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No.30 『ドント・ウォーリー』


Don't Worry, He Won't Get Far on Foot - 2018年 アメリカ
監督：ガス・ヴァン・サント
脚本：ガス・ヴァン・サント
原作：ジョン・キャラハン
キャスト：ホアキン・フェニックス / ジョナ・ヒル / ルーニー・マーラ / ジャック・ブラック



No.29 『プリンセス・ダイアナ』


The Princess - 2022年 イギリス
監督：エド・パーキンズ



No.28 『トップガン』


Top Gun - 1986年 アメリカ
監督：トニー・スコット
脚本：ジム・キャッシュ / ジャック・エップス・ジュニア
キャスト：トム・クルーズ / ケリー・マクギリス / ヴァル・キルマー / アンソニー・エドワーズ / トム・スケリット



No.27 『卒業』


The Graduate - 1967年 アメリカ
監督：マイク・ニコルズ
脚本：バック・ヘンリー / カルダー・ウィリンガム
原作：チャールズ・ウェッブ『卒業』
キャスト：ダスティン・ホフマン / アン・バンクロフト / キャサリン・ロス



No.26 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』


英題：MOBILE SUIT GUNDAM Cucuruz Doan's Island - 2022年 日本
監督：安彦良和
脚本：根元歳三
原作：矢立肇 / 富野由悠季
CV：古谷徹 / 武内駿輔



No.25 『ドライヴ・マイ・カー』


英題：Drive My Car - 2021年 日本
監督：濱口竜介
脚本：濱口竜介 / 大江崇允
原作：村上春樹『ドライブ・マイ・カー』
キャスト：西島秀俊 / 三浦透子 / 霧島れいか / 岡田将生



No.24 『オアシス : ネブワース1996』


Oasis Knebworth 1996 - 2021年 イギリス
監督：ジェイク・スコット
キャスト：オアシス



No.23 『アメリカン・グラフィティ』


American Graffiti - 1973年 アメリカ
監督：ジョージ・ルーカス
脚本：ジョージ・ルーカス / グロリア・カッツ / ウィラード・ハイク
キャスト：リチャード・ドレイファス / ロニー・ハワード / ポール・ル・マット / チャールズ・マーティン・スミス



No.22 『ひまわり』


I Girasoli - 1970年 イタリア / フランス / ソビエト連邦 / アメリカ
監督：ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本：チェーザレ・ザヴァッティーニ / アントニオ・グエラ / ゲオルギー・ムディヴァニ
キャスト：ソフィア・ローレン / マルチェロ・マストロヤンニ / リュドミラ・サベーリエワ



No.21 『パプリカ』


英題：PAPRIKA - 2006年 日本
監督：今敏
脚本：水上清資 / 今敏
原作：筒井康隆『パプリカ』
CV：林原めぐみ / 江守徹 / 堀勝之祐 / 古谷徹


No.20 『竜とそばかすの姫』


英題：Belle - 2021年 日本
監督：細田守
脚本：細田守
原作：細田守
CV：中村佳穂 / 成田凌 / 染谷将太 / 玉城ティナ / 幾田りら



No.19 『ハウス・オブ・グッチ』


House of Gucci - 2021年 アメリカ
監督：リドリー・スコット
脚本：ベッキー・ジョンストン / ロベルト・ベンティヴェーニャ
原作：サラ・ゲイ・フォーデン『ザ・ハウス・オブ・グッチ』
キャスト：レディー・ガガ / アダム・ドライバー / ジャレッド・レト / ジェレミー・アイアンズ / サルマ・ハエック / アル・パチーノ



No.18 『レインマン』


Rain Man - 1988年 アメリカ
監督：バリー・レヴィンソン
脚本：バリー・モロー / ロナルド・バス
原作：バリー・モロー
キャスト：ダスティン・ホフマン / トム・クルーズ / ヴァレリア・ゴリノ



No.17 『KCIA 南山の部長たち』


남산의 부장들 - 2020年 韓国
監督：ウ・ミンホ
脚本：ウ・ミンホ / イ・ジミン
原作：キム・チュンシク『実録KCIA―「南山と呼ばれた男たち」』
キャスト：イ・ビョンホン / イ・ソンミン / クァク・ドウォン / イ・ヒジュン / キム・ソジン



No.16 『スタンド・バイ・ミー』


Stand by Me - 1986年 アメリカ
監督：ロブ・ライナー
脚本：ブルース・A・エヴァンス / レイノルド・ギデオン
原作：スティーヴン・キング『The Body』
キャスト：ウィル・ウィートン / リヴァー・フェニックス / コリー・フェルドマン / ジェリー・オコンネル / キーファー・サザーランド



No.15 『ベイビー・ブローカー』


브로커 - 2022年 韓国
監督：是枝裕和
脚本：是枝裕和
キャスト：ソン・ガンホ / カン・ドンウォン / ペ・ドゥナ / イ・ジウン / イ・ジュヨン



No.14 『タクシードライバー』


Taxi Driver - 1976年 アメリカ
監督：マーティン・スコセッシ
脚本：ポール・シュレイダー
キャスト：ロバート・デ・ニーロ / シビル・シェパード / ハーヴェイ・カイテル / ジョディ・フォスター / アルバート・ブルックス



No.13 『ファーザー』


The Father - 2020年 イギリス / フランス / アメリカ
監督：フローリアン・ゼレール
脚本：フローリアン・ゼレール
原作：フローリアン・ゼレール『Le Père 父』
キャスト：アンソニー・ホプキンス / オリヴィア・コールマン / マーク・ゲイティス / イモージェン・プーツ



No.12 『チャイナ・シンドローム』


The China Syndrome - 1979年 アメリカ
監督：ジェームズ・ブリッジス
脚本：マイク・グレイ / T・S・クック/ ジェームズ・ブリッジス
キャスト：ジェーン・フォンダ / ジャック・レモン / マイケル・ダグラス



No.11 『クレイマー、クレイマー』


Kramer vs. Kramer - 1979年 アメリカ
監督：ロバート・ベントン
脚本：ロバート・ベントン
原作：エイヴリー・コーマン
キャスト：ダスティン・ホフマン / メリル・ストリープ / ジャスティン・ヘンリー / ジェーン・アレクサンダー



No.10 『劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて』


2022年 日本
監督：富野由悠季
脚本：富野由悠季
原作：矢立肇、富野由悠季
CV：石井マーク / 嶋村侑 / 寿美菜子 / 佐藤拓也 / 福井裕佳梨 /逢坂良太



No.9 『劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛』


2022年 日本
監督：富野由悠季
脚本：富野由悠季
原作：矢立肇、富野由悠季
CV：石井マーク / 嶋村侑 / 寿美菜子 / 佐藤拓也 / 福井裕佳梨 /逢坂良太



No.8 『ミナリ』


Minari - 2020年 アメリカ
監督：リー・アイザック・チョン
脚本：リー・アイザック・チョン
キャスト：スティーヴン・ユァン / ハン・イェリ / アラン・キム / ノエル・ケイト・チョー / ユン・ヨジョン



No.7 『トップガン マーヴェリック』


Top Gun: Maverick - 2022年 アメリカ
監督：ジョセフ・コシンスキー
脚本：アーレン・クルーガー / エリック・ウォーレン・シンガー / クリストファー・マッカリー
原案：ピーター・クレイグ / ジャスティン・マークス
キャスト：トム・クルーズ / マイルズ・テラー / ジェニファー・コネリー / ジョン・ハム / グレン・パウエル / ルイス・プルマン / エド・ハリス / ヴァル・キルマー



No.6 『地獄の黙示録 ファイナルカット』


Apocalypse Now Final Cut - 1979年 / 2019年 アメリカ
監督：フランシス・フォード・コッポラ
脚本：ジョン・ミリアス / フランシス・フォード・コッポラ
原作：ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』
キャスト：マーロン・ブランド / ロバート・デュヴァル / マーティン・シーン / デニス・ホッパー



No.5 『最強のふたり』


Intouchables - 2011年 フランス
監督：エリック・トレダノ / オリヴィエ・ナカシュ
脚本：エリック・トレダノ / オリヴィエ・ナカシュ
キャスト：フランソワ・クリュゼ / オマール・シー / アンヌ・ル・ニ / オドレイ・フルーロ



No.4 『ジョジョ・ラビット』


Jojo Rabbit - 2019年 アメリカ
監督：タイカ・ワイティティ
脚本：タイカ・ワイティティ
原作：クリスティン・ルーネンズ『Caging Skies』
キャスト：ローマン・グリフィン・デイヴィス /トーマシン・マッケンジー / タイカ・ワイティティ / サム・ロックウェル /スカーレット・ヨハンソン



No.3 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』


Seven Years in Tibet - 1997年 アメリカ
監督：ジャン＝ジャック・アノー
脚本：ベッキー・ジョンストン
キャスト：ブラッド・ピット / デヴィッド・シューリス



No.2 『スウィング・キッズ』


스윙키즈 - 2018年 韓国
監督：カン・ヒョンチョル
脚本：カン・ヒョンチョル
キャスト：D.O. / ジャレッド・グライムス / パク・ヘス / オ・ジョンセ / キム・ミノ



No.1 『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』


2019年 日本
監督：片渕須直
脚本：片渕須直
原作：こうの史代『この世界の片隅に』
CV：のん / 細谷佳正 / 小野大輔

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その他の観た作品も、記録のために掲載(公開年順)。

『シェルブールの雨傘』
Les Parapluies de Cherbourg (英題:The Umbrellas of Cherbourg) - 1964年 フランス
監督：ジャック・ドゥミ
脚本：ジャック・ドゥミ
キャスト：カトリーヌ・ドヌーヴ / ニーノ・カステルヌオーヴォ


『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』
1968年 日本
監督：和田嘉訓
脚本：田波靖男
キャスト：沢田研二 / 岸部おさみ / 森本太郎 / 加橋かつみ / 瞳みのる


『華麗なる賭け』
The Thomas Crown Affair - 1968年 アメリカ
監督：ノーマン・ジュイソン
脚本：アラン・R・トラストマン
キャスト：スティーブ・マックイーン / フェイ・ダナウェイ


『フットルース』
Footloose - 1984年 アメリカ
監督：ハーバート・ロス
脚本：ディーン・ピッチフォード
キャスト：ケヴィン・ベーコン / ロリ・シンガー / ジョン・リスゴー


『ドゥ・ザ・ライト・シング』
Do the right thing - 1989年 アメリカ
監督：スパイク・リー
脚本：スパイク・リー
キャスト：ダニー・アイエロ / オジー・デイヴィス / ルビー・ディー / リチャード・エドソン / ジャンカルロ・エスポジート / スパイク・リー


『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
Back to the Future Part II - 1989年 アメリカ
監督：ロバート・ゼメキス
脚本：ロバート・ゼメキス / ボブ・ゲイル
キャスト：マイケル・J・フォックス / クリストファー・ロイド


『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』
Back to the Future Part III - 1990年 アメリカ
監督：ロバート・ゼメキス
脚本：ロバート・ゼメキス / ボブ・ゲイル
キャスト：マイケル・J・フォックス / クリストファー・ロイド


『ダンス・ウィズ・ウルブス』
Dances with Wolves - 1990年 アメリカ
監督：ケビン・コスナー
脚本：マイケル・ブレイク
原作：マイケル・ブレイク
キャスト：ケビン・コスナー / メアリー・マクドネル / グラハム・グリーン


『マイ・フレンド・フォーエバー』
The Cure - 1995年 アメリカ
監督：ピーター・ホルトン
脚本：ロバート・クーン
キャスト：ブラッド・レンフロ / ジョゼフ・マゼロ / アナベラ・シオラ / ダイアナ・スカーウィッド / ブルース・デイビソン


『デッドマン・ウォーキング』
Dead Man Walking - 1995年 アメリカ
監督：ティム・ロビンス
脚本：ティム・ロビンス
原作：シスター・ヘレン・プレイジョーン
キャスト：スーザン・サランドン / ショーン・ペン


『ファイト・クラブ』
Fight Club - 1999年 アメリカ
監督：デヴィッド・フィンチャー
脚本：ジム・ウールス
原作：チャック・パラニューク
キャスト：エドワード・ノートン / ブラッド・ピット / ヘレナ・ボナム＝カーター / ミート・ローフ / ジャレッド・レト


『ほんとにあった! 呪いのビデオ THE MOVIE』
2003年 日本
演出：白石晃士
構成：白石晃士
製作：張江肇 / 鈴木ワタル


『ほんとにあった! 呪いのビデオ THE MOVIE 2』
2003年 日本
演出：白石晃士
構成：白石晃士
製作：張江肇 / 鈴木ワタル


『光州5・18』
화려한휴가〈華麗なる休暇〉(英題：May 18) - 2007年 韓国
監督：キム・ジフン
脚本：ナ・ヒョン
原案：パク・サンヨン
キャスト：アン・ソンギ / キム・サンギョン / イ・ヨウォン / イ・ジュンギ


『ドクター・スリープ』
Doctor Sleep - 2013年 アメリカ
監督：マイク・フラナガン
脚本：マイク・フラナガン
原作：スティーヴン・キング
キャスト：ユアン・マクレガー / レベッカ・ファーガソン / カイリー・カラン / クリフ・カーティス


『散歩する侵略者』
英題：BEFORE WE VANISH - 2017年 日本
監督：黒沢清
脚本：田中幸子 / 黒沢清
原作：前川知大『散歩する侵略者』
キャスト：長澤まさみ / 松田龍平 / 長谷川博己


『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
2020年 日本
監督：石立太一
脚本：吉田玲子
原作：暁佳奈
キャスト：石川由依 / 浪川大輔


『テスラ エジソンが恐れた天才』
Tesla - 2020年 アメリカ
監督：マイケル・アルメレイダ
脚本：マイケル・アルメレイダ
キャスト：イーサン・ホーク / カイル・マクラクラン / イヴ・ヒューソン / ジム・ガフィガン


『新感染半島 ファイナル・ステージ』
반도 (英題：Peninsula) - 2020年 韓国
監督：ヨン・サンホ
脚本：リュ・ヨンゼ / ヨン・サンホ
キャスト：カン・ドンウォン / イ・ジョンヒョン / キム・ドユン / クォン・ヘヒョ / イ・レ / イ・イェウォン / キム・ミンジェ / ク・ギョファン


『犬鳴村』
英題：HOWLING VILLAGE - 2020年 日本
監督：清水崇
原案：清水崇
脚本：保坂大輔 / 清水崇
キャスト：三吉彩花 / 坂東龍汰 / 古川毅 / 宮野陽名 / 大谷凜香 / 奥菜恵


『樹海村』
英題：SUICIDE FOREST VILLAGE - 2021年 日本
監督：清水崇
脚本：保坂大輔 / 清水崇
キャスト：山田杏奈 / 山口まゆ / 神尾楓珠/ 倉悠貴 / 工藤遥


『100日間生きたワニ』
2021年 日本
監督：上田慎一郎 / ふくだみゆき
脚本：上田慎一郎 / ふくだみゆき
原作：きくちゆうき『100日後に死ぬワニ』
CV：神木隆之介 / 中村倫也 / 木村昴 / 新木優子 / ファーストサマーウイカ


『JUNK HEAD』
2021年 日本
監督：堀貴秀
脚本：堀貴秀
CV：堀貴秀


『ノマドランド』
Nomadland - 2021年 アメリカ
監督：クロエ・ジャオ
脚本：クロエ・ジャオ
原作：ジェシカ・ブルーダー『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』
キャスト：フランシス・マクドーマンド / デヴィッド・ストラザーン / リンダ・メイ / シャーリーン・スワンキー


『スペンサー ダイアナの決意』
Spencer - 2021年 ドイツ / イギリス
監督：パブロ・ラライン
脚本：スティーヴン・ナイト
キャスト：クリステン・スチュワート / ティモシー・スポール / ジャック・ファーシング / ショーン・ハリス / サリー・ホーキンス


『世界で一番美しい少年』
Varldens vackraste pojke - 2021年 スウェーデン
監督：クリスティーナ・リンドストロム / クリスティアン・ペトリ
脚本：クリスティーナ・リンドストロム / クリスティアン・ペトリ
キャスト：ビョルン・アンドレセン


『永遠の831』
2022年 日本
監督：神山健治
脚本：神山健治
CV：斉藤壮馬 / M・A・O/ 興津和幸


『ONE PIECE FILM RED』
2022年 日本
監督：谷口悟朗
脚本：黒岩勉
原作：尾田栄一郎
CV：田中真弓 / 名塚佳織 / 池田秀一

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■総評(ネタバレ含む)
2022年に観た中で最も素晴らしかった映画は、『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』。本作は『この世界の片隅に』に約40分の追加シーンを加えた、168分というなかなかの長尺作品なのだけど、観終わった直後にもう一回最初から観た。というのも序盤に何気なく観ていたシーンがあとあと非常に重要になってくるし、「えっえっ、あのシーンってもしかしてここに繋がってくるの？」みたいな複線回収が見事で、二回目鑑賞時は確実に一回目とは異なる見え方をするのだが、それがもの凄いカタルシスをもたらすからだ。そして、戦争の悲惨さや無情さを描いてはいるけど、話の本質はそこではなく、「戦時下においても、人として生きる以上、そこに存在する日常の生活」を丁寧に描くことで、力強さやひたむきさといったものが前面に出た作品になっている。正直なところ『火垂るの墓』は全く響かなかったクチなのだけど、これは反戦映画としても大傑作だと思う。終戦記念日には毎年地上波でやってほしい。


上位には他にも『スウィング・キッズ』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』『ジョジョ・ラビット』『地獄の黙示録 ファイナルカット』『ひまわり』のように第二次世界大戦やベトナム戦争、朝鮮戦争などが時代背景となっている作品が多い。これは去年くらいからの傾向なのだけど、20世紀近代史好きが高じて史実(主に戦争関連)に基づいた映画に最も興味を惹かれるからだ。『地獄の黙示録』は戦争の中でいかに人は狂気を帯びていくかということをまざまざと見せつけてくるし、『スウィング・キッズ』『ジョジョ・ラビット』はコメディとしての側面を持ちながら、その対比として戦争の無慈悲さを描くさまが見事だった。


『最強のふたり』は2021年の1位だった『グリーンブック』とも近いテーマを感じたけど、カタブツと粗野という対照的な男性二人の友情モノには相変わらず弱い。


『トップガン マーヴェリック』は前日にしっかり『トップガン』を観てから鑑賞。見せ場だらけ、1作目からのファンにはグッとくるサービスだらけで、クライマックスと見せかけてからのさらなるヤマ場という展開に大歓喜し、いろんな意味でこれぞエンタメって感じだった。4DXで観たのも大正解だったな。


アニメ映画もこれまで以上に多かった。『竜とそばかすの姫』はとても画が綺麗だったし、『パプリカ』は平沢進の音楽も相まって不思議な世界観にどっぷり浸ることができた。2作がランクインした『劇場版 Gのレコンギスタ』は新規作画シーンがたくさん追加され、迫力もわかりやすさもだいぶ増した。ガンダム作品としては他に『ククルス・ドアンの島』もあり、ガノタとしても満足度の高い1年だった。


韓国映画は『スウィング・キッズ』のほか、社会問題に切り込んだ『ベイビー・ブローカー』、史実をもとに国家権力の暗部をさらけ出した『KCIA 南山の部長たち』『光州5・18』など学びのある作品が多かった印象。


男性俳優のカッコよさが光る作品も多く、『華麗なる賭け』におけるスティーブ・マックイーンのいぶし銀のカッコよさのほか、『トップガン』のトム・クルーズ、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』のブラッド・ピット、『フットルース』のケヴィン・ベーコンなど、今もカッコいいが若い頃は眩しいほどのイケメンだし、『タクシー・ドライバー』の頃のロバート・デ・ニーロはなんかカワイイし、『スタンド・バイ・ミー』や『マイ・フレンド・フォーエバー』といった名作では、今は亡きリヴァー・フェニックスやブラッド・レンフロも素敵だった。そしてイケメンという感じではないが名演技の多いダスティン・ホフマンの主演作は、TOP30内に3作もランクインした。もちろん、カトリーヌ・ドヌーヴやフェイ・ダナウェイ、ソフィア・ローレン、メリル・ストリープ、ジェーン・フォンダなど往年の女性俳優の美しさも目を見張るものがあった。


超余談、というか「余計な一言」だとは思うけど、劇場公開時わりと叩かれていた『100日間生きたワニ』は意外と楽しめて、むしろ『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』『樹海村』『永遠の831』が私にとっては結構な駄作だった。


2023年も60～70本くらい映画を観れたらと思う。

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