S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

ずっと仲間だよ。

2011-05-30 16:13:19 | Weblog
震災が起きてから二度目の宮城。

まだまだ津波のがれきが残ったままのところがたくさんある。
あらためてたいへんな災害だったことを思い知らされる。

たつきくんとおばさんのお葬式は、たつきくんのお友達もたくさんいて、
「たっくんはいつまでもずっと僕たちの仲間だよ」とお別れの言葉が
悲しくてみんな泣いてしまった・・・

いつも元気良くて、やんちゃで、そしていつも名札なんかちゃんとつけては
学校へ行っていなかったたつきくんが、その日だけはちゃんと名札をつけていたから
すぐにわかったのもよかったとお母さんが・・・

お母さんもやっとひとつの区切りができたから、これから仕事もまた始めると
言ってた。

大きな悲しみにひとつの句読点がつけられたお葬式だったかもしれない。
それでもずっと消えない悲しみは残ったままで。


あの日から何かが壊れ、何かが変わり、そして人の心の中にもたくさんの想いが
うまれ、たくさんの悲しみが襲い、そしてみんなが大切なものは何かを考える
ようになった気がする。

3月10日までの日本とは、別の国のようにどこかが違ってしまった。



国は今頃になって子どもたちの年間20ミリシーベルトを1ミリシーベルトに
変えた・・・・
政府はきちんと機能せずに、言うこともころころ変わっていく・・・
一番大切な基本は「国民の生命と財産を守る」こと
これを基本にしていたら、こんなにもころころ変わることはあり得ない。

プルトニウムは飲んでも安心・・・なんて言う学者が現れ・・・
自分で飲んでみてから言ったらいい、無責任にもほどがある、
おかしいよ、この国は今。

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悲喜こもごもの日・・・

2011-05-26 16:05:56 | Weblog
あさって、たつき君とおばさんのお葬式なので、明日から宮城に行く。

ここのところ続けて悲しいことでふるさとに帰っているお父さんが、
今度帰る時は、うれしく帰れるといいと思っている。

こんな哀しみはもう二度と起きてほしくない。
津波はほんとうに大切なものをたくさん奪っていった・・・




きょうは娘が親知らずを2本抜くので、一泊入院した。
親知らずが曲がって生えているため、抜かないと歯並びが悪くなってしまうのだと・・・
一泊の入院なのに、娘はまるで1週間旅行するぐらいの荷物を持っていった。

「入院なんて3歳以来だから緊張するよね」と言いつつ・・・

娘は3歳の時、サッカーボールに乗っかって遊んでいて、後ろにひっくりかえり
後頭部を打ち入院し、切れた後頭部を縫ってもらったことがある。

ボールにのっかってひっくりかえったとお医者さんに言ったらあきれていたが・・

あの時は病院のどんぶりご飯をぺろっと食べていた3歳児に看護士さんもあっけに
とられていた。



こだまは今朝、家の前の庭でカラスに馬鹿にされて怖がっていた。
カラスは鳴きながらこだまの頭の上で低空飛行していった・・・・
大きなカラスにびびっていた。

わたしは銀行に行ったら、前のおばちゃんにしっぽが生えていて目をみはった!
大きな毛っけの長いキーホルダーを真後ろの腰につけていたので、上着の下から
20センチぐらい毛っけがでていたので、しっぽそのままだった・・・
不思議な人、でも可笑しい。

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万能お鍋を買った。

2011-05-25 16:20:41 | Weblog
いわゆる「無水鍋」というのを、少し高価だったけど、ひとつ買った。

お鍋が来てから、このお鍋ちゃんは活躍している。

野菜をゆでる時も、水が少しだけですぐゆであがるし、ゆでたまごは水をお鍋に
1センチほど入れて、火にかけ中火にして3分、火をとめて6,7分おいておけば、
しっかりゆでたまごになる。

煮物も時間が早いし、きのうハンバーグをこれで焼いたら、油を引かずにすんで
カロリー減になるし、ふっくら焼けるのでおいしかった。

いつも仕事でおそく帰ってくる娘は、子どもの頃からちっとも変わらず、
「ただいま」より「今日のごはんなあに?」が先で・・・・

きのうは「あたし、ハンバーグ食べたいなあ・・って思ってたんだよ!」と
「うん、なんかテレパシーで、ハンバーグ食べたいっていう声が聴こえたよ」
と母。



うーん、これはエコなお鍋かもしれない。
ガス代も少し節約できるかもしれない。


いま流行っている電子レンジでチンするシリコンの容器は買おうとは思わなかった。

どうも電子レンジで料理はなかなか料理っていう感じじゃないので・・・・

でもこのお鍋はすぐれものだ。
そういえば昔、母もこんなふうなお鍋を使っていたような記憶がある。

あと母は、なんか変な容器で、サラダオイルと卵を混ぜて、自家製マヨネーズなんかを
よく作っていた。

丸い穴があいているお玉みたいなので、ドーナッツも作ってくれた。
揚げたての素朴な少しこげたドーナッツの味は今でも覚えている。

わたしの母は、他にも不思議なものを買ってた。
押しずしが作れる容器や、にぎりずしが作れるおにぎり型みたいなのも使って
押しずしやにぎりもどきをよく作ってくれた。

だけどやっぱりおにぎりだけは母が手でにぎったものがおいしかった。

娘も毎日おにぎりを2個持って、会社に行っている。
だから毎朝おにぎりをにぎっている。

熱いごはんをにぎるときは、ぎゅっと力を入れずにふんわりにぎるのがおにぎりのコツです。
ご飯はさめると固くなるので、ふんわりにぎった方がずっとおいしいのです。
(これは仙台の義母に教えてもらった)





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低学年の頃のホームルーム?

2011-05-24 16:34:57 | Weblog
たとえば、小学校の低学年の頃のホームルームの時間。

先生「一体だれがこんなこと言ったの?」と怒る

A君が「先生、最初に言ったのはB君だよ」

B君は「ちがうよ、C子ちゃんが最初言い出したからぼくが言ったんだよ」

C子ちゃんは「そうかもしれないっては言ったけど、そうだっては言ってないよ」と泣き出す。

先生は「みんなの責任でしょ、こんなことになったのは・・・
    よく考えなさい、先生は人に責任なすりつけるなんて最低だと思うよ」

っていうようなホームルームが確かにあったことを思い出して・・・・

今の国会での答弁はそれとそっくりだ。

誰が言ったか、言わないか、誰のせいとか言い合っても、起きてしまった事実と
取り返しのつかない現実がある。

危機的な状況の原発をなんとかしなければいけない。

全ての叡智を集めても、原発を安定させるのがまず緊急の課題だ。

福島の子どもたちを守る・・・これが一番大切なこと。


前を向いて、勇敢に立ち向かっている現場で必死に働いている作業員の方に
申し訳ないと思わないの?安全な所にいて、責任を押し付け合っている幼稚なこの国の
リーダーや安全委員会の人、そして保安院・・・

最低だよ!


そしてきのう福島のお母さんたちは文科省の前で抗議に立ち上がった。

国が信用できないならお母さんが子どもを守るしか方法がない・・・

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宣伝です!

2011-05-22 15:18:33 | Weblog
娘のだんなさまが5作目のCDを出しました。

震災後にわたしも贈ってもらって、聴いていたら固まった心やからだが
ゆるやかにほぐされていくようでした。

癒しとかそういうものでもなく、自然にからだのなかで共鳴するようでした。

詩がなかなか震災後たどたどしくて、小手先ではかけず、そんな時聴いたら
音の強さみたいなものを感じました。

彼の音楽はとても音を大切にしているなあ・・と思います。

わたしも言葉を大切にしていこうと思いなおしたしだいです。


また販売しておりますので、よかったらここでお買い求めくださいませ。


          LOVE RECORDS

っというわけで母はきょうは宣伝です。



どっぷり暑い日が2日続いて、もう暑さに弱いわたくしはそれだけで意気消沈してました。

きょうは雨なので、ぐっと気温が下がり、生き返ったカエルのようです。






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やっと・・・

2011-05-19 16:27:16 | Weblog
きのう、たつき君はやっとお母さんのところに帰ってきました。

震災からもう2カ月と1週間・・・・お母さんはやっとたくさんの涙を
流せたかもしれません。

胸にちゃんと名札がついていたのですぐわかったと連絡があって、
それが悲しくうれしいことでした。

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極限の美しさ・・・

2011-05-18 16:24:58 | Weblog
森住卓さんのフォトブログを見ると、やせ細った飯舘村の牛の背中の写真。

きれいにあばら骨が浮き出して規則正しく並んでいる。
森住さんはその牛を後ろの真ん中から撮っている。

美しい写真だ。
本当はせつない悲しい写真なのだけれど、わたしは牛のその骨が、
いとしく美しい命の姿に見えた。

餌をあまりあげずにいるので、牛は自分の身を削って乳を出すので、
痩せてしまうのだそうだ・・・・

でも今はその身を削って出した乳は捨てられるだけ・・・

極限になっても命はなんて美しいんだろう。
それに感動してしまった。


うちの猫のこだまは春の中を散歩する。
ベランダで、ぼうっと空を見ている。
そしてお父さんのベッドの下の方で丸まって寝ている。

猫たち、犬たち、牛たち、そして豚や鶏たち・・・
彼らの命もとても美しい姿をしている。

どんな命も美しいということを思い知る。
それは生きているということが美しいのだろうと思える。

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誰もいない春

2011-05-17 16:27:20 | Weblog
福島原発が事故を起こしたことによって、いろんなことが、まるで
フラッシュバックするように見えてくるのが、皮肉でもある。

先日見たNHKのETV特集でも放映していたが、たぶん東電も、政府も
どこがどれだけ汚染されるか・・・ということは、事故直後からわかって
いたのだろうと推測できる。

モニタリングの結果もものすごく放射線値の高い場所を公表せずに、それでも
モニタリングだけはしていたのだから・・・

なぜそこに住んでいる人たちに真っ先に知らせないのか!

そして2か月もたって出てくる福島原発のメルトダウンも、たぶん事故直後には
わかっていたことだろう・・・・


誰もいなくなった村や町には桜が咲いて、緑は濃くなり、空は青く
遅い春がやってきた、人だけがいない・・・・
美しい村の景色だ。静かな町の景色だ、

誰もいない春らんまんの景色がとても哀しく見える。



伏せられて報道されないことの方が深刻なのだと今はわかる。

だから今は4号機も危機的状況なのではないか?と推測する。
浜岡原発に意識を向けているうちに、福島原発の深刻さが進んでいる。

原発事故直後にテレビにたくさん出ていた東大や京大の教授や学者、
「だいじょうぶです、微量なのでレントゲンより安全」と言い続け
ていた眉つば人間たちが、ここのところ出てこないので、さっぱり
していい、うるさいハエみたいな原発の寄生虫みたいな人たちだ。

福島の人たち、福島の子どもたちを政府は一番大切に考えるべきだ。
子どもたちを守れないということは、この国を守れないということ。




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強い人

2011-05-16 16:09:06 | Weblog
樹木希林さんという女優さんはすごい人だと思う。

以前、樹木さんが左の眼か右の眼かどちらかが視力がなくなり、見えなくなった時
「女優として眼の見えない人の気持ちも心もわかるから、あえて手術はしないで
このままでいいと思う」と言ってた時、この人はすごい!と思えた。

それから今度だんなさまの内田裕也氏が逮捕されたことに関しても、
「相手の方に感謝している」と言ってた。

ゼクシィのCMで希林さんと裕也氏が出てくるCMはもう放映されないんだろう・・
でも逆にどんなことになっても離婚しないっていう結婚のCMとしては
逆に理想的じゃん!

プロ根性というより、この人の人間の大きさみたいなものをすごく感じる。

尊敬できる。ああいう女の人好きだなあ・・・

たぶんいろんな哀しみも不幸も病気もすべて自分の人生のプラスに変えてしまえる
人はとても強い人だ。

いつも前を向いている生き方をしている。



きのうの夜、教育テレビでやっていたETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から」
を見ていた。
ふるさとを一瞬でうばわれ、財産をうばわれ、生命をおびやかされた人々の辛さや悔しさ・・
もっと早く正確な情報を出していたら、被爆しないですんだかもしれない人たちがいる。

そして独自にモニタリングをして、汚染地図を作製した勇気ある大学の先生たち・・・

本当に勇気のある人はどんなに大変でも前に向かっていく。


文科省の人も、東電の人もきちんと前を向き、事実を確認し、国民の人たち、子どもたち
のことを考えてほしい。
きっと勇気あるある強い人はたくさんいることを信じている。

人としてだいじなことを今問われているような気がする。

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おばけの歌

2011-05-13 16:30:08 | Weblog
福島原発はあまりいい状態になっていない。

山田恭暉さんという方が「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」を結成し、
賛同し、参加しようという方が何十人も集まっている。

次の世代のためにという「シニア決死隊」のようなものだ。

子どもや孫の世代のためになんとか福島原発を安定させようと考える
シニアのエンジニア達が立ち上がろうとしている。

この国は今ティラミスのようになっている。(層ができてるみたいに)
決死隊を組まなければならないほど、事態が緊迫しているけれど、
テレビはお笑い番組やグルメ番組で、なんにも不安のない国のように
笑っている。

神奈川のお茶からもたくさんの放射性物質が検出された。

藤原新也さんのHPで、日本中のどこでも(沖縄でも)空では異様なくらいの
放射能値が観測されている。
もちろん地上では差があるけれど・・・

風に乗って日本は放射性物質におくるみのようにくるまれているのだろう。

国内では「日本が負けるわけがない」とみんなが信じていて、戦地では悲惨な
状況になっていた60年前の日本にどこか似ているようで不安になる。

不安は消えないけれど、敵は見えないから忘れてしまいそうに暮らしている。



保育園の頃、アメリカか?どこかが核実験をして、保育園の先生が雨が降ると
「絶対雨に濡れたらだめよ!髪の毛がぬけちゃうんだから」と厳しく
園児だったわたしたちに言ったことがある。
「放射能はこわいのよ」っと先生は言った。

意味がよくわからないので、雨が降るとわたしたちは濡れないように
あわてて傘をさし、ともだちと「ほうしゃのうの歌」なるもの?
「おばけの歌」みたいなのを歌いながら雨の中を歩いた。
ほうしゃのうは3歳児にはおばけだったのだ・・・・

今でもあんなに小さな頃に言われたこと、先生の厳しい顔をはっきり覚えて
いるぐらい印象深いことだった。


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