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年間/半期ベスト[2022年]

2022年 年間ベスト・ソング[番外編]

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先日、2022年の年間ベスト・ソングの記事を書いた。

[過去記事]2022年 年間ベスト・ソングTOP80

毎年なんだけど、せっかくお気に入りの曲なのにベスト・ソングの対象外となってしまう曲がいくつか発生してしまう。そういった曲は邦楽に多いのだが、これは洋楽と邦楽におけるシングルとアルバムの位置付けの違いによる。洋楽の場合、アルバムリリースの2、3ヶ月くらい前からシングルが数曲発表され、アルバム後にまた数曲シングルが切られることが多い。が、邦楽の場合はシングルはアルバム制作と切り離されていることも多く、1年~2年にわたり数枚シングルをリリースしてから、それらを収録したアルバムがリリースされる。よって、シングルからアルバムまでの一連のリリースが年を跨ぐことも多い。


私は普段、シングル曲をわざわざフィジカルやデジタルで購入することはなくて、その曲を収録したアルバムがリリースされるまで待つか、YouTubeやSpotifyで聴くか、あるいはCS放送のJ-POPヒッツ系番組で聴くかだ。しかしベストソングは「その年に発表されたアルバム・EP・シングルに収録され、音源を所持している曲が対象」というMYルールがあるので、好きな曲だけどアルバムはまだ出てないし、シングルも持ってないし…この曲を収録したアルバムが今年出ていたら絶対買ってたんだけどな、ということは多々ある。


年間ベスト・ソングの記事でも書いたように、2022年は洋楽も邦楽も大豊作で、とりわけ邦楽のヒット・チャートは10年くらい前の状況が嘘のように活況に満ちているように感じる。そうした中で、2022年のお気に入り曲だったにもかかわらず、何の罪もないのに私のつまらないこだわりにより対象外となってしまった哀れな(でも素晴らしい)楽曲への贖罪も込めて、それらの楽曲を対象にしたベスト・ソングをやってしまおうと思い、今回初めて実施するに至った。


【MYルール】
・2022年に発表(シングルまたはEPのリリース)されたシングル表題曲
・その曲を収録したアルバムが2022年末時点でリリースされていない
・音源をフィジカルでもデジタルでも持っていない
・同一アーティストによる曲数の上限なし
・洋楽邦楽は問わない






No.10 King Gnu - "Stardom"



No.9 Vaundy - "CHAINSAW BLOOD"



No.8 진 (Jin) - "The Astronaut"



No.7 DEATHNYANN - "tarantula"



No.6 米津玄師 - "KICK BACK"



No.5 YOASOBI - "祝福"



No.4 Aimer - "残響散歌"



No.3 Ado - "行方知れず"



No.2 Official髭男dism - "ミックスナッツ"



No.1 SEKAI NO OWARI - "Habit"







1位はセカオワの「Habit」。この曲はダンス動画がTikTokなどで無数にあげられ、2022年最大のバイラル・ヒットとなったのだが、この曲が1位というのは私にとってもなかなか意義深い。というのも、これまでずーっとセカオワ好きじゃなかったから。彼らのインディーズ時代、まだ名前が「世界の終わり」だった『EARTH』の頃からディスっていたし、"ドラゲナイ"の頃もあれこれ文句を言っていたと思う。それが、ここに来ていきなり掌返しだよ。だって、この曲凄いんだもん。


この曲の絶賛ポイントは主に二つあって、一つは洋楽ポップスの主流である、ワンフレーズのリフで構成されていること。今までこういう曲は邦楽では売れにくいというか、Aメロ・Bメロ・サビと派手にコード展開する曲がJ-POPヒッツの主流だった。その王道パターンと比べると非常にシンプルな曲なのだが、高校生がカラオケで歌ってもしっかり盛り上がるような曲になっていると思う。


ダンス動画込みで流行っているんだからそりゃまあカラオケでも盛り上がるでしょ、と思うかもしれないが、二つ目の絶賛ポイントとして挙げたいのがヴォーカル部分、つまり歌詞と歌の魅力だ。メッセージ性が強く、シニカルさに溢れた痛快な歌詞なのだが、Fukaseが歌うことでその斜に構えた感じが倍増されて大変ムカつく感じがまたよろしい。そして「歌メロに歌詞を載せる」のではなく、「歌詞がリズムにうまくハマるように歌う」ということをやっているので、すべてのワードがとても気持ちよく聞こえるのだ。なのでカラオケで歌っても、歌ってる本人も気持ちいいだろうなと。構成的に同じパートの部分でも歌詞に合わせて歌メロや譜割りを変えていて、初めてこの人天才かよと思った。今まで嫌っていてごめんね。


2位のヒゲダンも驚かされた。すでにメジャーな存在になった彼らが、TVアニメ『SPY×FAMILY』のオープニング曲としてこんなにガッツリとジャズを取り入れた曲を作るとは攻めてるなと。JUDY AND MARYの「ミュージック ファイター」が出たときと似た感覚を覚えた。


3位のAdoは、『狂言』と『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』を経てさらに今後の楽しみが増えるような楽曲。椎名林檎とAdo、双方の良いところが見事に出ている。


4位Aimer、5位YOASOBI、6位米津玄師はともに毎週楽しみに観ていた(いる)TVアニメのオープニング曲ということもあり思い入れも深い。7位のDEATHNYANNは、この曲だけちょっと毛色違うかな。メインストリームのチャートに入っているタイプではないし、これは完全に個人的に好きなアーティストでアルバムを楽しみにしているのでラインクインした。


8位のBTSのJinのソロ曲は、最初聴いたときはBTSの人だと知らなかったがインディーっぽい哀愁エレクトロ・ポップで良いなと。調べてみたらColdplayとの共作曲で、なるほどとなった。9位VaundyはAdoやyama、Chilli Beans.への提供曲は普段から聴きまくっているし、シングルも出しまくっているけどなかなかアルバムが出ない。アルバム未収録シングル、もう16曲たまってますけど…?King Gnuもしっとりめの曲よりもこういう曲の方が良いなと思う。


ここに挙げた楽曲はすべて、収録アルバムがリリースされたら買おうと思っているのだけど、各アーティストのフルアルバムの最新リリース年を見ると、Adoが2022年、セカオワとヒゲダンとAimerは2021年、米津玄師とVaundyとKing Gnuが2020年、DEATHNYANNとJinは未発売で、YOASOBIも最新EPは2021年だがまだフルアルバムをリリースしたことはない。そう考えるとどのアーティストも、2023年にフルアルバムが出そうな雰囲気はある。もしそうなれば2023年もまたヤバい年になりそう。





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