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惑星観測所の記録

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『加奈~いもうと~』プレイ記録1 




2,3日ほど前に購入して細々とやっていた『加奈~いもうと~』(PSP版)ですが、1週目をクリアしたので記事にしてみます。
今日中にどうしてもEDまで行きたかったので、深夜1時頃からひたすらプレイング。
終わったのは明け方の4時40分頃。
今日は大学に行かないとだからもう寝れなかったよ、コンチクショウ!(何

激しくネタバレしてるので、未プレイの方はお気をつけを!











というわけで、レビュー記事でありますが~。
…なんと言えばいいんでしょうね、テーマがテーマなだけに非常に重たい作品でした。
もちろん、いい意味で、なのですけど。
日常パートはまぁ特に悩まず選択肢を選んでいけたんですけど、幼少期の夕美ちゃん人形をどうするかの部分だったり2人の叔母でありホスピスで「死」を安らかに待つのみの霧原須摩子さんのお見舞いを加奈と一緒に行くかどうかの部分だったり。
はたまた中学の卒業式で夕美にボタンをあげるかどうかの部分などでは、ホントに悩んで悩んで。
どちらも間違った選択肢ではないだけに、選ぶに選べないんですね。
軽く1,2分悩んだ選択肢もありました。
でも、決してルートがどうとか好感度的なものがどうとかと言った理由から悩んでたわけじゃないんです。
この手のゲームを私はやった事ないから説得力ないかもしれないけど、少なくともこの作品は「ゲーム」と思ってやるべき作品ではないと思います。
…いや、ゲームである事に変わりはないのだけど。
この作品は、一組の兄妹の……隆道と加奈の生き様、「生」と「死」について見つめ続けていく作品なのです。
だから、「加奈ちゃんが可愛いから」とか「泣きゲーで泣きたい」といった生半可な気持ちでやるべきではありません。
重ね重ね言いますが、この作品は病弱で命短い妹・加奈を通じて「生」と「死」を見つめていく作品。
生きるということ、死ぬということ。
それらについて考えに考え、悩み苦しむ隆道と加奈を見ていく(読んでいく?)というのは非常に辛く厳しく、険しい道です。
それだけの覚悟をして臨むべき作品なのです。


これで記事を終えるのはさすがにないかな~って思いますので、やってて感じた事をまとめもせず徒然と。
アドベンチャーゲームというよりは絵付きのノベルといった表現が相応しいと思われる本作でしたから、少しずつ少しずつ、噛み締めながら読んでいきました。
幼少期の授業参観や中等期で加奈をいじめる愚か者たちには心の底から憤り、「ラブレター事件」で隆道が誤解していると必死に訴えかける夕美には同情し、加奈の余命が宣告された時は運命の残酷さを悲観し嘆きの言葉を心の中で膨らませ。
お恥ずかしい話ですが、この作品にすっかり感情移入しきってたと思いますw
自分の想いのまま選択肢を選んだら最終的に「今を生きる」エンドに行き着いたのでアレですが、「生きたい」と胸に秘めたまま死を受け入れる事のできた加奈は本当に心の強い子だと思う。
でも本人が語っていたように、彼女の心の強さは兄がいつも傍で見守ってくれていたからなんだよね。
誰だって、死ぬのは恐い。
どれだけ気丈な人だって、あれこれ言って取り繕ったって、誰だって生きていたいって思う。死にたくないって思う。
そうして死の恐怖に押し潰されて本当にどうしようもなく自分を見失った時、頼りになるのは家族であり自分の身を心の底から案じてくれる人なのでしょうね。

また、臓器移植を嫌がる遺族の気持ちも知る事ができましたよ。
加奈が亡くなった直後に急に臓器移植コーディネーターとかいう人が現れて、臓器移植に関する説明をしてきた時は「なんて残酷な事をするんだ!」って……初めは、そう思った。
でも、分かりきった事だけど臓器の鮮度を保つためには仕方のない事なんですよね…
それに外ならぬ加奈自身が自分の意思でドナー登録したんですもの、答えは分かりきってます。
「まだやるべきことがあるのに、死ななければならない人のために。
そんな人が、たった一人でも自分をまっとうできるように」

自分が死に行く身だからこそ、同じ境遇の人たちに優しくできる加奈。
慈愛に満ちた、なんて素晴らしい子なんでしょうか。
でも、どうして加奈は自分の口で隆道にドナー登録したって言わなかったんだろう。
言えば反対されるって分かってたし、自分の前では少しでも笑顔でいて欲しかったのかな。
でも、日記にはちゃんとその事が書いてあるわけで、という事は兄が自分の死後に日記を読んでくれるって信じてるわけで…
ホント、加奈の兄を想う気持ちには敵いません…
中学の卒業式のシーンでは夕美に本当に同情してしまって、そのせいかどうかは分からないけど夕美と付き合う事になって。
夕美との恋愛シーンを見てると、隆道と加奈がより一層お似合いの2人に見えてくるというか、自然な組み合わせのように思えてくるんですよね。
既に完成された世界が、そこにあるかのようでした。
決して夕美がダメってわけじゃないし、あんなフラれ方したのに隆道の近くに居続けてくれるんだからとってもいい子だと思うんだけどね。
でもやっぱり、隆道に想いを寄せる加奈の邪魔をするキャラクターという感覚が抜けきれませんでしたよ。
隆道の部屋に飾ってる写真立てをさりげなく倒した時なんか、「おまっ、何してるんや!」って素で思っちゃったぐらいですし。
不憫な方ですよね、彼女も。
一途で、ある意味健気な方でもあると思います。

結局のところ、加奈は幸せだったのかなぁ。
行きたいところにも満足に行けず、やりたい事もやれず、学校にあまり登校できないままだったから友達もロクに出来ず。
須摩子さんの死にはたくさんの方が看取ってくれていたので「幸せな人生だったよね、きっと」って感じる事が出来たんですが、加奈の場合は家族と極僅かな親戚しかいなくて…
本人としては満ち足りていて悔いはないって言ってたけど、世間一般の「幸せな人生」とは遠く及ばないものなのかもしれない。
でも、最愛の兄がいつも傍にいてくれた加奈の人生は、決して不幸せではなかったと思う。
どれだけ辛くても、悲しくても、大切な人が傍にいてくれるだけで充足できる事もあるんだな。
と、しみじみ感じずにはいられない初回プレイでした。
…加奈自身による日記シーンとか、反則だよね…
常人なら誰でも泣けるシーンなんだろうね、私みたいに悲しみのスイッチが壊れてしまってる人を除けば。
泣きたくて泣こうとしてるわけでは決してないけど、ウルウルするだけで結局泣けないってのは悲しいんだ…


書こうと思えばいくらでも書いていられそうですが、とりあえずこの辺で切っておこうと思います。
きっと、この感想記事は私にとって黒歴史になるでしょう(何
EDをいくつか見た後で、また書けたらいいな!



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2012/01/10 Tue. 14:15  edit

Category: 日記

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