決文書はまた、NSAという米国のスパイ組織と、それを監視するFISCとの間のやりとりに関する舞台裏の実態を垣間見せるものでもある。FISCはNSAのプログラムの内部調査を行う数少ない機関の1つ。
　NSAなどの米情報機関を統括する国家情報長官室（ODNI）のロバート・リット法務顧問は21日、違法な収集はNSA自身が公表した技術的な問題に起因しているとし、市民同士の通信データを意図的に収集しようとしたのではないと弁明した。
　情報当局幹部によると、この問題を解決するため、NSAは問題のインターネット通信データを取り扱う際の新たな手順を設けた。またNSAはこのプログラムに基づき3年間の非合法的な収集期間中に集めた国内外の全てのデータを含むデータベースを処分したという。

　ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、外国情報を収集するためにNSAが利用している米国内インターネット監視システムに関する新たな詳細を伝えている。このNSAシステムは、通信会社との関係を通じ、米国のインターネットトラフィックの約75％にアクセスできるという。
　NSAはこのデータ収集システムの一環で、いや応なしに純粋に国内的な通信データ、つまり米国市民同士の通信データを収集している。これは国外と国内の無数のトラフィックが、同じ光ファイバーケーブルやその他の通信回線の中で入り交じっているからだ。
　判決文書によれば、FISCが問題としたのは、WSJが報じたこのシステムを通じて収集した通信記録の全てを保持するというNSAの慣行だった。NSAはたとえ、ある特定の部分だけが必要だとしても全てを保持していた。当局者はウェブページに表示された電子メールのスクリーンショットを例に挙げ、NSAがある1つのメッセージのみを必要としていたにもかかわらず、スクリーンショットがシステムに取り込まれる可能性があったと説明した。
　2011年の判決文書によると、NSAはこの結果、08年から11年にかけて、純粋に国内的な通信、つまり米国市民同士の通信を含む通信データを収集し、しかもこうした市民の個々のプライバシーを保護する適切な措置を取らなかったという。
　NSAは11年当時、この問題を自ら発見してFISCに報告した。これに対しFISCは、NSAのインターネット監視プログラムが「いくつかの点で、規則上および憲法上不十分」との判断を示した。
　その後、NSAはFISCと協力して米国人の通信データの保護を強化した。そして収集活動は、これら保護強化策の下で今日まで続いている。つまり、NSAは依然として多くの純粋に国内通信データを収集しているが、以前よりも細心の注意を払ってそれを取り扱っているということになる。
　ODNIのリット法務顧問は、NSA自身が問題を発見してそれを報告し、FISCとともに改善に取り組んでいるという事実は、NSAのスパイ活動が「強固かつ積極的で何層にもわたる監視」の下に実施されていることの証左だと指摘した。

（転載ここまで）

●CNN.co.jp - Yahoo!ニュース
米連邦地裁、ＮＳＡの情報収集に「違憲」の判断
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131217-35041497-cnn-int
CNN.co.jp 2013年12月17日(火)10時46分配信

ワシントン（ＣＮＮ）　米国家安全保障局（ＮＳＡ）が米国内の電話通信記録などのデータを秘密裏に収集していることが明らかになった問題で、ワシントン連邦地裁のレオン判事は１６日、この活動は合衆国憲法に反するとの判断を下した。レオン判事は、ＮＳＡが司法当局の承認なしで一般市民の個人的なデータを収集、保管してきた活動は、無差別で恣意的なプライバシー侵害にほかならないと述べ、「不合理な捜索」を禁止した憲法修正第４条に反するとの見方を示した。ＮＳＡの情報収集活動に対して複数の原告が違憲を主張し、収集の差し止めを求める訴訟を起こしていた。政府側は１９７０年代に通話履歴の調査が合憲とされた判例を根拠に反論したが、レオン判事は当時から現在までの間に電話が急激に普及したとして、これを退けた。同判事はまた、政府はＮＳＡの情報収集が実際にテロ攻撃の阻止につながった具体例を１件も提示していないと指摘した。ただし政府側が上訴するとの見通しに基づき、差1し止め命令の執行は先送りした。この判断に対して米司法省の報道官は同日、活動の合憲性を確信しているとのコメントを出した。ＮＳＡの情報収集活動は今年６月にエドワード・スノーデン米中央情報局（ＣＩＡ）元職員が暴露し、その是非を巡って激しい議論が巻き起こったが、反対派による訴訟はいずれも成功に至っていなかった。スノーデン元職員は「秘密の活動が白日の下にさらされ、米国人の権利を侵害していると判断された。これは最初の一例にすぎず、今後も同様の判断が続くだろう」と述べた。オバマ米政権はＮＳＡの活動の見直し作業を進めてきた。ＣＮＮが入手した情報によると、１７日にはホワイトハウスにアップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）やグーグルのエリック・シュミット会長をはじめ、ツイッター、マイクロソフト、フェイスブック、ヤフーなど米ＩＴ大手の幹部が集まり、この問題についてオバマ大統領と協議する。
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最終更新:12月17日(火)10時46分

（転載ここまで）

●ハフィントンポスト - ニュース速報まとめと、有識者と個人をつなぐソーシャルニュース（ハフポスト、ハフポ）
NSAの通話記録収集は「違憲の可能性が高い」 アメリカ連邦地裁が判断示す
http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/16/nsa-unconstitutional-judgement_n_4456765.html
ロイター | 投稿日: 2013年12月17日 13時11分 JST | 更新: 2013年12月17日 13時12分 JST

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