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天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

K-防疫に誤りあり。

 
韓国では最近以下のような「本音」と「真実」を語る人達が増えてきている
ように見える。今日の主人公は慶北大学医学部予防医学科教授のイ・ドクヒ
という女性教授だ。(ちなみに慶北大学は国立大学で、難関大学の一つだ。)
日本のコロナ感染者が急減している状況に、韓国メディアは総じて皆驚い
ている。東京五輪のころには万単位で増えていたのに、なんで急にゼロとか
1とかなってるんだと。日本の急減をねたましく思っている雰囲気がそこは
かとなく漂ってくる。データ改竄説(日本では本当のデータを隠しておいて
嘘のデータでごまかしていると主張する輩)は去年からこちら韓国ではあっ
たが、またそんなことを蒸し返しているメディアも多い。
そんな中、登場するのが今日の主人公、イ・ドクヒ医学部教授だ。イ教授は
「日本の確定患者数の急減はK-防疫の大前提、すなわち『無症状でも絶対
にかかってはならない感染病』という仮定に致命的な間違いがあることを示
している」とし「(韓国は)矛盾に満ちた防疫を2年ほどずっとやり続けて
きている」と指摘する。文在寅(ムン・ジェイン)政府が常に自画自賛して
きた国家挙げてのK-防疫の間違いを堂々と指摘しているのだ。
日本の感染者の急減に対しては、多様な主張が提起されている(その
原因はまだ世界の誰にもわかっていないはずだが。)日本での1次接種
率79%、2次接種率77%を基にした「ワクチン効果」、そして「日本デルタ
ウイルス自滅説」、検査件数急減説などである。イ教授はこうした説自体
が「K防疫が、日本防疫よりも立派だと信じたいという妄想」と批判する。
そして日本の感染者数の激減が「自然感染を無理やり防がなかったお
かげ」と主張した。
イ教授は「韓国と大体同じようなワクチン接種率を見せる日本が韓国と最
も違う点は、最初から国がしゃしゃり出てきて防疫という名のもとに、
無症状あるいは軽症で通過する自然感染を防がなかった(ある程度放置
していた)ということにある」とし「日本への感染者の急減は、ワクチ
ン接種率が50%に満たない時から始まっていたが、こうしたことは強力で
広範囲な免疫を提供する自然感染の経験を持つ人が存在するから可能
なこと。感染確定者の急減が、単にワクチン接種率を高めたからとして
可能なのではない」と指摘する。
続いて「韓国における、日本のデータ改ざん説は(コロナ19)流行初期
から韓国社会を支配してきたフレームだった」とし「だから昨年3-4月
から見せてきた非常に異常な現象、PCR検査(遺伝子増幅検査)もせず
放置しているように見えた日本でコロナ19死亡がなぜ爆発しないのかに
ついて誰も質問しなかった」と主張した。(つまりどうせ日本はデータ
を改竄しているから死亡ゼロなどとしているのだろう、というわけだ)。
イ教授は流行の初期から"交差免疫"の重要性を強調してきた。交差
免疫とは、過去に類似したコロナウイルスにさらされた経験があれば、
コロナ19にも抵抗力があるという理論だが、東アジア圏はこのような
理由でコロナ19に対する抵抗力が非常に高い地域であるという。
韓国ではこれまで学習されたウイルスに対する恐怖(サーズとか
マーズなどの大流行)があって、「受け入れにくい人も多いはず」とし
「K-防疫の弊害は、コロナ19に対して国家が先頭に立って誇張され
た恐怖を煽り立てこれを防疫の成果として積極的に活用した点」と
述べた。
これまで韓国の防疫当局はワクチン接種率さえ上げればすべての問題
を解決できるかのように国民を誤って導いてきたが、この難局から脱
するためには、突破感染(ブレークスルー感染)でも何でも、自然感染
を経験する人が増えなければならないとし、今からでも動線追跡する
疫学調査と無症状者・軽症患者を対象にしたPCR検査を中止すべき、
と付け加えた。(ここまで中央日報を参照した)
ワクチン接種の進む韓国で、11月の4週目あたりから感染者の数が
軒並み増えはじめ、きのう、きょうあたりは4000人を越えている。
韓国で暮らす筆者としては、この傾向が下降してくることを願うばかり
だが、そのためにも、こうした国を挙げての自画自賛K-防疫の誤りを
指摘する識者らの意見を聞いて、正しい方法で国の舵取りをしてほし
いところだ。
それにしても不思議だ。ウィルス感染問題は、普通なら数か月もすれ
ば解決するのだが、今回のこのコロナ、これは2年経ってもまだしぶ
とく猛威を振りまいている。
ある論文(https://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa218.pdf)を
見ると、あの恐ろしかったSARSとMERSに関してはワクチンは「なし」
と出ている。サーズやマーズのときには、ワクチンでなんとか脱したん
ではなくて、ほぼ「自然治癒力」に頼って解決していたということだっ
たんだ。ちょっと驚き。今回も、上のイ教授が指摘するように、ある
程度「なりゆきに任せて」放任しておいたほうがいいのかもしれない。
へたにワクチンなどを打って、体調不良になどならないよう、願うばか
りだ。今回のワクチンには、もともとわれわれが持っている自然免疫
力を低下させる効果があるようだし、またこれが問題なのだが5年後、
10年後にいかなる副作用が現れるか誰にもわかっていないのだから。
余談になるが、きのう息を引き取った韓国のジョン・ドゥファン(全斗煥)
元大統領も享年90歳というが、それまではぴんぴんしてゴルフも楽し
むほどだったのにコロナワクチンを打ってから急に体重が10キロ以上
落ち、急激に病的状態になって今回の事態となったようだ。誰にも
その真実のわかっていないコロナワクチン。これを打て打てという国
が信じられない(日本も、韓国も)筆者だ。

監禁生活、ご苦労様でした

 コロナ禍の続く中、今年も韓国では「修学能力試験」当日を迎えた。
日本の大学入試センター試験に似たもので、高校3年生が大学入学を
目指して受ける試験だ。大体50万人くらいが受けるようだ。
私事のことで恐縮だが、この時期になるといつも思い出す。
2003年の10月から11月にかけて、筆者も「缶詰」状態で試験問題作成
にいそしんだなあと。
国語(韓国の国語)、数学、英語を基本に社会(歴史、地理、公民など)
科学(物理、化学、生物、地学)、第2外国語(日本語、中国語、ドイ
ツ語など数十の言語が対象)漢文などの科目において、数十人単位で
作成委員(大学教授らがメイン。高校教師も各科目に1、2人ずつ入る。
高校範囲をはみ出していないかなどを確認するため)が募集されるから、
その年度の作成関係者は500人単位になる。(勿論給食料理チームも
含む)。しかもこの試験は最重要の試験の一つであるため、修能出題
と関連した事項は国(担当部署は教育評価院というところ)の機密と
なっており、合宿所と人員などは公式には発表されない。
ちなみに筆者の担当した2003年の場合は、カンウォンドにあるコンド
ミニアムを建物ごと貸し切りにして使っていた。いつもだいたいどこ
かのコンドミニアムなどをつかっているはずだ。
2003年の10月初旬のある日、突然筆者の研究室に一人の男が入って
来て韓国教育評価院の者ですけど、と挨拶をするのだが、筆者には
なんの連絡も入っていなかったから、なんのことかわからずにぽかん
としていたものだ。彼が一から懇切寧体に説明してくたおかげで、
全体像はつかめた。しかし40日近くも仕事場にいれなくなる。
それをどうするのか。彼の言うには、「これは国の仕事なので、代講
の教授を立てたり費用を賄うのはこちらですべてやりますので、先生
にはただOKさえをいただければ万事オーケーなんです」という。
そういうことなら、即OKだ。30分の話のあとすぐに学校の教務室に
いっしょに行き、教務処長と5分の会話がもたれ、学校からの許可も
すんなりととれた。このあたりのことは以前『アンニョンお隣さん』
などに書いてあるので詳しいことはそちらに譲ることにしたい。
(筆者は、第2外国語・日本語の作成委員として行った)
2022年度の大学修学能力試験(韓国では略してスヌン試験)が、
これを書いている現在全国各地の会場で行われている。受験生が
主人公で一番大変なのも彼らなのだが、問題作成委員として働いた
ことのある筆者としては、こっちの裏方さんらの苦労もよくわかり、
「お疲れ様でした」と言ってあげたい心情でいっぱいなのだ。
作成のための「合宿」が始まれば、委員らは外出が不可となり、
通信機器も使用できなくなる。筆者のときのコンドミニアムは、目
の前がスキー場になっていたが、広く大きなガラス窓は四隅が全部
めばりがされていて開けることができなかった。(窓をあけて、
問題を書いた紙などをポーンと捨てれば、問題が流出する可能性が
あるから。)直系家族が死亡した場合、保安要員や警察官と同行
して葬儀場に数時間行ってくることだけが許される。つまりこの
ときだけ外部との接触が例外的に許されるほどに厳しいものだ。
生ゴミさえ保安要員の点検を経る。
インターネットは、出題に必要な情報を探す時、セキュリティ要員
の監視の下、制限的に使用することができる。委員らはこのような
物々しい雰囲気の中で問題を作成し、繰り返される討論を経て問題
を作成する。過去問とのダブりはないか、難易度は適当か、ある種
の分野に偏っていないかなどなど、検討する部分は山ほどあり、
討論のたびに問題点が出てくるという感じだ。
俗に「監禁生活」などとも言われるスヌン試験問題作成の合宿生活。
これもきょう11月18日、修能5時間目に「第2外国語漢文」試験が始
まれば、36日間の監禁状態から解放される。午後5時5分から「第2
外国語・漢文」試験が始まる。その時間がどれほど待ち遠しいか。
大の大人たちではあるが、今か今かと待っている彼らの気持ちは、
幼子が大好きなニンテンドーのスイッチを買いに親の手をつないで
お店に向かうようなものといったらご理解いただけるだろうか。
受験生には幸運を祈り、「監禁生活者」の方々には労をねぎらい
気持ちでいっぱいだ。お疲れ様でした。シャバの空気を存分に
吸ってください。

尹錫悅「国民の力」大統領候補の受諾演説文全文

韓国では普通党内での候補が決まると、その人が受諾演説というのをやる。
支持してくれた人々に対する感謝と、これからどういう大統領になろうと
しているかという部分を、具体的に演説文として発表するのである。今回
も尹錫悅氏の演説には力が漲り、溌溂とした内容なので、全文をそのまま
翻訳してお届けしたい。彼の人間性を知る上でも参考になるものと思える
からだ。(次は演説の全文。長文だが一読の価値あり)。
尊敬する国民の皆様!愛する「国民の力」、党員同志の皆様!
「国民の力」の大統領候補に選ばれたユン・ソンヨルです。喜びよりも厳
しい責任感と政権交代の重い使命感を感じます。熱烈に声援してくださ
った国民の皆様、熱く支持してくださった党員同志の皆様に深く感謝申
し上げます。党内選挙をダイナミックなステージにしてくださったイ・ジュ
ンソク代表と党指導部、党内選挙を公正に管理してくださったチョン・
ホンウォン委員長と選管委員の方々にも深く感謝いたします。
わたくしにとっては新しい道、初めての仕事だったので不足も多かった
ですが、政権交代を熱望する国民の大きな支持と激励でここまで来る
ことができました。今日のこの席には勝者も敗者もいません。来年3月
9日に勝利したら全員が勝者となり、さもなければ全員が敗者となるで
しょう。
党内予備選挙に最後まで参加してくださった三人の方の夢とビジョンを
わたくしが大切に生かしたいと思います。大先輩である洪準杓候補の
経験と「G7先進国達成」のビジョンを学びます。経済専門家柳承敏候
補の「デジタル人材100万養成」、雇用公約に優先的に反映します。
大庄洞(デジャンドン)ゲートの第一講師(この不正を暴くのに先頭に
立ってがんばっているという意味)のウォン・ヒリョン候補の「国家チャ
ンス」というビジョン、承諾してくださればわたくしが使いたいと思います。
政治の先輩方とご一緒できたこと自体が私にとっては無限の光栄でした。
熾烈な党内選挙の過程でもし心を痛めるような部分があったら、寛大に
理解し、お許しください。もうわたしたちはワンチームです。政権交代
の大義の前で分裂する自由もありません。国民の熱い熱望に応えること
ができなければ、我々は皆、国民と歴史の前に拭い去ることのできない
罪を犯すことになります。政権交代の使命は私一人で成し遂げることは
できません。私たち皆が団結しなければなりません。
尊敬する国民の皆様!。愛する党員同志の皆さん!。わが「国民の力」
が再び蘇っています。党の変化と革新を望む民心は、憲政史上初めて
30代の青年を党代表として立たせてくださいました。我が党は、若者
の支持を受ける政党として生まれ変わりました。この社会の公正と常
識の回復を望む国民の心は、新人であるわたくしを「国民の力」の大統
領候補に選びました。その希望を集めて今や国民の皆さんに自信を持
って申し上げます。皆さんとともに必ず政権交代を果たします。わたくし
を政治の場に呼んでくださった国民の意思を常に胸に刻んでいます。
政界の顔色をうかがわず、公正な基準で社会の隅々までまん延した
特権と不正・反則を正せという命令を知っております。大庄洞ゲートに
見られるように、巨大な腐敗カルテルを根絶し、既成政界の改革をせ
よということです。敵と味方に分けないで、国民を統合しろということ
です。これがわたくし尹錫悅の存在価値であり、私の進むべき道です。
私は「人に忠誠を誓うことなく、国民にのみ忠誠を尽くす」という信念で
生きてきました。公職者は、常に国民に接する時、正直でなければな
らないという原則をもって、粘り強く歩んできました。私の予備選挙の
勝利を、現政権は非常に恐れ、痛恨の極みと感じていることでしょう。
チョ・グクの偽善、秋美愛の傲慢という仮面をはがした公正の象徴だ
からです。文在寅政権の正当性を崩す致命的な痛みであるためです。
この政権は、執拗なほどに私を挫折させようとしました。「私一人を
崩せば、政権が自動延長されると考え、2年前から執拗にわたしとわ
たくしの家族を洗いざらいに調査し何かを探し出そうとしてきました。
今後も継続するでしょう。未練を捨てるという気味が見えません。
しかしいかなる政治工作も、この尹錫悅を倒すことはできません。
いかなる政治工作も国民の、政権交代への熱望を壊すことはでき
ません。尹錫悅はもはや個人ではなく、公正と正義の回復を望む
国民の念願になったからです。皆様が私を守ってくださるからです。
今回の大統領選挙は、いつもの大統領選挙ではありません。国の
存亡がかかった絶体絶命の選挙です。政権交代を果たせなければ
法治蹂躙が続き、非常識になって民主党の逸脱は翼をつけること
になるでしょう。自分たちの腐敗が明るみに出るのを防ぐために、
国の法秩序をどれほど歪めていくことでしょうか。文在寅政権の
所得主導成長と不動産暴騰は「国民の財産略奪」です。悪性ポピュ
リズムは「税金略奪」です。1千兆ウォンを超える国家債務は「未来
略奪」です。政権交代がなければ、国民略奪は露骨化し、常時化
し、構造化されるでしょう。国民から略奪する利権カルテルをその
ままにしておいて国の経済を生かすことができますか。国民を二
分し、利益を得る勢力をそのままに放置して国が正常に運営され
るでしょうか。公正と常識が崩れた信頼のない社会に、挑戦と
革新が育つことができるでしょうか。来年の3月9日を、皆さんの
待望する誇らしい大韓民国が帰ってくる日にします。我々が知っ
ていた法治が復活し、我々が知っていた公正が戻り、我々が知
っている常識が戻ってくる日といたします。
尊敬する国民の皆様!わたくしと我が「国民の力」は、公正と常識
を回復し、大韓民国を正常化し、止まってしまった大韓民国の心臓
を再びときめかせます。そのため、国民の皆様に約束いたします。
公正と正義を立て直します。この社会が公正と常識に基づいて動
いているということに対する信頼、その信頼という社会的資本がこ
の社会の多くの問題を解決し、この社会の成長と繁栄を成し遂げ
る土台になります。いたるところに巣くった権力の新たな弊害、
腐敗のカルテルを打破します。不正・反則により結果が歪曲され
る社会は、挑戦と努力を抹殺してしまう社会です。既得権の世襲
を遮断して、途絶えた階層移動のはしごを再びつなぎ合わせます。
国民統合の国を作ります。文在寅政権はこの国を、理念でもって
国民を二つに分裂させました。進歩の大韓民国、保守の大韓民国
が別々に存在するわけではありません。私は古い理念の服を脱ぎ
捨て、自由民主主義に同意するすべての国民と共にあります。
地域、階層、性別、世代の違いを乗り越え、和合の国、安定した
国家発展を約束いたします。
大韓民国の成長エンジンを再稼働します。市場は万能ではありま
せん。だからといって過去の国家主導の経済に戻ることはできま
せん。雇用を創出することは、企業の創意と革新です。私は不要な
規制を廃止し、AIなど第4次産業革命をリードする企業に支援を
集中し、低下した潜在成長率をもう一度引き上げます。成長と分配
は一体です。成長してこそ良質の雇用が生まれ、福祉に使える蓄
えも満たされるのです。福祉は国家の責任です。いくら公正な競争
を保障したとしても皆が競争の勝利者になることはできません。
我々は、公正と常識の名の下で、弱者を助けなければなりません。
社会的弱者階層に対する福祉を強化します。自営業者と小売業者
への支援を強化し、消えた中産層を復元します。
文化強国をつくります。ドラマから始まった韓流は、K-POP、映画、
韓国料理、ハングルなどさまざまな形で世界中に広まっています。
韓流は文化産業を越え、何よりも韓国国民の芸術性と創意性を
世界に知らしめる強力なソフトパワーです。政府は、支援しつつも
干渉しないことで、世界中の文化強国に成長します。創造性教育
を強化します。創造力は未来の競争力です。私たちの大切な子供
たちは創意性を持つよう育てなければなりません。教育革新を通じ
て、第4次産業革命時代に徹底して備えます。
国民が安心できる安全保障体制を構築します。私は国際社会との
徹底した協力により、非核化をより効率的に推進します。我々と
民主主義の価値を共有する国々との協力を強化し、国益優先の
実用外交を展開します。
尊敬し愛する国民の皆様!わたくし尹錫悅は、よく人の話を聞いて
コミュニケーションする大統領になります。政治の本質は様々な利害、
価値と信念の違いがもたらした葛藤を解決することです。全体主義
国家では、指導者の「独断」で問題を解決しますが、民主主義にお
いては、対話と妥協だけが解決策です。国民の言葉に耳を傾ける
大統領になります。責任を持つ大統領になります。理念の虜になっ
て専門家を無視する指導者はもう必要ありません。陣営とか政党
派閥を問わず、実力のある専門家を抜擢し、権限を果敢に委任し
ますが、その結果については、明確に責任を持つ大統領になります。
尹錫悦の辞書には、ネーロナンブルはありません。(ネーロナンブ
ル=自分がやればロマンス、他人がやれば不倫の意で、自分さえ
よければOKというライフスタイル。文在寅政権を象徴する単語で
もある。)
真実味のある大統領になります。損害を被っても原則と所信、常識
と真実を持って対応します。国民の心を読むことができなければ、
わたくしへの支持と声援がいつでも批判と怒りに変わるという謙遜
な姿勢で臨みます。権限を濫用しない大統領になります。大統領の
指示一つで、国家政策が法を逸脱し、変わっていくのを目の当たり
にしました。法の上に君臨する大統領の時代が幕を閉じ、国民が
真の主人になる第一歩を踏み出します。
尊敬する国民の皆様!コロナでどれだけお疲れのことでしょうか。
政府の誤った判断と無能が国民の生活にどれほど苦痛を与えてい
るのか、実感しています。国民をコロナの危機から保護し守り抜きま
す。コロナパンデミックにより崩壊した庶民、社会的弱者層の暮らし
をコロナ以前の状態に戻します。
現政権の進歩・保守と色分けする分断操作による国民の痛みも、
それに劣らず大きいです。現政権の4年半の間、どれだけ辛く厳し
い苦痛を強いられたでしょうか。
今回の大統領選挙は、「常識の尹錫悦」と「非常識の李在明」との
戦いです。合理主義者とポピュリストの戦いです。ポピュリズムに
代表される人物を候補に推し立て、原則のない勝利を追求すると
いう、この悪辣非道さを審判してください。「既得権の国」から「機会
の国」へ、「略奪の大韓民国」から「公正の大韓民国」へと変えます。
必ず政権交代を成し遂げます。分裂と怒りの政治、腐敗と略奪の
政治を終わらせます。新しい大韓民国を必ず作ります。
ありがとうございました。(受諾演説はここまで)
現政権に対する徹底した批判が盛り込まれ、読んでいてすっきり
する。尹錫悦の正義と常識を愛する気持ちは、大統領になっても
変化することはないだろう。こういう人物が韓国をひっぱっていく
なら、韓国は生きるし、日本との関係も常識を基盤としたものと
なっていくであろう。来年3月9日の選挙当日が待ち遠しい。

野党「国民の力」候補は元検察総長尹錫悦氏。

 尹候補は5日午後、ソウル龍山区(ヨンサング)の白凡・金九(ペクポム・キムグ)
記念館で開かれた「国民の力」の党大会で、47.85%を得票し、41.5%を得た洪準杓
議員を6.35%ポイント差でリードした。その内訳は、責任党員の投票と国民世論調
査の二本の柱からなっていて、そのトータルで尹錫悦が47.85%、洪準杓が41.5%と
なっているわけだ。内訳のほうを見ると、尹候補は責任党員投票で57.77%を得て、
22.97%ポイント差で洪議員(34.8%)を圧倒しており、国民世論調査では、洪議員
(48.21%)が尹候補(37.94%)を10.27ポイント差でリードしているという結果だ
った。柳承敏全議員は7.47%で3位、元喜龍(ウォン・ヒリョン)前済州道(チェ
ジュド)知事は3.17%で4位だった。党員投票と一般国民世論調査を50%ずつ反映
した結果だ。
尹候補はこの日、候補受諾演説で「今回の大統領選挙は常識の尹錫悦と非常識
の李在明(イ・ジェミョン)の戦い」と述べた。続いて「既得権の国」から
「機会の国」に、「略奪の大韓民国」から「公正の大韓民国」に変える。
分裂と怒りの政治、腐敗と略奪の政治を終わらせる」と述べた。また「あちこち
に巣を作った権力の新しい積弊、腐敗のカルテルを断固として廃止する」とし、
文在寅政府と共に民主党の李在明候補を同時に強く非難した。
この日のMBNとのインタビューでは、大庄洞特恵疑惑と告発そそのかし疑惑に
ついて、「与党で2つをセットにするというなら、いくらでも自由に、と言いたい」と
述べた。ここで、大庄洞特恵疑惑とは李在明が影の親分として全ての計画・設計
をやって多大の利益をあげその金を悪党どもに分配している疑惑であり、告発
そそのかし疑惑というのは、尹錫悦にかかわる疑惑で、ある告発を尹錫悦が部下
らをそそのかしてやらせたという疑惑で、勿論尹錫悦がそんな卑劣なことをする
はずもなく尹錫悦本人は断固として否定している。(現在捜査中)
洪議員は「党内選挙の結果を潔く承服する。最後まで熾烈に国民の関心を引く
役割が自分の役割だった」と明らかにし、フェイスブックに「洪準杓の役割はここ
まで」と書き込んだ。洪準杓の「男らしさ」が表われた清々しい承服演説だった。
尹候補は記者会見で「早いうちにいっしょにレースを走ってきた他の候補らと
早くお会いしたい」と語った。
民主党の李在明候補はフェイスブックに「大韓民国の未来と国民生活の変化、
民生改革のための生産的で熱い競争を繰り広げていこう。尹候補も同じ気持ち
だと思う」と書いた。決定的な証拠が出てきてないだけで、不正の中心にいて、
不正まみれの李候補だ。なんと厚かましくもこういうことが言えたもんだと思う。
いつまで厚顔無恥の態度ができるのか、しっかりとこの目で見ておこう。
院内4党の大統領選候補選出が終了し、大統領選の情勢はしばらく4者構図で
展開するものとみられる。ただ、進歩陣営の民主党の李在明候補と「正義党」
沈相奵(シム・サンジョン)候補の一本化、また保守陣営の「国民の力」尹錫悦
候補と「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補間の一本化如何によっては、
形勢が揺れ動く可能性もある。
尹錫悦元検察総長が昨日、最大野党の「国民の力」の第20代大統領選挙候
補に選ばれたわけだが、これは入党98日ぶりのこと。党員投票と国民世論調
査を半分ずつ合算した最終得票率は47.85%で2位のホン候補を制圧したのだが、
世論調査では洪準杓議員に10ポイントほどリードされた結果となり、民心と党内
感情が明確に交錯する結果となった。特に、一般世論調査で37.94%の獲得に
とどまったのは、彼(尹錫悦)としては深く省察しなければならない点だろう。
中道拡張、本大会での競争力と直結する問題だからだ。
一般国民からの低い支持率の理由としては、ひんぱんな失言や国民との共感
能力不足など、「新人政治家」の不安を克服できず、自ら招いた側面が大きい。
手のひらに「王の字」を表示したままテレビ討論に出たのに続き、「全斗煥
(チョン・ドゥファン)元大統領がクーデターと5・18を除けば、政治はうまく
やったという人もいる」と述べ、大統領選候補としての素養について疑問の声
まで上がったほどだ。真意が誤って伝わったと弁明し、2日後に謝罪しておき
ながら、インスタグラムに犬にリンゴを与える写真を載せるという荒唐無稽な
出来事もあった。このときには、筆者も、「あ、これで尹錫悦はおわったか」と
愕然としたことは、前にも一度書いた。しかしそれにもかかわらずこうして当
選してくれた。人の心は、単なる一時のミスなどではあまり変わらないという
ことなのだろうか。
検察総長辞任から8か月、大統領選出馬宣言から4か月間経っているが、大
韓民国をどのように導いていくかという国家ビジョンを特に示していない点も
指摘されている。特に目につくこれといった公約を出しているわけでもなく、
ある時点では「盗作」論議に巻き込まれたりもした。人の公約を「盗んで」自
分のものとして語っているというわけだ。
尹元総長は昨日5日の受諾演説で「デジタル人材100万養成」などライバル
候補たちの代表公約を自分の公約に反映すると言ったが、いざ自分だけの
公約となると、ほぼ皆無の状態。このあたりはこれからの期間でおおいに
補強して行く必要がある。
尹元総長は「今回の大統領選挙は常識の尹錫悦と非常識の李在明との戦い、
合理主義者とポピュリストの戦い」と自信を見せた。しかし、党内選挙と本選
争いは違った様相で展開されるだろう。漠然とした「政権審判」や「政権交代」
という掛け声にとどまっていれば、政権与党のさまざまなフレーム転換戦略に
振り回されることになるだろう。ただ前号にも書いたキングメーカー金鍾仁氏
がこれから選挙日の来年3月9日まで尹錫悦のサポート役を引き受けてくれ
そうなので、これはかなりの強みとなろう。81歳での最後の仕事となるはずだ。
キングを創出して有終の美を飾ってほしいところだ。
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プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

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