湧網線の廃線跡~前編
その後、日本国有鉄道(国鉄)再建法の施行により1984(昭和59)年に第2次特定地方交通線に選定され、国鉄が民営化される直前の1987(昭和62)年3月20日に廃止されました。廃止から34年が過ぎた2023(令和5)年6月某日、湧網線の廃線跡を巡りましたので、その時の様子を2回に分けてご紹介します。
▼湧網線の起点は中湧別駅。
▼開業は湧網西線開通の20年ほど前の1916(大正5)年。
▼駅跡は「道の駅」として整備され…。
▼その一角に、開業当時からの木造跨線橋やレールとホームなどが保存・展示されています。
▼中湧別駅~五鹿山仮乗降場間の廃線跡。
▼五鹿山仮乗降場跡付近。中湧別駅から2.6km地点。1958(昭和33)年開業。
▼福島仮乗降場跡付近。中湧別駅から4.3km地点。1955(昭和30)年開業。
▼付近には入植八十年記念碑が建立されています。
▼芭露駅跡。中湧別駅から9.9km地点。1935(昭和10)年の中湧別駅~計呂地駅間の開通に伴い開業。
▼駅跡には介護老人福祉施設が建てられました。
▼志撫子仮乗降場跡付近。中湧別駅から15.3km地点。1955(昭和30)年開業。
▼続いて訪問したのは…。
▼計呂地駅跡。
▼中湧別駅から16.5km地点。
▼1935(昭和10)年の中湧別駅~計呂地駅間の開通に伴い開業しました。
▼駅跡は「計呂地交通公園」として整備されており…。
▼駅舎内に現役当時の備品等が保存されている他…。
▼構内には珍しいベルギー製のレールが残されていたり…。
▼ホームには蒸気機関車が静態保存されています。
▼蒸気機関車に連結されている客車は…。
▼1954(昭和29)年に鋼体化改造を受けた車両で…。
▼内部を見学することができます。
▼現役当時の雰囲気を十分に堪能したところで…。
▼湧網線廃線跡巡りの旅を先へ進めます。
▼計呂地駅~浜床丹仮乗降場間の廃線跡。
▼計呂地川の両岸に残されている築堤跡。
▼浜床丹仮乗降場跡付近。中湧別駅から19.2km地点。1956(昭和31)年開業。
▼浜床丹仮乗降場~床丹駅間の廃線跡。
▼床丹駅跡。中湧別駅から21.0km地点。
▼1936(昭和11)年の計呂地駅~中佐呂間駅(後の佐呂間駅)間の延伸開通に伴い開業しました。
▼駅跡周辺には自転車置き場と思しき鉄骨の他、無人となった家屋や廃バスが残されています。
▼若里仮乗降場跡付近。中湧別駅から25.0km地点。1955(昭和30)年開業。
▼付近には太陽光発電のパネルが置かれています。
▼続いて訪問したのは…。
▼佐呂間駅跡。こちらは駅跡に設置されたバスターミナル。
▼中湧別駅から29.3km地点。
▼1936(昭和11)年の計呂地駅~中佐呂間駅(後の当駅)間の延伸開通に伴い開業しました。
▼駅跡は「佐呂間町交通公園」として整備されており…。
▼旧駅舎をイメージして新築された「鉄道記念館」は事前申し込みすれば見学可能。
▼館内には現役当時の備品等が展示されています。
▼また公園内には蒸気機関車が静態保存されていて…。
▼保存状態は概ね良好。
▼他にもディーゼル機関車や車掌車なども展示されています。
▼窓越しに車掌車の内部をパシャリ。そろそろ先に進みましょう。
▼堺橋仮乗降場跡付近。中湧別駅から31.8km地点。1956(昭和31)年開業。
▼興生沢仮乗降場跡付近。中湧別駅から33.7km地点。1955(昭和30)年開業。
▼興生沢仮乗降場~知来駅間の廃線跡。
▼知来駅跡。中湧別駅から36.0km地点。
▼1953(昭和28)年の佐呂間駅~下佐呂間駅間開通(湧網線全通)時に開業しました。
▼駅舎はゲートボールの資材置き場として再利用されています。
▼付近の商店に残されている「国鉄乗車券販売所」の看板。
▼この地に鉄道が走っていた証です。
▼紅葉橋仮乗降場跡付近。中湧別駅から39.1km地点。
▼1955(昭和30)年に局設定の仮乗降場として開業しました。
▼仁倉駅跡。中湧別駅から41.4km地点。
▼1953(昭和28)年の佐呂間駅~下佐呂間駅間開通(湧網線全通)時に開業。後編へ続きます。
訪問日:2023年6月
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