村野瀬玲奈の秘書課広報室

これから、日本の一般国民にとって自民党政治や維新府政や小池都政の腐敗や不透明化や無責任化や国家優先主義や斎藤兵庫県政の行政運営がますます暴政・悪政となるでしょう。長い間「押してください」とはお願いしてこなかったブログランキングのボタンを押していただけると、日本の政治に人道主義を取り戻す改善要求の見える化ができます。読者の皆さんに深く感謝いたします。
　　

フランスの民族差別主義者、反ユダヤ主義者、外国人差別主義者、反共産主義者、歴史改ざん主義者、ナチス史実否定論者、反イスラム主義者であり、極右政党の創設者、ジャン=マリー・ルペン（Jean-Marie Le Pen）がこの世を去りました。

フランスでは、たとえばパリ（レピュブリック広場）では人々が集まってお祭りのようになっています。彼は差別反対者からそこまで批判されていたということですが、1970年代には彼の政党の得票率は1%程度だったものが、今やフランス社会では一大勢力となってしまっています。虎は死して皮を残すと言いますが、彼は死して巨大な差別装置を社会に残してしまいました。その差別装置が社会に定着してしまったことが悲しく残念ですが、私は彼のような差別思想に反対し抗し続けていく決心をさらに固めます。

フランス、極右ジャンマリールペンの訃報を受けて広場では死んだ死んだの大合唱。花火が飛び、シャンパンが開く。凄いな。日本だったら不謹慎だ！とか言う人いっぱいいそう。 https://t.co/mtfcyQiNRG

— サキ (@inlaforet) January 7, 2025

celebrating Jean-Marie Le Pen departing this world at Republique 🇫🇷🥳 pic.twitter.com/wAea8CloTh

— Louis Pisano (@LouisPisano) January 7, 2025

Feux d'artifice, fumigènes, champagne, confettis... scène de liesse sur la Place de la République à Paris après la mort de Jean-Marie Le Pen. pic.twitter.com/ceshRFqsxK

— Luc Auffret (@LucAuffret) January 7, 2025

🔴 {en direct} « Le sale raciste est mort ! »
« Quelle belle journée »
Des milliers de personnes fêtent le décès de Jean-Marie Le Pen ce soir place de la République. pic.twitter.com/Nu0NAXX419

— Cemil Şanlı  (@Cemil) January 7, 2025

そして、フランスのリュマニテ（L'Humanité）紙の一面の見出しは「民族憎悪が彼の職業だった」。

L’Humanité du 8 janvier : mort de Jean-Marie Le Pen, la haine était son métier

📰 https://t.co/HlQqUuQ1TE pic.twitter.com/lQhBl8W1Zp

— L'Humanité (@humanite_fr) January 7, 2025

また、フランスの有料ケーブルテレビ、カナルプリュス（Canal Plus）局の人気のある政治風刺人形劇番組、レ・ギニョール・ドゥ・ランフォ（Les Guignols de l'info、「ニュースの人形劇」という意味）のtwitter.com/Xアカウントもルペン死去に際してこちらを出していますが、これはこの番組のかなり以前の回のネタです。

Jean-Marie Le Pen nous a quittés. pic.twitter.com/lTFWm6CNsE

— Les Guignols (@LesGuignols) January 7, 2025

このコントは、ニュース番組に出演したジャン=マリー・ルペンとニュースキャスターのやり取りですが、フランスの人気男性歌手でユダヤ人であるパトリック・ブリュエル（Patrick Bruel）という人についてルペンが「こいつの本名はベンギギっていうんだぜ」とか「こいつはユダヤ人なんだ」と必死に力説して、「ベンギギ、ベンギギ」と繰り返して差別感情を煽ろうとしているのに、ニュースキャスターは無反応で、「で、それがどうしたんですか？」、「それが彼の本名だって知ってますけど、多くの芸能人が芸名を使ってますよね」、「本当にだから何なのかわからないんですけど」と冷静で全然煽られず、ルペンがしまいにキレて、「こいつは俺とは違うんだ」と言ったところで、ニュースキャスターが「ああ、わかりました。あなたと違うということは、誉め言葉なんですね。それならわかります」と反応して終わるというネタです。民族憎悪に燃える人間がどれほど醜いかを政治風刺劇にしているのです。

あとは、フランスの反ルペンのポピュラーソングを紹介したうちの以前の記事も引っ張り出しますね。まず、ルペンが「支持」されだした1985年の、レバノン系フランス人歌手ルイ・シェディッドの曲。

■「アンヌ、アンヌお姉さま」　ルイ・シェディッド　（不定期連載「世界の反戦歌・反戦詩から」）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-5074.html
2013/12/01 06:00

今となっては信じられないことですが、日本では全く知られていない歌手の全く知られていない曲のこの紹介記事に、44の拍手が記録されています。読んでくださった方、拍手ボタンを押していただいた方、どうもありがとうございます。

この「アンヌ、アンヌお姉さま」は短調の反ルペンポピュラーソングですが、もう一つ、別のアーティストの長調の反ルペンポピュラーソングを貼っておきます。



たくさんのルーツのたくさんの人々のファーストネーム（日本人の名前も一つ出て来ます）を読み上げ、「みんな美しい Tout le monde il est beau」と歌い、キメの一行「ジャン=マリーに苦痛を与えることになるけれど」で観客の合唱、最後に、「みんな美しい、世界はみんなのために十分に大きい　Tout le monde il est beau, assez grand pour tout le monde」と歌います。ザジ（Zazie）という女性歌手の1998年の作品、「みんな　Tout le monde」。

差別に真面目に正面から反対することも必要ですが、みんなで明るく軽やかに反対する姿勢も差別との戦い方としてありだと思いますから。




記事公開後の追記。

すでに指摘しましたが、朝日新聞は最近亡くなったジャンマリ・ルペンの政党は極右でしたが、10年以上前から引き継いだ娘さんのマリーヌ・ルペンの政党は極右ではなく右翼だという風に報道する。看板と顔が変わったが両方とも極右政党だよ。… pic.twitter.com/rCgLEa6jaq

— 西村 カリン (Karyn NISHIMURA)💙💛 (@karyn_nishi) January 9, 2025

　　

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