「独裁政権」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 独裁政権とは

2026-01-18

腐った民主主義の立て直しは独裁政権打倒より困難

「こいつら倒せば終わり」ってのがないからね。

独裁政権は「腐りやすいけど倒し方は明確」、民主主義は「独裁政権に比べたら腐りにくいけど一度腐ったら終わり」って感じだな。

新しい政治形態を考えないといけない時期が来てるのかもね。

2026-01-14

anond:20260114231901

通用しなかろうが泡沫政党を作る結社の自由被選挙権もあるのが民主主義からなあ

勝てる政党しか候補者立てちゃいけませんなんて独裁政権かよ

2026-01-13

anond:20260113212850

トランプ選挙対立していた軍人を今は懐柔しようとして駒のように動かしているか任期末期に軍を使って独裁政権を立ち上げる気なんじゃないか

MIT Technology Reviewというメディア欺瞞

「ステーキとバターを食べよ」米国の新食事ガイドラインが波紋(MIT Technology Review)

 

ホットエントリーしていたMIT Technology Reviewというメディアについて欺瞞を感じたのでここに記載する。

記事は、米政府政策決定に対する批判的な問題意識が先行しており、その文脈の中で、ガイドライン記載されていない内容まで含めたかのような解釈が行われているように見える。

米国人のための食事ガイドラインPLAmo翻訳したPDFファイルをここに共有する。

そんなに難しい内容ではないし、ぜひ目を一度通していただきたい。

https://limewire.com/d/EU19d#9M9OI8ven1 (出典:https://realfood.gov/ )

 

具体的には、この記事タイトルステーキを食え、バターを食え」は、ガイドラインに一切そのような主張がなされていない。

また、本記事で触れられたガイドライン扉絵の中心に描かれたバターについて、だからバターを食えと主張されている」と本記事の指摘は、このガイドラインを読んだ記者解釈であり、ガイドラインの主張としては一切そのようなことが示されていない。

また、本記事ではこのガイドライン飽和脂肪酸摂取を推奨しているかのごとく書いているが、ガイドラインには飽和脂肪酸を推奨することもなく、日の総カロリー10%程度にとどめるように書かれているのみである。なお、飽和脂肪酸がただ健康害悪であるかのように書かれているが、そもそも現代医学研究では、例えば心臓疾患との相関性は低いなどがわかっているので、全体的に事実を逸脱した表現といわざるを得ない。不飽和脂肪酸否定するならばまだわかるが、飽和脂肪酸を完全否定する健康ガイドラインなど聞いたことがない。

赤身肉摂取についても、これだけを積極的に取れとは書かれておらず、他の動物性植物性タンパク質と同列に赤身肉を取ると良いと主張されている。それ自体別に間違ってはいまい。

 

MITが創刊したTechnology Reviewというメディアがこのていたらくぶりだという事にめまいがしたのでこの記事を書いた。

トランプ政権は私も大嫌いであるし、彼の独裁政権のような振る舞いは目も当てられないと考えているし、さっさと大統領を降りてほしいとすら考えているが、政府方針に対する批判意図が先行するあまり一次資料の内容が歪めて伝えられているのであれば問題だと思う。

頼むからあなたがたの主義主張思想信条によりこのインターネットというメディア空間を汚染するのをやめていただきたい。

左翼って

本当は独裁政権から解放応援すべき勢力なのに

レトリックのせいで独裁政権擁護にまわっちゃってるの

皮肉しか言いようがなくて苦笑してる

 ( ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^)   ♪ どうしてこうなった

( ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^) ^ω^)   ♪ どうしてこうなった

2026-01-11

この流れで第三次世界大戦が始まるとしたら

米国によるベネズエライラン制圧の次は、

中国による台湾の実行支配日本への資源輸出ストップによる経済的な損失による国力低下

ってもう戦争始まってるじゃん!

引き金はやっぱりウクライナ侵攻だったよね。

あの時、本気で世界ロシアに反撃してプーチン独裁政権崩壊させてたら、

絶対にこの流れ止められたはずなのに・・・

当時、サラエボ事件ポーランド侵攻ニュースを聞いていた人たちも

こんな風に抗えない世界の流れに飲まれしまっていたんだろうな〜

2026-01-10

anond:20260109120513

政治イデオロギーが違う国は無理やり付き合っても破綻する。

日本独裁政権になるとかなら別だがそんなこと望んでいる国民は少数だろう

2026-01-08

anond:20260108105419

組まんでも良いが無駄に争う必要もないだろ

適度な距離保てば良い

そもそも独裁政権嫌うなら反政権意見封殺するなと思うけど

すぐ反日だなんだって封殺するなら独裁をなぜそんな嫌うのか疑問だわ

自分が支持する時は文句言うな

自分が支持してない時は文句言わせろ

こんなん通用しないのよ

2026-01-06

ベネズエラの件、壊れた時計が正しい時刻を指した話だと思う

マドゥロは最悪の独裁者だった。銀英伝とかで「有能な独裁者か、無能民主政治家か」みたいな対比をよく見かけるけど、チャベスマドゥロは「無能独裁者」だった。この時点で彼および彼の体制擁護する価値はまったくない。選挙結果に背いて大統領地位居座り続けていたのだからベラルーシのルカシェンカと同じように、そもそも彼は大統領と呼ばれるべきですらない。

無能なだけならまだよかった。彼は有害だった。南米ではそこそこ豊かなほうだったベネズエラを、常軌を逸した経済政策によって飢餓に苦しみ周辺諸国難民が押し寄せる崩壊国家に変えた。案山子でも置いといたほうが遥かにマシだった。そして反対運動武力弾圧した。目端の利く国民独裁政権に取り入るか亡命するかの二者択一を迫られた。これが十二国記世界だったらとっくに麒麟が死んでいただろうが、この世界に失道はなく、過酷圧政は長きにわたって続くことになった。

彼の体制には正統性がないのだから武力放伐されても文句はいえない。マドゥロ体制は、ルカシェンカ体制金正恩体制がそうであるように、武力崩壊させられるに値する体制だった。だからマドゥロ政権が倒壊したことそれ自体は、喜ばしいことではある。

問題アメリカが、しかトランプがそれを行ってしまたことだ。ふつうに考えて内政干渉かいうやつだろう。しかし「保護する責任」というのもあり、隣国ジェノサイドや人道危機が起きているのに何も介入しないのは道義に悖るという意見理解できるので、百歩譲って介入はよいとしよう。でもトランプって。これが他の大統領なら、たとえそれが小ブッシュであったとしても、ベネズエラ国民地獄から救い出したいという良心ゆえの行動だと弁明することもできようが、トランプって。あいつはベネズエラ米国攻撃しているという被害妄想武力領土征服する偉大な指導者という自己顕示欲に取り憑かれたプーチン並の狂人にすぎない。潜伏生活を送ってたベネズエラ反体制指導者ノーベル賞を獲ったときに、俺がもらえなかったのはおかしい、とか言ってたやつだぞ? 断言するがやつにベネズエラ国民への思いやりなど猫のひげの先ほどもない。トランプ政権の中からは「次はグリーンランド」とかい寝言も聞こえてくる。狂ってる。こんな暴挙は許すべきじゃない。それはトランプ政権からだ。同盟国の自治領武力接収する可能性を否定しないやつが大統領である時点で、今のアメリカ軍事行動にはミリほども信頼がおけない。

ただ、ベネズエラから最悪の独裁者が除かれたこ自体は良いことだ。壊れた時計も1日に2回は正しい時刻を指す。ベネズエラ人が時刻が正しかたことを喜ぶ気持ちはわかる。

しかしやはり日本人としては、そもそもそんな時計があってはいけないのだという話をすべきなんだろうなぁ。

anond:20260106081954

選挙区で負けた奴が大統領やってることは批判しないの?

国家転覆は今の独裁政権がやったことなんだけど?

2026-01-05

こうしてみるとシリアって自力独裁政権倒してて偉いな

やっぱ自前の武器持ってるのが強いわ

2026-01-04

anond:20260104031934

そりゃファシズム独裁だろうけど独裁政権がアウトならソ連と組めないでしょ?

特にアメリカ日本国民独裁から救うとか日本民主化をなんて正義の心で戦争してたわけじゃないって話

普通に真珠湾攻撃への反撃・復讐が1番大きな理由なわけで

そりゃ政府は色々考えてただろうけど民主主義から

コアはそこだよ

ポツダム宣言に書いてあるって無茶苦茶やった言い訳でしょ

日本だって大東亜共栄圏掲げて良いこと言ってたけどそれがそのままの意味だったわけないし

anond:20260104042234

実際は親米傀儡政権なら独裁政権容認するのはそうなんだけど建前として「独裁打倒して民主政権します」ってのはイラクでも日本でもそうってこと

アメリカ社会主義者政権渡させたくないからずっと自民党与党だったわけで

anond:20260104030551

冷戦とき寝てた?

アメリカは都合が良ければ独裁政権でも軍事政権でも容認する国だよ

ソ連に接近しなけりゃなんでも良かった

国民社会主義者なら親米傀儡政権弾圧させていた

anond:20260104030106

ファシズム打倒するけど独裁政権そのまま残しますなんてのは募ってるが募集してない並に意味不明やぞ

anond:20260104024555

日本ならず者国家になったのはちゃん民主化してないせいだって認識GHQがいろいろ改革したんやで

アメリカイラク侵攻時も日本民主化成功例として持ち出して武力による独裁政権打倒を正当化してたやろ

anond:20260103204230

独裁政権圧政を敷いてても左派なら擁護するのがハテサやぞ!

民主化なんてして左派政権が崩壊したら困るんやろ、知らんけど

2026-01-03

anond:20260103193246

独裁政権圧政を敷いてても左派なら擁護するのがハテサやぞ!

民主化なんてして左派政権が崩壊したら困るんやろ、知らんけど

2025-12-19

2025年に読んで良かった10冊の本

昨年(anond:20241217085132)に引き続いて挙げてみる。今年は元日から今日までのあいだに296冊読みました。いまはアンドリ・スナイル・マグナソン『氷河が融けゆく国・アイスランド物語』(2019年)とR・F・クァン『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』(2022年)、ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』(2023年)、かまど&みくのしん『本が読めない33歳が国語教科書を読む』(2025年)を読んでいるところ。

ちなみに上の冊数には漫画は含んでいないのだけれど、漫画は数えてないから何冊読んだのかわからない。とりあえず『微熱空間』『ひまてん!』『うまむすめし』『ルリドラゴン』『祝福のチェスカ』『放課後帰宅びより』『拝啓、在りし日に咲く花たちへ』『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』あたりが好き。あと最近ようやく『LIAR GAME』と『ナナマルサンバツ』を読んだけど超面白かった。ウマ娘だと、去年はシーザリオに狂っていたけど今年はブエナビスタにどハマリしています。ブエナ、実装されたら絶対引きたいと思ってたから80連で引けてよかった。ビリーヴシナリオもラヴズオンリーユーシナリオも良かったし、ようやくラインクラフトも入手して育成できたし、来年こそカレンブーケドール実装に期待だな!

スマイル・カダレ『砕かれた四月』(1978年

欧州文学だと、フランス文学サン=テグジュペリ人間の大地』(1939年)やアイスランドミステリのアーナルデュル・インドリダソン『厳寒の町』(2005年)、バスク文学のキルメン・ウリベ『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』(2008年)も非常に良かったのだけれど、どれか1つと言われたら迷った挙げ句アルバニア文学の本作を推す。ノーベル賞を獲りそこねたアルバニア国民作家スマイル・カダレの作品で、10年以上前に『死者の軍隊将軍』(1963年)を読んで以来。復讐という因習によってふたり青年の軌跡が交錯破滅へと導かれるという、銃声のような余韻を残す一冊だった。エンヴェル・ホジャの独裁政権下という執筆時代背景もあってか『死者の軍隊将軍』同様にやたらと雰囲気が暗く、Wikipedia先生とか地球の歩き方先生とかを参照するにいちおうビーチリゾートとかが盛んな地中海の国であるはずのアルバニアをここまで暗鬱に描けるのは逆にすごい。アルバニア高地に心が囚われていく描写がすごいのよ。こっちも引きずり込まれそうというか。

陸秋槎『元年春之祭』(2016年

何年も前に『雪が白いとき、かつそのときに限り』(2017年)を読んで面白かったので本作も買ったのだが長らく積読になってしまっていたので思い切って崩してみた。女と女の重い感情が全編にあふれていて最高だった(粉みかん)。巫女伝統によって歪められる幾通りもの女と女の関係が胸を裂くような切なさを漂わせていてエモい(語彙力)。古代中国百合ミステリというオタクの好きなものを詰め込んだハッピーセットなので読みましょう。

林譲治『星系出雲兵站』(2018~2020年

軍艦が出てきて艦隊決戦とかするみんな大好き宇宙戦争スペオペかと思わせておいて、いやもちろんそういう作品でもあるのだけれど、根本的に異質な知性との交渉過程センス・オブ・ワンダーに溢れていて最高だし、高度な知性体だと思ったら実はプランクトンとして生まれ共食いしながら成長していく生物だったというのものすごい発想で驚嘆させられたし、徐々にこの世界起源が明らかになっていくの面白すぎるでしょ。タイトル兵站要素は徐々に影が薄くなっていくかと思いきや最後まで割としっかり描写されるし謎のイチャイチャシーンも増える。なぜ。とにかくすごく良いSFでした。

マット・アルト『新ジャポニズム産業史1945–2020』(2020年

カラオケウォークマンポケモンといった戦後日本代表する発明品やソフトパワーがどのように作られていったのか、という歴史を掘り起こす書物で、非常にエキサイティング読書体験だった。町工場おっちゃんがふと思いついた小さなアイデアが不格好な試作品を生み、それらが徐々に洗練されてやがて日本世界を席巻するという歴史としての面白さとサクセスストーリーとしてのワクワクが詰まっている。外国出身歴史家が書いたとは信じられないほどに同時代史料当事者のインタヴューを積極的活用していたり、オリエンタリズムに陥ることなく個々の発明家の物語として語られているのも好感度が高い。大満足の一冊。

外国研究者日本研究だと、ほかにスーザン・ネイピアミヤザキワールド』(2018年)も良かった。日本社会コスモポリタン性がクリエイターの土壌となっていることを英語圏の読者に向けて解説してるところ、根強く蔓延オリエンタリズム駆逐しようという気概に満ちていて好き。ただ『もののけ姫』に関する記述照葉樹林文化論に触れてくれるのはすごく良いのだけれど網野善彦には言及があっても良かったのでは(旧著では言及してるんだし)。ノアスミスウィーブが日本を救う』(2025年)の提言は非常に面白かった(経済学に疎くてよくわからない箇所も多々あったけれど)。

アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(2021年

超・超・超傑作。面白すぎる。いや今更すぎるけど。もうとっくに面白いって知れ渡ってるけど。でも増田が読んだのは今年なんだよ! なんでこれをもっと早くに読まなかったんだろう? SF面白さを四方八方から浴びせられて読むのが止まらなかった。そしてSFとしてだけではなくバディものとしても100点満点中300点くらいの出来だという。「いまいくからな、バディ。待ってろよ」のシーンほんと大好き。ぼくは洩れやす宇宙のぶよぶよの塊。ぼくは本作を読む、映画を待つ。よい、よい、よい!

青崎有吾『地雷グリコ』(2023年

上述のとおり増田流行についていけないマンなのだが一昨年になってようやく青崎有吾の存在気づき、『体育館殺人』(2012年)にはじまる裏染天馬シリーズとか『アンデッドガール・マーダーファルス』(2015年~)とかを昨年までに履修したのだが、今年に入ってから本作と『ノッキンオン・ロックドドア』(2016年)を読んだ。勝負事に対して天才的な嗅覚を持つ女子高生が次々と独自ルールゲーム勝利していく話なんだけど、詰みに持ってくまでの伏線ロジカルさがすごいというか。しかほのか百合要素まであるんだよ。もう最高。毎話クライマックスにさしかかる度に「あれって伏線だったんだ!」と心の中で叫んじゃったもん。ルールには合致していても刑法に引っかかるだろ! みたいな絡め手がバンバン出てきて感覚麻痺してくる。好きな話は表題作と「だるまさんがかぞえた」かなぁ、やっぱり。だーるーまーさーんーがーかーぞーえっ! ……えっ? 漫画版、絵がどっかで見た人だと思ったら『めだかボックス』の人なのね。超納得。

同じく今年履修した『ノッキンオン・ロックドドア』では「十円玉が少なすぎる」が一番好き。タイトルから察しがつくようにみんな大好き9マイルものです。「十円玉が少なすぎる。あと5枚は必要だ」という謎めいたセリフをもとにすごい結論へとたどり着いていてよかった。発想のロジカルな飛躍は9マイルもの醍醐味だよなぁ。

河原梓水『SM思想史』(2024年

今年読んだ日本学術書の中ではいちばん面白い。戦後日本SM雑誌を博捜し、「変態性欲」の論争のなかに分け入りながら、投稿者の正体を暴きエリートたちがSMを通して戦後民主主義を生きようとした姿を浮かび上がらせている。戦後に生まれSM雑誌系譜を整理する第1部の時点で既にガッチガチ実証研究すぎて圧倒されてしまうが、第2部以降が本番というか、脳汁バドバの快楽を味わえる。女性解放を唱える歴史学者が筆名でSM雑誌投稿していた、というだけで既に面白いのだが、著者はテクストを丹念に読み込むことで、彼の歴史学者としての女性解放論とSM論が相互に補完しあう関係であり、戦後民主主義実践サディズムマゾヒズムが彼の中では繋がっていたことを明らかにしていく。また、第3部では『家畜人ヤプー』の再評価にも挑み、作者をとある裁判官だと特定したうえで、マゾヒズム小説だと思われていた作品の新解釈提示する。戦後思想史SMから読み直すという非常に大胆な本だった。「豚に歴史はありますか」ってそういう意味だったんだ。むっちゃオススメ

方丈貴恵『少女には向かない完全犯罪』(2024年

おっさん少女のバディもの、みんな好きだよね? 増田大好物だ。ということで本作はバディものとしてもミステリとしても非常に上質だったので最高だった(語彙力)。瀕死の重傷を負い「幽霊」になった主人公少女がタッグを組んで少女の両親を殺した犯人を追い詰めていく話なのだが、謎解きが二転三転し次々とどんでん返しが襲い来る構成で目が離せない。傑作ミステリですわ。個人的には◯◯さんには生きていてほしかったな……

白鳥士郎りゅうおうのおしごと!20』(2025年

2015年に始まったシリーズ10年ごしで完結した。めでたいめでたい。姉弟子と一番弟子怪獣大戦争がついに決着。もう納得するしかない決着でしょうこれは。あと正妻戦争も完全に決着。天衣ちゃんが澪ちゃん超弩級のデレをかましていてすごい(語彙力)。桂香先生ギャグ方面に振り切るかと思いきや泣かせてくるのはズルいでしょ。ちくしょうそういえばこの作者はネタキャラ扱いでさんざんイジっておいて最後に泣かせる芸風だったな(山刀伐さんファン並の感想)。そしてラストが美しすぎる。オタクは序盤の再現が好きなので……。いや~、10年続いたシリーズにふさわしい大団円で最高でした! まあ、でも、それはそれとして女流棋士制度は歪んでるので是正(というか廃止)すべきだろなという思いを新たにした。もちろん民間団体からムリヤリ廃止するなんてことは結社の自由があるのでできないが、将棋連盟からは切り離すべきでは。

小川一水ツインスターサイクロン・ランナウェイ4』(2025年

百合SFアンソロアステリズム花束』(2019年)に掲載された短編長編になったやつで、リアルタイムで読んでいたものがついに完結した。体格差のある百合カップルが男女の婚姻しか認められないガス状惑星社会で漁をしながら関係を築いていく宇宙SFなんだけれども、まず設定がすごい。その漁で獲るのは普通の魚ではなく、ガスの海を泳ぎ回る昏魚(ベッシュ)たち。そして彼女たちが操るのも普通漁船ではなく、粘土自由自在に変形させて網を編み上げる船。ガス状惑星に発生した特異な生命といえばやはり著者の代表的な短編の1つ「老ヴォールの惑星」(2003年)が思い浮かぶし、なんなら著者の最高傑作天冥の標』(2009~2019年)でも描かれてたわけだけれど、それらの設定を超える宇宙生物を出してきていて最高。本作(4巻)はその宇宙を駆ける2つのサイクロン物語大団円だ。惑星規模・宇宙規模での繁殖というでかい問いをどーんとぶち上げてくるのさすが小川一水という貫禄だし、宇宙レベルの話と「ふたりの話」を並行してSF百合を両立させているのはセンス・オブ・ワンダーの極みと言ってよい。非常に良い作品でした。『天冥の標』で従来の小川一水成分を絞り尽くしたと思ったらまた新しい境地に達していて素晴らしい。

2025-10-24

日本人移民(することに)いい印象を抱かない理由

移民について習うことが、アメリカブラジル北朝鮮じゃやっぱりあんまりいい印象ないよね。強制収容、半奴隷扱い、独裁政権国家で一生を終えるって...。もちろん、その後彼らは成功する人も出てくるし、彼ら自体が悪いわけじゃ全然ないんだけど、移民をしたとしてあんまり良いことが起きそうにない。

2025-10-19

SFファンとして『永久のユウグレ』には正直がっかりした話

俺がこの作品を観ようと思ったのは単純に「オリアニ×SF」というキーワードに惹かれたからだ。

しか舞台独裁政権下の未来。その政権の名が“オーウェル”となればSFファンならここでもうニヤッとくるはず。なるほど。つまりこの作品未来管理社会を通じて現代批評するようなタイプの本格SFなのかもしれないな。

そう思った俺の期待は一話目で脆くも崩れ去った。

0話目は導入として普通に面白かった。問題は一話目の…全部だ。コールドスリープから主人公が目を覚ましたら未来世界であったにも関わらず文明は退化していて、そこに現代知識を持つ主人公知識技能披露して「すごい!」と驚かれる。

…これって要はSF版なろうじゃないのか?SFでやる必要ある?とまず思った。しかもその未来の描き方があまりに表層的。冷凍睡眠アンドロイドも既に古典SFが散々掘り尽くしたアイデアばかりで、掘る場所を間違えた考古学者みたいになってる。

SFの魅力って未知の世界をどう構築するかにあると思うんだ。つまりセンス・オブ・ワンダーってやつ。俺たちがまだ知らない技術確立された未来社会においては倫理観感情がどのように変化するのか?その技術がどう世界を変えるのか?それを見せるのがSF本来役割で、未来を描くっていうのはそういったことのはずだ。だがこの作品未来の皮を被った過去の焼き直しでしかない。アンドロイドが出てくるだけでSFを名乗られても困るんだよ。そこに新しさがなければ、それはただの衣替えだ。

一話のアクションシーンもそう。ぬるぬる動いていたし作画も良い。ビーム描写も迫力あった。見応えはあったけど…それはアニメとしての演出であってSF思考とはまるで関係がない。アクションが悪いわけじゃない。ただ、なぜここでアクションを描くのかという意味が全くない。悪役は馬鹿だし、世界論理を補強するどころか寧ろノイズになってしまってる。アンドロイド存在を“人間とは何か”を問うための象徴ではなく、“戦う存在”としてしか描けていない。

しかオーウェルという言葉を軽く使ってしまっているのも問題だ。あの名前が持つ文脈理解していたら本来もっと慎重に扱うはず。オーウェル体制という単語を出した瞬間に、視聴者は「ディストピア的な思想統制」を期待する。でも実際はその概念を掘り下げることもなく、物語の装飾として消費しているだけ。だから軽い。あの名前を冠するなら、社会構造もっと徹底的に描くべきだし、政治思想人間精神をどう変えるのかを掘り下げないといけない。それは本来最初にやるべきことだった。

監督インタビューを読んでさらに残念だったのは、その自覚がまったくなかったことだ。作品の狙いとして語られていたのは感情ドラマ人間機械の絆で、要するにSF的な思索を背景としてしか見ていない。感情を描くのは大事だけど、SFが背景に退いた瞬間、それはもはやSFじゃない。

この作品って要はSFとして未来を描けてない。未来を描いているように見えて、実際は過去しか描いてないんだよ。

映像舞台設定も“未来風”ではあるけど、実際の中身は何十年も前のテンプレートの焼き直しにすぎない。つまりこれは、未来を描こうとして過去を描いた作品だ。未来っていうのは単に時代が進んだ先のことじゃない。“まだ誰も見たことのない概念提示すること”だと思うんだよ。でもこの作品にはそれがない。冷凍睡眠アンドロイドディストピアも、すべてが既に古典SFで語られ尽くした過去遺産だ。その使い方にも新しい視点がない。技術の発展を描いているようで、結局は“古いSF模倣”にとどまっている。これじゃあ未来を見せるどころか、昔の未来をもう一度なぞっているだけだ。

未来を描こうとして過去を描いた。

どうか最後までこうならないことを願うばかりだ。

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