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最近、ドラマ『M 愛すべき人がいて』にハマっている。自分は浜崎あゆみと同世代だが、これまで浜崎あゆみの音楽をしっかりと聴いたことはなかった。もちろんTVなどで耳にしたことはあるので、いくつかの曲のサビのメロディをハミングするくらいはできるが、タイトルとメロディが結びつく曲は一曲もないし、Aメロを思い出すこともできないレベルだ。
ドラマの方も、最初は奥さんが観ているところを片手間でチラ見する程度で、「演出が陳腐だなあ」とか「演技下手だなあ」とか思ってたんだけど、先日第一話の副音声付き(古市憲寿と伊集院光によるコメンタリー)が放送されていて、それを聴いていたらなんだかこのドラマの本当の面白さがわかって。なるほどと思いながら第一話からちゃんと観返すと、めちゃくちゃ面白かった。あえてツッコミながら楽しむという「観る側のユルさ」が必要なのね。全力で大真面目に演じられるコントあるいは再現VTR、そこにあるアンビバレンスを楽しむ、言ってみればこれはドラマ版「全力!脱力タイムズ」だ。面白くないわけがない。
それだけでなく、やはり浜崎あゆみと言えば自分が青春真っただ中だった時代のポップ・アイコンであったことは間違いなく、avex(中学生の頃、僕は将来そこに入社してアーティストをプロデュースする仕事に就くことを夢見ていた)や、小室哲哉をモデルにした人物など、過剰にディフォルメされてはいるが自分に馴染みのある人・モノがストーリーに組み込まれているので、時代背景込みでその世界観にどんどん入り込んでしまう。ハマり過ぎて、小松成美著の原作本まで買ってしまったくらいだ。今度、浜崎あゆみのアルバムをいくつか借りてみようと思っている。
あと、田中みな実の怪演も素晴らしい。本人のキャラとはかけ離れた、あんなにインパクトのあるキャラを、あそこまで突き抜けて演じられる人だったとは。このドラマで彼女の評価も爆上がりした(さすがにこちらは写真集買うまでは至ってないけど)。
ていうわけで5月に初聴きした音源まとめです。
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