S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

民の無力

2007-04-13 16:37:00 | Weblog
国民投票法案は、強行に採決された。
安部さんの見ている方角は、徹底的に憲法改正(改悪?)の方角にしか眼がない。
本当にこんなふうでいいのか?
教育基本法、国民投票法と、日本は戦争を始める準備のような・・・・・

しかも投票率がどんなに低くても、憲法は変えられてしまうという信じられない法案が通ってしまった。

スピードをあげて走っている列車に乗っているとそのスピードに慣れてしまうように、平和というものに慣れた国民は戦争の悲惨さを忘れる。
イラクや内戦の国も遠い異次元の世界のように見つめてしまい、自分の痛みとして、他者の痛みを感じられない。


郵政民営化選挙の時のように、マスコミがそういう報道の仕方をすれば、憲法なんて簡単に変えられてしまうかもしれない。
民とはそういう意味で無力だと思う。隠されたものは、見えないのだ。
隠されたものをいくら声高に叫んでも、「あの人おかしいんじゃないの?見えないものを見えると言って・・・」と正常な感覚を正常ではなくしてしまうことなんて簡単にできてしまうのだ。

わたしはそれが恐いと思う。
民を率いていくリーダーは、本当に100年たたないとあれは正しかったなんてわからないのだ。そして私たちの子どものまた子供達は兵士になっているかもしれない。


今朝の新聞にイラクで遺体を埋葬する仕事をしている人の話の記事が出ていた。
前は一日10人程度だった遺体が今はひどいときは200人にのぼって、しかもあきらかに殺された無残な遺体が多くなって、彼はひどい夢もみるようになったという。こんなに悲惨な国が同じ地球の上に確かにあるのだ。