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天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

180年もののハスオ。

20230214 180年ハスオ

2月14日、韓国伝統シンマニ協会によると、密陽(ミリャン)に住むパク・ピルスンさん(64)と息子が鍾南山(チョンナムサン)を登る途中、計40キロ余りの何首烏(ハスオ)の根を掘った。12キロの1本と9キロの1本プラスアルファだ。
協会はこのハスオが180年以上経っていると鑑定した。協会のチョン・ヒョンボム会長は「今まで国内で発見されたハスオは9.5㎏が最も大きいものだった」として「今回のハスオは国内から出てきたものの中で大きさと重さなどが歴代級」と説明した。ただ、鑑定価格はまだ公開されていない。
つる植物のハスオは、国内各地の山野で野生する。根は地中に伸び、丸い形を整え、複数の茎につながる。韓国と中国などで漢方薬材として使われるが、一時中国では高麗人参・クコの実と共に精力剤として知られたという。
16世紀の中国明の薬学書「本草綱木」によると、ハスオという名前は髪の毛を黒くすることができるという意味で付けられたという説がある(ハスオのオが烏の字)。また、これをよく服用して長生きしたハ・スオという人の名前を取ったという話があり、これはホ・ジュンの「東医宝鑑」にも載っている。
辞書によると、ハスオは、「つるどくだみ」と出ている。日本ではあまり見られないものかもしれない。

スキーに魅せられて。

 李根鎬(イ・グンホ)雪海奨学財団理事長は1926年生まれ。
今年97歳。李理事長はスキーシーズンには龍平(ヨンピョン)
スキー場で毎日2時間ずつスキーをする。まともに立って歩く
のも大変なこの年齢でスキーを片手でがばとつかみゴンドラ
に乗るために若者たちの間に並んで列を作る。20230202 이근호_스키_회장
この日も午前9時にはスキーの服装をしてゴンドラに乗るた
めに並んで列を作っていた。(オーマイニュース記者が)イ
ンタビューをしたこの日も、ちょうど2時間20キロを疾走し
た後だった。
李理事長はどんな人生を生きてきたのか、97歳で毎日2時間
ずつスキーをするほどの健康を維持できるだろうか。彼の
同窓生たちは「たった一人だけ残ってみんなあの世に行っ
た」。

ところで、彼はどうしてまだこんなに元気に生き残って人
生を楽しんでいるのだろうか? 彼の答えは予想外だった。

「もともと体力が弱かった。疲れやすい方だった。それで
無理もせず、誘惑にも陥らなかった。体に害を及ぼすこと
をしなかった。特に疲れるのでたくさん寝た。」自分の弱
点を己の強みにした人生だった。

イ・グンホ理事長と龍平スキー場のあるホテルで会い、2時
間インタビューをしながらもう一度驚いたのは、彼がスキー
を初めて習ったのが60歳だったということ。60歳といえば
引退とか整理という言葉が思いつくのが一般的じゃないの
か? ところが、彼はその60歳でスキーを初めて学び、そ
の後37年間楽しんできているのだ。

彼の人生が語る。人生に遅すぎることはない、人生はずっ
と成長期だ! 彼は「振り返ってみると私の人生で50、60
代の時が一番良かった」と話した。

イ・グンホ理事長は、「97年の人生で一番よくやったこと
の一つが、50代半ばに医師の勧告によって未練なく休むこ
とを選択したことだ」と話した。「海運業をしていてスト
レスをたくさん受けていたが、医者に行ったらノイローゼ
がひどいから休めと言われた。それで事業をやめてその後
は無理なくのんびりと暮らした。」

イ理事長は以後、友人の勧めで大韓スキー協会副会長
(1983~1987年)になり、事業を整理しながら作った資金を
シードマネー(Seed Money)として雪海奨学財団(2003年~)
を作った。これまで同奨学財団ではスキー有望株を発掘し
育成するのに10億ウォン余りを使った。

「若い世代にお願いしたい言葉があるのか」という質問に
彼は「教育改革が必ず必要だ」とし、入試のための教育を
人生のための教育に切り替えなければ「この国が滅びるこ
ともありうる」と話した。

インタビューの翌朝、スキー場のゴンドラの前に並んでい
るイ・グンホ理事長に近づいて聞いた。

- 私は58歳なんですが、何か新しいスタートを切るのが怖
いです。こんな人間たちに何か一言お願いします。
「無理しないでください。しかし、怖がらないでください。」
(オーマイニュース参照)

こういう化け物のような人間が韓国にはいる。筆者も雪国
山形は米沢の生まれなのでスキーは生まれた時からやって
いる。60代後半になった今も上のヨンピョンスキー場など
に行って年に1,2回くらいはやっている。97歳に比べた
らまだまだ「ガキ」のような年代だから元気いっぱいシュ
プールを描くこともできるけど、あと30年後くらいにもイ
・グンホさんのようにシャキッとスキーをやることができ
るかどうか。できることを願ってはいるけど、どうなるか。

しかも60歳でスキーをはじめたにしては、そのフォームも
なかなか達人なのだ。スキーはセンスがないとなかなか
「らしい」フォームができないものだ。わたしの友人でも
スキーは滑るけど、フォームとなるとすぐに「ああ、素人
だな」とわかる。でもこのイ・グンホさんは97歳なんだけ
ど、完全にスキーのフォームになっている。

スキーは60を越えたら危ないんじゃないかという声に対し
ては「自転車に乗るよりはずっと安全だ」という。確かに
自転車に乗って転んだら60過ぎの体にはかなり危険だろう
なという感じはする。

スキーの場合は無理さえしなければちょっとバランスを崩
して転んでも雪の上だから静かに横に転んでやればいい
(さすがスキー愛好家)。上の記事にはないけれど、90歳
のとき上から滑ってきた若者がブレーキが利かなくなって
イ・グンホさんにぶつかってきてしまい、あばら骨を1、
2本折ったという。90歳のときに!

だったらもうこりごりという気持ちになるのが普通だと思
うのだが、イ・グンホさんは一向に関係はない。好きなス
キーだ。また始めて今に至るという。これくらいスキーが
すきだったら確かにスキーの女神が守ってくれているのか
もしれない。愛するスキーを100歳を越えてもずっと楽し
んでいけるよう祈る次第だ。
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プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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