fc2ブログ

天安からアンニョン

日々の思いや韓流情報などをエッセイ風に書きます。韓国からの発信です。

学校保安官

「お婆さんが、お金をやらないと私の孫を殺すと言われてると
言って泣くんですよ。典型的な振り込め詐欺のようでした」。
ソウル東大門区鍾岩(ジョンアム)小学校の学校保安官とし
て勤務するパク・スンヨルさん(56)の話だ。
パクさんは1986年に巡査採用で警察に入り、現場を駆け巡っ
てきて、2021年12月に蘆原警察署・堂県(ダンヒョン)地区
隊(=派出所)を警監の肩書で退職した元警察官。
2月15日午後1時半ごろ、鍾岩(ジョンアム)小学校の裏門で
生徒を指導していたパクさんの目に、80代の女性Aさんの姿
が映った。Aさんは電話を握って周囲をきょろきょろしながら、
鐘岩小学校の裏門前の一車線道路に沿って歩いてきていた。
パクさんによると、裏門の前に到着したAさんはケータイに、
「約束の場所に来たのに、なぜ誰もいないの」とぶつぶつと言
いながら不安そうな感じだったという。直感的に「おかしい」と
思ったパクさんは、すぐにAさんのそばに近付き電話の内容を
聞いた。Aさんの手の紙袋には、500万ウォン分の現金包み
2束と1000万ウォンの小切手など、計2000万ウォンが入って
いた。パクさんはこれを見て、祖父母を脅迫する振り込め
詐欺と確信した。
警察によると、パクさんはAさんに対し、「振り込め詐欺の犯罪
のようだ」と説得したが、Aさんは孫のことを心配し携帯電話を
簡単には渡さなかったという。「相手は金を出さないと孫を殺
す」と脅迫してきているようだった。パクさんは重ねて説得を試
みた。結局はAさんの携帯電話を受けとり、振り込め詐欺の
一味と直接通話をすることになった。パクさんは「孫を詐称す
るフィッシング犯からよく電話が来るんだよね」と言ってやった
ら「なんでお前がおばあちゃんの電話に出るのか」と叫んだの
で、住所や故郷など人的事項をすぐに聞いてみたが返事はな
かったと当時の状況を説明する。36年間現場を歩き回った元
警察官の機智が輝いた瞬間だった。すぐに112(日本の110番)
に通報したパクさんは、15分ほどAさんを保護していると、
現場に出動したジェギ交番の関係者に被害者の女性を引き渡
すことになった。おばあさんが持ってきた2000万ウォン相当の
現金と小切手も、被害なしにそのままだったことは言うまでも
ない。
ソウル東大門警察署ジェギ派出所関係者は「警察確認の結果、
孫の身柄を理由に脅迫した典型的な振り込め詐欺だった」とし
「学校保安官が80代のおばあさんがうろうろしているのを見逃
さずに発見し通報してくれたおかげで被害を防ぐことができた」
と説明した。それとともに「不安そうなおばあさんの代わりに孫
のBさんと電話で話し、Bさんを交番に呼んでおばあさんを連れ
て行けるように措置した」とし「おばあさんが孫を直接見て安心
したようだ」とした。80代のおばあさんは孫に手を引かれなが
ら交番を去っていった。
ここで学校保安官とは、2011年から韓国ではじまった制度で
小・中・高で外部侵入者などから児童・教師などを守ったり校内
暴力を仲裁したりする業務を主に行うもの。米国の制度をまね
たものと言えよう。茶色っぽいユニフォームを着て西部劇で登
場するようなガンマンのかぶる帽子をかぶって仕事をする。銃
などの所持は勿論認められていない。元警察官とか学校の先
生などが退職後に再就職してやるケースが多いようだ。奉仕
の性格が強いからか報酬は100万ウォン(10万円)とそれほど
いいものではない。今回登場したパクさんは学校保安官として
は56歳と比較的若いほうに属する。学校保安官の平均年齢は
63歳ほどとなっていて、これだと警備程度ならOKだが外部から
の侵入者に対して力で阻止できるかどうか疑問視する声もある。
実際、40代の侵入者が学校のあるクラスに侵入して、女性教師
に暴行を働いてもそれを防ぐことができなかったといったような
事件が起きている。今回のようなケースもあるので一概に「不要
論」を唱えることもできないけれど、学校保安官の在り方をめぐ
っていろいろな議論が起きているようだ。そんな悪い制度では
ないのだから、これを生かす方向で議論されていくことを願って
いるものではある。

「仁」というもの。

朝鮮日報のコラムで[ソンウジョンコラム]というのがある。いよいよ
文政権の終わりに近づいてくる中、文在寅大統領に対する辛らつ
な文章となっている。ほぼそのままの形になるが筆者のことばでご
紹介したい。他人をけなし悪口をいい完膚なきまでに叩きつけるこ
とは筆者はよしとはしない。しかしいい気になっていて自分の非に
気づかない人がいればいってあげるのも悪くはないと考え、こんな
ブログをアップすることになった。本当は人間を賛美するような文章
を書きたいと思っている。(以下、コラム内容である)

文在寅大統領が野党候補(尹錫悅)が口にした「権力に対する捜
査発言に対し、「現政権を根拠もなく積弊捜査の対象とし不法と決
め付けた」とし、「強い憤りを示し謝罪を要求する」と2月10日に述
べた。ライオンのような存在は、こうした時に「いくらでもやってみ
ろ」と言う。弱ければ弱いほど大声で怒る。彼(=文在寅)は怖が
っているのだ。
後々歴史が規定する文大統領の時代は明確だ。粛清と疫病の
時代だ。朝鮮最大の粛清事件である「甲子士禍」の時、239人が
流刑以上の災いに遭った。(金範『ヨンサングン、その人間と時代
の内面』より)文大統領の積弊捜査で拘束または起訴以上の災い
に遭った人がそれくらいいるという。そしてそれよりはるかに多くの
人が、積弊の名目下で職場から追い出され生活基盤を失った。
人格殺人を受けた。刑罰の軽重は大きく異なるが、社会に与えた
衝撃は似ているだろう。甲子士禍(カプチャ・サファ)=1504年に
ヨンサングンという暴君が起こした粛清事件)を起こした暴君は、
自分の周辺に溜まった恨みに対する恐怖と空虚に狂って行き、
暴政の臨界点を越えてしまった。刑罰が科せられれば暴君も不安
を感じる。今の時代の大統領はどれほどだろうか。硬直した顔の
裏に隠れた内面の不安は、十分理解できるというもの。あの多く
の人々を奈落に追い込んでおいて、なんで自分の安楽だけを追求
できるだろうか。
旧時代の清算が必要な時代がある。文大統領の5年がまさにその
ような時代だと思う。報復と処罰を節制して許しを前面に出してい
たなら、歴史の転換点になっていたはずだ。しかしことばとは裏腹
に、直前の大統領二人が処罰された後も報復と処罰を止めなかった。
司法府創立記念式に出席し、「前政権の司法壟断疑惑は必ず究明
されなければならない」と語気を強めた。これを「ろうそく精神」と
いうんだそうだ。このことばによって、元最高裁長官をはじめ高位
裁判官14人が起訴され現職判事66人が不正行為者とされ、最高裁
に通報された。大半が無罪判決を受けたが、過ぎ去った人生と名誉
を失った。文大統領は彼らの立場を振り返ったこともない。10年前
の事件まで引っぱり出して来て「検警と警察が命運をかけて徹底的
に真相を究明せよ」と圧迫した。公訴時効を無視しろとまで言った。
文政府は、不法捜査も行なった。暴君の執着と何が違うのか。彼の
政治からは指導者の基本徳目である「仁」というものを見いだすこ
とができない。哀れみと慈悲がない。捜査のための捜査、粛清の
ための粛清が存在しただけだ。
「ろうそく精神」を語るとき、文大統領は勢いづいた。そんな大統領
が2020年5月のある日、唇に水ぶくれができた顔で公式の席上に
現れた。当時、青瓦台周辺では大統領が毎晩「一人酒」をするとい
う話が膾炙(かいしゃ)されていた。シェイクスピアの悲劇は古今東
西、すべての権力者の心理を貫く。王座に就いたマクベスが恐怖
で幻影を見始めたのは、自分の王座を手に入れる運命であるバン
クォーの息子(フリーアンス)を殺せなかった時だった。暗殺に失敗
した三流刺客を捕まえて「いまや疑念と恐怖に囚われて生きること
になった」と絶叫する。マクベスを疑心と恐怖に狂わせたのは自分
が望まない未来権力の誕生だった。自分が育てた将帥が、自分の
側近と不正に対して刃を向け始めた時、しかし、そのような彼(つ
まりこれは尹錫悦のことを言っているわけだ)を多くの国民が未来
の権力として崇め始めた時、文大統領は何を感じただろうか。マク
ベスのように三流刺客・秋美愛(チュ・ミエ)を相手に「俺の発作が
また起こった」と責めたのだろうか。
恐れを感じたマクベスはすぐ没落する。妻のレディー・マクベスが
罪悪感で自決したとき破綻のピークを迎える。マクベスを代表する
台詞がこの時に出る。「消えろ、消えろ、はかないろうそくよ!
人生はたださまよう影に過ぎない。決まった時間になると、舞台の
上で威勢よく騒ぐが、いつの間にか消えて、それ以上聞こえない。
それは馬鹿が言う話だ」。マクベスは戦場に出て最期をとげる。
「吹け、風よ!来い、破滅よ!」シェイクスピアは「血が血を呼ぶ」
と言った。
文大統領時代の終幕は長くて複雑だ。民主主義の原則を無視して
生存のためにしがみついた。検察の捜査権を剥奪し、捜査チーム
を解体させた。政権に忠誠を尽くす側近(ゴマすり連中)を要職に
就けた。権力捜査そのものを封鎖した。大統領府(=青瓦台)の
蔚山(ウルサン)選挙介入捜査や月城(ウォルソン)原発の経済性
評価操作の捜査、親戚・姻戚関係の李相稷(イ・サンジク)スキャン
ダルなど、政権の不正疑惑を常識どおりに捜査したなら、支持率
40%の「砂の城」はかなり前に崩壊していたはずだ。文大統領は
自分の未来を(先に)棚上げした。それとともに、自分だけのため
の免罪符の約束を取り付けようとやっきになっている。
文大統領の叙事(=やること)は劇的だが美学がない。卑怯なた
めだ。権力に執着しつつも超然としたふりをし、血を欲しがりなが
ら善良なふりをする。安楽を渇望しながら堂々としたふりをし、
失敗しても成功したふりをする。文大統領の5年は粛清の時代だ
った。シェークスピアの表現を借りれば「アラビアの香水も彼の手
を香しくすることはできない」。怒ったまま逃げるな。蒔いたとおり
に刈り取られるのだ。
ここまでがコラムの文章だが、最後の部分(劇的だが美学がない、
以下の部分)は完全に共感させられる。「卑怯」「超然としたふり」
「善良なふり」。つまりこれらが「ネーロナンブル」という単語に
収斂されるわけだけれど、彼、文在寅氏の本質をよく表現した
文章だと思う。文在寅氏は、これ以上でも以下でもない。

愛すべき韓国の人はあちこちにいる。

韓国は2月が卒業式のシーズン。釜山にある東明大学校(ドンミョン・
テハッキョ)の日本語学科を全校主席で卒業するのは、今年88歳の
李周炯(イ・ジュヒョン)さん。韓国ないで今年卒業する大学生の中
では全国最高齢卒業者となる。
李さんは東明大学校に在学中、1科目だけは成績Aであったが、それ
以外はすべて(成績)Aプラスをとった。全体の単位は、4.5満点のうち
4.48で、ほぼ満点という成績。2年前に大学に編入した李さんはこの
日、記者団に対し「日本による植民地時代に生まれて朝鮮戦争
(ユギオ、1950年6月25日勃発)で学業を中断するしかなかったという
悔しさを満たしたかった」とし「小学校の時に学んだ日本語の実力が
残っていたので日本学科を選択した」と話した。
李さんは1934年生まれで、江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)
師範学校4年生(現在の高校1年生)に在学中に朝鮮戦争が勃発し、
学徒兵として入隊したため学業を中断せざるを得なかった。東明大側
は「李さんの師範学校の学歴が認定でき、3年に編入した」と説明した。
86歳で大学3年生になった李さんは、孫のような学友たちとともに勉強
することに。1学期に7-8科目ずつ受講しなければならない強行軍だった。
また、コロナ事態で大半の授業がズーム授業(遠隔授業)で進められた。
李さんは「年を取っているので講義を聞いて本を読むとすぐに忘れたり
して大変だった。なので気を引き締めて2回、3回と見、そして読んだ」。
在学中に彼は左目の緑内障が悪化し、視野が狭くなり不便ではあった
が「勉強する楽しみ」のおかげで無事乗り越えることができたと語る。
オンライン授業にアクセスして課題をコンピューターで作成し、また
オンラインで提出しなければならないことも大変だった。「オンライン
授業に接続するためにはそれこそ『戦争』をしなければならなかった」
とし「一緒に暮らす娘(62)が手伝ってくれた」と話した。
李さんは午前0時ごろ床につき、翌朝4時30分ごろに起床。1-2時間本を
読んで勉強した。李さんは2000年代初めから合成皮革製造会社を経営
している。彼は毎日会社に出勤し、退社した後も本を放さなかった。
「師範学校時代、漢文の先生が忘れずに心に刻むようにと言って教えて
くれた『手不釈卷』(「てにかんをとかず=手から本を離さないという意味)
の言葉が、私の心に刻み込まれた」とし「韓国戦争の時も、戦争以後
廃墟となった厳しい時代にも、今回勉強しながらも、この言葉のおかげ
で困難を克服することができた」と述べた。
20代の学友たちは彼を「おじいさん」と呼んだ。李さんは「懐かしい呼称」
とし「青春たちと会うこと自体がうれしくて大満足、心を若くしてくれる」と
話した。指導教授のカム・ヨンヒ教養学部学科長は「李さんは学業に対す
るあふれる熱意と立派な人柄で若い学友ともよく疎通していた」と話した。
李さんは「朝起きて散歩に行く前に素手でやる体操でストレッチングを
する」とし「これが晩学のわたしにも勉強を終えることができた健康の
秘訣になったようだ」と語る。2男1女の子宝に恵まれた李さん。長男は
歯科医、末息子は内科医として立派に働いている。「コロナ事態が終わ
ったら、日本関連内容を教えるボランティアをして過ごしたい」とした。
東明大学校は2月14日、李さんに「晩学徒特別賞」を授与する予定だ。
チョン・ホファン東明大総長は、「李さんは情熱をもって、困難を乗り
越えた人生を皆なに見せてくれた」とし「生涯学習の模範の中の模範」
と賛辞を惜しまなかった。
こういう立派な方が日本学科で学び、日本関連のことでボランティアを
して過ごしたいと言っている。また一人、日本を愛する韓国人を紹介す
ることができ、筆者としてもブログ冥利につきるというもの。反日で毒さ
れた韓国ではあるけれども、まだまだこういう草の根で日本ファンを増
やしていくことはできる。隣の家が嫌いなら引っ越しもできるが、隣の国
となれば引っ越しはそう簡単にはできない。話し合い語り合い、時には
怒鳴り合いながらも、いっしょに手を携えて生きていくしかない。
お互いからの理解や譲歩や感謝といったものが必須であることは間違
いのない真理だと筆者は考える。今も韓国の学生たちを教える仕事を
やり続けている筆者であるが、学生らもはやく自由に日本に行き来でき
る日を今か今かと待っている。心温まる交流がまたできるようになること
を、祈ってやまない。

エポックメーキングな治療となるか。

 韓国にカイスト(KAIST=KOREA ADVANCED INDSTITUTE OF SCIENCE 
AND TECHNOLOGY 韓国科学技術院)という大学がある。学生数約10500人、
教授640人ほどの大学だ。ソウル大にも自然科学系の学部はあるが、韓国
での自然科学系の最高峰と目されている大学である。ここでガンに関する
画期的な研究が発表された。メディアなどの記事を参考にご紹介したい。
韓国人は期待寿命(83歳)まで生存する場合、男性は5人に2人(39.8%)、
女性は3人に1人(34.2%)がガンにかかるという統計だ。韓国の死亡原因
の1位はガン。統計庁が1983年に集計を始めて以来、40年近く不動の1位を
占めている。ガンの発病はイコール死という等式が成立する理由だ。
2月5日、科学界によると、KAIST研究陣がガン治療に一大革命を起こす
研究を発表した。多くの科学者がガン細胞だけを特異的に標的にする抗
ガン治療剤を開発しようとしてきたが、KAIST研究陣は発想を転換した。
がん細胞を殺さずに正常な細胞に変換するという全く新しいアプローチだ。
KAIST「バイオおよび脳工学科」のチョ・グァンヒョン教授研究チームは、
10年近く研究した末、実験室単位であるがガン細胞を正常細胞に戻すこと
に成功した。研究チームは大腸がん・乳がん細胞を治療可能な正常細胞に
変換するメカニズムを国際学術誌『分子がん研究』(MolecularCancer
Research)と『がん研究』(CancerResearch)などに掲載した。
医学界では、ガンは遺伝子突然変異で発生するというのが通説だ。ガン細
胞そのものを正常な細胞に戻すことはできないと判断してきたわけだ。
全世界のガン研究者がガンを誘発する特定遺伝子を捜し出す方式で抗ガン
剤を開発してきた理由だ。しかし、チョ教授の研究チームは、生命現象が
単一因子によるものではなく、複合的な相互作用によって起きるとみて研
究を開始した。研究チームは、生物学に大規模コンピューターシミュレー
ション、数学モデリングなどを融合して、「システム」という観点から
ガンに接近した。その結果、ガン発生過程で臨界転移現象が起きる事実を
初めて究明した。臨界転移現象とは、水が100度という臨界点から液体が
気体に転移するように、ガンも遺伝子突然変異を重ねて臨界点に到達すれ
ばガンに転移するという事実だ。臨界点前までは遺伝子突然変異があって
もガンにかからないというわけだ。研究チームは大腸ガン・乳ガン細胞を
正常な細胞に変換できる核心因子を大挙発見した。大規模なコンピュータ
シミュレーションを通じて、約2万あまりの遺伝子の相互作用で細胞機能
をすべて分析した結果だ。
現在、抗ガン治療はガン細胞を攻撃し増殖を抑制する方式だ。この方式だ
と抗ガン剤耐性や骨髄機能障害、無気力などの副作用を起こす。しかし
KAIST研究陣が実験室単位で究明した研究結果が臨床試験で立証された場合、
ガンを糖尿病や高血圧のように慢性疾患として管理することができる。
チョ・グァンヒョン教授は「これまでガンは遺伝子変異蓄積による現象で
あるため、後戻りはできないと思われていたが、これを正常細胞に戻すこ
とができるという事実を究明したもの」とし「この研究はガンを糖尿や高
血圧のような慢性疾患でうまく管理できるようにする新しい抗ガン治療戦
略を提示した」と述べた。
研究チームは10年近く研究を進めながら、スーパーコンピューターなど研
究インフラを確保している。研究チームは今後、多様なガンで現在の抗ガ
ン治療が持っている副作用と限界を克服していくものと期待している。
このため、技術を検証する臨床試験を推進している最中である。
ガン細胞を切ったり焼いたりして殺すのではなくてもう一回自分の細胞に
戻すという点で、これまでのガン治療、ガン研究とは全く異なったアプロ
ーチなわけだ。ガンというのは外部からの侵入でなるのではなくもともと
自分の細胞だったものが、あるところからがん細胞に変化して起こる。
血も涙もないこれまでのやり方(叩き切り、焼き取り、抗がん剤という毒
薬でガンを叩く方法)とは180度違う方法が発見されたことは、ガン研究
のエポックメーキングといえるのではないだろうか。今後どのように一般
化していくのかしっかりと見極めたいところだ。
皆様にもKAISTのチョ・グァンヒョン教授という名前を頭の片隅にでも
記憶しておいていただければ幸いである。
<audio src="貼り付けたい音声ファイルのurl" controls>

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

treenamu

Author:treenamu
韓国在住の日本人で、山歩きやサッカー、リフティングなどが好きです。小説・随筆なども書いてます。鴨長明、ヘッセ、バルザック、モーム、チャンドラーなどが好きです。スローライフがモットーです。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

愛する日本 (2)
ふるさと (70)
韓流 (279)
クールコリア (11)
釜山さむらい (11)
学生エッセイ (89)
心と体 (14)
韓国のジョーク (5)
詩 (12)
数学 (14)
サッカー (13)
筆者のエッセイ (31)
ランの窓 (2)
未分類 (42)

カレンダー

01 | 2022/02 | 03
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 - - - - -

検索メニュー

RSS リンクの表示

リンク

이 블로그 링크에 추가하기

ブロとも申請フォーム

블로그친구신청

Template by たけやん

動画ランキング