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『さんしょう』旅だより
959回
四国から、宮津(京都府)、刈谷(愛知県)を巡演してきました『さんしょう太夫』班、
昨日、多治見(岐阜県・夏の暑さでは国内一二を争う)にて無事に千穐楽を迎えることが出来ました。
ご観劇頂きました皆様、
暑い中で搬出入をお手伝い頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
今回の旅中で特に思い出深いのは、
『さんしょう太夫』ゆかりの、丹後由良界隈を訪れたことです。
古い伝説故、決定的な遺跡があるわけではありませんが、
青々と木々が生い茂る山や、砂浜を眺めて、
あんじゅ・厨子王に思いを馳せる…というのは、
何もない舞台空間を海や山に変えなければならない一座にとって得難い体験でした。
昨日の公演で、実に959回!
来年には1000回を迎える『さんしょう太夫』です。
昔々、
丹後の山々で柴を苅り、浜で汐を汲んで生涯を終えた名もなき奴婢達、
そして『さんしょう太夫』を語り継いだ説経師たちは、
自分たちの物語が、何百年も後に様々な形で語られていることを知ったら、きっと驚いたことでしょう。
写真は、由良川近くの公園に立つ、あんじゅと厨子王像です。
(前からの写真はよくあるので後ろ姿でどうぞ)
あんじゅが命を落とすことなく、こうして姉弟仲良く両親を尋ねて旅をして行けたのなら、どんなにかよかったことでしょう…。
でも舞台の登場人物達は幾度でも蘇って物語を伝えて行きます。
来年の公演もどうぞご期待下さい!
高柳育子・記
四国から、宮津(京都府)、刈谷(愛知県)を巡演してきました『さんしょう太夫』班、
昨日、多治見(岐阜県・夏の暑さでは国内一二を争う)にて無事に千穐楽を迎えることが出来ました。
ご観劇頂きました皆様、
暑い中で搬出入をお手伝い頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
今回の旅中で特に思い出深いのは、
『さんしょう太夫』ゆかりの、丹後由良界隈を訪れたことです。
古い伝説故、決定的な遺跡があるわけではありませんが、
青々と木々が生い茂る山や、砂浜を眺めて、
あんじゅ・厨子王に思いを馳せる…というのは、
何もない舞台空間を海や山に変えなければならない一座にとって得難い体験でした。
昨日の公演で、実に959回!
来年には1000回を迎える『さんしょう太夫』です。
昔々、
丹後の山々で柴を苅り、浜で汐を汲んで生涯を終えた名もなき奴婢達、
そして『さんしょう太夫』を語り継いだ説経師たちは、
自分たちの物語が、何百年も後に様々な形で語られていることを知ったら、きっと驚いたことでしょう。
写真は、由良川近くの公園に立つ、あんじゅと厨子王像です。
(前からの写真はよくあるので後ろ姿でどうぞ)
あんじゅが命を落とすことなく、こうして姉弟仲良く両親を尋ねて旅をして行けたのなら、どんなにかよかったことでしょう…。
でも舞台の登場人物達は幾度でも蘇って物語を伝えて行きます。
来年の公演もどうぞご期待下さい!
高柳育子・記
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- カテゴリ : さんしょう太夫
- 2011-07-28
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