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映画館/DVDレンタル/TV放送含め、公開年に関係なく2018年に観た映画の中から良かった作品BEST20を選びました。この企画は2010年のブログ開設以来毎年やっていて、例年はBEST5か10なんだけど今年は面白い映画をたくさん観ることができたので20にしました。コメントなどはネタバレ含むため下の方にまとめてあります。では。
※予告編映像を貼っていますが公式の日本語版予告がない作品は公式の海外版予告を貼っています
No.20 『ベイビー・ドライバー』
Baby Driver - 2017年 アメリカ
監督・脚本:エドガー・ライト
キャスト:アンセル・エルゴート/ケヴィン・スペイシー/リリー・ジェームズ/エイザ・ゴンザレス/ジョン・ハム/ジェイミー・フォックス/ジョン・バーンサル
No.19 『ローガン・ラッキー』
Logan Lucky - 2017年 アメリカ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:レベッカ・ブラント
キャスト:チャニング・テイタム/アダム・ドライバー/セス・マクファーレン/ライリー・キーオ/ケイティ・ホームズ/キャサリン・ウォーターストン/ドワイト・ヨアカム/セバスチャン・スタン/ヒラリー・スワンク/ダニエル・クレイグ
No.18 『グレイテスト・ショーマン』
The Greatest Showman - 2017年 アメリカ
監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス/ビル・コンドン
キャスト:ヒュー・ジャックマン/ザック・エフロン/ミシェル・ウィリアムズ/レベッカ・ファーガソン/ゼンデイヤ
No.17 『JUNO/ジュノ』
Juno - 2007年 アメリカ
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コーディ
キャスト:エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン/アリソン・ジャネイ/J・K・シモンズ
No.16 『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』
2010年 日本
監督:水島精二
脚本:黒田洋介
No.15 『旅するダンボール』
2018年 日本
監督:岡島龍介
キャスト:島津冬樹
No.14 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
About Time - 2013年 イギリス/アメリカ
監督・脚本:リチャード・カーティス
キャスト:ドーナル・グリーソン/レイチェル・マクアダムス/ビル・ナイ/トム・ホランダー/マーゴット・ロビー
No.13 『ジーサンズ はじめての強盗』
Going in Style - 2017年 アメリカ
監督:ザック・ブラフ
脚本:セオドア・メルフィ
キャスト:モーガン・フリーマン/マイケル・ケイン/アラン・アーキン
No.12 『ダージリン急行』
The Darjeeling Limited - 2007年 アメリカ
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン/ロマン・コッポラ/ジェイソン・シュワルツマン
キャスト:オーウェン・ウィルソン/エイドリアン・ブロディ/ジェイソン・シュワルツマン
No.11 『オーシャンズ8』
Ocean's Eight - 2018年 アメリカ
監督・脚本:ゲイリー・ロス
キャスト:サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ/ミンディ・カリング/サラ・ポールソン/オークワフィナ/リアーナ/ヘレナ・ボナム=カーター
No.10 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
IT:chapter one - 2017年 アメリカ
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:チェイス・パーマー/ゲイリー・ドーベルマン/キャリー・フクナガ
キャスト:ビル・スカルスガルド/ジェイデン・リーバハー/ジャクソン・ロバート・スコット/ジェレミー・レイ・テイラー/フィン・ウルフハード/ソフィア・リリス/ワイアット・オレフ/ニコラス・ハミルトン/チョーズン・ジェイコブス/ジャック・ディラン・グレイザー
No.9 『ボヘミアン・ラプソディ』
Bohemian Rhapsody - 2018年 イギリス/アメリカ
監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
キャスト:ラミ・マレック/ルーシー・ボイントン/グウィリム・リー/ベン・ハーディ/ジョゼフ・マゼロ/エイダン・ギレン/トム・ホランダー/アレン・リーチ/マイク・マイヤーズ
No.8 『白鯨との闘い』
In the Heart of the Sea - 2015年 アメリカ
監督:ロン・ハワード
脚本:チャールズ・リーヴィット
キャスト:クリス・ヘムズワース/ベンジャミン・ウォーカー/キリアン・マーフィー/トム・ホランド/ベン・ウィショー/ブレンダン・グリーソン
No.7 『スリー・ビルボード』
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri - 2017年 アメリカ
監督・脚本:マーティン・マクドナー
キャスト:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル/アビー・コーニッシュ/ジョン・ホークス/ピーター・ディンクレイジ
No.6 『ゴーン・ガール』
GONE GIRL - 2014年 アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ギリアン・フリン
キャスト:ベン・アフレック/ロザムンド・パイク/ニール・パトリック・ハリス/タイラー・ペリー/キャリー・クーン/キム・ディケンズ
No.5 『ドニー・ダーコ』
Donnie Darko - 2001年 アメリカ
監督・脚本:リチャード・ケリー
キャスト:ジェイク・ジレンホール/ジェナ・マローン
No.4 『機動戦士ガンダムNT』
2018年 日本
監督:吉沢俊一
脚本:福井晴敏
No.3 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
The Curious Case of Benjamin Button - 2008年 アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
キャスト:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット
No.2 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
Jurassic World: Fallen Kingdom - 2018年 アメリカ
監督:J・A・バヨナ
脚本:デレク・コノリー/コリン・トレヴォロウ
キャスト:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/レイフ・スポール/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェームズ・クロムウェル/トビー・ジョーンズ/テッド・レヴィン/B・D・ウォン/イザベラ・サーモン/ジェラルディン・チャップリン/ジェフ・ゴールドブラム
No.1 『カメラを止めるな!』
2017年 日本
監督・脚本:上田慎一郎
キャスト:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰/細井学/市原洋/山﨑俊太郎/大沢真一郎/竹原芳子/吉田美紀/合田純奈/浅森咲希奈/秋山ゆずき
以下、総評(ネタバレ含む)。
1位に選んだ『カメラを止めるな!』は、通称の「カメ止め」が新語・流行語大賞にもノミネートされるくらい世間的にも話題になったけど、自分にとっても特大のインパクトを与えた作品だった。僕は「インディーズのゾンビ映画」以外の情報を持たず、話題になっていることすら知らない状態で観たので、この映画を最大限に楽しむにはかなりラッキーな状況だったと思う。もう少し観るのが遅かったら、少なくとも「どういう構造でどういうところに驚きや面白さがあるか」という情報がネタバレされてしまうところだった。序盤の「ん?なんだこれ?」「下手だしあんま面白くない…」「ん?今の変じゃない?」という"引っ掛かり"を後半にドドーッと回収していくカタルシスが半端ない作品。
2位の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は4DX3Dで観たんだけど、これは映画の内容そのものというよりも4DX3D体験ということが大きい。振動、風、水、熱など4DXの醍醐味をこれ以上ないくらいに味わうことができて、映画を観ているというよりはアトラクション(例えばUSJの「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」みたいな、映像没入型ライド・アトラクション)を2時間体験しているような、いい意味での肉体疲労感と満足感が味わえた。
芸術性やメッセージ性が強い映画も良さがあるけど、「カメ止め」と「ジュラシック・ワールド」の二作品はタイプこそ違えど、ともに「映画の本質ともいうべき"大衆娯楽"ってまさにこれだよな」と実感させてくれた作品で、自分の求める「理想の映画」を具現化してくれた作品とも言える。
3位~5位の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『機動戦士ガンダムNT』『ドニー・ダーコ』は、いずれも「死生観」や「時間」、「異世界との交信」、「未来予知」的な要素が散りばめられたSFファンタジー系…いわゆる「ザ・俺の好物」って感じ。
『ベンジャミン~』はアカデミーで美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞の3部門を受賞しているだけあって、ブラピの若返りかたが見どころ。若い時のブラピが眩しすぎて見えない…。まあそれ以上に、設定とかストーリー展開も最高だった。
『機動戦士ガンダムNT』は、もちろん自分がガンダムファンだからこそ楽しめたというのもあるけど、ガンダムファンだけに見せておくにはあまりにもったいない。もし同じプロットを持った、ガンダムと全く関係ない作品だったとしても十分に楽しめたと思う。
ガンダムと言えば、いわゆる「めんどくさい古参ファン」も多いだろう(自分含む)。でもこの作品はガンダムファンからかなり高評価を得ているように感じられる(少なくともネット上の評判を見る限りでは)。これまでの「ニュータイプ論」に新たな解釈をもたらし世界観をさらに広げるという意味でも成功と言えると思うし、丁寧に作りこまれたプロットも見事だ。
戦争がもたらした悲劇を予知した3人の子供たちが、研究施設に入れられ壮絶な人体実験を受け、そこからそれぞれの「選択」によって大きく異なっていく3人の運命。「死とは何か?」「肉体の死は本当の"死"なのか?」「人はなぜ死を恐れるのか?」といった哲学的なテーマを扱いつつも難しくならず、敵キャラ含めた主要人物たちの過去や「想い」が明らかになるにつれ、「うわあ…」ってなる。でも絶望のままじゃなく、前向きに終われる辺りがとてもガンダム作品っぽくもある。
『ドニー・ダーコ』は一番好きな俳優ジェイク・ジレンホールの若い頃の作品で「並行世界」、つまりパラレルワールドの話。『インセプション』とか『メメント』とかが好きな人ならハマると思う。
『ゴーン・ガール』『スリー・ビルボード』はストーリーは全く異なるけど、復讐とか執念に燃える女性という共通点がある。特に前者は「カメ止め」同様、なるべく余計な情報がない方が楽しめるかな。まあ怖かった。
『ゴーン・ガール』は心理的な怖さだったけど、視覚的な怖さでは『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の方が上回る。ちょっと笑ってしまう怖い部分もあればマジの怖い部分もあって、正統派ホラーという感じ。続編も楽しみ。
『白鯨との戦い』は結構好きな海洋もの。巨大クジラの迫力も凄かったし、「男のプライド」と「生死のはざま」みたいなのが盛り込まれた展開は本当に胸が熱くなる。
『ボヘミアン・ラプソディ』は、もしかしたらQUEENやフレディの熱烈なファンほど楽しみにくいのかも。結構脚色していてかなり単純化しているみたいだし。でもこれでいいと思う。これは「映画」で、つまりは「エンタテインメント」なのだから。
『オーシャンズ8』、『ジーサンズ はじめての強盗』、『ローガン・ラッキー』、『ベイビー・ドライバー』はいずれも強盗・泥棒系(雑な括り)。『オーシャンズ8』はそれぞれのキャラが立ってて、華やかなセレブ界の感じも描かれていて面白かった。『ジーサンズ』と『ローガン・ラッキー』は犯罪コメディ的な感じ?構成やオチとかもちょっと似てて、ほっこり楽しめる。
『ベイビー・ドライバー』もカーアクションなどは面白かった。ただ、「他人の会話をサンプリングしてトラック制作」というのがサムいかなあ…。
『旅するダンボール』は段ボール・アーティストの島津冬樹の題材にしたドキュメンタリー。世田谷ものづくり学校でのトーク&試写会で観た。偶然撮れたイイ話、って感じが良かった。
『アバウト・タイム』は好物であるタイムトラベル&パラレルワールドもの。『ドニー・ダーコ』みたいなシリアスなSFではなく恋愛ファンタジーというのが自分にとっては結構新鮮だった。ただ、ちょっと粗が目立つというかツッコミどころが多いのも気になった。音楽はかなり良かったな。
再びガンダムシリーズ『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』は、実はTVアニメ版の「機動戦士ガンダム00」を観ていないのでこの映画の面白さの半分もわかっていないと思うけど、それでも十分楽しむことができたと思う。なぜなら本作は他のガンダム作品のようにMS(ロボット)同士の戦いではなく地球外生命体との戦いという、完全にSF的な作品だからだ。
しかもその地球外生命体がいかにも悪そうなエイリアンとかだと興ざめだったと思うけど、意識を持った液体金属っていうのがSF的に最高だし、戦いのスケールもデカ過ぎて良かった。『未知との遭遇』『インデペンデンス・デイ』『ターミネーター2』そして『寄生獣』のオマージュ的なノリとも言えるかも…ガンダム要素抜きでハリウッド実写映画化してほしい。
その他の作品のコメントは割愛して、余談を。
今年観た中のワースト映画としては、クリント・イーストウッド監督による2018年作『15時17分、パリ行き』と、『クワイエット・プレイス』を挙げておきたい。
前者は一応微かな伏線にはなってるとはいえ中盤の展開がダラダラしすぎだし、基になっている事件の本人ら(素人)の演技がとても上手いので勿体ないが、これならプロの役者を起用してでも脚色すべきだったように思う。後者はツッコミを入れまくることにしか楽しみが見出せなかったかな…。
以上、2018年に観た映画でした。2019年に関しては『IT』の続編と『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がとても楽しみです。
No.20 『ベイビー・ドライバー』
Baby Driver - 2017年 アメリカ
監督・脚本:エドガー・ライト
キャスト:アンセル・エルゴート/ケヴィン・スペイシー/リリー・ジェームズ/エイザ・ゴンザレス/ジョン・ハム/ジェイミー・フォックス/ジョン・バーンサル
No.19 『ローガン・ラッキー』
Logan Lucky - 2017年 アメリカ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:レベッカ・ブラント
キャスト:チャニング・テイタム/アダム・ドライバー/セス・マクファーレン/ライリー・キーオ/ケイティ・ホームズ/キャサリン・ウォーターストン/ドワイト・ヨアカム/セバスチャン・スタン/ヒラリー・スワンク/ダニエル・クレイグ
No.18 『グレイテスト・ショーマン』
The Greatest Showman - 2017年 アメリカ
監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス/ビル・コンドン
キャスト:ヒュー・ジャックマン/ザック・エフロン/ミシェル・ウィリアムズ/レベッカ・ファーガソン/ゼンデイヤ
No.17 『JUNO/ジュノ』
Juno - 2007年 アメリカ
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コーディ
キャスト:エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン/アリソン・ジャネイ/J・K・シモンズ
No.16 『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』
2010年 日本
監督:水島精二
脚本:黒田洋介
No.15 『旅するダンボール』
2018年 日本
監督:岡島龍介
キャスト:島津冬樹
No.14 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
About Time - 2013年 イギリス/アメリカ
監督・脚本:リチャード・カーティス
キャスト:ドーナル・グリーソン/レイチェル・マクアダムス/ビル・ナイ/トム・ホランダー/マーゴット・ロビー
No.13 『ジーサンズ はじめての強盗』
Going in Style - 2017年 アメリカ
監督:ザック・ブラフ
脚本:セオドア・メルフィ
キャスト:モーガン・フリーマン/マイケル・ケイン/アラン・アーキン
No.12 『ダージリン急行』
The Darjeeling Limited - 2007年 アメリカ
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン/ロマン・コッポラ/ジェイソン・シュワルツマン
キャスト:オーウェン・ウィルソン/エイドリアン・ブロディ/ジェイソン・シュワルツマン
No.11 『オーシャンズ8』
Ocean's Eight - 2018年 アメリカ
監督・脚本:ゲイリー・ロス
キャスト:サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ/ミンディ・カリング/サラ・ポールソン/オークワフィナ/リアーナ/ヘレナ・ボナム=カーター
No.10 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
IT:chapter one - 2017年 アメリカ
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:チェイス・パーマー/ゲイリー・ドーベルマン/キャリー・フクナガ
キャスト:ビル・スカルスガルド/ジェイデン・リーバハー/ジャクソン・ロバート・スコット/ジェレミー・レイ・テイラー/フィン・ウルフハード/ソフィア・リリス/ワイアット・オレフ/ニコラス・ハミルトン/チョーズン・ジェイコブス/ジャック・ディラン・グレイザー
No.9 『ボヘミアン・ラプソディ』
Bohemian Rhapsody - 2018年 イギリス/アメリカ
監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
キャスト:ラミ・マレック/ルーシー・ボイントン/グウィリム・リー/ベン・ハーディ/ジョゼフ・マゼロ/エイダン・ギレン/トム・ホランダー/アレン・リーチ/マイク・マイヤーズ
No.8 『白鯨との闘い』
In the Heart of the Sea - 2015年 アメリカ
監督:ロン・ハワード
脚本:チャールズ・リーヴィット
キャスト:クリス・ヘムズワース/ベンジャミン・ウォーカー/キリアン・マーフィー/トム・ホランド/ベン・ウィショー/ブレンダン・グリーソン
No.7 『スリー・ビルボード』
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri - 2017年 アメリカ
監督・脚本:マーティン・マクドナー
キャスト:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル/アビー・コーニッシュ/ジョン・ホークス/ピーター・ディンクレイジ
No.6 『ゴーン・ガール』
GONE GIRL - 2014年 アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ギリアン・フリン
キャスト:ベン・アフレック/ロザムンド・パイク/ニール・パトリック・ハリス/タイラー・ペリー/キャリー・クーン/キム・ディケンズ
No.5 『ドニー・ダーコ』
Donnie Darko - 2001年 アメリカ
監督・脚本:リチャード・ケリー
キャスト:ジェイク・ジレンホール/ジェナ・マローン
No.4 『機動戦士ガンダムNT』
2018年 日本
監督:吉沢俊一
脚本:福井晴敏
No.3 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
The Curious Case of Benjamin Button - 2008年 アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
キャスト:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット
No.2 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
Jurassic World: Fallen Kingdom - 2018年 アメリカ
監督:J・A・バヨナ
脚本:デレク・コノリー/コリン・トレヴォロウ
キャスト:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/レイフ・スポール/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェームズ・クロムウェル/トビー・ジョーンズ/テッド・レヴィン/B・D・ウォン/イザベラ・サーモン/ジェラルディン・チャップリン/ジェフ・ゴールドブラム
No.1 『カメラを止めるな!』
2017年 日本
監督・脚本:上田慎一郎
キャスト:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰/細井学/市原洋/山﨑俊太郎/大沢真一郎/竹原芳子/吉田美紀/合田純奈/浅森咲希奈/秋山ゆずき
以下、総評(ネタバレ含む)。
1位に選んだ『カメラを止めるな!』は、通称の「カメ止め」が新語・流行語大賞にもノミネートされるくらい世間的にも話題になったけど、自分にとっても特大のインパクトを与えた作品だった。僕は「インディーズのゾンビ映画」以外の情報を持たず、話題になっていることすら知らない状態で観たので、この映画を最大限に楽しむにはかなりラッキーな状況だったと思う。もう少し観るのが遅かったら、少なくとも「どういう構造でどういうところに驚きや面白さがあるか」という情報がネタバレされてしまうところだった。序盤の「ん?なんだこれ?」「下手だしあんま面白くない…」「ん?今の変じゃない?」という"引っ掛かり"を後半にドドーッと回収していくカタルシスが半端ない作品。
2位の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は4DX3Dで観たんだけど、これは映画の内容そのものというよりも4DX3D体験ということが大きい。振動、風、水、熱など4DXの醍醐味をこれ以上ないくらいに味わうことができて、映画を観ているというよりはアトラクション(例えばUSJの「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」みたいな、映像没入型ライド・アトラクション)を2時間体験しているような、いい意味での肉体疲労感と満足感が味わえた。
芸術性やメッセージ性が強い映画も良さがあるけど、「カメ止め」と「ジュラシック・ワールド」の二作品はタイプこそ違えど、ともに「映画の本質ともいうべき"大衆娯楽"ってまさにこれだよな」と実感させてくれた作品で、自分の求める「理想の映画」を具現化してくれた作品とも言える。
3位~5位の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『機動戦士ガンダムNT』『ドニー・ダーコ』は、いずれも「死生観」や「時間」、「異世界との交信」、「未来予知」的な要素が散りばめられたSFファンタジー系…いわゆる「ザ・俺の好物」って感じ。
『ベンジャミン~』はアカデミーで美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞の3部門を受賞しているだけあって、ブラピの若返りかたが見どころ。若い時のブラピが眩しすぎて見えない…。まあそれ以上に、設定とかストーリー展開も最高だった。
『機動戦士ガンダムNT』は、もちろん自分がガンダムファンだからこそ楽しめたというのもあるけど、ガンダムファンだけに見せておくにはあまりにもったいない。もし同じプロットを持った、ガンダムと全く関係ない作品だったとしても十分に楽しめたと思う。
ガンダムと言えば、いわゆる「めんどくさい古参ファン」も多いだろう(自分含む)。でもこの作品はガンダムファンからかなり高評価を得ているように感じられる(少なくともネット上の評判を見る限りでは)。これまでの「ニュータイプ論」に新たな解釈をもたらし世界観をさらに広げるという意味でも成功と言えると思うし、丁寧に作りこまれたプロットも見事だ。
戦争がもたらした悲劇を予知した3人の子供たちが、研究施設に入れられ壮絶な人体実験を受け、そこからそれぞれの「選択」によって大きく異なっていく3人の運命。「死とは何か?」「肉体の死は本当の"死"なのか?」「人はなぜ死を恐れるのか?」といった哲学的なテーマを扱いつつも難しくならず、敵キャラ含めた主要人物たちの過去や「想い」が明らかになるにつれ、「うわあ…」ってなる。でも絶望のままじゃなく、前向きに終われる辺りがとてもガンダム作品っぽくもある。
『ドニー・ダーコ』は一番好きな俳優ジェイク・ジレンホールの若い頃の作品で「並行世界」、つまりパラレルワールドの話。『インセプション』とか『メメント』とかが好きな人ならハマると思う。
『ゴーン・ガール』『スリー・ビルボード』はストーリーは全く異なるけど、復讐とか執念に燃える女性という共通点がある。特に前者は「カメ止め」同様、なるべく余計な情報がない方が楽しめるかな。まあ怖かった。
『ゴーン・ガール』は心理的な怖さだったけど、視覚的な怖さでは『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の方が上回る。ちょっと笑ってしまう怖い部分もあればマジの怖い部分もあって、正統派ホラーという感じ。続編も楽しみ。
『白鯨との戦い』は結構好きな海洋もの。巨大クジラの迫力も凄かったし、「男のプライド」と「生死のはざま」みたいなのが盛り込まれた展開は本当に胸が熱くなる。
『ボヘミアン・ラプソディ』は、もしかしたらQUEENやフレディの熱烈なファンほど楽しみにくいのかも。結構脚色していてかなり単純化しているみたいだし。でもこれでいいと思う。これは「映画」で、つまりは「エンタテインメント」なのだから。
『オーシャンズ8』、『ジーサンズ はじめての強盗』、『ローガン・ラッキー』、『ベイビー・ドライバー』はいずれも強盗・泥棒系(雑な括り)。『オーシャンズ8』はそれぞれのキャラが立ってて、華やかなセレブ界の感じも描かれていて面白かった。『ジーサンズ』と『ローガン・ラッキー』は犯罪コメディ的な感じ?構成やオチとかもちょっと似てて、ほっこり楽しめる。
『ベイビー・ドライバー』もカーアクションなどは面白かった。ただ、「他人の会話をサンプリングしてトラック制作」というのがサムいかなあ…。
『旅するダンボール』は段ボール・アーティストの島津冬樹の題材にしたドキュメンタリー。世田谷ものづくり学校でのトーク&試写会で観た。偶然撮れたイイ話、って感じが良かった。
『アバウト・タイム』は好物であるタイムトラベル&パラレルワールドもの。『ドニー・ダーコ』みたいなシリアスなSFではなく恋愛ファンタジーというのが自分にとっては結構新鮮だった。ただ、ちょっと粗が目立つというかツッコミどころが多いのも気になった。音楽はかなり良かったな。
再びガンダムシリーズ『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』は、実はTVアニメ版の「機動戦士ガンダム00」を観ていないのでこの映画の面白さの半分もわかっていないと思うけど、それでも十分楽しむことができたと思う。なぜなら本作は他のガンダム作品のようにMS(ロボット)同士の戦いではなく地球外生命体との戦いという、完全にSF的な作品だからだ。
しかもその地球外生命体がいかにも悪そうなエイリアンとかだと興ざめだったと思うけど、意識を持った液体金属っていうのがSF的に最高だし、戦いのスケールもデカ過ぎて良かった。『未知との遭遇』『インデペンデンス・デイ』『ターミネーター2』そして『寄生獣』のオマージュ的なノリとも言えるかも…ガンダム要素抜きでハリウッド実写映画化してほしい。
その他の作品のコメントは割愛して、余談を。
今年観た中のワースト映画としては、クリント・イーストウッド監督による2018年作『15時17分、パリ行き』と、『クワイエット・プレイス』を挙げておきたい。
前者は一応微かな伏線にはなってるとはいえ中盤の展開がダラダラしすぎだし、基になっている事件の本人ら(素人)の演技がとても上手いので勿体ないが、これならプロの役者を起用してでも脚色すべきだったように思う。後者はツッコミを入れまくることにしか楽しみが見出せなかったかな…。
以上、2018年に観た映画でした。2019年に関しては『IT』の続編と『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がとても楽しみです。
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