ホ・ジュンイ(22年度フィールズ賞)の研究ノート
2023-08-30
昨年「数学界ノーベル賞」であるフィールズ賞を受賞した
ホ・ジュンイ=米プリンストン大学教授兼韓国高等科学院
(KIAS)碩学教授の直筆研究ノートが国立中央科学館に
展示される。
観覧客がホ教授と彼の受賞業績を理解できるよう支援
するために用意したもので、ホ教授の研究ノートが大衆
に公開されたのは今回が初めてだ。国立中央科学館は
8月29日、ホ教授フィールズ賞受賞1周年記念展示品を
科学館内の科学技術館1階に無料展示すると発表した。
今回の展示品は大韓数学会、高等科学院数学部などと
協力して韓国系で初めてフィールズ賞を受賞したホ教授
と数学研究業績を紹介する物品で構成された。
展示館にはホ教授の数学大衆講演映像を見ることができ、
受賞業績と関連した原理を調べる数学パズルゲームもで
きる。パズルを解くと、ホ教授の直筆サインステッカーを
記念品として持っていくことができる。
特に、ホ教授が直筆で作成した研究ノートが初めて公開
された。科学館側は「偉大な数学者が実際に研究する姿
と息遣いを直接感じられる貴重な経験になるだろう」と
説明した。
イ・ソクレ国立中央科学館長は「ホ教授のフィールズ賞
受賞はノーベル賞受賞に次ぐ大韓民国の誇りであり自
負心」とし「今回の展示を通じてこの偉大な業績をもう
一度知らせると同時に青少年たちが数学と科学にもう
少し関心を持つ契機になることを願う」と話した。
ちなみに日本人のフィールズ賞受賞者は3人だ。
小平邦彦博士(1954年)、広中平祐平博士(70年)、
森重文京都大学教授(90年)の3人(いずれも代数幾何
が専門)だが、94年の国際数学者会議以降6回続けて
受賞者は出ていない。次のフィールズ賞発表は2026年
になるはずだがそのときにはなんとか日本人の中から
も出てほしいものだ。 (ニューシス参照)