初聴きディスクレポート |
2015年5月に初聴きした音源の感想まとめ。未聴のものがたまっていたので、今月はたくさん聴きました。とは言っても、ただ消化するためだけに矢継ぎ早に聴いていくのは好きではないので、ひとつずつじっくり聴いてます。そうすると月に30枚くらいが限度ですね。ちなみに最近自分の中では60s~70sブームが来てます。この時代特有の音の質感がしっくりきますね。
★★★★★ 年間ベスト20位以内クラス*
★★★★☆ すばらしい
★★★☆☆ 標準レベルの良作
★★☆☆☆ 若干気になる部分あり・もっと聴きこみ必要
★☆☆☆☆ 期待ハズレ
☆☆☆☆☆ 全然ダメでした
*今年リリース作品でない場合、旧譜のみから選ぶ年間ベスト20位以内クラス
5月のALBUM OF THE MONTHはこちらの作品。まさか70年代ハードロックバンドの、しかもライブ盤がここに来るとは自分でもちょっと驚きました。
★★★★★ 年間ベスト20位以内クラス*
★★★★☆ すばらしい
★★★☆☆ 標準レベルの良作
★★☆☆☆ 若干気になる部分あり・もっと聴きこみ必要
★☆☆☆☆ 期待ハズレ
☆☆☆☆☆ 全然ダメでした
*今年リリース作品でない場合、旧譜のみから選ぶ年間ベスト20位以内クラス
5月のALBUM OF THE MONTHはこちらの作品。まさか70年代ハードロックバンドの、しかもライブ盤がここに来るとは自分でもちょっと驚きました。
ライブレポート |
ライブハウス新宿MARZで毎週最終水曜日に行われているイベントNew Action! vol.69に行ってきました。日本のインディーロック界隈を賑わす旬なアーティストのライブとレジデントDJによるパーティーとして重要な存在になってきているイベントで、6月にはHMVとのコラボによりコンピレーションCDもリリースされる予定。今回のライブアクトはDYGL、Suchmos、Lucky Tapesの3組。
アーティスト別ベスト |
全期間で在籍しているメンバーはRobert Smithのみ。他メンバーの顔と名前はまだよくわかってません…
ひとつのアーティストの作品をじっくり振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価していこうという不定期企画。今回はいよいよThe Cureの登場です。
36年のキャリアを持ち、オリジナルアルバムもすでに13枚リリースしている彼らですが、僕自身まだファン歴が浅く、つい先日ようやく全13枚のアルバム音源をコンプリートしたばかり。それにしても、10枚以上作品を出しているアーティストで全コンプリートしたのは他にTM NETWORK(前回このコーナーで取り上げました)ぐらいなのではないでしょうか?どんなに好きなアーティストでも、だいたい5枚くらいアルバム聴くともういいやってなることの多い僕にとって、これは結構すごいことなのです。でも彼らは、13作品聴いても飽きがこないどころか、知れば知るほど魅力が増していくようなバンドだと思っています。
そんな僕も、2007年のフジロックでThe Cureが23年ぶりの来日を果たした際にはスルーするという無関心ぶりでした。この頃まだ彼らの曲を聴いたことがなく、ボサボサの髪、アイライン、真っ赤な口紅という奇特なルックスの小太りのおじさんがボーカルのバンドというイメージしかありませんでした。
その後2009年くらいだったと思いますが、小林克也さんのベストヒットUSAで「Boys Don't Cry」のMVを観て「The Cureってこんなにポップだったのか!」と驚き、ベスト盤『Greatest Hits』から聴き始めました。しかしこの時点では彼らの魅力はよくわからず、どこか捉えどころのない音楽性にかなり戸惑いました。そして何より不思議だったのは、2000年代中盤以降におけるミュージシャン達からのリスペクト集めっぷり。海外フェスではヘッドライナーは当たり前、洋邦問わず彼らからの影響を公言するバンドが後を絶たない状況で、「一体彼らの何がそんなにすごいの…?」という思いを抱きながら、なかなかベスト盤からその先へ一歩踏み出せずにいました。
そんな中、2013年に再びフジロックのヘッドライナーとして出演が決定。これをきっかけとして、とりあえず代表作からオリジナルアルバムを聴いてみることを決意。Twitterでどれから入るのがいいか募り、まずは『The Head On The Door』『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』『Wish』といった中期の作品から入りました。しかし曲単位では数曲気に入ったものの、アルバムとなると曲数が多かったり尺が長かったりいろんなタイプの曲があったりで、しばらくはなかなか咀嚼できずにいました。
そんな中転機となったのはその次に聴いた『Disintegration』というアルバム。このアルバムも長いんだけど、メランコリックでドリーミーな世界観が貫かれており、当時よく聴いていた洋楽インディのドリームポップとかにすごく近いものを感じたんですね。そしてその後で『The Head~』『Kiss Me,~』『Wish』を聴き直してみると、"何かが以前と違うんだ、なんでだ全然鳴り止まねえっ!"って感じで。ようやく彼らの魅力がわかってきました。
しかしまだまだ彼らの真髄を知るのはこれから。全アルバムをコンプリートすることを決めた僕はそれから初期の4作『Three Imaginary Boys』『Seventeen Seconds』『Faith』『Pornography』に手を付けました。この辺のアルバムはとにかく暗くて、いびつにささくれ立ち、ヒリヒリとした緊張感のようなものがあり、当時の僕が求めていた音楽要素がありました。中でも最もダークでおどろおどろしささえ感じさせる『Pornography』のかっこよさには結構な衝撃を受けました。
その後、90年代後半以降の作品にも着手。実はあまり期待はしてなかったんですが、いざ聴いてみるとどのアルバムもますます「The Cureらしさ」が研ぎ澄まされたような作風で、その唯一無二の魅力が長い活動歴の間で少しも失われていないことに驚かされました。
そんなわけで、前置きが長くなりましたがThe Cure新参ファンによるベスト・トラック30選+10曲をどうぞ。末尾にはアルバムランキングもあります。
新譜リリース情報 |