年間/半期ベスト[2022年] |
2022年の好きなアルバムを80作品選びました。
【MYルール】
・2022年1月1日~12月31日にリリースされたアルバム、ミニアルバム、EP、ミックステープが対象
・シングル、コンピレーションは対象外
・購入(フィジカル/デジタル)あるいはレンタルした作品
・Spotify、YouTubeなどストリーミングのみで聴いた作品は対象外
2015年以降やっている「for fans of」を今回も記載。似てるとかこれもオススメみたいな意味ではなく「共通の魅力を感じたアーティスト」的なニュアンスで捉えてもらえればと。
これらの作品に収録されている好きな曲は2022年 年間ベスト・ソングTOP80にてSpotifyプレイリスト付きで紹介してます。
末尾に総括コメントあり。では80位から。
No.80 The Lumineers / BRIGHTSIDE
for fans of : Vance Joy / James Bay
No.79 The Orielles / Tableau
for fans of : The Books / Saint Etienne
No.78 Warpaint / Radiate Like This
for fans of : ermhoi / Utena Kobayashi
No.77 DIR EN GREY / PHALARIS
for fans of : Deftones / Underøath
No.76 Zola Jesus / Arkhon
for fans of : Marissa Nadler / Chelsea Wolfe
No.75 寺尾紗穂 / 余白のメロディ
for fans of : 坂本美雨 / 角銅真実
No.74 Syd / Broken Hearts Club
for fans of : The Internet / H.E.R.
No.73 Chilli Beans. / Chilli Beans.
for fans of : Vaundy / chilldspot
No.72 リーガルリリー / Cとし生けるもの
for fans of : なきごと / yonige
No.71 Beyoncé / Renaissance
for fans of : ROSALÍA / Robin S
No.70 Maya Hawke / MOSS
for fans of : Frankie Cosmos / Gracie Abrams
No.69 大石晴子 / 脈光
for fans of : 優河 / mei ehara
No.68 藤井 風 / LOVE ALL SERVE ALL
for fans of : TENDRE / ぷにぷに電機
No.67 Regina Spektor / Home Before And After
for fans of : Fiona Apple / Kate Nash
No.66 Phoenix / Alpha Zulu
for fans of : Vampire Weekend / Cut Copy
No.65 Cody・Lee (李) / 心拍数とラヴレター、それと優しさ
for fans of : Helsinki Lambda Club / MONO NO AWARE
No.64 Momma / Household Name
for fans of : Fazerdaze / Tanukichan
No.63 Aurora / The Gods We Can Touch
for fans of : Frida Sundemo / milet
No.62 Superorganism / World Wide Pop
for fans of : The Go! Team / CHAI
No.61 Hudson Mohawke / Cry Sugar
for fans of : Rustie / Danny L Harle
No.60 SASAMI / Squeeze
for fans of : The Cardigans / Nirvana
No.59 Flume / Palaces
for fans of : Louis The Child / Chet Faker
No.58 The Big Moon / Here Is Everything
for fans of : Mitski / Sunflower Bean
No.57 For Tracy Hyde / Hotel Insomnia
for fans of : Radiohead / Penelope Isles
No.56 lyrical school / L.S.
for fans of : chelmico / kiki vivi lily
No.55 The Beths / Expert In A Dying Field
for fans of : Pip Blom / P.S. Eliot
No.54 Working Men's Club / Fear Fear
for fans of : Factory Floor / Lust for Youth
No.53 Panic! At The Disco / Viva Las Vengeance
for fans of : Elvis Costello / Jellyfish
No.52 Beach House / Once Twice Melody
for fans of : Slow Dive / Weyes Blood
No.51 Gilla Band / Most Normal
for fans of : IDLES / Preoccupations
No.50 優河 / 言葉のない夜に
for fans of : クガツハズカム / 三浦透子
No.49 三月のパンタシア / 邂逅少女
for fans of : 結束バンド / 神聖かまってちゃん
No.48 Oliver Sim / Hideous Bastard
for fans of : The xx / King Krule
No.47 Whatever The Weather / Whatever The Weather
for fans of : Aphex Twin / Telefon Tel Aviv
No.46 yama / Versus the night
for fans of : くじら / 藤井 風
No.45 Lexie Liu / The Happy Star [刘柏辛 / 幸福星]
for fans of : t.A.T.u. / Rina Sawayama
No.44 ao / LOOK
for fans of : milet / Rihanna
No.43 Kendrick Lamar / Mr. Morale & The Big Steppers
for fans of : Danny Brown / Little Simz
No.42 The Regrettes / Further Joy
for fans of : The Aces / The 1975
No.41 Tate McRae / I Used To Think I Could Fly
for fans of : Gracie Abrams / Camila Cabello
No.40 沖縄電子少女彩 / doomsday~終末~
for fans of : Fever Ray / THE NOVEMBERS
No.39 Beabadoobee / Beatopia
for fans of : Soccer Mommy / The Postal Service
No.38 UA / Are U Romantic?
for fans of : 中村佳穂 / bird
No.37 a子 / ANTI BLUE
for fans of : Daoko / ラブリーサマーちゃん
No.36 Mitski / Laurel Hell
for fans of : Snail Mail / Julien Baker
No.35 The Weeknd / Dawn FM
for fans of : Daft Punk / Justice
No.34 Horsegirl / Versions of Modern Performance
for fans of : Porridge Radio / Sonic Youth
No.33 Alvvays / Blue Rev
for fans of : For Tracy Hyde / Stella Donnelly
No.32 MONDO GROSSO / BIG WORLD
for fans of : The Chemical Brothers / DÉ DÉ MOUSE
No.31 XYLØ / unamerican beauty
for fans of : Phantogram / Billie Eilish
No.30 Charli XCX / Crash
for fans of : Rina Sawayama / The 1975
No.29 Mabel / About Last Night...
for fans of : Zara Larsson / The Weeknd
No.28 Chloe Moriondo / Suckerpunch
for fans of : Brooke Candy / Icona Pop
No.27 Rei / QUILT
for fans of : SMTK / ペトロールズ
No.26 ばってん少女隊 / 九祭
for fans of : 水曜日のカンパネラ / AMEFURASSHI
No.25 Skullcrusher / Quiet The Room
for fans of : Sufjan Stevens / Tomberlin
No.24 Rae Morris / Rachel@fairyland
for fans of : Regina Spektor / milet
No.23 Avril Lavigne / Love Sux
for fans of : All Hours / Paramore
No.22 Arcade Fire / We
for fans of : Black Country, New Road / The National
No.21 Pale Waves / Unwanted
for fans of : Avril Lavigne / Third Eye Blind
TOP20はアー写つき。
No.20 あいみょん / 瞳へ落ちるよレコード
for fans of : スピッツ / TETORA
No.19 柴田聡子 / ぼちぼち銀河
for fans of : くるり / カネコアヤノ
No.18 Mori Calliope / SINDERELLA
for fans of : BLACKPINK / BAND-MAID
No.17 Pinkshift / Love Me Forever
for fans of : Paramore / Mannequin Pussy
No.16 070 Shake / You Can't Kill Me
for fans of : Post Malone / Rae Sremmurd
No.15 宇多田ヒカル / BADモード
for fans of : さらさ / Zero 7
No.14 SOAK / If I Never Know You Like This Again
for fans of : Pavement / Japanese Breakfast
No.13 三浦透子 / 点描
for fans of : 坂本美雨 / 羊文学
No.12 M.I.A. / MATA
for fans of : Skrillex / Major Lazer
No.11 Let's Eat Grandma / Two Ribbons
for fans of : Hava a Nice Day! / Hatchie
No.10 Yeah Yeah Yeahs / Cool It Down
for fans of : Perfume Genius / Angel Olsen
No.9 Muse / Will of the People
for fans of : Depeche Mode / Royal Blood
No.8 Soccer Mommy / Sometimes, Forever
for fans of : Portishead / Julia Jacklin
No.7 Rina Sawayama / Hold The Girl
for fans of : Sky Ferreira / Lady Gaga
No.6 Sharon Van Etten / We've Been Going About This All Wrong
for fans of : Aldous Harding / Anna Burch
No.5 ステレオガール / Spirit & Opportunity
for fans of : The Stone Roses / Oasis
No.4 Ado / ウタの歌 ONE PIECE FILM RED
for fans of : FAKE TYPE. / Vaundy
No.3 文藝天国 / 花咲く君の滑走路
for fans of : なきごと / Mew
No.2 羊文学 / our hope
for fans of : きのこ帝国 / chilldspot
No.1 Ado / 狂言
for fans of : 吉乃 / 柊キライ
以下、総評コメント
■大豊作だった2022年
2022年は大豊作の年だった。刺激的でワクワクするような作品が次々とリリースされ、ここ数年で見ても、いち音楽好きとして最も充実したリスナー生活を送れたように思う。お陰で年間ベスト・アルバムも、昨年はBEST40だったが今回はその倍のBEST80となった。
以前から好きだったアーティストも続々と新譜をリリースする中で、Arcade FireやYeah Yeah Yeahs、UAのように久々の快作を届けてくれたりということもあれば、前作が素晴らしかった羊文学、Rina Sawayama、Soccer Mommyらはその期待を遥かに超えてきたし、SkullcrusherやPinkshiftといったデビュー・アルバム勢までが目覚ましく活躍していた。そういった「シーンの活況」は洋楽でも邦楽でも同時多発的に起こっており、国内のメイン・チャートに目を向ければ10年ほど前の「ジャニーズと坂道グループしかいない」という状況が嘘のように、新しいアーティストが日々発掘されてはバイラル・チャートを席巻し、そんな中でPUFFYやブラック・ビスケッツから松原みきまでがバズったりしている状況なのだから、今の邦楽チャートが面白くないわけがない。これもSpotifyやApple Musicをはじめとするサブスク・サービスとTikTokのおかげと言えるのでは。だから日本の音楽市場は早くサブスク解禁しろとあれほど…。
愚痴はさておき、そんな感じでどこを向いても新しくて楽しい音楽が鳴っている状況だったから、まー今年は散財した。人生で一番音源購入にお金を掛けたかもしれない。まさか40過ぎてから、しかもサブスクの時代に、CDにめちゃくちゃお金使うとは予想もしていなかった。確かに購入枚数で言えば、大学生の頃の方が多かったかもしれない。でもあの頃は中古で買うことがほとんどだったし、洋楽がメインだった。それが今は、CDの単価が高い邦楽の比率が高くなり、9割以上新品で買うようになり、また輸入盤も円安の影響で2,000円を超えることは当たり前になったので、かなりの額行ってると思う。
月に1,000円くらい払えば(最悪、1円も払わなくても)あらゆる新譜が即座に聴ける時代に、年間20万以上掛けてCDを買う(しかも流通が安定しない昨今、輸入盤は届くまでめちゃくちゃ時間掛かったりする)メリットあるの?と思うかもしれないが、それは大いにある。音楽聴きたい欲を砂漠で飢え乾いた状態に例えるならば、サブスクで聴くのはシャワーを浴びているようなもので、たくさん聴けるけど頭には浸透しづらい。それに対しCDを買って聴くのはゴクゴク飲んでいるのに近い感覚だから、自分の体や頭への浸透度が全然違う、と個人的に思っている。
■大豊作となった理由は
やはりこれまでの約2年間、コロナ禍でレコーディング出来なかったり、ツアーができない関係でリリースを遅らせたりしていた分が、2022年は少しずつ戻ってきたからリリースが多かったというのもあるだろう。でもそれだけじゃないと思う。今まではアーティストにとっても、ツアーだレコーディングだと忙しく過ごしていたことだろう。でもコロナでそんな生活がガラッと変わり、例えばレコーディングのプロセスを変えたり、家族と過ごす時間が増えて気持ちをリフレッシュさせたり、他のアーティストの音楽を聴く機会が増えて刺激を受けたことにより、今まで以上にクオリティの高い音楽を生み出すことができたというアーティストも多いのでは、という気がしてならない。
■圧倒的だったAdo『狂言』
そんなわけで、1位はAdoのファースト・アルバム『狂言』となったのだけど、実はこれ2021年の11月くらいから決まってたことでもあって。その頃にこのアルバムが2022年にリリースされることがアナウンスされて以来、持ちネタのように「2021年よりも先に2022年のベスト・アルバム1位が決まってしまった」なんて言ってたんだけど、本当にその通りとなった。本作が1位となることは、既発のシングル7曲が全て収録されるという時点でほぼ確実だったのだけど、それ以外の新曲7曲も予想を遥かに超える出来だったから、今年1月の時点でもうこれは確定も同然だった。
しかしそんな中でも、「もし今年中に『狂言』を超える作品と出会えたら、これはヤバイ年になるな」という淡い期待ももちろんあった。実際、そういう機運が高まるくらいに素晴らしい作品が多かったし。
最終的に『狂言』が1位をキープしたが、これには嬉しい思いが2つあって、一つは絶対1位になると確信していた作品が予想を遥かに超える内容だったことと、もう一つはそんな状況にもかかわらず他の作品もそれに肉薄せんとするような、総じて刺激的でハイクオリティだったことだ。なのでもう大満足の一年だった。
■推しのいる生活
世の中は推し活ブームだが、そんなわけで私にもついにAdoという推しができてしまった…。これまでずっと、特定のアーティストが好きというスタンスで音楽を聴いてこなかったのだが、チケット申し込み以外の理由で初めて公式ファンサイトの会員になってしまったし、会員限定公開のラジオを毎週楽しみにしていて、グッズ集めとかも始めてしまった。今までこういう人たちのことをちょっと冷ややかな目で見てたのにね。
集まってしまったAdoグッズ。CDはもちろんフィギュア付き限定盤。Tシャツ、パーカー、クリアファイル×5、トレカ、ペンライト2種、2ndライブのVIP特典のブローチ、おみくじ、アクスタ、ガシャポンのミニフィギュアと缶バッヂとマスキングテープなど。写真載せ忘れたけどまだ他にもある…
ちなみに例年、年間ベスト・アルバム記事のヘッダ画像はアルバムのジャケットを並べたデザインにしているが、今年は時間がなかったこともありAdoカラーであるブルー一色のシンプルなものにしてみた(てへ)。
■全体として
洋楽51作品、邦楽29作品と洋楽の割合が高いが、TOP5は全て邦楽だしTOP20ではちょうど半々になっている。なので総合的に見れば、洋楽と邦楽どちらがということもなく、どちらも素晴らしかったと言える(比較すること自体、あまり意味はないとは思うが)。また、ベスト・ソングでも同じ傾向だったが女性ヴォーカルものが圧倒的に多く、全80作品中64作品だった。男性ヴォーカルは11作品、男女混声は2作品、インストorフィーチャリング・ヴォーカルものは3作品だった。
■惜しくも漏れたアルバムたち
順不同でメモしておきたい。Cocco、中村佳穂は前作が良かくてかなり期待値が高かっただけに、ちょっと残念な結果だったかな。
Björk / Fossora
Cocco / プロム
Jenny Hval / Classic Objects
Lizzo / Special
milet / visions
okkaaa / Voyage
Stray Kids / MAXIDENT
Stray Kids / ODDINARY
The Linda Lindas / Growing Up
The 1975 / Being Funny In A Foreign Language
Underøath / VOYEURIST
インナージャーニー / インナージャーニー
中村佳穂 / NIA
遊佐春菜 / Another Story Of Dystopia Romance
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