落出(愛媛県/久万高原町)
その昔、一般道(国道33号線)を使って松山と高知とを結ぶ都市間バスは、競合する鉄道がないこともあり多くの利用客で賑わいました。高速道路が完成すると都市間バスは高速道経由となりましたが、一般道経由のバスも本数を減らしながら細々と運行を続けていました。
しかし、わざわざ時間がかかるバスを選ぶ乗客が多くいるわけもなく、一般道経由の都市間バスは2002(平成14)年8月31日の運行をもって廃止、路線も松山から途中の落出までに短縮となりました。松山高知急行線という名称は、この路線の栄華の名残なのです。
現在、落出から先の高知県側の運行は、別のバス事業者にバトンタッチされており、伝統の都市間路線は辛うじてその体を保っています。
▼落出行のバスの乗り場は、JR・松山駅前の高速バス乗り場に並んでいます。
▼8:15発の落出行バスがやって来ました。
▼落出まで2時間弱の道のりです。
▼10時過ぎ、終点の落出に到着しました。
▼集落の脇を流れるのは面河川。四国三大河川・仁淀川を形成し、太平洋へと注ぎます。
▼バスは、折り返しまで旧道の橋の上で休憩。
▼落出駅舎の向かい側に止まっている、久万高原町(旧柳谷村)営バスの車両。
▼落出駅舎の内部。写真には写っていませんが、隣は畳敷きの待合室でした。
▼以下のとおり案内されていますが、高知方面へ向かうJRバスは、もうありません。
▼代わりに黒岩観光のバスで佐川駅まで行くことができます。ただし1日2本(平日のみ)。
訪問日:2010年8月
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