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初聴きディスクレポート

初聴きディスクレポート Vol.32(2012年2月)

フジロックの第一弾発表が待ち遠しい今日この頃ですが、毎月末恒例の「今月買った&借りたアルバムの【一番最初に聴いたとき】の感想まとめ」をお届けします。先月は残念ながら、この記事始まって以来初めての星4つでのAlbum of The Monthとなりましたが、2月は星5つの作品が5タイトルと豊作でした。


<★の解説>----------------------
★★★★★ 年間ベスト20位以内確実
★★★★☆ すばらしい
★★★☆☆ 標準レベルの良作
★★☆☆☆ 若干気になる部分あり。もっと聴き込みたい
★☆☆☆☆ 期待ハズレ
☆☆☆☆☆ 全然ダメでした
---------------------------



ではさっそく2月の「Album of The Month」の発表です。大混戦を制したのは…



Fuji Rock & Summer Sonic

サマーソニック2012 出演アーティスト第二弾発表

8月18日と19日に開催されるサマーソニック。出演アーティストの第二弾が発表されました!



サマーソニック2012オフィシャルHP


今回追加されたアーティスト:
Jamiroquai
Franz Ferdinand
Pitbull
Foster The People
The Vaccines
Kindness



あれ?ビーチボーイズは…。という声も聞こえてきそうですが、次回発表に期待します。

名盤合評

【合同企画Vol.2】名盤合評 Blondie - Parallel Lines

前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、音楽ブロガー仲間であるヤボリさん(Twitter⇒@boriboriyabori)のブログ「新聞が書かないGood News」との合同企画として、9ヶ月ぶりとなる名盤合評の第二弾をお送りします。


前回は唐突にKula Shakerの「K」を取り上げましたが、今回のお題もまた唐突です(笑)。


今回のお題:Blondie - "Parallel Lines"(1978年)

Blondie-parallel_lines


唐突とは言ってもきっかけはありました。このアルバムに収録されている「Heart of Glass」が、最近某自動車メーカーのCMに使われているので、そこでBlondieの音に初めて触れた人たちに彼女たちの魅力を伝えるとともに、現代のインディー・ロック・シーンに与えた影響についても再検証してみたいと思います(以下、突然「~だ、~である」調に変わります笑)。



ライブレポート

ライブレポート:Neon Indian@代官山UNIT

2月21日に代官山UNITで行われた、Neon Indian初来日公演に行ってきました。そのライブの模様をレポートします。

neonindian_live
※写真はこの日のライブのものではありません


まずはサポートアクトとしてLA出身のビート・メイカー、Devonwhoが登場。LAのビート・シーンと言えばFlying Lotusが最も有名だが、彼もその系譜に連なるサウンドと言っていいかもしれない。アンビエントを通過したようなアトモスフェリックなシンセ音が幾重にも重なるトラックの上を、粒子の細かい音の破片がビキビキ、プチプチとあちこちの壁に乱反射するかのごとく鳴り響くトラック群。特に1曲目などはさながらチルウェイヴ・ミーツ・ドリルンベース(死語?)な印象も受けた。残念ながら自分はこれまで彼の曲を聴いたことがなかったのだが、ヒップホップやダブをルーツにしつつもダブステップやチルウェイヴとも共振したサウンドは非常に洗練されたインテリジェント・ダンス・ミュージックだった。


Devonwhoのパフォーマンスにより徐々にフロアも熱気を帯びてきたところで、アラン・パロモ率いるNeon Indianが登場。もしかしたらアランのソロ・ユニットと思っている人もいるかもしれないので説明しておくと、当初はソロ・ユニットだったが現在では(Wikiによれば)4人体制のバンドとなっている。ただし今回のライブは5人編成で、アラン・パロモ以外のメンバーは誰が正式メンバーで誰がサポートなのか詳細不明だが、ドラムの男性、ギター兼ベースの男性、シンセ/サンプラーなどマルチにこなす男性、そしてシンセ担当で曲によってはシンセベースも弾く女性という布陣。この紅一点のメンバーはリアン(Leanne Macomber)という名前だそうだが、かなり魅力的だった。オレンジのギンガムチェックにサスペンダーという服装、真っ赤な口紅とパープルヘアのショートおかっぱ(ちょうど映画の「アメリ」みたいな髪の長さ)というコケティッシュなルックス。リアンがメロディラインのシンセパートを担当し、アラン・パロモはどちらかというとアナログ・シンセのつまみをいじくってピコピコとした「あの音」(音源聞いてる人ならなんとなくイメージできるはず)を担当していた。


会場の入りとしては、決して少なくはないかもしれないが混んでいるというほどではなく、比較的容易に移動ができるレベルで、チルウェイヴ四天王(自分はこのキャッチコピーは好きではないが)と言われた彼の初の来日公演、しかも一夜限りということを考えるとやはり寂しくも感じられた。


そんな印象も持ちつつライブは「Era Extrana」のオープニングトラック「Heart: Attack」のイントロを思わせるような、アナログ・シンセのノイズでスタート。このピコピコした電子ノイズは彼らのトレードマークでもあるため、フロアいっぱいにこの音が鳴り響くだけでオーディエンスも雄たけびを上げ興奮度MAXに。そしてファースト収録の「Local Joke」が始まった。ゆるゆるとしたテンポながら、浮遊感のあるシンセと裏打ちのベースのグルーヴが、心地よい陶酔感を煽るナンバーだ。


2曲目には個人的に最も好きなトラック「Hex Girlfriend」、そして4曲目に早くも「Era Extrana」からのリードシングル「Polish Girl」を投下。オーディエンスも「えっもうこれやるの?」と驚きと歓喜が入り混じる。序盤からグイグイと人気曲で引っ張る構成、そしてMCの時以外は曲間で音を途切れさせることなく、ひたすらシンセのつまみをいじって電子ノイズを出して繋いでいたのは、オーディエンスの熱気を保つために功を奏したと思う。


アンコールのラストは「Era Extrana」の中でも最もシューゲイザー色の強い「The Blindside Kiss」。アラン・パロモによると、レコーディング中にはマイブラやジーザス・アンド・メリー・チェインをよく聴いていたという。ノイジーでありながらも甘いメロディを持つこれらのバンドと、Neon Indianとの共通項を見出すことは容易にできる。


実は自分は彼らのファースト「Psychic Chasms」を未聴でセカンド「Era Extrana」のみを予習して行ったのだが、蓋を開けてみればファーストから8曲、最新アルバムから4曲という構成。どの曲もメロディ、サウンドともにセカンドに引けを取らなかったので、これはなる早で手に入れたいところ。


気になった点としては音響面で、特にドラムの音は残念だった。打ち込みドラムであるCD音源に比べ、生ドラムなのでどうしても音のアタックやディケイがしょぼくなってしまっている感は否めない。それでも、彼らが打ち込みユニットではなくバンドにこだわっているのは、ライブならではの躍動感に満ち溢れたパフォーマンスをしたいという願いからなのだろう。アラン・パロモは軽快にステップを踏み、マイクを両手で力強く握りしめ、歌いながらときおりグッと膝を曲げたりと、挙動はかなり80年代のロックスター風情だ。そういえば、ギター兼ベースの男性が演奏していた(たまにリアン嬢も演奏していた)RolandのG-77という白いシンセベースがレトロフューチャーなデザインで非常に魅力的だったのだけど、リアン嬢のファッションやアラン・パロモの動き、そしてヴィンテージ感あふれるアナログ・シンセまで、あらゆるところに80'sからの影響が散りばめられていた。しかし彼らの音は単純に80'sリバイバル(エレポップやニューウェイヴなど)とは異なる次元にある。普遍的なポップ・センスを備えた彼らは、今後より多くのライブ活動をこなしていくことで、次はもっとバンドとしてのアンサンブルを強固にしたライブ感の強いアルバムを届けてくれるに違いない。


Neon Indian - Polish Girl(live)




■2012/2/21 代官山UNIT set list
Local Joke
Hex Girlfriend
Terminally Chill
Polish Girl
Mind Drips
6669
Fallout
Psychic Chasms
Deadbeat Summer
Ephemeral Artery

-encore-
Should Have Taken Acid With You
The Blindside Kiss






ライブレポート

ライブレポート:Hostess Club Weekender@Yebisu Garden Hall DAY2

Hostess Entertainmentが主催するイベント「Hostess Club Weekender」の記念すべき第一回目、2月18日と19日の2日間行ってきました。
今回は2日目のレポートをお届けします。

>>1日目のライブレポート



この日最初のアクトは、個人的に非常に楽しみにしていたマイク・ハッドレアスによるソロユニット、Perfume Genius。ほぼ最前列をゲット。マイク君は豹柄のシャツの上に赤いセーターを着て右耳にはパールのピアスと、ウワサ通りの麗人っぷりである。

perfumegenius

ライブは、彼の恋人でもあるキーボーディストのアランと、ギター&カホン担当のヒッピー風の男性の3人編成。ニューアルバム「Put Your Back N2 It」のリリースタイミング(この翌日に手元に届きました)でのパフォーマンスということで、新作からの曲が多めのセットとなった。

ただ、新曲「Take Me Home」ではドラムシーケンサーとのタイミングが合わず、イントロを2回やりなおした末に結局ドラムをオフにして演奏するなど、新曲群はまだ手探り感も見られた。また、歌う時に口元が震えていたり(いや、彼はいつもそういう歌い方なのかも)、曲の前後に深呼吸で息を整えたりしていて、最前列からは彼が極度の緊張状態にあることが容易に見てとれた。静かで神聖さすら感じさせる曲調であるがゆえ、ピンと張り詰めた空気感が最前列の自分にはかなりヒシヒシと感じられた。そしてやはり、オーディエンスがみな静かなのをかなり気にしており、それが緊張に拍車をかけていたようにも感じられた。

この日の彼のパフォーマンスのハイライトは、「Learning」で恋人アランを隣に座らせ、ピタリと寄り添って2人で1台のキーボードを演奏した時。先ほどまでの極度の緊張状態が解け、そこはまさに二人が愛を語り合っているかのような穏やかな空気に包まれていた。ヒッピー風メンバーがギターを弾きながら足でタンバリンを演奏していたのもなんだか和んだ。


■Perfume Genius - setlist
Perry
Normal Song
Look Out Look Out
Take Me Home
Deep Space
Dark Parts
Learning
Story of Love
Rusty Chains
Hood
Mr Peterson
Katie




さて次は、この2日間での紅一点アクト、アンナ・カルヴィ嬢。真っ赤なドレスに、CAのようなぴっちり七三に分けて後ろでまとめたヘアスタイルで、ギターを抱え登場。メンバーは男性ドラマーと、ヴィンテージのアコーディオンやツイストポテト風にシンバルを変形させた不思議な楽器などを操る女性の3人編成。

annacalvi

いきなり妖艶なギターソロ曲「Rider To The Sea」でのエッジの効いたスリリングな音に、オーディエンスはまんじりともせずただ息を飲むばかり。しかしその後は3人による強靭なバンド・アンサンブルを披露し、耳をつんざくファズギターと手数の多いパワフルなドラムにより、スタイルは違えどラウド・ロック並みの音圧で攻めまくる。おそらく今回初めて彼女のパフォーマンスを目にした人の多くは、何とも形容しがたいゾクゾクした感触と、ただ「かっこいい!」という感動に打ちのめされたことだろう(自分がそうでした)。


■Anna Calvi - setlist
Rider To The Sea
Suzanne And I
Blackout
I'll Be Your Man
First We Kiss
Wolf Like Me
Desire
Jezebel
Love Wont Be Leaving




続いてはチルウェイヴの枠組みからいち早く脱却したToro Y Moi。チャズ・バンディックの手元にはシンセ2台とサンプラー類が置かれ、その他のバンドメンバーはギター、ベース、ドラム、キーボード&サンプラーの5人。

toroymoi

「New Beat」からスタートした彼らのショウは、2011年作「Underneath The Pine」で私たちを魅了したファンキーなソウル・レビューそのものだった。自然と腰が動いてしまうようなグルーヴに酔いしれ、つい彼が「チルウェイヴ」という括りに入れられていたことも忘れてしまうほど。

それにしてもソウルフルでいい声だ。そしてかなり歌がうまいと感じた。CD音源ではリヴァーブやディレイが強めにかかっているが、ライブでは非常にクリアでハッキリしたボーカル。チャドはときおりシンセを離れ、ステージ前方に出てきて歌ったりして、アクティブな一面も見せた。「Light Back」の途中では、思いっきり歪ませたギターが耳をつんざくほどに炸裂する激ノイジーな瞬間もあったが、全体的には浮遊系のシンセ音と心地よいグルーヴが見事に結晶化した、完成度の高いライブだった。


■Toro Y Moi - setlist
New Beat
Talamak
All Alone
How I Know
Light Black
Go With You
Still Sound
Freaking Out
Saturday Love
I Can Get Love
Elise
Low Shoulder




ここでドリンクタイム。前日と同じくカシスグレープを注文。物販ブースの横では、1日目はレディオヘッドの「The King of Limbs:Live From The Basement」、2日目はアデルの「Live At The Royal Albert Hall」の映像を流していて、並んでいる間も退屈させない工夫がうれしい。



さて、次はAtlas Sound。アルバムは未聴(ネット試聴のみは未聴扱い)なので、どんなライブになるかと思っていたら、なんとブラッドフォードが一人で登場。長身の彼だが、周囲に比較対象となる人がいないのでさらにデカく見える。トカゲをイメージしたというグリーンのスポットライトの下で、ディレイとループペダルを用いて宇宙の果てまでブッ飛べる重厚なサイケデリック・ノイズ・インプロヴィゼーションをたった一人で展開した。流麗な音のレイヤーが次々と重なり、ついにはノイズの塊となった次の瞬間には、再び静寂の中でギターのアルペジオが静かに鳴らされるという恍惚のライブだった。ちなみに「Te Amo」などアルバム収録曲を軸としつつも、インプロを基調とした構成なのでセットリストは存在しないとのこと。

atlassound



そしていよいよ2日目のトリ、J・スペースマンことジェイソン・ピアース率いるスピリチュアライズドによる、スペース・ゴスペル・サイケデリック・ガレージ・ロックンロール・ショウの時間である。個人的には彼らのライブは、2002年のフジロックでグリーンステージのトリだったレッチリを蹴ってまでホワイトステージで観て以来であり、その時に買った彼らのロゴ入りTシャツを着て挑んだ。

会場の興奮度・期待度はこの2日間でMAX、開演時間が迫るにつれ、しきりにジェイソン・コールや拍手が巻き起こる。しかしジェイソンが完璧主義者であるゆえか、予定時間を20分過ぎてもスクリーンの向こうからセッティングの音が聞こえてくる(言い忘れていたけど、セットチェンジ中はステージにカーテン状のスクリーンが掛かっており、ステージの様子は見えない。その変わりスクリーンにはHostessレーベル作品のミュージックビデオとCMが流れていたが、これは非常にいい試み。他のイベントでも取り入れてほしい)。

鳴り止まない「ジェイソーン!!」というコールの中、スクリーンにはOwen Pallettのミュージックビデオが流れていて、ちょうど絶妙なタイミングでジェイソン(13日の金曜日の、です)のホッケーマスクが映し出されるという最高に笑える瞬間もありつつ、いよいよスクリーンが開いてスピリチュアライズドのライブがスタート。さすが絶対的なバンマスであるジェイソン、ステージの配置はジェイソンとその他のメンバーが正面に向き合い、オーディエンスはジェイソンの斜め後ろ向き(観る場所によっては完全に後ろ姿と言う人も)しか見えないという構図だ。今回はゴスペルコーラス担当の黒人女性も二人配置。

spiritualized

1曲目からいきなり彼らの代表作「宇宙遊泳」から人気曲「Come Together」で、オーディエンスのヴォルテージも最高潮に。それにしてもジェイソン含むトリプルギターの音圧がハンパない。先ほどのToro Y Moi「Light Back」や、Atlas Soundのギターノイズなど比ではないほどの鼓膜破りの音の洪水が、1曲を通してひっきりなしに鳴っているのだから凄まじいものだった。3月にリリースされる予定の新作「Sweet Heart Sweet Light」から、メロディアスながら反復を基調としたサイケデリックな曲も多数披露してくれた。アンコール含め1時間で終わった初日のトリThe Horrorsに比べ、こちらはアンコールなしの1時間半に及ぶセット。多くの人に強烈な耳鳴りを残して、ジェイソン・ピアースはライブ中一度もサングラスを外さないままステージを去っていった。


■Spiritualized - setlist
Come Together
Cheapster
Hey Jane
Little Girl
Get What You Deserve
Heading For The Top
Oh Baby
Rated X
Too Late
I Am What I Am
Mary
Walkin With Jesus
So Long
Take Me To The Other Side




*2日間通して、このイベントの感想も述べたいと思います。

初開催のイベントながら、混雑や混乱など運営面での大きな問題はなく、イベントとしては大成功だったと思う。何より出演アクトはいずれも、好き嫌いとかアルバムを所持している/いないに因らず「一度ライブは観ておくべき」というアクトが揃っていて、自分もめちゃくちゃ思い入れのあるアーティストは特にいなかったものの、これは今観ておきたいという思いから2日間の参加を決めたほど。

完全に分煙されて非喫煙者には快適だったと思うし、メインフロアは特に飲食禁止とは謳っていなかったものの、しっかり飲食できるロビーがあったこととメインフロアが薄暗くて板張りの床だったことにより、フロア内にゴミが散乱することもなく、セットチェンジ中は床に座ってスクリーンの映像を観ながらくつろぐことができた。開催前までは、セットチェンジ中にDJによるパフォーマンスがあればいいのにと思ったが、たぶんそれでは体力的にもキツかっただろうし、こうしてまったり次のステージを待つのも悪くないと思った。

心配だった電子チケットも、特に問題なく入場できた。6月には早くも第二回目が開催されるそうだが、再入場を可能にしたり、トイレのペーパータオルのゴミをこまめに回収するなどすれば、次回はもっと快適なフェスとなりそう。

いずれにしても、安心と信頼のレーベルだけに、次回の出演アクト発表が非常に楽しみだ。




ライブレポート

ライブレポート:Hostess Club Weekender@Yebisu Garden Hall DAY1

Hostess Entertainmentが主催するイベント「Hostess Club Weekender」の記念すべき第一回目に、2日間行ってきました。今回はその1日目、2月18日のレポートをお届けします。


開場の13時を10分ほど過ぎた頃に会場入り。会場内は特に混雑している様子もなく、きれいで小洒落た空間に陽光が差し込み、結構リラックスできそうないい雰囲気。まずはグッズ売り場に並ぶ。並んでいる横でうどん屋のブースが出店していたが、しきりに呼び込みをしているもののしばらくお客さんが全く来ず、ちょっと心配になった(食べた人も結構いた模様)。グッズ売り場はそれなりに並んでいたので、お目当てのオフィシャルトートバッグを手にした時にちょうど14時を廻り、本日最初のアクトYouth Lagoonの時間になってしまった。急いで中へ入ると、おそらくちょうど今始まったばかりというところ。


youthlagoon


で、まずはかなりびっくりした。CD音源では、ガラス細工のような儚いボーカルと、お世辞にもいいとは言えない音質のかなりローファイなトラックなのだが、これがライブだとまるで別物なのだ。ステージにはもじゃもじゃ頭のトレバー・パワーズがちょこんと座り、他にサポートのギタリストが一人。トレバー君のボーカルは力強くはっきりとした声で、ビートはキックの低音がドシッと響き、キーボードも感情豊かに強弱を付けながら、時に激しく鍵盤を叩くように弾いていた。


正直、自分が彼のアルバム「The Year of Hibernation」に、そのセンスや才能を感じながらももう一歩踏み込めなかったのはその「ローファイさ」ゆえだった。いや、自分は「ローファイ」な音楽はむしろ好きである。でもそれは、意図的ではなく必然としてローファイな音になってしまった時の、「青さ」や「ノスタルジア」が滲み出て輝きが増す場合だ。Youth Lagoonの場合は、本当はトレバー君の頭の中ではもっと壮大なサウンドスケープが鳴り響いているのに、機材環境によってそれを具現化しきれていない気がしてならなかったのだ。


そして彼にとって、その「頭の中で鳴っている音楽」を、CD音源よりも忠実に描けるのが「ライブという空間」であるような気がした。まさか、彼の音楽や歌声を「パワフル」という言葉で形容することになるとは思いもよらなかったし、かつて「極度の不安」を抱いていた繊細で大人しい青年だと思っていた彼に、まさかこっちが「何でみんなそんなに静かなの?」と言われてしまうとは!おそらく「The Year~」の高い評価によって得た資金面でのバックアップにより、次回作はフルバンドを携えて彼の頭の中を100%描ききった、壮大で美しい作品になることだろう。


■Youth Lagoon - setlist
The Hunt
Cannons
Bobby
Montana
Posters
17
Afternoon
July




さて、次はZulu Winter。タイトルは忘れてしまったが、以前1曲を一度聴いたのみで、その時すでに「かっこいいな」とは思っていたが、ライブを観たらその数倍もカッコよかった。


まずルックス。キーボードは長身で白いジャケットを着こんだカーリーヘア、ギターはサイケな感じのシャツの上から大きめのネックレスを垂らしたオシャレ君、ベースはKings of LeonのCaleb似のヒゲ+七三分けオールバック。そしてボーカルは、なんと若かりし頃のスティーヴ・ジョブズ!いまどきありえないグレーのハイネックニットに七三分けオールバックといういでたち。


zuluwinter


しかしカッコいいのはルックスだけではない。ハイトーンでよく伸びるボーカルはアレックス・ターナー(Arctic Monkeys)やロブ・ハーヴェイ(The Music)を思い起こさせる部分もあり、「We Should Be Swimming」に顕著な、タイトでちょっとひねくれたドラムはBloc Partyのマット・トンのプレイを思わせた。そして浮遊感たっぷりのギターとキーボード。これらは自分の大好物な要素だし、さらにはキラリと光るメロディセンスもある。今春出る予定だというアルバムが楽しみでならない。


Zulu Winter - We Should Be Swimming



■Zulu Winter - setlist
Ket To My Heart
We Should Be Swimming
Bitter Moon
Moments Drift
Lets Move Back 2 Front
Never Leave
Small Pieces
You Deserve Better
Silver Tongue




続いてのWu Lyfは、昨年のフジロックではタイムスケジュールの都合でやむなく断念しただけに、今回は非常に楽しみにしていた。実はネット試聴段階でそこまでハマれず、アルバムを聴いていなかったのだが、彼らの魅力はそのエモーションを爆発させるライブ・パフォーマンスに尽きるのだと感じた。サウンドチェック段階からけたたましく荒々しい声と、ドカドカしたドラムが鳴り響いていて「これはヤバい」と思ってはいたのだが、果たして予想以上だった。オルガンの音が荘厳で神聖な雰囲気も醸し出すものの、演奏はまさにパンクの衝動に満ち溢れていた。ギターの人の腕に巻かれた黄色い腕章に、何やら漢字のようなものが書いてあったのが気になったが・・・(「浅草」と書いてあるように見えた)。


wulyf


■Wu Lyf - setlist
Cave Song
Summas Buss
Such A Sad Poppy Dog
Spitting Blood
Dirt
Krusty
Concrete Gold
14 Crowns
We Bros
Heavy Pop




ここでドリンクタイム。初めてお会いするTwitterのフォロワーさんとも歓談しつつ、次のOwen Pallettに臨む。ヴァイオリンの人で、ライブがすごくて、以前は「Final Fantasy」の名前で活動、とかその程度の知識しかなかったのでドキドキだった。ステージにはドラムセットやアンプが置いてあるものの、現れたのはオーウェン一人。あのドラムセットやらはもしかしてこの次のThe Horrorsのもの?とか思っていると、さっそくヴァイオリンを弾き出したのだがこれが何ともユニーク。ボディを叩いてパーカッション風の音を出したり、弓で弦を叩きその反動をまるでディレイの効果のように使ったりと、伝統的な楽器であるヴァイオリンを全く新しい楽器のように弾き、さらにそれをリアルタイム・サンプリング。音のレイヤーを次々と重ね、さらに歌も加えて一人きりで見事な楽曲を組み立てる様は、天才的というよりむしろ変態的。


3曲目からはマルチインストゥルメントとドラムが加わった三人編成になったが、独特の風貌のドラマーがまた変態的だった。縦横無尽に高速ビートを繰り出し、たった3人なのに10人分くらいの音の塊をぶつけてきて、観る者を圧倒。しかしオーウェン・パレットはさすがの貴公子キャラ、汗をかいたり息を切らしたりというそぶりを全く見せないまま、笑顔で手を振りステージを去っていった。


owenpallet


■Owen Pallet - setlist
This Lamb Sells Condos
Odessa
Midnight Directives
Tryst With Mephistopheles
Soldiers Rock
Sky Behind The Flag
Man With No Ankles
This Is The Dream of Win And Regine
Infernal Fantasy
Lewis Takes Off His Shirt
The Great Elsewhere




いよいよ本日のトリ、The Horrors。ギターのサウンドチェック時に何だかとてつもなくカオスな音が聴こえてきて、まさかこの音をライブ中に出すの?と考えたりしているうちに前方のオーディエンスの数が急激に増えてきた。メンバーがステージに登場するなり、熱狂的なファンが最前列で何か書いたボードを掲げ、しきりに歓声を送る。ボーカルのファリスはTシャツの袖をなぜか片方だけ捲り上げて登場。ギターのジョシュアはダルダルなグレーのシャツを着こみ髪がかなり伸びていて、初期とはまた違った独特のオーラを放っていた。今も初期のゴスな雰囲気を最も残しているシンセのトムは、七三分け・アイライン・そして極細身の黒いスーツ姿で、狂気の博士みたいな感じで好きだ。


やはり2nd、3rdからの選曲だったが、ジョシュアのギターがかなり暴れていて、おとなし目だった3rdの曲も2nd期のようなノイジーな音に感じられた。アンコールもあり、個人的にラストを希望していた「Moving Farther Away」でフィニッシュ。この曲は10分以上に及び、ファリスがマイクスタンドを抱えてアンプの前でぐるぐる回し、ジョシュアのギターとともにカオティックなノイズ・インプロヴィゼーションを聴かせてくれた。そして最後にはファリスはオーディエンスの中に飛び込みクラウドサーフィン!トリに相応しい、圧巻のパフォーマンスだった。


thehorrors


■The Horrors - setlist
Endless Blue
I Can See Through You
Who can say
Mirrors Image
Scarlet Fields
Dive In
Sea Within A Sea
Still Life
Changing the Rain
Three Decades
Moving Further Away



次回は2日目の模様もセットリストとともにレポートします。お楽しみに。




ライブレポート

ライブレポート:The Pains of Being Pure At Heart@渋谷クラブクアトロ

2月17日に行われた、The Pains of Being At Heart(以下ペインズ)のライブに行ってきました。初日の東京公演は、ペインズと同じくSlumberland Recordsに所属するWeekendとのカップリング。

pobpah
Photos by Teppei, Supported by BIG NOTHING blog


場内はかなり人が入っていて、なぜか今回のアクトと親和性の薄そうなダブ曲が延々と流れる中、まずは19時にWeekendの3人が登場。初めに言っておくと、似ている名前がたくさんいますがダブステップの方ではありません。あれは「The Weeknd」ですね(笑)。


Weekendは、どこかのバンドで見たことありそうな風貌(失礼)のベース&ボーカルと、The Vaccinesのボーカルのジャスティン・ヤングをジャスティン繋がりでビーバー風のヘアスタイルにしたようなギタリスト、そしてこちらもThe Vaccinesのベースのアンリ似の長髪ドラマーの3人。


ブンブンうねるベース音に、ボトムを効かせたドラムがグイグイ引っ張る感じで、意外にもギターの音量は控えめ。曲調はシューゲイザーというよりはポストパンクな雰囲気が強く、ハンマービートを多用した曲調はThe Horrorsのセカンド「Primary Colours」期の音に少し近い印象。ただ、あそこまでの高揚感とかポップに突き抜けた感じはなくて、ひたすらストイックにミニマルに徹するといった感じ。少し単調で、長尺な曲が多かったので多少ノリにくかった感もあった。


ラストの曲はこれまでに比べポップな感じが増していたが、アップテンポで長尺だったためか、後半はドラムが明らかに疲労しているような表情を見せ、ミスショットもあったのが残念。また、音響的には高音があまり聞こえず、スネアはダンボール叩いているような音だったのが少し気になったので、もしかしたら次のペインズもこんな音…?と不安がよぎったりも。


Weekendが終了すると、前方にかなり人がなだれ込んできた。それまで左側の中央辺りで観ていた自分も、右側(ペギーちゃん側)前方に移動。場内SEはNeon Indian「Era Extrana」(アルバムを丸ごと)に切り替わった。「The Blindside Kiss」や「Hex Girlfriend」はシューゲ度も高いので、ペインズのSEとしてはナイスチョイス。しかも「Hex~」なんて、下半期ベストトラックで1位に挙げたくらい大好きな曲なので一人でかなりテンションが上がってしまった。


20時にペインズのメンバーがステージに登場。サポートギタリストを1人加えた5人編成だ。このサポートギタリスト、端っこで大人しく演奏していたが、The Drumsのコナー・ハンウィックに似てる…と思ったら何と本人だった(ライブ後に判明)!どうやらペギーちゃんと交際中らしい。そう言えば二人は別ユニットIsle of Deserted Rock Starsも組んでますね。


1st収録の「This Love Is Fucking Right」からスタート。この時思ったのは、一つは音が小さめだということと、音のバランスがいいということ。気になっていた音質面だが、そんな心配は全く無用だった。各パートの低音も高音もしっかりバランスよく聴こえていて、彼らの持つ音のキラキラ感がしっかり表現されていた。


2曲目は2011年の上半期ベストトラックでも1位に選出した「Belong」。この音はミディアムテンポな分、音のバランスが悪いと音の隙間が出てしまいがちだけど、先述のようにバランスの良い音響のおかげでグルーヴ感もバッチリ。ドラムの細かいハットのフレージングはシーケンサーで音を加え、生ドラムと同期させていた。この時はまだ音が小さかったのが残念。一番ラウドなギターが似合う曲だったのに。


この頃はまだオーディエンスも、先ほどのWeekendと同じくらいのテンションでわりとおとなし目だったのだが、最初にテンションが爆発したのは5曲目の「Heart In A Heartbreak」から。同時に、この頃から全体の出音、特にキップ君のギターの音が目に見えて大きくなり始めた。それによってペギーちゃんのコーラスがほとんど聴き取れなくなってしまったが、それ以外はバランスを崩すことなく全体的に音圧が上がり、それに伴い場内のテンションも一気にヒートアップ。手拍子やジャンプ、シンガロングも一層熱を帯びていく。


中盤、Twitter上でもやってほしいという要望が多く見られた「Young Adult Friction」では、当然のごとく「Don't Check Me Out~」のシンガロングが巻き起こり、軽快な四つ打ちビートに合わせて飛び跳ねる人が続出。1st、2ndからの他、EP「Higher Than The Stars」、初期シングル曲、そしてアルバム未収録シングル「Say No To Love」まで、コアなファンほど嬉しいセットリストで、本編ラストは彼らのバンド名を冠した初期の名曲で締めた。


アンコールでは、ますはキップ君が一人で登場し1stアルバムのオープナー「Contender」をプレイ。さらに「Everything With You」ではキップ君もノイジーにギターを弾きまくりながら激しく身をよじらしていた。そしてラストは、自分がぜひラストにやってほしいと思っていた「Strange」。イントロはパーカッションのビートを同期させていて、CD音源とはまた違った魅力が加わっていた。この曲は2ndアルバムのラストナンバーで、エンディングに相応しいドリーミーな曲。自分はこの曲の後にボーナストラックがない方がしっくりくると思い国内盤を買わなかったというほど、永遠に終わらない少年少女の夢の世界を感じさせてくれるような曲だ。そんな気分に浸りながらライブ終了。終演後はメンバーが出口付近で写真撮影やサインなどファンと交流。人柄もナイス。


The Pains Of Being Pure At Heart - "Strange"



実は彼らは昨年のフジロックにも出演していたものの、同時間帯にヘブンに出演していたNoah & The Whaleを観ていたので彼らを生で観るのは今回が初めて。噂では歌や演奏がヘタと聞いていたので(もちろんそれが彼らの味でもあるんだろうけど)ライブ自体にそこまで期待はしていなかった。


ただあの大好きな曲たちを生で聴きたいという一心で、もしかしたら音源とのギャップにガッカリさせられるかもという一抹の不安も抱きつつ臨んだのだが、そんな心配は全く無用なほどに演奏も歌もしっかりしていたし、音響的な部分も最高だった。大好きな「Even In Dreams」をやらなかったのだけが唯一の心残りだったけど、自分にとって2011年ベストアルバム1位を獲得したバンドによる、その名に恥じないライブ。至福の時間を過ごすことができた。



■2012/2/17 渋谷クラブクアトロ set list
This Love Is Fucking Right
Belong
Higher Than The Stars
The Tenure Itch
Heart In Your Heartbreak
Say No To love
Falling Over
Come Saturday
Young Adult Friction
A Teenager In Love
Heaven's Gonna Happen Now
The Pains of Being Pure At Heart

-encore-
Contender
My Terrible Friend
Everything With You
Strange




Lookbook

Lookbook - Wild At Heart (2009/10/4Release)

Lookbookの「Way Beyond」という曲が最近ケイト・スペード(Kate Spade)のCMソングとしてオンエアされていて、これから話題になりそうな気がするので紹介します。


Lookbook


このCMは地上波では観たことがないのですが、CS放送のFOXチャンネルでは最近かなり頻繁に流れているので、聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。


まずはそのCM曲を聴いてみましょう(Youtubeでは見つかりませんでした)。

Lookbook - Way Beyondを聴く
※Amazonのページに飛ぶので、再生ボタン押せば聴けます


この曲はJetの「Are You Gonna Be My Girl?」みたいな軽快なビートとソリッドなギターが特徴的。わずか1分40秒の曲ながらワイルドで華やかで、80'sポップミュージックの雰囲気を持ちながらロックンロールの魅力もしっかりと詰まっています。


さて、このLookbookというバンドについてプロフィールなど紹介していきたいのですが、残念ながら情報が少ないのでわかる限りの情報を記載します。Lookbookは2008年に結成された、米ミネソタ州ミネアポリス出身のGrant CutlerとMaggie Morrisonによる男女デュオ。現在のところ唯一のアルバム「Wild At Heart」はデジタルオンリーでListening Party Recordsというインディからリリースしていますが、日本ではiTunesやAmazonでも購入可能です。


myspace上で「Electro / Experimental / Indie」とされているそのサウンドは、80年代っぽいレトロなシンセが主体のニューウェイヴ色の強いトラックに、ジョーン・ジェットやベリンダ・カーライル、バングルスのスザンナ・ホフスの系譜に連なるワイルドでクールな女性ボーカルが乗ります。そう言えば「Way Beyond」はバングルスの「Walk Like An Egyptian」を彷彿させますね。ときおり力みすぎな部分もあるものの、その声の裏返りっぷりもこのバンドのアイデンティティになっています。あと、00年代のインディバンドで言えばAlphabeatにも近いかも。

ではアルバム収録曲から何曲か紹介しましょう。



どうやらミュージック・ビデオはこの曲だけのようです。16ビートのブリブリベース音が、何となくYeah Yeah Yeahsのニック・ジナーのギターフレーズっぽいです。この曲はアルバムのオープニングトラックとなっています。後半の高揚感すごい。
Lookbook - "Over And Over"





TV番組でのセッション動画。
Lookbook - "The Only Ones" (Live on The Local Show)





ライブ動画。この曲は80'sというよりは、エレクトロとかニューレイヴ風味。
Lookbook - "True To Form"





それにしても、ネットで調べる限りかなり知名度低そうなのですが、そんな彼らの3年も前の曲(しかもリードトラックではない)が何故ケイト・スペードのCMソングに起用されたのでしょうか?その辺ナゾですが、CMの中では彼らの名前が隅に出たりもしていないので、誰の曲か気になってるという人も多いんじゃないでしょうか?と言いつつ、実は自分もこのCMで初めて彼らのことを知ったひとりです(笑)。CMは日本のみのオンエアなのか、海外でも流れているのか不明ですが、こうして注目度が上がってきても本人たちは至ってマイペースなご様子。ブレイクする日も近いかも?



Lookbook Official Site

Lookbook myspace




Fuji Rock & Summer Sonic

サマーソニック2012 出演アーティスト第一弾発表

8月18日と19日に開催されるサマーソニック。13年目となる今年の出演アクト全13組がついに発表されました!

summersonic2012act
オフィシャルサイトはこちら


<出演アクト>
Green Day
Rihanna
Sigur Rós
New Order
Adam Lambert
Death Cab For Cutie
The Cardigans
Passion Pit
Gym Class Heroes
Grouplove
SBTRKT
The Knux
Iceage


and more!

今月中にサプライズも発表とのこと。期待して待ちましょう。

Soko

Soko - I Thought I Was An Alien (2012/2/20Release)

以前「2012年最も期待されるデビューアルバム13選」でもピックアップした、Sokoという女性シンガーを紹介します。


soko2
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