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万字線の廃線跡

 万字線は北海道・岩見沢市の志文駅から同・栗沢町(現岩見沢市栗沢町)の万字炭山駅までを結んでいた23.8kmの路線です。万字炭鉱からの石炭輸送のため、1914(大正3)年に万字軽便線としてに全線が開通、これを契機に沿線では炭鉱開発が進み、美流渡炭鉱や朝日炭鉱など多くの炭鉱で採掘が始まりました。

 その後、炭鉱の閉山により旅客・貨物量ともに減少を続け、日本国有鉄道(国鉄)再建法の施行により1981(昭和56)年には第1次特定地方交通線に選定され、1985(昭和60)年4月1日に全線が廃止されました。廃線後40年近くが経過した2023(令和5)年5・6月の某日、万字線の廃線跡を巡りましたので、その時の様子をご紹介します。

 ▼万字線の起点・志文駅にやって来ました。
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 ▼1902(明治35)年に北海道炭礦鉄道の貨物駅として開業…。
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 ▼12年後の1914(大正3)年に万字軽便線が当駅から万字炭山駅まで開業しています。
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 ▼かつて2面4線あった構内は、万字線廃止にあたり外側の2線を撤去して相対式ホーム2面2線となりました。
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 ▼これから万字線の廃線跡を巡ります。
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 ▼続いてやってきたのは…。
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 ▼上志文駅跡。駅舎が残されています。
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 ▼駅舎のそばには石碑が建立されています。
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 ▼1914(大正3)年の万字軽便線開通と同時に開業。
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 ▼駅舎内は立ち入ることができませんが…。
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 ▼中を覗くと資材置き場として活用されているようです。
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 ▼続いてやってきたのは…。
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 ▼「朝日コミュニティ交流センター」内にある「旧国鉄万字線鉄道資料展示室」。
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 ▼万字線で使用されていた標識類や…。
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 ▼さよなら列車のヘッドマーク…。
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 ▼当時の写真などが展示されています。
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 ▼開館時間は平日9~16時・土日祝日10~15時です。
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 ▼先へ進みましょう。
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 ▼朝日駅跡。
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 ▼1914(大正3)年の万字軽便線開通の5年後…。
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 ▼1919(大正8)年に開業しました。
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 ▼この年には北海道採炭会社幌内炭礦(後の朝日炭砿)も開坑しています。
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 ▼駅跡を示す石碑。
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 ▼駅舎内は立ち入ることができませんでしたが…。
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 ▼現役当時の面影を残す形で管理されているようです。
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 ▼建物財産標には「昭和31年6月」の日付が刻印されています。
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 ▼駅跡は…。
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 ▼鉄道公園として整備されており…。
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 ▼線路やホーム…。
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 ▼車止めや踏切警報機などが保存・展示されています。
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 ▼また蒸気機関車も静態保存・展示されています。
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 ▼B20形という形式だそうです。
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 ▼朝日駅~美流渡駅間の廃線跡。踏切があったと思われる場所。
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 ▼美流渡駅跡。1914(大正3)年の万字軽便線開通と同時に開業。
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 ▼駅跡に建立された駅名標をかたどった石碑の裏面には…。
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 ▼今はなき栗沢町の首長名で万字線と美流渡駅の紹介が刻まれています。
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 ▼駅跡は公園として整備されています。
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 ▼万字駅跡。1914(大正3)年の万字軽便線開通と同時に開業。
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 ▼美流渡駅と同じく、駅名標をかたどった石碑が建立されており…。
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 ▼裏面には旧栗沢町の首長名で万字線と万字駅の紹介が刻まれています。
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 ▼駅舎は簡易郵便局として活用されています。
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 ▼局員さんに一言お断りを入れて、駅舎奥の階段で…。
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 ▼ホーム跡まで下りてみました。
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 ▼ホーム跡もはっきりと判別することができます。
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 ▼廃線後40年近くが経過しても遺構が残っていることに驚きを禁じえません。
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 ▼万字線の廃線跡巡りはそろそろクライマックス。
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 ▼万字炭山駅跡付近。1914(大正3)年の万字軽便線開通と同時に開業。
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 ▼駅跡付近は草木に覆われ…。
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 ▼駅があったことを示す痕跡を見つけることができませんでした。
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 ▼さらに奥へ進むと…。
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 ▼「万字炭山森林公園」に到着。
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 ▼森の中に静かに佇む構造物は…。
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 ▼石炭積み出しのホッパーの基礎部分だそうです。
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 訪問日:2023年5・6月

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