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天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

クールコリア008 世紀の相続税。

去年2020年10月25日に享年78歳で逝去した故李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン会長。
彼の遺族が発表した史上最大規模の相続税納付と歴代級の社会還元計画は、
生涯を事業報国に尽力した故人が残した「偉大な遺産」と評価されている。
なんともすごい規模の話なので、実感がわかないが、
ネット記事を参照しながら筆者の翻訳を掲載したい。
12兆ウォン=1兆1700億円以上を相続税として納め、かつ
1兆ウォン=980億円規模の感染病・小児ガン・希少疾患支援、
そしてさらに10兆ウォン=9800億円台と推定される美術品寄贈など社会還元方針を公開した。
相続税は税として納付し、寄付と美術品などの寄贈は寄贈としてまた別にやるというから
驚きだ。以下は詳しい内容。
洪羅喜(ホン・ラヒ)夫人と李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長、
李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、李曙鉉(イ・ソヒョン)三星福祉財団理事長ら遺族はこの日、
三星電子を通じて発表した資料で、相続税納付計画とともに、
1兆ウォン=980億円規模の感染病・小児ガン・希少疾患支援、そしてさらに
10兆ウォン=9800億円台と推定される美術品寄贈など社会還元方針を公開した。
同日遺族たちが発表した税金納付と社会還元の規模は、
故人が残した財産の60%に達するものと推定される。 
生前、三星をグローバル企業に育てあげ国家と社会に貢献した故人が、
死後も「ノブレス・オブリージュ」を見せたわけだ。
遺族らは故人が残した三星生命、三星電子、三星物産など系列会社の持分と不動産など
全体遺産の半分以上の12兆ウォン=1兆1700億円以上を相続税として納める。
遺族が納める相続税は、韓国国内はもちろん、世界的にも歴代最高額だ。
昨年、韓国政府の相続税歳入規模の3~4倍の水準に達する金額でもある。
李健煕会長が昨年10月25日に死去した後、財界では他の国に比べて過度に高い相続税率を
見直すべきだという指摘があった。 
しかし遺族は「税金納付は国民の当然の義務であり、当然すべきこと」と明らかにした。
遺族たちは、年賦延納制度を通じて今年4月から5年間、6回にわたって相続税を分納する計画だ。
相続税の財源調達計画は発表されていないが、今月納付する第1次分は
保有現金と金融機関からの融資を利用して納付するものとみられる。
同日の発表では株式相続の詳細内容は公開されなかった。
遺族らはまた、故人の「人間尊重」経営哲学に基づいて、感染病・小児がん・希少疾患の克服に向け、
1兆ウォンを寄付することにした。
「コロナ19」で全世界が苦しんでいる中、人類の最大の脅威として浮上した感染病に対応し、
これを克服するためのインフラ構築のために7000億ウォンを寄付することにした。
このうち、5000億ウォンは韓国初の感染病専門病院である「中央感染病専門病院」の建設に
使われる予定だ。中央感染症専門病院は、一般・重患者・高度陰圧病床、陰圧手術室、
生物安全検査室など先端設備まで備えた150病床規模の世界的な水準の病院として建設される計画だ。
2000億ウォンは疾病管理庁傘下の国立感染病研究所の最先端研究所の建築および必要設備の構築、
感染病ワクチンおよび治療剤開発のための諸研究支援など、
感染病に対応するためのインフラ拡充に使われる予定だ。
寄付金は国立中央医療院に拠出された後、関連機関が協議し、感染病専門病院や研究所の
建設や運営などに活用する計画だ。遺族はまた小児癌、希少疾患にかかりながらも高い治療費のため
適切な治療を受けられない子供患者のために3000億ウォンを支援する計画だ。 
これを通じて低所得層の子供に対する支援を惜しまなかった故人の遺志を受け継ぐ。
今後10年間、小児ガン・希少疾患の子どものうち生活が苦しい患者を対象に
遺伝子検査·治療、抗がん治療、希少疾患新薬治療などのための費用を支援することにした。
白血病・リンパ腫など13種類の小児がん患者支援に1500億ウォン、クローン病など14種類の
希少疾患患者のために600億ウォンを支援する。これを通じて、今後10年間、小児ガン患者
1万2000人余り、希少疾患患者5000人余りなど、計1万7000人余りが支援を受けることになる。
また、症状治療のための支援にとどまらず、小児ガン、希少疾患臨床研究および
治療剤研究のためのインフラ構築などにも900億ウォンが投入される予定だ。
遺族らは、ソウル大学子供病院を主管機関とする委員会を立ち上げ、小児ガンや希少疾患の
子供患者支援事業を運営することにした。ソウル大学と外部の医療陣が均等に参加する委員会は、
全国の全ての子供患者が各地域に位置した病院で気軽に検査や治療を受けられるよう
全国子供病院の事業参加を誘導する計画だ。委員会は、全国から受付をして最も助けを必要とする
子ども患者を選定し支援する方針だ。
国宝など指定文化財が多数含まれた古美術品と世界的西洋画作品、国内有名作家の近代美術作品など
計1万1000件余り、2万3000点余りの「李健熙コレクション」は国立機関などに寄贈される。
指定文化財などが今回のように大規模に国に寄贈されるのは前例がなく、
国内の文化資産の保存はもちろん、国民の文化共有権の向上および美術史研究などに寄与するものと期待される。
謙斎・鄭敾の「仁王諸色図」(国宝第216号)、檀園・金弘道の「秋成浮図」(宝物第1393号)、
高麗仏画「千手観音菩薩図」(宝物第2015号)など指定文化財60件(国宝14件、宝物第46件)をはじめ、
韓国唯一の文化財または最古の遺物と古書、古地図など個人が所蔵する古美術品2万1600点余りは
国立博物館に寄贈することにした。
キム・ファンギの「女性たちと壺」、パク・スグンの「臼を引く女性」、イ・ジュンソプの「牡牛」、
チャン・ウクジンの「少女船頭」など韓国近代美術の代表的な作家たちの作品および
史料的価値の高い作家たちの美術品やドローイングなど近代美術品1600点余りは
国立現代美術館などに寄贈する予定だ。
韓国近代美術に大きな足跡を残した作家たちの作品の一部は、光州市立美術館、
全羅南道(チョルラナムド)立美術館、大邱(テグ)美術館など、作家縁故地の自治体美術館と
李仲燮(イ・ジュンソプ)美術館、朴寿根(パク・スグン)美術館など作家美術館に寄贈することにした。
また、国民が国内でも西洋美術の秀作を鑑賞できるよう、国立現代美術館にはモネの「睡蓮のある池」、
ミロの「構成」、サルバドール·ダリの「ケンタウロス家族」およびシャガール、ピカソ、ルノワール、
ゴーギャン、ピサロなどの作品も寄贈することになっている。
(ネットのサイトhttps://v.kakao.com/v/20210428110147555をベースとした。感謝)。

歴史的な判決になるか。

このところ韓国は毎日と言ってもいいほど、いろいろの動きがある。
昨日4月21日にある慰安婦裁判の判決があったのだが、
この裁判は、一言でいうと慰安婦側の敗訴となった。
文政権下で、こんな判決が出るとは、驚天動地の出来事といえる。
これは、歴史的な判決になるかもしれない。
今回は20人の慰安婦+遺族がおこした裁判だった。
ちなみに、1月8日は別の12名の慰安婦たちの裁判。これらは別々の裁判である。
今回の20人の中にはあの有名なイ・ヨンスハルモニも入っている。
1月での裁判(ソウル中央地裁民事34部)は、日本に賠償せよとの判決が出された。
それに日本政府がだんまりを決め込んでいるから、慰安婦側は韓国内の日本の
財産目録を出せと訴訟を起こした。それを3月29日の裁判では、慰安婦側の要求を
否定する判決を出していた。その流れの中で、
今回4月21日の裁判(ソウル中央地裁民事15部)で、
慰安婦側の損害賠償請求を却下すると宣告したのである。
1月の段階では、
"慰安婦問題のような重大な人権侵害は、国際法上最高規範である
強行規範違反に該当するために、日本政府に例外的に国家免除を適用してはならない"と、
原告勝訴(慰安婦側の勝訴)していた。これを今回、覆した判決となったわけだ。
国家免除とは、何かのカドで他国の国家を訴えることはできないという原則。
今回4月の段階での注目点は、
"如何なる国家も国際条約を履行しないことを正当化するために司法部の判決等一切
の国内事情を援用してはならない"と判決文ではっきり明言している点だ。
これは実は、「一国の公権力行使など主権的行為に関しては、
国家免除を適用しなければならない」という1998年の韓国大法院(最高裁判所に相当)
の判例とも一致する。裁判部は「武力紛争下の国家行為は自国の利益と主張を貫徹する
ために軍隊など武力を動員するもので、他国の法廷で責任を問うことはできないという
ICJ=国際司法裁判所の判例など、国際慣習法を韓国の裁判所が変更することは難しい」
という趣旨も説明した。 
4月の裁判部はまた、"1965年の韓日請求権協定と2015年韓日慰安婦の合意など
両国間の条約と合意も考慮しなければならない"と明言している。
今回の判決は、当初1月13日に下される予定だった。
ところが5日前の1月8日、別の裁判部(民事34部)が
「例外的に国家免除を適用すべきではない」と原告勝訴の趣旨で判決を下した。(上述)
慰安婦被害訴訟で初めて日本政府の損害賠償責任を認めた判決で、
従来のICJの判例や最高裁の判例と反対となる初の判決であり、
裁判所内外に波紋を呼び起こしていた。この判決に関しては、
日本政府が控訴せず、1審判決として確定している。
(話にもならないから日本政府はだんまりを決め込んでいた)。
すると、今回、2回目の慰安婦損賠訴訟を扱っていた民事15部は、
"国家免除論に対する追加検討が必要である"とし、1月の判決から
3か月後の4月21日、正反対となる「棄却する」との判決を下したわけだ。
被害者の立場が大事だという論理を展開していた文大統領だが、
今回の宣告はそれを論駁するもの。もっとも、今年1月の文大統領の
記者会見でも、それまでは被害者、被害者とばかり言っていた文氏が
1月8日の判決(日本政府は賠償せよ)に対して、「困っている」とは
発言していた。以前にも指摘しているが、東京五輪を北の金正恩と
いっしょに会う場として利用するため日本寄りの態度をとってものなのか、
アメリカから、「北の核問題よりも日韓関係のほうが深刻だ」と言われている
もんだから、日本寄りのものとなったのか。文の心の中に入ることが
できないためここのところはわからない。言えるのは、今後、再度文氏は、
慰安婦、慰安婦と叫べなくなったということだろうか。
今回4月21日の判決に対して、原告である慰安婦側の代理人たちは、
控訴するかどうかを検討するという。当分相反する下級審判決が共存することになり、
「司法的混乱」は避けられなくなった。もし、ボールが大法院まで渡った場合、
大法院が最終的にどんな判決を出すのか。注目せざるをえない。
大法院は、2018年の強制徴用判決で、新日鉄住金(現日本製鉄)に
強制徴用被害者への賠償を命じる判決を出している。
大法院は、今回4月21日のソウル地方裁の判決を踏まえて、
日本側寄りの判決を出すのか、はたまた慰安婦側寄りの判決を出すのか。
韓国司法部が変化してきているのは確かだ。
ある部長判事出身の弁護士は、「これまで"内需向けの判決"をしてきた
キム・ミョンス司法部が今になって本来の道に入ったと見ている」と評価している。
この流れのまま、最後までいってほしいところだ。
つまり、「まとも」な判決が続いてほしい。
最後に余談だけれど、韓国で慰安婦像や慰安婦がちやほやされてるせいで、
「ママ、あたし大きくなったら慰安婦になりたい」という女の子がいる
といったネットの書き込みもある。ホントーか、とも思うけれど、それくらい、
今までの文政権は、慰安婦に擦り寄るような政策を取ってきたことは事実だ。
あの詐欺劇のユン・ミヒャンも、まだ一審裁判も行われていない。

ほどほどがいいんじゃないの?

 K-防疫の輝かしい成果として文政府が鳴り物入りで宣伝していた「K-注射器」から
異物が発見され今韓国は大騒ぎとなっている。
注射器から異物が見つかったという通報は今年2月末から全国各地で21件寄せられている。
このうち19件は、一つの業者が作った注射器で、全国に約120万個が配布され、すでに50万個が使われている。
まだ使用されていない注射器70万本の回収を急いでいる現状だ。
文政府が「K注射器」として広報したのは、「最小残余型(LowDeadSpace=LDS)注射器」とされるもので、
この「LDS注射器」は、残留しているワクチンを最小化するために、
ピストンと針の間に空間がほとんどないように製作された特殊注射器である。
この注射器を使えばコロナ19ワクチン1本当たりの接種人数を1、2人増やすことができるため、
文政府はこれを「K注射器」と呼び、防疫の成果として大々的に広報してきた。
今のところ、この精度で注射器を作れるのは、韓国だけのようだ。
この注射器から異物が見つかったのだから、大変だ。
異物のほか、一部の注射器は目盛りが消えていたり不正確だったとも伝えられている。
異物が発見された注射器を作ったA社は今まで300万個を生産し、120万個を全国に供給している。
ソウル市19万9200個、京畿道16万6000個、釜山市12万5100個、慶尚南道12万3300個、
慶尚北道10万3400個、全羅南道9万3200個、全羅北道7万1200個、済州1万5200個など、
全国の予防接種センターや保健所、接種機関に配布された。
上述のようにこのうち50万個はすでに使用されており、政府は残りの70万個を対象に
使用中止措置を取った後、回収に取り掛かっているわけだ。
疾病管理庁は今年7月末までに、A社から2750万本、S社から1250万本のLDS注射器
合計4000万本を受注・契約している。(今後これがどう変化するかも注目だ)
保健当局は、注射器から発見された異物の有害性や被害可能性を究明しているところで、
食品医薬品安全処の関係者は「今までLDS注射器による被害事例は報告されていない」とし、
「現在、異物の正確な成分と原因などを調査している。今後はLDS注射器の品質管理のために
生産企業の現場指導および製品に対する技術支援を継続していく」と言っている。
曺明姬(チョ・ミョンヒ)「国民の力」議員は、
「不足したコロナ19ワクチン確保数量が足りないことをもみ消そうと広報に熱を上げていたK注射器において
相当の問題が発見されたが、最初の通報から20日も過ぎてから回収措置に取り組んだのは、あまりにも
遅すぎる対応」とし、「政府は注射器異物による国民の異常反応や被害事例があるか徹底的に調査して
直ちに措置する必要がある」と強調した。
この国が、ワーッと熱くなって騒ぐ体質は、昔から有名だ。
「K注射器」で騒いでいたときは、「ほほーっ、こんなものが韓国でも作れるのか」と
筆者は結構感心して見ていた。すごいじゃないかと。
でも調子に乗りすぎないほうがいいんじゃないのと、文在寅の、鬼の首を取ったような発表の態度に
一抹の不安を感じていたら、やっぱりというか、こんな事態が発生してしまった。
何事も、ほどほどにしておくべきなのだ。
現在フクシマの原発処理水を海に放流する(2年後から)という問題で、
韓国のいろいろの団体がシュプレヒコールをあげたり、抗議デモの集会をやったりと、かなり騒がしい。
勿論筆者としても、いくら「処理したものだ」としても海に放流するのはいかがなものかと思うが、
陸地のキャパを越えているのだから、どうしようもねえべ、というのが正直な思いだ。
韓国や中国が死に物狂いで反発しているけど、
彼の国でも、すさまじい原発処理水が毎日毎日排出されているわけだが、
それ、きれいなの?と伺ってみたいところだ。
一部の研究機関による発表をみると、これらの国でも、数多い原発から相当に汚染された水が
海に放流されているというではないか。(その汚染度は、日本の基準などよりははるかに高いと)。
原発がある限り、炉を冷やすために使われる「冷却水」は、必ず放射能汚染される仕組みになっている。
事故が起こると起こらないとにかかわらず。
お互い様、みたいなところがあるのに、日本が(それでも最大の努力をして処理したあと)放流するとなると、
目くじらを立てて怒る。死に物狂いだ。
それほど青筋を立てて怒るなら、自分のところのものは完全に「きれい」だと
証明してからにしてほしいものだ。
何事も、「お互い様」と認めあい、ほどほどに付き合っていく姿勢が必要なのではないだろうか。
これは日本にもいえることで、ある日本の議員が「韓国ごとき国から批判されるのは
ありえない」などと発言したと、こっちの新聞には書いてあるが(たぶん本当だろう)、
国を馬鹿にしたりコケにしたりする発言を、国会議員のような人間がやるべきではない。
日本の品位を下げるだけだ。高貴な日本の位相を、台無しにしないでほしい。

黒猫ダホン

パク・スホン(朴洙弘、男性)氏は、50代前半のタレントで、韓国では知らないものはいない。
MC業が主なドメインだ。独身。
このスホンが、友と釣りにいっていたとき、偶然に黒猫と出会った。
「おいで」と言うと、しっぽをふりながら近づいてきた。
真っ黒い赤ちゃん猫で、魔女の宅急便のキキとそっくりだ。
パク・スホンはそれまで猫には全く関心がなかった。
いたずら半分に「おいで」なんて言ったんだけど、
黒猫がうれしそうに近づいてきたので、抱き上げると抱かれるまま。
釣りを終えて帰る車の中で、黒猫はスホンの膝の上で、
車が到着するまでずっと寝たままだった。
完全な安堵感からだったろう。
野良生活だから、かなり瘦せていた。1.2キロくらいだった。
回虫もものすごい量が腹の中にいた。
しかも腹のところに大きなシコリ。
回虫除去およびシコリ除去の手術は赤ちゃん猫にとっては
かなりの負担になったはずだが、これらを全てなんとかクリアー。
家に戻って来てからは、はじめは元気がなかったが、
だんだん元気を取り戻してゆき、1年経った今は元気そのもの。
ダホンという名前もいただいて、黒い毛の艶がハンパナイ。
目もエメラルド色のようで神秘的な猫だ。性別はオス。
お座りと言うと座り、エサを目の前にしても「まだ」というとそのまま待っている。
ジャンプというとスホンの腕のところまでジャンプする。
こんな、犬よりも人のことばがわかり、言うことをよく聞く猫って、
見たことあるだろうか?
ダホンが有名になったのは、その天才性からだけではない。
実はタレントのパク・スホンが、MCを務める「ドンチミ」というバラエティー番組で最近、
パネルとして参加している人たちに「自慢の息子、娘」というテーマで話を回しているときに、
突然、パク・スホン本人が台本にもない部分で自分の猫自慢をはじめたのだ。
猫ダホンの写真をケータイから見せながら
「これが僕の自慢の息子です」と言った。
自分がものすごい苦しい時期を過ごしていたとき(去年)、
ダホンがそばでスホンを励ますようにしてくれたことがたくさんある。
そのなかの極めつけは、スホンがあまりにも苦しくて、
夜も寝れないでウンウン言っていると、ベッドのところに来て、
はやく眠りなさいとでもいうように、目を閉じて開いて閉じて開いてという動作を
スホンに見せたというのだ。
「ああ、こいつ、俺に寝てくれっていってるんだな」
とすぐに悟ったという。
この放送があった翌日から、テレビでもネットでも、パク・スホンの話題で持ち切りとなたった。
ソウル市長選も近いのに、スホンの猫ちゃんの話題がもっとホットな感じなのだ。
苦しい時期について、本人がすぐにコメントをあげた。
30年間の芸能生活の中で一日も休まずにやってきた。全てのギャラの管理は
所属社がやっている。実兄とその嫁さんの二人がオーナーの会社だ。
これまで稼いだ額は100億ウォン(約10億円)をはるかに超えている。
その財を、2年ほど前に実兄夫婦が全て彼らの名義にしてしまっていた。
スホンの財はなにもないということに、あることをきっかけに気づき、
絶望のあげく、生きることもままならないほどの状況となった。
実兄に何度も連絡をいれてるが、返事がないままで1年以上が過ぎている。
アメリカのどっかで見たよという情報もあるけど、真偽のほどはわからない。
家族思いのスホンは、こんなことが両親に知られることを恐れ、
これまで一度も人に言ったことはなかった。
いくら家族思いとはいえ、全財産を丸ごとかっさらっていった兄のことが
なんでもなかったように許せるはずもない。
連絡をくれたら、いっしょに話し合おうとも言っている。
このメッセージが、しかし最後だとも言っている。
これで、返事がなかったら、もう、兄のことは家族とは思わない
(つまり、法的処置に訴えるということであろう)という。
現在、兄からの返事を待っている時間なんだと思うけど、
まだ返事はないようだ。
この、人生どん底の中で出会ったのが、黒猫ダホンだったわけだ。
「ドンチミ」で台本もない中での「告白」は、
涙、涙の告白となり、パネルといいスタッフといい、
あの時はスタジオ全体が涙の海と化したのもむべなるかなである。
ダホンがいたから、あのときずっと生き続けられたのだという。
誇張でもなくて、本当のことだと思う。
運命的に出会ったダホン。
ドンチミで、パク・スホンがダホンを助けたんだけど、
本当はダホンが僕(スホン)を救ってくれたんだと語るときには、
嗚咽のために、ことばを言うことができないほどだった。
筆者も偶然この番組を見ていたんだけれど、涙があふれて困ったことは言うまでもない。
兄のほうは、法的欠陥なしの状態で名義を全て書き換えているという。
財が元通り、スホンの手に返ってくるだろうか。
パク・スホン。芸能人には関心のない筆者であるが、
今韓国では、ソウル、釜山市長選挙と同じくらい、ホットポテトとなっている。
黒猫ダホンがあまりにもかわいいので、
筆者もパク・スホンの応援の立場で、関心をもってゆくえを見守っている。

                 
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5億ウォンの絵に落書き、でも処罰はなし。

 3月28日午後1時40分頃、ソウル市ソンパ(松坡)区にあるロッテワールドモール地下1階展示場PSで開かれた
企画展「ストリートノイズ」(STREET NOISE_通りの騒音)で、
5億ウォン(5千万円)相当のアメリカの有名グラフィティ作家ジョン・ウォン(58)の絵「無題」(横700cm、縦240cm)に、
若い男女のカップルが作品の下に置かれてあった筆と緑色のペイントを利用して、
作品の真ん中あたりに緑色の落書きを3つ残して立ち去った。
約30分後、横80センチ、縦150センチの緑色の落書きを確認した展示関係者は警察に通報し、CCTVを追跡して、
近くでショッピングしていたこのカップルを見つけた。
2人は「壁に落書きがされており、筆とペンキが塗られているので落書きをしてもいいと思った」と話しているという。
観客参加型の作品だと思い、床に置かれた絵の具を利用して上塗りをしたという釈明だ。
5億ウォンの絵を、「壁に落書きがしてあった」というのもおもしろい。
しかし、この筆とペイントは、2016年、米の画家ジョン・ウォンが「ソウル芸術の殿堂」というミュージアムで
即興的にこの作品を描いた当時の状況を再現した展示物だという案内文が、壁に貼られていた。
二人はこの案内文が目に入らなかったのだろう。
CCTVが公開されて閲覧可能だが、これを見る限り、絵のすぐ下に絵具と筆がおいてあるから、
誰だって、「これで自由に落書きなり絵なり、描いて、楽しんでね」と思ってしまうはずだ。
グラフィティ作家13人の作品130点余りを展開したこの展示場の規模が
1652平方メートル(500坪)と膨大で、展示場の管理者は毀損現場を目撃できなかったという。
無理もない。
展示主催社は30日午前、毎日経済新聞社との電話で
「作家に作品の毀損を知らせ、対応策を議論する電子メールを送った状態ですが、まだ返事がない」とし、
「作家が融通の利かない頑固な人ではなくて、理解してくれそうだ。観覧客が故意に作品を毀損したものではない
と判断した」と明らかにした。
松坡警察署の関係者は、「会社側が対話で円満に解決したいとしてきたため、
ひとまず現場検証だけで終結した」と明らかにした。
5億ウォンもするような絵に落書きをしたにもかかわらず、罰せられないという
ある意味荒唐無稽な事件、あるいはハプニングが起こったわけだ。
落書きされた作品は撤去せずにそのままかけておく予定だ。 
ただし、30日午後、復元専門家を呼んで復旧策を探ると展示主催社は伝えた。
これを残念がる声もある。
というのは、この絵はそもそもポロックのような「抽象画」だけれど、
そのなんとも(つまらない抽象画に)なんとなく中央でバレエするような感じの3人が
躍動感を与えているようにも感じられるのだ。
これこそが現代美術じゃないか!、というネチズンもいる。         

                       20210331John draw
                                             真ん中の3つ(人が3人みたいに見える)が落書き

華やかな色合いとダイナミックな構図で街の落書きを芸術として発展させたジョン・ウォンは、
2015年にはフランス勲章のレジオン・ドヌールを受賞している有名画家だ。
ロールスロイスやLG電子などの企業とのコラボレーションを行ってきていた。
6月13日まで続く同展示は、ジョン・ウォンの他にも、ラトラス、ゼウス、ノーブラ(N5BRA)、
マウスなどグラフィティ作家の作品らが展示されている。
さて、この絵、修正されるだろうか?あるいはこのままの状態で存在するのだろうか?
筆者の個人的な思いは、落書きされたあとのほうが、ネチズンらが言うように
本当にかえっていい絵になっているから、このままで残してあげたほうがいいんじゃないかということ。
作家本人がイエスと言ってくれれば、このままで残るだろう。
ジョン・ウォンという作家は筆者は知らなかったけど、
落書きを許容してやるという「度量」を見せれば、
さらに人気があがっていくことは間違いない。
とりあえず、「落書きの二人」が罰せられないのがうれしい。
完全に天真爛漫な気持ちで、「落書き」をやったんだもの。
まだ結婚前なら、是非これを機に、結婚したらいいんじゃないかと思う。(よけいなお世話か^^)
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プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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