平沢進 |
この記事は、2015年に書いた『ラルク・アン・シエルに突然ハマった人の話』、2020年に書いた『BUCK-TICKにどハマりしたのでそのきっかけや魅力などいろいろ語ってみた』の流れを汲むもので、タイトルの通り今回のテーマは「平沢進」である。
先日、フジロック2022の日記を書いたが、昨年のフジロックは例年よりも1ヶ月遅い8月20日~22日に開催された。つまりあれからちょうど一年が経とうとしている。私が"馬の骨"となったあの夜だ。
2021年8月21日、フジロック最終日の21時00分ホワイト・ステージ。オープニングSEの「ZCONITE」に導かれ登場した、白髪(のウィッグ)に眼鏡の男は、子供の頃に観た特撮ヒーローものに登場する敵のマッド・サイエンティストのように見えた。音に合わせてテスラコイルが放電する中でその男は頭上から降り注ぐレーザーを、ハープを奏でるかのように指で弾き、それからオペラ歌手のように歌い始めた。私は脳を撃ち抜かれたような衝撃を受けその場に固まってしまった。それが、私の"馬の骨"の第一歩だった。