初聴きディスクレポート |
12月中旬以降聴いたアルバムの感想です。今年最後の「洋楽ひとことレビュー」になります。邦楽も混ざってますが、気にしないでください(笑)
<★の解説>
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
Daft Punk / Tron Legacy Sound Track
★☆☆☆☆
低評価なのはごめんなさい僕のせいです。情報をしっかり拾ってなかったので、「映画のサントラをDaft Punkが手掛けた」という認識ではなく「Daft Punkの4枚目のオリジナルアルバムがそのまま映画のサントラになっている」と勘違いしていたのです。
なので、バリバリのエレクトロを勝手に期待してしまい、肩透かし・・・でもちゃんと映画のサントラとして聴けば、いいかもしれない。近日中に映画を観る予定だけど、観たら印象変わるかも。
These New Puritans / Hidden
★☆☆☆☆
英NMEが2010年の年間ベストアルバムに選出したアルバム。全編を包む暗黒サウンドが受け付けず・・・自分はやはり明るくてキャッチーなものが好きです。
The Beach Boys / Smiley Smile
★★☆☆☆
1967年作品。Pet Soundsが好きな自分としては、その直後の実験的な作品を聴いてみたくなって手を伸ばしてみたのですが、ブライアン・ウィルソンの頭の中で鳴る無数の「音の断片」を繋ぎ合せたようなサイケデリックな音にびっくり。ファンの中でも賛否が分かれているようなので、もう少し聴きこみたいと思います。
Everything Everything / Man Alive
★★☆☆☆
各楽器パートはうまいしセンスがあると思うけど、ボーカルのクセのある声質は好き嫌いがはっきり分かれそう。自分は後者でした。
アルバムの終盤2曲はカッコよかったけど、全体としてはいまひとつな印象。
Admiral Radley / I Heart California
★★☆☆☆
大好きなバンド、グランダディのジェイソンとアーロン、そしてアーリマート(未聴、気になる!)のメンバーで構成されたバンド。
曲によってボーカルが異なるので、ちょっとアルバムの統一感はない感じ。グランダディ印の、泣ける曲も多いけど捨て曲もちらほら。
Derolean / Subiza
★★☆☆☆
1回聴いた段階での評価なので低い。正直初めて聴いたときは、ドラムの音とか古い(90年代初期な感じ)と思った。でも今は好きで、ヘビロテしてます。
バレアリックでサイケデリックなダンスミュージックとバンドサウンドの融合、非英語圏(彼らはスペインのバンド)らしい情緒が漂っています。
Derolean / Ayrton Senna EP
★★★☆☆
アルバムよりもこちらの方が好き。サウンドのクオリティもこちらの方がなぜか高い気がします。収録曲はすべて名曲。
Baths / Cerulean
★★★☆☆
小太りなヲタ青年によるビートのカットアップ/コラージュ的作品。ときにシューゲイズ。全曲、テンポがほぼ同じなのでアルバムとして通して聴くとやや単調なのが残念。メロディアスでポップだし、ビートもかっこいいのでもっといろいろなテンポがあるとアルバムとして楽しめると思う。
Janelle Monae / The Archandroid
★★★☆☆
海外メディアではかなりの高評価を受けているこの作品、古き良きヒップホップやソウルのイイとこ取りで懐かしさもありながら、かなりサウンドメイキングは斬新でかっこいいのだけど、意外と歌部分は普通。ラップは結構うまいのですが。
ただ、ミュージカル風にアルバムを仕立てたことによりコンセプトが明確になり、アルバム通してストーリーを楽しみながら聴くことができたのでそこは評価。
Gustaf Spetz / Good Night Mr Spetz
★★☆☆☆
惜しまれつつ解散したEskju Divineのボーカルによるソロ作。Eskju Divine同様、高揚感のあるピアノサウンドは素晴らしい。ただ、バンドの時とは敢えて違うことをやろうという姿勢で、少しイメージと違う曲もやっていて、それが若干空回り気味なのがもったいない。
Allo Darlin' / Allo Darlin'
★★★★★
イギリスの4人組バンド。Weezerやシンディ・ローパー、ザ・ドラムスへのオマージュ的な曲群に、聴いていて思わずニヤッとさせられます。曲調の方はタンバリンやホーン、ウクレレやバンジョーも取り入れ、そこに可憐な女の子ボーカルが乗るという極上のポップス。
ちなみに、曲名も「ウディ・アレン」や「ヘンリー・ロリンズ・ドント・ダンス」など、やはりニヤッとさせられます。
Home Video / The Automatic Process
★★★★★
まず、声がトム・ヨークに激似。それだけでなく、不穏に響くピアノやダークな曲調もレディオヘッド風なのだけどこのバンドの真髄はそこではない。エレポップもしくはエレクトロ、ポストパンクを通過した、キャッチーなシンセフレーズから流麗なピアノ、はたまたビヨビヨなブリープ・シンセまで、表現の幅が広い。サウンドメイクのセンスからソングライティングのセンスも抜群で、ここにまた新たなブルックリン・シーンの新星が誕生したという感じ。今後が楽しみです。
Brian Eno / Small Craft On A Milk Sea
★★★★☆
全編ボーカル作品だった前作(だったかな?)の「Another Day On Earth」に対して、こちらは全編インスト。その分、余計なイメージに縛り付けられることなく、聴き手がそれぞれ目の前に自由に風景を描くことのできるまさに「音のみで作られた映画」。WARPからの作品ということからか、ビートも今までより際立っています。
ハンマービートに、ノイジーなギター(風)サウンドが乗る新機軸「2 Forms of Anger」は鳥肌モノです。
神聖かまってちゃん / つまんね
★★★☆☆
年末最大のお楽しみだった彼らのメジャーデビューアルバム。やはり泣きのメロディと切実に現代社会の閉塞感を描いた歌詞はすばらしい。
ただ、基本的にネットで公開済み音源(の子による宅録ソロ作)のバンドでの再構築なのだけど、バンドメンバーが<の子>の頭の中で鳴っていたサウンドを表現しきれていないのがもどかしい。表面的に聴いて、バンドで再現してみただけになってしまっている。これと似ている状況で、全く反対の成果を得た、つまりトム・ヨークの頭の中で鳴っている音楽を、的確にまたはそれ以上にバンドで表現しえたAtoms For Peaceとは対極にある、と考えてしまう。今後のメンバーの表現力の向上に期待。
あと、彼らの魅力の一つである「トラッシー感」が完全に失われているので、彼らの作品がメジャーからリリースされたというそれだけで「事件」であることを抜きに考えると、メジャーレコード会社に魅力を封じ込められてしまったということがあらためて残念。
神聖かまってちゃん / みんな死ね
★★★☆☆
こちらは自身のインディーレーベルからのリリースということで、「トラッシー感」を取り戻した作品。「つまんね」とはサウンドプロダクションがまるまる異なります。極上の名曲は「友達を殺してまで」に大量投入してしまったためか、そのような曲は少ないながら、やはり<の子>の才能は今後が楽しみです。「おしっこが 私漏れそうなのです おしっこが おしっこが 早くお口を用意しなさいあなたたちっ」と歌われる「あるてぃめっとレイザー!」の破壊力は抜群。
Parades / Foreign Tapes
★★★★☆
オーストラリア出身の男女混成バンド。各メンバーが影響を受けたアーティストはSigur RosとAphex TwinとSmashing Pumpkins。ドラマティックな曲展開とパワフルでポリリズムなドラム、かわいらしい女性ボーカル、エッジの利いたギターカッティングや浮遊感のあるエフェクトなど、ハイセンスな要素が詰まっています。こう書くと小難しい印象になってしまいますが、激キャッチーで激ポップ。
Moderat / Moderat
★★★★☆
ModeselektorとApparatによるユニットの2009年作。音の粒感が立ちまくりのビートがかっこいいし、意外とボーカル曲も多くキャッチー。自分ブン殴りのジャケも秀逸。
Tokyo No.1 Soulset / Best Set
★★☆☆☆
10年以上前に聴いていたバンド。とあるきっかけでふと聴きたくなり、ベスト盤を借りてみた。昔の曲は懐かしさもありつつ、こんなカッコいいトラックを作るバンドが10年以上前からいたのだなーと感慨深げですが、ここ数年の曲は少しJ-POPにより過ぎてて好きになれなかったです。
The Morning Benders / Big Echo
★★★★☆
snoozerにて見事2010年の年間ベストアルバムとなった作品。サイケではあるけど、ヘヴィではなく、ほんのり軽めのサイケで、哀愁感も感じさせるメロディアスな曲調がいい。哀愁とは言っても、サッドな感じではなくどちらかと言うとセンチメンタル感やノスタルジー感。アルバム全体が、同じ雰囲気ですっきりとまとめられつつも、曲はそれぞれ違った魅力を持っています。
<★の解説>
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
Daft Punk / Tron Legacy Sound Track
★☆☆☆☆
低評価なのはごめんなさい僕のせいです。情報をしっかり拾ってなかったので、「映画のサントラをDaft Punkが手掛けた」という認識ではなく「Daft Punkの4枚目のオリジナルアルバムがそのまま映画のサントラになっている」と勘違いしていたのです。
なので、バリバリのエレクトロを勝手に期待してしまい、肩透かし・・・でもちゃんと映画のサントラとして聴けば、いいかもしれない。近日中に映画を観る予定だけど、観たら印象変わるかも。
These New Puritans / Hidden
★☆☆☆☆
英NMEが2010年の年間ベストアルバムに選出したアルバム。全編を包む暗黒サウンドが受け付けず・・・自分はやはり明るくてキャッチーなものが好きです。
The Beach Boys / Smiley Smile
★★☆☆☆
1967年作品。Pet Soundsが好きな自分としては、その直後の実験的な作品を聴いてみたくなって手を伸ばしてみたのですが、ブライアン・ウィルソンの頭の中で鳴る無数の「音の断片」を繋ぎ合せたようなサイケデリックな音にびっくり。ファンの中でも賛否が分かれているようなので、もう少し聴きこみたいと思います。
Everything Everything / Man Alive
★★☆☆☆
各楽器パートはうまいしセンスがあると思うけど、ボーカルのクセのある声質は好き嫌いがはっきり分かれそう。自分は後者でした。
アルバムの終盤2曲はカッコよかったけど、全体としてはいまひとつな印象。
Admiral Radley / I Heart California
★★☆☆☆
大好きなバンド、グランダディのジェイソンとアーロン、そしてアーリマート(未聴、気になる!)のメンバーで構成されたバンド。
曲によってボーカルが異なるので、ちょっとアルバムの統一感はない感じ。グランダディ印の、泣ける曲も多いけど捨て曲もちらほら。
Derolean / Subiza
★★☆☆☆
1回聴いた段階での評価なので低い。正直初めて聴いたときは、ドラムの音とか古い(90年代初期な感じ)と思った。でも今は好きで、ヘビロテしてます。
バレアリックでサイケデリックなダンスミュージックとバンドサウンドの融合、非英語圏(彼らはスペインのバンド)らしい情緒が漂っています。
Derolean / Ayrton Senna EP
★★★☆☆
アルバムよりもこちらの方が好き。サウンドのクオリティもこちらの方がなぜか高い気がします。収録曲はすべて名曲。
Baths / Cerulean
★★★☆☆
小太りなヲタ青年によるビートのカットアップ/コラージュ的作品。ときにシューゲイズ。全曲、テンポがほぼ同じなのでアルバムとして通して聴くとやや単調なのが残念。メロディアスでポップだし、ビートもかっこいいのでもっといろいろなテンポがあるとアルバムとして楽しめると思う。
Janelle Monae / The Archandroid
★★★☆☆
海外メディアではかなりの高評価を受けているこの作品、古き良きヒップホップやソウルのイイとこ取りで懐かしさもありながら、かなりサウンドメイキングは斬新でかっこいいのだけど、意外と歌部分は普通。ラップは結構うまいのですが。
ただ、ミュージカル風にアルバムを仕立てたことによりコンセプトが明確になり、アルバム通してストーリーを楽しみながら聴くことができたのでそこは評価。
Gustaf Spetz / Good Night Mr Spetz
★★☆☆☆
惜しまれつつ解散したEskju Divineのボーカルによるソロ作。Eskju Divine同様、高揚感のあるピアノサウンドは素晴らしい。ただ、バンドの時とは敢えて違うことをやろうという姿勢で、少しイメージと違う曲もやっていて、それが若干空回り気味なのがもったいない。
Allo Darlin' / Allo Darlin'
★★★★★
イギリスの4人組バンド。Weezerやシンディ・ローパー、ザ・ドラムスへのオマージュ的な曲群に、聴いていて思わずニヤッとさせられます。曲調の方はタンバリンやホーン、ウクレレやバンジョーも取り入れ、そこに可憐な女の子ボーカルが乗るという極上のポップス。
ちなみに、曲名も「ウディ・アレン」や「ヘンリー・ロリンズ・ドント・ダンス」など、やはりニヤッとさせられます。
Home Video / The Automatic Process
★★★★★
まず、声がトム・ヨークに激似。それだけでなく、不穏に響くピアノやダークな曲調もレディオヘッド風なのだけどこのバンドの真髄はそこではない。エレポップもしくはエレクトロ、ポストパンクを通過した、キャッチーなシンセフレーズから流麗なピアノ、はたまたビヨビヨなブリープ・シンセまで、表現の幅が広い。サウンドメイクのセンスからソングライティングのセンスも抜群で、ここにまた新たなブルックリン・シーンの新星が誕生したという感じ。今後が楽しみです。
Brian Eno / Small Craft On A Milk Sea
★★★★☆
全編ボーカル作品だった前作(だったかな?)の「Another Day On Earth」に対して、こちらは全編インスト。その分、余計なイメージに縛り付けられることなく、聴き手がそれぞれ目の前に自由に風景を描くことのできるまさに「音のみで作られた映画」。WARPからの作品ということからか、ビートも今までより際立っています。
ハンマービートに、ノイジーなギター(風)サウンドが乗る新機軸「2 Forms of Anger」は鳥肌モノです。
神聖かまってちゃん / つまんね
★★★☆☆
年末最大のお楽しみだった彼らのメジャーデビューアルバム。やはり泣きのメロディと切実に現代社会の閉塞感を描いた歌詞はすばらしい。
ただ、基本的にネットで公開済み音源(の子による宅録ソロ作)のバンドでの再構築なのだけど、バンドメンバーが<の子>の頭の中で鳴っていたサウンドを表現しきれていないのがもどかしい。表面的に聴いて、バンドで再現してみただけになってしまっている。これと似ている状況で、全く反対の成果を得た、つまりトム・ヨークの頭の中で鳴っている音楽を、的確にまたはそれ以上にバンドで表現しえたAtoms For Peaceとは対極にある、と考えてしまう。今後のメンバーの表現力の向上に期待。
あと、彼らの魅力の一つである「トラッシー感」が完全に失われているので、彼らの作品がメジャーからリリースされたというそれだけで「事件」であることを抜きに考えると、メジャーレコード会社に魅力を封じ込められてしまったということがあらためて残念。
神聖かまってちゃん / みんな死ね
★★★☆☆
こちらは自身のインディーレーベルからのリリースということで、「トラッシー感」を取り戻した作品。「つまんね」とはサウンドプロダクションがまるまる異なります。極上の名曲は「友達を殺してまで」に大量投入してしまったためか、そのような曲は少ないながら、やはり<の子>の才能は今後が楽しみです。「おしっこが 私漏れそうなのです おしっこが おしっこが 早くお口を用意しなさいあなたたちっ」と歌われる「あるてぃめっとレイザー!」の破壊力は抜群。
Parades / Foreign Tapes
★★★★☆
オーストラリア出身の男女混成バンド。各メンバーが影響を受けたアーティストはSigur RosとAphex TwinとSmashing Pumpkins。ドラマティックな曲展開とパワフルでポリリズムなドラム、かわいらしい女性ボーカル、エッジの利いたギターカッティングや浮遊感のあるエフェクトなど、ハイセンスな要素が詰まっています。こう書くと小難しい印象になってしまいますが、激キャッチーで激ポップ。
Moderat / Moderat
★★★★☆
ModeselektorとApparatによるユニットの2009年作。音の粒感が立ちまくりのビートがかっこいいし、意外とボーカル曲も多くキャッチー。自分ブン殴りのジャケも秀逸。
Tokyo No.1 Soulset / Best Set
★★☆☆☆
10年以上前に聴いていたバンド。とあるきっかけでふと聴きたくなり、ベスト盤を借りてみた。昔の曲は懐かしさもありつつ、こんなカッコいいトラックを作るバンドが10年以上前からいたのだなーと感慨深げですが、ここ数年の曲は少しJ-POPにより過ぎてて好きになれなかったです。
The Morning Benders / Big Echo
★★★★☆
snoozerにて見事2010年の年間ベストアルバムとなった作品。サイケではあるけど、ヘヴィではなく、ほんのり軽めのサイケで、哀愁感も感じさせるメロディアスな曲調がいい。哀愁とは言っても、サッドな感じではなくどちらかと言うとセンチメンタル感やノスタルジー感。アルバム全体が、同じ雰囲気ですっきりとまとめられつつも、曲はそれぞれ違った魅力を持っています。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、新たに出会ったアーティストの10曲を紹介します。
今週はHome Video/Allo Darlin'/Seapony/Delorean/CEO/My Discoなど。エッジがありつつ、キャッチーなものが好きなのです。
Home Video - "I Can Make You Feel It"
ヴォーカルはもろトムヨークだし、不穏なメロディもレディオヘッドのそれっぽい。しかしブルックリンのこのバンドは、とにかくプリミティヴにフロア向けのダンスミュージックを鳴らしています。
Allo Darlin' - "Dreaming"
一瞬The Drumsかと思わせておいて、ベルセバやヴァセリンズのようなボーカルが乗るスコティッシュっぽい感じがGood。スコティッシュかどうかは定かではないですがUKのバンドです。バンジョーやウクレレを取り入れている点が他のサーフ・ポップバンドとは一線を画するところ。
Seapony - "Dreaming"
もう一曲同じタイトルのものを。今年の夏、Best Coastのハマった人ならお気に入りのバンドになれそうなトゥイー・ポップ・バンド。
Delorean - "Real Love"
スペインの4人組バレアリック・ロックバンド。この曲はトランシーなシンセとアニコレ風な浮遊感のあるサイケサウンドが混然一体となってクールかつトロピカルなナンバー。
CEO - "Halo"
Tough AllianceのEricによるソロ、CEOのニューシングル"Illminata"のB面曲は、なんとビヨンセのカヴァー。
My Disco - "Turn"
オーストラリアのマス・ロックバンド。来年1月にリリースのアルバムは、あのスティーヴ・アルビニがプロデュース!ドラムの音がヤバいです。
The Get Up Kids - "Regents Court"
来月ついに、GUKの復帰作がリリース。このシングルは従来の音・メロディを踏襲しつつ、さらにヒネクレ度を増した感じです。
Wax Stag - "And How"
Friendly Firesのベーシストによるプロジェクトの2008年作より。Hot Chipやクラフトワークのような電子音が心地いいです。
Ellie Goulding - "The Writer"
2010年たくさんの新人賞を受賞したイギリスの女性シンガー。先週に引き続いてよく聴きました。
JJ - "Let Them"
スウェーデンの男女2人組。EP名とか曲名まで、いろいろと謎の多いデュオです。人を煙に巻くのが好きなのかも。
今週はHome Video/Allo Darlin'/Seapony/Delorean/CEO/My Discoなど。エッジがありつつ、キャッチーなものが好きなのです。
Home Video - "I Can Make You Feel It"
ヴォーカルはもろトムヨークだし、不穏なメロディもレディオヘッドのそれっぽい。しかしブルックリンのこのバンドは、とにかくプリミティヴにフロア向けのダンスミュージックを鳴らしています。
Allo Darlin' - "Dreaming"
一瞬The Drumsかと思わせておいて、ベルセバやヴァセリンズのようなボーカルが乗るスコティッシュっぽい感じがGood。スコティッシュかどうかは定かではないですがUKのバンドです。バンジョーやウクレレを取り入れている点が他のサーフ・ポップバンドとは一線を画するところ。
Seapony - "Dreaming"
もう一曲同じタイトルのものを。今年の夏、Best Coastのハマった人ならお気に入りのバンドになれそうなトゥイー・ポップ・バンド。
Delorean - "Real Love"
スペインの4人組バレアリック・ロックバンド。この曲はトランシーなシンセとアニコレ風な浮遊感のあるサイケサウンドが混然一体となってクールかつトロピカルなナンバー。
CEO - "Halo"
Tough AllianceのEricによるソロ、CEOのニューシングル"Illminata"のB面曲は、なんとビヨンセのカヴァー。
My Disco - "Turn"
オーストラリアのマス・ロックバンド。来年1月にリリースのアルバムは、あのスティーヴ・アルビニがプロデュース!ドラムの音がヤバいです。
The Get Up Kids - "Regents Court"
来月ついに、GUKの復帰作がリリース。このシングルは従来の音・メロディを踏襲しつつ、さらにヒネクレ度を増した感じです。
Wax Stag - "And How"
Friendly Firesのベーシストによるプロジェクトの2008年作より。Hot Chipやクラフトワークのような電子音が心地いいです。
Ellie Goulding - "The Writer"
2010年たくさんの新人賞を受賞したイギリスの女性シンガー。先週に引き続いてよく聴きました。
JJ - "Let Them"
スウェーデンの男女2人組。EP名とか曲名まで、いろいろと謎の多いデュオです。人を煙に巻くのが好きなのかも。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、新たに出会ったアーティストの10曲を紹介します。
今週はDemontre,Home Video,Parades,Beach House,Baths,Clock Operaなど。うーん、どの曲もかっこいいですね。
Demontre - "Brandenburg"
ジザメリ直系のシューゲ・ギター+ハンマービートで、ザ・ホラーズの2nd的なサウンド。メロディもしっかりしてて聴きやすい。実際にはバンド名の「e」の上に'が入ります。
Home Video - "The Smoke"
FLEET FOXESの幽玄さとLCD Soundsystem的人力ダンスビートと、アンビエント×トランス×シューゲイザーのオイシイとこ取り。
Parades - "Dead Nationale"
ドラムがとてもかっこいい疾走感あふれる曲。後半に行くにつれてラウドになる展開もいい。
Beach House - "I Do Not Care For The Winter Sun"
クリスマスにぴったりな曲をフリーダウンロード開始。Beach Houseは冬こそ雰囲気ぴったり。
Allo Darlin - "Lets Go Swimming"
どこかのバンドのタイトルっぽいですが、こちらは女性ボーカルの初期ベルセバ風サウンド。ポップなメロディとかわいらしいボーカルが心地いい
Baths - "Indoorsy"
グリッチノイズがバリバリのエレクトロニカだけどシューゲイザー風のノイズとファルセットボーカルが乗り、幻想的で唯一無二の世界を築いてます。
Clock Opera - "Once And For All"
UKの4人組バンド。KITSUNE MAISON 10にもこの曲が収録されています。
The Heartbreaks - "I Didn't Think It Would Hurt To Think Of You"
ネオアコというか、どこか懐かしさを感じさせます。とてつもない美メロ。
Ellie Goulding - "I'll Hold My Breath"
今週もっともよく聴いていたのは彼女。アルバムは数ヶ月前から聴いていたけど、ジワジワ来てここで爆発。この曲がクリスマスっぽくていい。
The Deer Tracks - "Bless The Waves"
ニューEPが最近出ましたが、こちらは前作からの曲。透明感のある女性ボーカルとエレクトリックサウンドが絶妙にブレンドされてます。
今週はDemontre,Home Video,Parades,Beach House,Baths,Clock Operaなど。うーん、どの曲もかっこいいですね。
Demontre - "Brandenburg"
ジザメリ直系のシューゲ・ギター+ハンマービートで、ザ・ホラーズの2nd的なサウンド。メロディもしっかりしてて聴きやすい。実際にはバンド名の「e」の上に'が入ります。
Home Video - "The Smoke"
FLEET FOXESの幽玄さとLCD Soundsystem的人力ダンスビートと、アンビエント×トランス×シューゲイザーのオイシイとこ取り。
Parades - "Dead Nationale"
ドラムがとてもかっこいい疾走感あふれる曲。後半に行くにつれてラウドになる展開もいい。
Beach House - "I Do Not Care For The Winter Sun"
クリスマスにぴったりな曲をフリーダウンロード開始。Beach Houseは冬こそ雰囲気ぴったり。
Allo Darlin - "Lets Go Swimming"
どこかのバンドのタイトルっぽいですが、こちらは女性ボーカルの初期ベルセバ風サウンド。ポップなメロディとかわいらしいボーカルが心地いい
Baths - "Indoorsy"
グリッチノイズがバリバリのエレクトロニカだけどシューゲイザー風のノイズとファルセットボーカルが乗り、幻想的で唯一無二の世界を築いてます。
Clock Opera - "Once And For All"
UKの4人組バンド。KITSUNE MAISON 10にもこの曲が収録されています。
The Heartbreaks - "I Didn't Think It Would Hurt To Think Of You"
ネオアコというか、どこか懐かしさを感じさせます。とてつもない美メロ。
Ellie Goulding - "I'll Hold My Breath"
今週もっともよく聴いていたのは彼女。アルバムは数ヶ月前から聴いていたけど、ジワジワ来てここで爆発。この曲がクリスマスっぽくていい。
The Deer Tracks - "Bless The Waves"
ニューEPが最近出ましたが、こちらは前作からの曲。透明感のある女性ボーカルとエレクトリックサウンドが絶妙にブレンドされてます。
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、新たに出会ったアーティストの10曲を紹介します。
今週はJames Blake,White Lies,Digitalism,Caribou,Delorean,The Suzanなど、PVが魅力的なトラックもいろいろ紹介したいと思います。
James Blake - "CMYK"
たぶん、今インディシーンを中心にもっとも注目を集めているアーティスト。2011年の大ブレイクが期待されています。オリジナリティーあり過ぎ。
White Lies - "Bigger Than Us"
新曲はシンセベースが80'sな雰囲気ながらサビで一気に高揚。PVは、やはり生と死をテーマにした仕上がり。
Bernard Sumner, Hot Chip, and Hot City - "Didn't Know What Love Was"
Converseのキャンペーンのコラボ曲。ニューオーダーのバーニーとHot ChipとHot Cityによる、90年代初期風ダンスナンバー。バーニーとアレクシスの声質がなぜか合ってる!
Digitalism - "Blitz"
2011年リリース予定のセカンドアルバムからの先行シングル。インストながら、メロディアスでポップかつ完全フロアアンセム仕様。
Caribou - "Sun"
各メディアの選ぶ2010年ベストディスクでアルバム「Swim」が好評価。この曲のジャジーなドラムの生音とエレクトロニクスの融合具合が絶妙。
Delorean - "Grow"
スペイン出身ながら、今年の各メディア年間チャートでもちょくちょく顔を出しています。どうもトラックがtrfに聴こえてしまう。
The Suzan - "Animal"
日本人女子4人組による、Miike Snowの秀逸カバー。ちょっとCSS入ったエレクトロ・ロック。PV(?)かわいい。
Admiral Radley - "I Heart California"
元グランダディのジェイソンとアーロン、アーリマートのアーロンとアリアナによる新バンド。メロディはグランダディ印の極上のセツナ系。
Heartsrevolution - "The Rose and Her Prince"
アルバムがなかなか出ないけど、もしかして活動休止?KITSUNEが送るエレクトロパンクバンド。クリスタルキャッスルズをシュガーコーティングした感じ。この曲はとくに、歌もPVもロマンチック。
Soft Cell - "Tainted Love"
リアーナの「S.O.S.」でサンプリングされたことでも有名な曲です。ゲイ・オーラがプンプン。
今週はJames Blake,White Lies,Digitalism,Caribou,Delorean,The Suzanなど、PVが魅力的なトラックもいろいろ紹介したいと思います。
James Blake - "CMYK"
たぶん、今インディシーンを中心にもっとも注目を集めているアーティスト。2011年の大ブレイクが期待されています。オリジナリティーあり過ぎ。
White Lies - "Bigger Than Us"
新曲はシンセベースが80'sな雰囲気ながらサビで一気に高揚。PVは、やはり生と死をテーマにした仕上がり。
Bernard Sumner, Hot Chip, and Hot City - "Didn't Know What Love Was"
Converseのキャンペーンのコラボ曲。ニューオーダーのバーニーとHot ChipとHot Cityによる、90年代初期風ダンスナンバー。バーニーとアレクシスの声質がなぜか合ってる!
Digitalism - "Blitz"
2011年リリース予定のセカンドアルバムからの先行シングル。インストながら、メロディアスでポップかつ完全フロアアンセム仕様。
Caribou - "Sun"
各メディアの選ぶ2010年ベストディスクでアルバム「Swim」が好評価。この曲のジャジーなドラムの生音とエレクトロニクスの融合具合が絶妙。
Delorean - "Grow"
スペイン出身ながら、今年の各メディア年間チャートでもちょくちょく顔を出しています。どうもトラックがtrfに聴こえてしまう。
The Suzan - "Animal"
日本人女子4人組による、Miike Snowの秀逸カバー。ちょっとCSS入ったエレクトロ・ロック。PV(?)かわいい。
Admiral Radley - "I Heart California"
元グランダディのジェイソンとアーロン、アーリマートのアーロンとアリアナによる新バンド。メロディはグランダディ印の極上のセツナ系。
Heartsrevolution - "The Rose and Her Prince"
アルバムがなかなか出ないけど、もしかして活動休止?KITSUNEが送るエレクトロパンクバンド。クリスタルキャッスルズをシュガーコーティングした感じ。この曲はとくに、歌もPVもロマンチック。
Soft Cell - "Tainted Love"
リアーナの「S.O.S.」でサンプリングされたことでも有名な曲です。ゲイ・オーラがプンプン。
初聴きディスクレポート |
<★の解説>
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
Kanye West / My Beautiful Dark Twisted Fantasy
★★★☆☆
大いなる話題作。もはやヒップホップという枠を大きく飛び越えているし、ピアノやストリングスなど音使いのセンスもいい。さらにAPHEX TWINをサンプリングするなどのセンスもいい。なによりアルバム全体を通してストーリー性を感じるしアートワークもよし。ただ、曲によっては長過ぎるものもあり、壮大さを意識し過ぎたきらいも。もう少し全体のコンパクトさがほしかったところ。
N.E.R.D. / Nothing
★★☆☆☆
前作よりややオーガニックなサウンド。でもやっぱりN.E.R.Dは2枚目3枚目のようにはっちゃけたパーティーチューン盛りだくさんがいい。今回はそれがややもの足りない。
Cee-Lo Green / Lady Killer
★★★☆☆
GNARLS BARKLEYでおなじみのシー・ロー。声がやっぱりファンキーでソウルフル。イギリスで売れているのも納得。"FUCK YOU"は痛快なアッパー曲でアンセム化決定!
The Suzan / Golden Week for the Poco Beat
★★★☆☆
日本人女子4人組。アメリカインディシーンで話題沸騰なだけあり、シングル"HOME"を中心にトラッドやパンク、ビターポップなど様々な音楽要素を取り入れてポップに昇華しているのがいい。
Caribou / Swim
★★★★★
ROYKSOPPとHOT CHIPとWHITEST BOY ALIVEの邂逅。繊細でわびさび感のあるエレクトロポップ。メロディアスでときどきジャジーで、アルバム通して好き。
Girls / Broken Dreams Club
★★★☆☆
初のスタジオ入りをしたということで音がクリアに。でもやはり、"アルバム"のローファイ感が魅力だったので、こぎれいにまとまり過ぎている印象。メロディーセンスとアレンジセンスはすごくいい。
Matt & Kim / Sidewalks
★★★★★
ホーンやピアノ、ストリングス、プログラミングされた電子音がたくさん使われ、音がヴァラエティ豊かに。大いなる飛躍作。メロディーもこれまでより磨きがかかってる!
Gold Panda / Luch Shiner
★★★☆☆
ベッドルーム・エレクトロともいうべき、踊ってよし、日常のBGMにもよしな独自のサウンド。全曲インストだけどメロディは歌心にあふれてます。ギター弾き語りの曲もあったりと、多彩。
Sad Day For Puppets / Pale Silver and Shiny Gold
★★★☆☆
何より声がいい。曲は、SUPERCARのファーストのようなガジェット感のあるギターロック。メロディアスだけど、悪い意味でちょっと音が古くさい感じもする。
Heartsrevolution / Hearts Japan
★★★☆☆
アルバムが待てども出ないので、あきらめて日本編集のミニアルバムを購入。曲そのものはパンキッシュなエレクトロだけど、ポップさも魅力で、ブームが去っても通用するかっこよさ。リミックスばかりじゃなくてやはりアルバムが聴きたい。
「レビュー」とありますがただの「※個人の感想です」です。
レビューだと「評価」みたいな意味になってしまうので、
読者さんに対して「このアルバムはよくなかったですよー」みたいな意味に取られてしまう。
あくまで個人の感想ですので、読者の皆さんはご自分の耳で判断してくださいね。
素晴らしい音楽との出会いを!!
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・
Kanye West / My Beautiful Dark Twisted Fantasy
★★★☆☆
大いなる話題作。もはやヒップホップという枠を大きく飛び越えているし、ピアノやストリングスなど音使いのセンスもいい。さらにAPHEX TWINをサンプリングするなどのセンスもいい。なによりアルバム全体を通してストーリー性を感じるしアートワークもよし。ただ、曲によっては長過ぎるものもあり、壮大さを意識し過ぎたきらいも。もう少し全体のコンパクトさがほしかったところ。
N.E.R.D. / Nothing
★★☆☆☆
前作よりややオーガニックなサウンド。でもやっぱりN.E.R.Dは2枚目3枚目のようにはっちゃけたパーティーチューン盛りだくさんがいい。今回はそれがややもの足りない。
Cee-Lo Green / Lady Killer
★★★☆☆
GNARLS BARKLEYでおなじみのシー・ロー。声がやっぱりファンキーでソウルフル。イギリスで売れているのも納得。"FUCK YOU"は痛快なアッパー曲でアンセム化決定!
The Suzan / Golden Week for the Poco Beat
★★★☆☆
日本人女子4人組。アメリカインディシーンで話題沸騰なだけあり、シングル"HOME"を中心にトラッドやパンク、ビターポップなど様々な音楽要素を取り入れてポップに昇華しているのがいい。
Caribou / Swim
★★★★★
ROYKSOPPとHOT CHIPとWHITEST BOY ALIVEの邂逅。繊細でわびさび感のあるエレクトロポップ。メロディアスでときどきジャジーで、アルバム通して好き。
Girls / Broken Dreams Club
★★★☆☆
初のスタジオ入りをしたということで音がクリアに。でもやはり、"アルバム"のローファイ感が魅力だったので、こぎれいにまとまり過ぎている印象。メロディーセンスとアレンジセンスはすごくいい。
Matt & Kim / Sidewalks
★★★★★
ホーンやピアノ、ストリングス、プログラミングされた電子音がたくさん使われ、音がヴァラエティ豊かに。大いなる飛躍作。メロディーもこれまでより磨きがかかってる!
Gold Panda / Luch Shiner
★★★☆☆
ベッドルーム・エレクトロともいうべき、踊ってよし、日常のBGMにもよしな独自のサウンド。全曲インストだけどメロディは歌心にあふれてます。ギター弾き語りの曲もあったりと、多彩。
Sad Day For Puppets / Pale Silver and Shiny Gold
★★★☆☆
何より声がいい。曲は、SUPERCARのファーストのようなガジェット感のあるギターロック。メロディアスだけど、悪い意味でちょっと音が古くさい感じもする。
Heartsrevolution / Hearts Japan
★★★☆☆
アルバムが待てども出ないので、あきらめて日本編集のミニアルバムを購入。曲そのものはパンキッシュなエレクトロだけど、ポップさも魅力で、ブームが去っても通用するかっこよさ。リミックスばかりじゃなくてやはりアルバムが聴きたい。
「レビュー」とありますがただの「※個人の感想です」です。
レビューだと「評価」みたいな意味になってしまうので、
読者さんに対して「このアルバムはよくなかったですよー」みたいな意味に取られてしまう。
あくまで個人の感想ですので、読者の皆さんはご自分の耳で判断してくださいね。
素晴らしい音楽との出会いを!!
今週の10曲 |
今週よく聴いていた曲や、新たに出会ったアーティストの10曲を紹介します。
今週はThose Dancing Days,David Lynch,Adele,Gil Scott-Heron & Jamie,PJ Harveyなど、来年アルバムが出る予定のアーティストの新曲盛りだくさんでお届けします。
Those Dancing Days - "Fuckarias"
ガーリーでかわいらしいポップをやってたはずが、新曲でいきなりクレイジーなキーボードと爆裂ドラムが轟くガレージロケンローに。かっこよすぎ!!
Hercules and Love Affair - "My House"
待望の新曲は90年代初期のテクノミュージック・マナーにのっとったディスコナンバー。時代が一巡してこれがかっこいい!
David Lynch - "Good Day Today"
「ツイン・ピークス」などの巨匠・デヴィッド・リンチ監督がなぜか。音楽活動開始、4ADからリリース。エレクトリックで、映像的でアトモスフェリックで激クール。
Adele - "Rolling In The Deep"
まだ21歳、歌うま過ぎです。歌唱力も、表現力もハンパない。まもなくアルバム「21」がリリース予定。
Gil Scott-Heron & Jamie (from The XX) - "NY Is Killing Me"
今年リリースされたギル・スコット・へロンの楽曲をThe XXのジェイミーが再構成。ドープでディープです。
PJ Harvey - "Written On The Forehead"
新曲は、なぜか急にコクトー・ツインズばりの神々しさを身に付けたエキゾチックなゴスペル風ナンバー!
Gold Panda - "Casio Daisy"
最近やっとちゃんとアルバム通して聴いたGold Panda。ボーナストラック扱いのこの曲が一番好きだったりする。ピアノとメロディが極上の美しさ。
Matt and Kim - "Where You're Coming From"
最新作が素晴らしいので、先週に引き続き。シンセとピアノとピチカートストリングスとサビのホーンと、音の色彩が豊か!
The Smith Westerns - "Gimme Some Time"
このヘタウマ感、ガシャメシャなのにめちゃくちゃポップ、心が弾みます。
Ra Ra Riot - "Boy"
アルバム未聴だけど、この曲はテレビで聴いてなんとなく気になりました。ベースラインが最高です。
今週はThose Dancing Days,David Lynch,Adele,Gil Scott-Heron & Jamie,PJ Harveyなど、来年アルバムが出る予定のアーティストの新曲盛りだくさんでお届けします。
Those Dancing Days - "Fuckarias"
ガーリーでかわいらしいポップをやってたはずが、新曲でいきなりクレイジーなキーボードと爆裂ドラムが轟くガレージロケンローに。かっこよすぎ!!
Hercules and Love Affair - "My House"
待望の新曲は90年代初期のテクノミュージック・マナーにのっとったディスコナンバー。時代が一巡してこれがかっこいい!
David Lynch - "Good Day Today"
「ツイン・ピークス」などの巨匠・デヴィッド・リンチ監督がなぜか。音楽活動開始、4ADからリリース。エレクトリックで、映像的でアトモスフェリックで激クール。
Adele - "Rolling In The Deep"
まだ21歳、歌うま過ぎです。歌唱力も、表現力もハンパない。まもなくアルバム「21」がリリース予定。
Gil Scott-Heron & Jamie (from The XX) - "NY Is Killing Me"
今年リリースされたギル・スコット・へロンの楽曲をThe XXのジェイミーが再構成。ドープでディープです。
PJ Harvey - "Written On The Forehead"
新曲は、なぜか急にコクトー・ツインズばりの神々しさを身に付けたエキゾチックなゴスペル風ナンバー!
Gold Panda - "Casio Daisy"
最近やっとちゃんとアルバム通して聴いたGold Panda。ボーナストラック扱いのこの曲が一番好きだったりする。ピアノとメロディが極上の美しさ。
Matt and Kim - "Where You're Coming From"
最新作が素晴らしいので、先週に引き続き。シンセとピアノとピチカートストリングスとサビのホーンと、音の色彩が豊か!
The Smith Westerns - "Gimme Some Time"
このヘタウマ感、ガシャメシャなのにめちゃくちゃポップ、心が弾みます。
Ra Ra Riot - "Boy"
アルバム未聴だけど、この曲はテレビで聴いてなんとなく気になりました。ベースラインが最高です。
フリートーク |
書きたいことがいくつかあるのだけど、
みんな関連してるのでまとめて書きます。
まず初めに言いたいのは、MATT & KIMのニューアルバム"Sidewalks"が、すごくイイということ。
MATT & KIMを初めて知ったのは、今年の春頃。
ニューヨークの街なかでメンバー本人が全裸になり、
衝撃的なラストを迎えるPVで話題となった
"LESSONS LEARNED"が最初でした。
PVも新鮮だったけど、橋から落ちてるアーティスト写真や
キーボード+ドラムというミニマムな編成にも惹かれました。
さらにフジロックへの出演も決定、これは絶対観なくてはと、
当日ホワイトステージまで足を運びましたが
キムの満面の笑顔でのドラミングにこちらも思わず笑顔がこぼれるような楽しいショウでした。
でも正直、どの曲も同じような、歪んだオルガン風のシンセ音を使っているため、
表現の幅が少なく、次作を出しても同じような曲の繰り返しになるだろうと、
まったく期待していませんでした。
MATT & KIMは、もうこの作品(「Grand」)で終わりだろうと、考えていました。
・・・
先週、ある人との待ち合わせ時間を1時間間違えてしまい、
渋谷のタワーレコードに時間つぶしに行った時のこと、
いろいろ試聴して回ったのですが、
その中でMATT & KIMの新作「Sidewalks」がふと目に留まりました。
「どうせ前と同じでしょ」と思いながらも、とりあえず時間もあるので試聴機のPLAYボタンを押しました。
その瞬間、前作とは明らかに異なる音色やアプローチ、さらによりメロディアスな楽曲に、
耳が釘付けになったのです。
これがあのMATT & KIM?大いなる飛躍じゃないか、と。
その後CDを購入、ちょくちょく聴いていますが、
やはり曲のクオリティやメロディが格段に向上。
さらにプログラミングも多用し、ピアノやシンセの音はもちろん、
ホーンやピチカートストリングスなど、より多彩な音が鳴っています。
Matt & Kim - "Good For Great"
でもこのアルバム、もしその日待ち合わせ時間を間違えなければ、
出会えなかったかもしれないんです。
そう考えると、すべての音楽って偶然の出会いから生まれる奇跡なんだな、とあらためて気づきました。
人々の頭の中に蓄積される、これまで聴いた音楽のライブラリって、
これまでのいくつもの音楽との偶然の出会いによって作られたもの。
そう考えると、すごく不思議な気持ちになりませんか?
たまたま入ったお店で流れていて好きになった、
たまたま好きな映画に使われていて好きになった、
たまたま好きな人が良く聴いていて好きになった・・・
人との出会いや、たまたまいた場所がきっかけになって、
僕たちの音楽の世界は無限に広がっていくんですね。
そう考えると、僕はいろんな素晴らしい音楽との出会いを大切にしたい、
どんなチャンスも逃したくないなって思うようになりました。
聴く機会があったら、迷わず聴く。
気になる音楽がお店で流れてたら、
迷わず「これ誰の曲ですか?」ときく。
そんな風に、最近は心がけています。
だってそのチャンスを逃したら、素晴らしいその曲を、この先一度も聴かずにいつか忘れてしまうかもしれないじゃないですか。
・・・
僕には学生の頃、音楽の話で盛り上がれる友人が何人かいました。
その中の誰かの家に集まり、酒を飲みながら、
朝まで延々と音楽を聴いたり、
ライブのビデオを観たり。
その時に友人からSLINTやTORTOIS、PAVEMENT、TODD RUNDGREN、THE BEACH BOYS、TIM BUCKLEYなど、
いろんな音楽を教えてもらいました。
でも、それらの音楽を教えてくれた友人も今では、VAMPIRE WEEKENDさえも知らないという現状。
仕事や結婚によって、音楽を聴く時間が失われて、
音楽への興味も昔より冷めてしまったんですよね。
そんな、音楽の喜びを分かち合え、刺激を受け合える友人が減っていく中、
「あの頃」のような刺激的な毎日を過ごさせてくれるのがTwitterで出会った人たちです。
この出会いも、すごい偶然の奇跡なんですよね。
・・・
もうひとつ言いたいこと。
ここ10年の間に、インターネットが爆発的に発達して情報化社会になりました。
世の中に情報が溢れすぎてて、
何もしなくてもどんどん情報が入ってきますよね。
音楽も、自分から何もしなくてもどんどん勝手に耳に入ってきます。
そんな世の中が、「自分で音楽を見つける」ってことを人々にさせなくなったんじゃないかなって思うんです。
最近のJ-POPは低俗だっていう意見もありますが、
これってリスナーの、音楽に対する意識も変わったからだと思う。
リスナーが、膨大な情報に飲まれて自ら音楽を探求しなくなった。
それで、テレビなどから聴こえてくる音楽だけを聴いて、満足してしまう。
それ以上深くは掘り下げない。
なぜなら、そんなことをしなくても自然にどんどん新しい「J-POP」が耳に入ってくるから。
僕は、最近メディアが報じるような「若者の洋楽離れ」とか、空論じみたことを言うつもりはないけど、
自分の身の回りに起きている事実に基づいて、
そういうことが本当に起きているんだと感じています。
J-POPの質が下がったと感じられるのは、
アーティストの意識が低下したんじゃなくて、
リスナーが音楽を求めなくなったことが、
根本の原因じゃないかなって思う。
例えば、2年くらい前にPERFUMEが大ブレイクした時に、
人気の秘密は?とか言って
彼女たちの音楽は40代~50代にも人気の「テクノ・ポップ」だからだって紹介されていた。
もしくは「YMO以来の日本のテクノ・アーティスト」とも。
本人たちも、「そう言われて初めて自分たちの音楽がテクノなんだって知った」と語っていました。
じゃあ、そこで何人の10代の若者が、それをきっかけに「テクノ」や「テクノポップ」を掘り返そうとしたのか?
wikiで調べて、YMOが出てきて、ああ坂本龍一が昔いたんだ、
Youtubeでライディーン聴いて、ああプロレスの入場曲で聴いたことある、
最近で言うと、「あーポッキーのCMの人たちね」。
それで満足、テクノについてよくわかりました、で終わっているんじゃないか、と。
インターネット検索は、必要な情報だけ探し当てて、
満足してしまう頻度が高い気がします。
かといって技術そのものを否定はしないですけど、
もっと深く掘り下げれば、もっといろいろなことが分かるのにって思う。
それって、さっき言った偶然の出会いの奇跡を、
いくつも逃してるってことなんじゃないか。
そんな風に考えてしまうのです。
僕は数年前、小西康晴氏が手掛けたYMOのリミックス曲をきっかけに、
YMOを聴き、高橋幸宏さんがやっているSKETCH SHOWや、細野晴臣作品を聴き、
はっぴぃえんどから遠藤賢治、あがた森魚といったフォーク・シーンまで掘り下げて聴きました。
日本にも70年代、こんな音楽があったんだ!
と毎日新しいCDを買う度、ワクワクした覚えがあります。
話を戻すと、Perfumeきっかけで「テクノ・ポップ」ってなんだろうという疑問から、
本を探して読んで、ついディープなテクノの歴史の本を買ってしまい、
「あっ、何かこれ違うな・・・」と思いながらも読んで、
そこから、デリック・メイとかジェフ・ミルズとか、
KLFやアシュラテンペルやエイフェックスツインに興味が湧いてもいいんじゃないかな、と思うのです。
欲しい情報がすぐに手に入って、満足してしまうんではなくて、
どんどん手探りで情報を集めることで、
思いもよらなかった音楽との出会いが広がる。
これが、音楽を聴く、音楽を愛する醍醐味だと思っています。
でも、実際そんな掘り下げてる時間なんてない・・・
確かにそう。
そんな人たちに、少しでも多くの素晴らしい音楽に出会ってほしくて、
僕はこのブログを始めました。
このブログを見て、初めて知った曲が
みんなにとって思い入れのある1曲になってくれたらうれしいです。
あと、僕が聴いたアルバムの感想を書いて、星の数で評価を付けていますが、
ぜひとも★マークが少ないアルバムを聴いてほしいと思っています。
なぜなら、僕のこれまで聴いてきた音楽によって形成された趣向と、
他の人の趣向は、すべて異なるから。
人生のいろいろな経験によって、趣向が形成されるのだから
好みが人それぞれなのは当たり前。
他人が酷評した作品こそ、聴いてみて新たな発見や出会いがあり、それが面白いと思っています。
最後に、僕がこのブログを始めたもう一つの理由。
それは、自分がもっと音楽を自ら探求して掘り下げれるくせをつけたかったから。
音楽を紹介する立場になって、今までよりもはるかに目が外に向いて、
いろいろ聴くようになったと思います。
海外の音楽サイトも見るようになったし…
とにかく、最近音楽聴いてない、最近何が流行ってるのかよくわからない、
そんな風に年を重ねていきたくなかった。ただそれだけです。
というわけで、長くなりましたが〆ます。
誰かの人生を変える、素晴らしい音楽の出会いを、
本のきっかけづくりでも提供できれば。
というわけで、このブログをこれからもご愛読よろしくお願いします。
みんな関連してるのでまとめて書きます。
まず初めに言いたいのは、MATT & KIMのニューアルバム"Sidewalks"が、すごくイイということ。
MATT & KIMを初めて知ったのは、今年の春頃。
ニューヨークの街なかでメンバー本人が全裸になり、
衝撃的なラストを迎えるPVで話題となった
"LESSONS LEARNED"が最初でした。
PVも新鮮だったけど、橋から落ちてるアーティスト写真や
キーボード+ドラムというミニマムな編成にも惹かれました。
さらにフジロックへの出演も決定、これは絶対観なくてはと、
当日ホワイトステージまで足を運びましたが
キムの満面の笑顔でのドラミングにこちらも思わず笑顔がこぼれるような楽しいショウでした。
でも正直、どの曲も同じような、歪んだオルガン風のシンセ音を使っているため、
表現の幅が少なく、次作を出しても同じような曲の繰り返しになるだろうと、
まったく期待していませんでした。
MATT & KIMは、もうこの作品(「Grand」)で終わりだろうと、考えていました。
・・・
先週、ある人との待ち合わせ時間を1時間間違えてしまい、
渋谷のタワーレコードに時間つぶしに行った時のこと、
いろいろ試聴して回ったのですが、
その中でMATT & KIMの新作「Sidewalks」がふと目に留まりました。
「どうせ前と同じでしょ」と思いながらも、とりあえず時間もあるので試聴機のPLAYボタンを押しました。
その瞬間、前作とは明らかに異なる音色やアプローチ、さらによりメロディアスな楽曲に、
耳が釘付けになったのです。
これがあのMATT & KIM?大いなる飛躍じゃないか、と。
その後CDを購入、ちょくちょく聴いていますが、
やはり曲のクオリティやメロディが格段に向上。
さらにプログラミングも多用し、ピアノやシンセの音はもちろん、
ホーンやピチカートストリングスなど、より多彩な音が鳴っています。
Matt & Kim - "Good For Great"
でもこのアルバム、もしその日待ち合わせ時間を間違えなければ、
出会えなかったかもしれないんです。
そう考えると、すべての音楽って偶然の出会いから生まれる奇跡なんだな、とあらためて気づきました。
人々の頭の中に蓄積される、これまで聴いた音楽のライブラリって、
これまでのいくつもの音楽との偶然の出会いによって作られたもの。
そう考えると、すごく不思議な気持ちになりませんか?
たまたま入ったお店で流れていて好きになった、
たまたま好きな映画に使われていて好きになった、
たまたま好きな人が良く聴いていて好きになった・・・
人との出会いや、たまたまいた場所がきっかけになって、
僕たちの音楽の世界は無限に広がっていくんですね。
そう考えると、僕はいろんな素晴らしい音楽との出会いを大切にしたい、
どんなチャンスも逃したくないなって思うようになりました。
聴く機会があったら、迷わず聴く。
気になる音楽がお店で流れてたら、
迷わず「これ誰の曲ですか?」ときく。
そんな風に、最近は心がけています。
だってそのチャンスを逃したら、素晴らしいその曲を、この先一度も聴かずにいつか忘れてしまうかもしれないじゃないですか。
・・・
僕には学生の頃、音楽の話で盛り上がれる友人が何人かいました。
その中の誰かの家に集まり、酒を飲みながら、
朝まで延々と音楽を聴いたり、
ライブのビデオを観たり。
その時に友人からSLINTやTORTOIS、PAVEMENT、TODD RUNDGREN、THE BEACH BOYS、TIM BUCKLEYなど、
いろんな音楽を教えてもらいました。
でも、それらの音楽を教えてくれた友人も今では、VAMPIRE WEEKENDさえも知らないという現状。
仕事や結婚によって、音楽を聴く時間が失われて、
音楽への興味も昔より冷めてしまったんですよね。
そんな、音楽の喜びを分かち合え、刺激を受け合える友人が減っていく中、
「あの頃」のような刺激的な毎日を過ごさせてくれるのがTwitterで出会った人たちです。
この出会いも、すごい偶然の奇跡なんですよね。
・・・
もうひとつ言いたいこと。
ここ10年の間に、インターネットが爆発的に発達して情報化社会になりました。
世の中に情報が溢れすぎてて、
何もしなくてもどんどん情報が入ってきますよね。
音楽も、自分から何もしなくてもどんどん勝手に耳に入ってきます。
そんな世の中が、「自分で音楽を見つける」ってことを人々にさせなくなったんじゃないかなって思うんです。
最近のJ-POPは低俗だっていう意見もありますが、
これってリスナーの、音楽に対する意識も変わったからだと思う。
リスナーが、膨大な情報に飲まれて自ら音楽を探求しなくなった。
それで、テレビなどから聴こえてくる音楽だけを聴いて、満足してしまう。
それ以上深くは掘り下げない。
なぜなら、そんなことをしなくても自然にどんどん新しい「J-POP」が耳に入ってくるから。
僕は、最近メディアが報じるような「若者の洋楽離れ」とか、空論じみたことを言うつもりはないけど、
自分の身の回りに起きている事実に基づいて、
そういうことが本当に起きているんだと感じています。
J-POPの質が下がったと感じられるのは、
アーティストの意識が低下したんじゃなくて、
リスナーが音楽を求めなくなったことが、
根本の原因じゃないかなって思う。
例えば、2年くらい前にPERFUMEが大ブレイクした時に、
人気の秘密は?とか言って
彼女たちの音楽は40代~50代にも人気の「テクノ・ポップ」だからだって紹介されていた。
もしくは「YMO以来の日本のテクノ・アーティスト」とも。
本人たちも、「そう言われて初めて自分たちの音楽がテクノなんだって知った」と語っていました。
じゃあ、そこで何人の10代の若者が、それをきっかけに「テクノ」や「テクノポップ」を掘り返そうとしたのか?
wikiで調べて、YMOが出てきて、ああ坂本龍一が昔いたんだ、
Youtubeでライディーン聴いて、ああプロレスの入場曲で聴いたことある、
最近で言うと、「あーポッキーのCMの人たちね」。
それで満足、テクノについてよくわかりました、で終わっているんじゃないか、と。
インターネット検索は、必要な情報だけ探し当てて、
満足してしまう頻度が高い気がします。
かといって技術そのものを否定はしないですけど、
もっと深く掘り下げれば、もっといろいろなことが分かるのにって思う。
それって、さっき言った偶然の出会いの奇跡を、
いくつも逃してるってことなんじゃないか。
そんな風に考えてしまうのです。
僕は数年前、小西康晴氏が手掛けたYMOのリミックス曲をきっかけに、
YMOを聴き、高橋幸宏さんがやっているSKETCH SHOWや、細野晴臣作品を聴き、
はっぴぃえんどから遠藤賢治、あがた森魚といったフォーク・シーンまで掘り下げて聴きました。
日本にも70年代、こんな音楽があったんだ!
と毎日新しいCDを買う度、ワクワクした覚えがあります。
話を戻すと、Perfumeきっかけで「テクノ・ポップ」ってなんだろうという疑問から、
本を探して読んで、ついディープなテクノの歴史の本を買ってしまい、
「あっ、何かこれ違うな・・・」と思いながらも読んで、
そこから、デリック・メイとかジェフ・ミルズとか、
KLFやアシュラテンペルやエイフェックスツインに興味が湧いてもいいんじゃないかな、と思うのです。
欲しい情報がすぐに手に入って、満足してしまうんではなくて、
どんどん手探りで情報を集めることで、
思いもよらなかった音楽との出会いが広がる。
これが、音楽を聴く、音楽を愛する醍醐味だと思っています。
でも、実際そんな掘り下げてる時間なんてない・・・
確かにそう。
そんな人たちに、少しでも多くの素晴らしい音楽に出会ってほしくて、
僕はこのブログを始めました。
このブログを見て、初めて知った曲が
みんなにとって思い入れのある1曲になってくれたらうれしいです。
あと、僕が聴いたアルバムの感想を書いて、星の数で評価を付けていますが、
ぜひとも★マークが少ないアルバムを聴いてほしいと思っています。
なぜなら、僕のこれまで聴いてきた音楽によって形成された趣向と、
他の人の趣向は、すべて異なるから。
人生のいろいろな経験によって、趣向が形成されるのだから
好みが人それぞれなのは当たり前。
他人が酷評した作品こそ、聴いてみて新たな発見や出会いがあり、それが面白いと思っています。
最後に、僕がこのブログを始めたもう一つの理由。
それは、自分がもっと音楽を自ら探求して掘り下げれるくせをつけたかったから。
音楽を紹介する立場になって、今までよりもはるかに目が外に向いて、
いろいろ聴くようになったと思います。
海外の音楽サイトも見るようになったし…
とにかく、最近音楽聴いてない、最近何が流行ってるのかよくわからない、
そんな風に年を重ねていきたくなかった。ただそれだけです。
というわけで、長くなりましたが〆ます。
誰かの人生を変える、素晴らしい音楽の出会いを、
本のきっかけづくりでも提供できれば。
というわけで、このブログをこれからもご愛読よろしくお願いします。