はてなキーワード: 尚武とは
内容は異世界のガラスすら高級品なくらい低レベルな生活をしている原住民に、現代の料理を食わせてSUGEEEEと言わせるだけの作品だ
異世界食堂はまだ辛うじて食堂というだけあってそこそこ質の高い料理を出したり、異世界の人々との関わり合いによってSUGEEEEのテンプレから少しでも変化を付けようとしていた痕跡があった
だがこの異世界居酒屋とか言うクソアニメは、まさに日本の居酒屋らしくちゃっちぃ料理とちゃっちぃ演出で非常に気持ち悪い内容に仕上がってて逆に笑えるから見ろ
現在Youtubeのバンダイチャンネル公式で1話と2話の視聴が可能だ
https://www.youtube.com/watch?v=-LamSoBDZls
因みにどういうわけかこのアニメは内容だけではなく尺もちゃっちぃ為、1話毎のアニメパートは10分程度で終わる
アニメパート後の残りの時間は「のぶ+」なる謎の実写パートになっている
このアニメは脚本や絵コンテ作りの段階で何もかもが終わってるのが垣間見える
夕日を背景にしてキャラが歩いてると思ったら、次の瞬間には何の脈絡もなくいきなり夜になってたり
兵士が仕事が終わったのにクソ重いであろう鎧を来たまま外を出歩いて店に入ってきたりする(尚武器は持ってない)
そして極め付きはテロップの多さ
もう底辺Youtuberでもやらないぐらいしつこくテロップを使ってくる
例えるならゴールデンタイムで芸能人が出る様な普通の番組でコナンやらスラムダンクやらのアニメの名シーンを紹介する際に、キャラのセリフがテロップで強調される事があるが、あれをずっとやってる感じ
このテロップ演出には相当自信があるのか、キャラがテロップのセリフを言った後に数秒ほど無音の謎の間を使って更に強調してくるくらいだ、馬鹿だ
セリフだけじゃなく擬音にまでテロップをつける徹底ぶりは病的と言って良い
また何故か知らんが画面の左上には作品のタイトルロゴ、右上には話数とタイトルが常に表示されている、意味が分からん
これが納期に追われての苦肉の策なら分かるが、一番余力があるであろう1話目からこの調子なのだからもう取り返しがつかない
またビール(エール)を頼む際に、異世界の住民は日本語が読めないという設定からかビールの事を「トリアエズナマ」などと言って注文するのだが
日本語が読めなくてもエールの事なら分かる筈だし、そもそもセリフとしておかしいだろとかいちいち思っていたら、このクソアニメを最後まで見る事は出来ないだろう
居酒屋を題材にしているからという訳ではなかろうが、結果的に演出だけでなくキャラの意味不明な感想と思考回路も相まって、とても素面で作ったとは思えないのがこの「異世界居酒屋のぶ」だ
そしてこの作品には奇妙な点もある
Youtubeでは動画内で視聴者が最も多くシーク再生した箇所を「リプレイ回数が最も多い部分」として表示してくれる機能があり
通常のアニメであればその箇所はオープニング終わりの1分30秒~2分辺りになっているのが一般的なのだが
この異世界居酒屋の場合は何故かエンディングが終了した辺りが「リプレイ回数が最も多い部分」になっている
これは1話だけではなく2話でも同様だ
再生数稼ぎか?広告料稼ぎか?それともつまらなくて最後まで飛ばした視聴者が大量に居た証拠か?兎に角闇の深さを感じる
そんなわけでGoogleで「異世界居酒屋のぶ」と検索すると上から4番目ぐらいのサジェストに「アニメ ひどい」と出てくるこのやばい作品
2001/07/21 土
先日、柳川氏がドラクエⅡをプレーしていると書いたが、今日は「ほのおの祠」の在処が分からず悪戦苦闘しているようである。
本当に器用だなと思うのが、ちょっとドラクエをやったかと思うとテレビもつけっぱなしですぐに作曲部屋に戻ってゴリゴリ作り、しばらくするとまたテレビに向かって「ほのおの祠~」と叫び、かと思うとまた作曲をしに行ってしまう。
だいたい計ったように三十分くらいずつあっちをやりこっちをやりと大変忙しい。どっちかをまず片づければ良いのに、と思うのだが、ご本人にとってはそれがいたく快適らしい。とはいえ、僕も、柳川氏がドラクエに戻るたびにぼーっと手を止めて見ているのだから人のことは言えないのですが。
と言っているうちに柳川氏、とうとう諦めて「ほのおの祠」の在処を文明の利器の力で割り出すことに決めたらしい。そう。インターネットで検索である。
これだけのキーワードでどかっとヒットしたらしい。その内の一つに明確な攻略が書かれてあったらしく「ビバ、インターネットゥ」と雄叫びを上げて「ほのおの祠」に到達する柳川氏。
なんだこりゃ松明が燃えてるだけで別に溶岩が燃え盛ってるとかそういうわけじゃねえじゃねえかとテレビに向かって文句を垂れる柳川氏。
そのうち気が抜けたのか、タバコに火をつけ、「それにしてもさぁ」と半ばコントローラーを投げ出してこちらに声をかける柳川氏。
はあ、とぼんやり返す僕。
「身支度するものと言えば」
「ドス(銅の剣)一本と五十ゴールドだけってのは」
「どうなのよ」
どうなのよと言われたところでそういうゲームなんだからしょうがないだろうと思い、「鉄砲玉だからじゃないですか」と適当に答えたところふいに沈黙する柳川氏。
「そ……」
「そうかぁ」
感慨深くうなずく柳川氏。
「そうだったんだぁ」
なんだかしきりと納得する柳川氏。そりゃねえそう考えるしかないでしょう、と調子に乗って合わせる僕。
「ローレシアの城を出るときみんながみんな王子がハーゴンを倒すよう祈ってくれるんだけど」
「無事に帰って来いとは言ってくれないんだよ」
「きっともう城の後継者決まってるんだよ」
「なんてこった…」
そうかぁ、なるほどぉ、なとどしきりに呟くうちに、ふと、「そうか」と、膝を叩く柳川氏。
どーしたんですかと訊く僕。
はぁ。
組?
「一番稼いでいたムーンブルク組がハーゴン組に出入り(喧嘩)を食らったために財政難に陥ったローレシア組とサマルトリア組とが互いに鉄砲玉を出し合ったんだ」
なるほど。それでドス(銅の剣)一本なわけか。思わず納得する僕。その途端、可愛らしいドット絵の彼らが背負った耐えがたい悲哀が切々と伝わりつーんと熱いものが鼻をさす。
ローレシア組の鉄砲玉は腕っ節と人望を買われ、ムーンブルク組の一人娘はおとっつぁんの仇を討つため、サマルトリア組の鉄砲玉は……
ちょっと待て。
かと思いきや「うまく言いくるめられたに決まってるじゃないか」
ははぁ。すぐにまた納得する僕。そりゃあ、さぞ、ローレシア組の鉄砲玉は憂鬱であろう。なにせドス(銅の剣)一本で帰れぬ旅路に出たかと思いきや、どう見ても現実を知らされていない脳天気な男が相棒になるわけである。
えへへ僕、お城に帰ったら親分(王様)になれるんだ良いでしょ~
と白昼夢のごとき切ない言葉を繰り返すサマルトリア組の鉄砲玉。
しかしなぜかくも緊急な時にそんなのんき者を鉄砲玉にするのか。考えれば考えるほどツジツマが合わないではないか。
そう柳川氏に訊くと「何を言ってるんだ決まってるだろう」と言われた。
僕が要領を得ない顔をしていると、「みんな知ってるんだよ」と言う。
なにを?とやはり当を得ず、更に訊く僕。
「この王子(鉄砲玉)がレベルアップをすることで何を覚えるか」
あ
途端に思い当たる僕。
メガンテか
そりゃ鉄砲玉としては申し分ないな。というか、もはや鉄砲玉以外の何者でもないな。
全てを知りながらもあえて何も口に出さぬ尚武の男ローレシア組の鉄砲玉。一方で何も知らされずへらへらと白昼夢を見ながら将来への一片の疑いも抱かぬサマルトリア組の鉄砲玉。また、一家を皆殺しにされ犬畜生の苦界に身を落としていたところをラーの鏡で身請けされたムーンブルク組の一人娘。
この娘が一番何も失うものとてない捨て身の人生を生きるのであろう。自暴自棄になるムーンブルク組の一人娘を気がつかぬところでそっと支える二人の鉄砲玉たち。いつしか人間らしさを取り戻すムーンブルク組の一人娘。しかしその頃には冒険は佳境に差し迫り、ついにロンダルキアまで足を踏み入れたのだった。
着実にレベルアップし、無自覚のうちに同じくらい着実に鉄砲玉人生を完結させようとするサマルトリア組の鉄砲玉。その軽口が哀れさ以上に、時として冒険の苦しさを和らげてくれていたことにふと気づくローレシア組の鉄砲玉。
「ようやくここまで来たね~♪まぁ君達二人も頑張ったけど僕なんか頑張りすぎだよね~♪」
相も変わらず底抜けに明るい声でダンジョンに入ろうとするサマルトリアの鉄砲玉。ふいにくるりとこちらを向くローレシア組の鉄砲玉。
「お前はここで帰れ」
ただでさえしかめっつらしい顔立ちをいっそう厳しく引き締めて告げるローレシア組の鉄砲玉。これまでの冒険で深い皺さえ見えるかのような顔でぴしりと一言。
「あとは俺たちでやる」
「またそんなこと言ってぇ~♪」とおどけるサマルトリアの鉄砲玉。「僕が親分(王様)になっても仲良くしてあげるから心配しないでよ~♪」
この切迫した状況下でなお、かんに障る明るさをまき散らすサマルトリア組の鉄砲玉に、しかしローレシア組の鉄砲玉は頑としてこれ以上の彼の参加を否定する。
「初めてお前に会ったとき」
「城を出たかと思えば祠に行く。祠に行ったかと思えばローレシア組の城に行く。さんざん探し回った挙げ句『お兄ちゃんはのんき者だから』の一言で全て済ませられ、しまいにはローレシア組の城にも居ない。かと思えば宿屋でゴロゴロしているお前をいっそ叩き切ってやろうかと何度思ったことか」
冷たい目のムーンブルク組の一人娘を背後にいやぁと照れるサマルトリア組の鉄砲玉。
「だいたい」とこれまでの憤懣をぶちまけるローレシア組の鉄砲玉。
「明らかに残りHPが少なくてあとは複数攻撃の呪文で片づけようと思うモンスターほどお前が勝手に倒すし」
「中途半端にすばやさがあるくせにすぐマヌーサにかかるからターンがずれて微妙に回復が遅れるし。」
「どうしてじっとしてないんだお前は」
いやぁ、えへへと笑ってごまかすサマルトリア組の鉄砲玉。ちらりと目で助けを求めるが他人を助ける心の余裕など犬として暮らす日々のどこかに置き忘れてきてしまった氷のような態度のムーンブルク組の一人娘。
「そういうわけだ」
「お前はここで帰れ」
戦力として一切認めぬかのような謂いであるが、しかし実際、サマルトリア組の鉄砲玉がパーティの一員として無能かといえば決してそんなことはない。なにせ呪文を一切使えぬ身のローレシア組の鉄砲玉にとってむしろ攻守ともに無くてはならない存在と言ってよかった。
それゆえにこそ武に生きるローレシア組の鉄砲玉にとってサマルトリア組の鉄砲玉はいつの間にか傍らにいて当然の存在になっていたのだ。兄弟分としてこれほど頼もしくまた心和む相手はかつていなかった。もっと言えば、可愛くて仕方がないのである。この無邪気で脳天気でマイペースだが決して挫けず辛い冒険にも懸命になってついてくるこの鉄砲玉が。
無骨なローレシア組の鉄砲玉にとってそんなサマルトリア組の鉄砲玉がじきに自分が実は捨て石であることを悟るところなど見たくないのである。これまで彼が抱いていた淡い夢が粉々に消し去り、自分が実は遠い以前から誰からも見捨てられていたなどというそんな衝撃に、この可愛い兄弟分の心が耐えられるとは、どうしても思えないのである。
ローレシア組の鉄砲玉にとってそんな風に思う自分が意外でもあった。そしてそれ以上にこの兄弟分が不憫でもあった。痛切な真実を知らされることはまだ良い。しかしそれを抱えて死にに行くことが哀れだった。
そうした思いを仏頂面に堅く秘めながらもかすかにその眼差しに込めてムーンブルク組の一人娘を見やるローレシア組の鉄砲玉。
え~、そんなぁ~などといじけるサマルトリア組の鉄砲玉の背後でかすかにうなずくムーンブルク組の一人娘。実際、この娘にとっても、サマルトリア組の鉄砲玉のことが、ローレシア組の鉄砲玉と同じように可愛いのだ。
家族を皆殺しにされ、一人の女としての誇りも何もかもを失い、もはやハーゴンと刺し違えることだけが生きる目的と化したムーンブルク組の一人娘にとって、サマルトリア組の鉄砲玉こそ、生きるということを、明日を夢見るということを、微かに微かに思い出させてくれたのだ。
この冒険に加わったとき、ムーンブルク組の一人娘にとって、この世が滅びることなど、知ったことではなかった。それをいうなら、自分が生きていた世界は、とうの昔に、滅んでしまっているのだから。
これ以上誰が不幸になろうが知ったことではなかった。むしろ幸せな街や村を見るたびに、なぜ自分だけがと胸が苦しかった。いっそのこと城が墜ちたあの日、怪物たちの手で、同時にこの世の全てを滅ぼしてくれれば良かったのにとさえ思う。
そんなムーンブルク組の一人娘にとって、サマルトリア組の鉄砲玉がひけらかす明るさは、無性に苛立たしかった一方で、自分がまだ本当には絶望しきっていないことを思い知らせるものだった。いっそ全てが滅んでいれば良かったのに。そういう思いに押し潰されそうになる心の奥底でまだ微かな温もりが生きているのだ。
その温もりが人間であることの最後の証明だと言ってよかった。それがいつしか冒険を経るうちにムーンブルク組に一人娘にとっての最後の願いとなった。自分は人間として戦って死にたいのだ。そう思えるようになっただけで十分だった。
瞬きの間に互いの万感を込めてうなずき合うローレシア組の鉄砲玉とムーンブルク組に一人娘。
「いのりの指輪を渡しなさい」
え……
呆然とするサマルトリア組の鉄砲玉の手をとり、指輪を抜き取るムーンブルク組の一人娘。
サマルトリア組の鉄砲玉の手をとりつつ自分の手に祈りの指輪をはめ、「代わりにこれを渡すわ」
いまや何も付けぬサマルトリア組の鉄砲玉の手にキメラの翼を押し込むムーンブルク組の一人娘。
え……、そうかな
言葉の意図が分からずローレシア組の鉄砲玉を見やるサマルトリア組の鉄砲玉。
「お会いしてみたかったわ」
そんなの、僕が王様になったらいつでも……明るく返そうとするがムーンブルク組の一人娘の手がかすかな力を込めて自分の手を握るのに、ふと言葉を失うサマルトリア組の鉄砲玉。
「帰りなさい」
ムーンブルク組の一人娘の手が離れ、その手に残されたキメラの翼を見つめるサマルトリア組の鉄砲玉。
でも、そんな、僕……
慌てて目を上げたときにはローレシア組の鉄砲玉もムーンブルク組の一人娘も半ば背を向けている。
待って、もう少しなんだ。
「心配するな」とローレシア組の鉄砲玉が言う。「お前が無事に戻れば誰もお前が親分(王様)になることに反対出来ないさ」
「良い王様になりなさい」とムーンブルク組の一人娘が言う。「ハーゴンの命は私達が……」
もはや振り返る素振りもみせず背を向け歩み行く二人。
その背後でキメラの翼を握り、うつむくサマルトリア組の鉄砲玉。ふいに、きっとそのおもてを上げ、
もう少しなんだ!
もう少しだから!
2일
2日目
疲れて深夜のチェックインになってもいつも通り眠りは浅かった。
チェックインしたばかりの釜山東横INN2だが、10:00にはチェックアウト予定。
初日の釜山には1泊だけして、西部バスターミナルから、光州に向かうことになっていた。
「近代化している韓国だからなんとかなるだろう」と、ちょっと緊張感が薄いまま成田を発ったが、初日の予定外でやはり外国である事を思い出した。
今日はまず昨日手に入れることができなかったT-moneyカードを入手しないといけないし、西部バスターミナルに向かう前に、西面の両替所で両替しなくてはいけない。
ついでに西面でうどん風混ぜ麺、カルグクスで昼食をとろうと思ったが、予定通りに食事が取れるとも限らないので、いつもはスルーしがちなホテルの朝食をしっかりいただくことにした。
どこでも一緒の東横INNの朝食でもキムチがあるあたり、やはりここは韓国だ。
チェックアウトして釜山駅へ。
「近代化している韓国」ではあるんのだが、朝9:30の釜山駅前には路上にゴザを引いて人参やナムルを売っているクルクルパーマのオバちゃんがいる。
昨日は気づかなかったが大気汚染もまあまあだし、そこかしこが工事中で、全体的な印象としては1980年代後半から90年代前半の日本という感じがした。
ネット環境やK-popなど、一部は日本より先をいっている部分もあるものの、90年までは軍事政権だった国でもある。
絶賛工事中の釜山駅のコンビニに入って、クルクルパーマのオバちゃんに声をかけると、昨日とは違いあっさりt-moneyカードを購入できた。
これで移動が便利になって一安心だ。
釜山駅で一休みした後、レートが良いと評判の西面、ナヨン両替所へ。
西面で降り、繁華街の路地裏にある両替所に向かうと、行列の奥ではクルクルパーマのオバちゃんと作業服っぽいなりのオジちゃんの老夫婦が古びた紙幣カウンターと缶々を前に次々と客を捌いている。
路地裏の20㎡ないんじゃないかという店の夫婦2人が近代的な大銀行の向こうを張って大行列を作っている様はなかなか格好いい。
両替も済んだので、モウモウと湯気を上げている混ぜ麺の店、「キジャンソン カルグクス」で昼食。
カルグクスは刀削麺的な汁そばで、青菜、ニンニク、ゴマがトッピングされた麺が赤いスープに浮いている。
見た目ほど辛くはなく、塩味も薄め。
味の強い印象のある韓国料理も多くは辛味や酸味で、塩味は強くない。
良く韓国人が日本料理を「しょっぱい」というが、あれは多分本音だ。
韓国人がという問題ではなく、日本料理はアジア圏ではやはりかなりしょっぱい。
昼時ともあって客は引きを切らず、赤い麺は次々とサーブされ、店内では老若男女が麺をかっ込んでいた。
腹も満たされたので店内を出て西面の路地を歩くと、路地にはおでんの屋台が軒を連ね、おでんを煮るクルクルパーマのオバちゃんの前で、お姉さんがおでんを食っていた。
「屋台で出されたものを屋台の前ですぐ立ち食いする」という光景は其処彼処で見られ、それが小綺麗なお姉さんだったり、中高生だったりするのは面白い光景。
「社会を平すと1980-90年代あたりの日本」という印象はここでも感じるところで、「日本から見る韓国って、なんかある意味、変に期待値が高すぎるんじゃないかなぁ」と思った。
西面駅から地下鉄に乗って沙上駅で降り、最寄りの釜山西部バスターミナルで光州行きのチケットを買い求める。
メモを見せて買い求めると、指示されたバスの出発は10分後だった。
異国の地だというのに時間の余裕がなくて焦るが、なんとか乗車。
バスは直ぐに発進した。
窓の外に連なる緑の山々を見ながら、度々遭遇するオバちゃんのクルクルパーマや韓国女子のファッションについて考える。
若い子たちは男も女も洗練はされているのだが、どうもテイストが一緒で、オバちゃんの高いクルクルパーマ率にしても、どうも社会の均質性が高いように感じられる。
よく聞くのは熾烈な受験戦争や、男がひたすらに目指し、自慢するという高スペック。
この社会で、勝てる奴やハマれる奴は過ごしやすいのだろうが、そうでない奴にとって、韓国社会はキツそうだなぁ。
光州へ
3時間の乗車の後、バスは光州 バスターミナル U・SQUAREに到着した。
熱気と緊張感あふれる釜山と違って、降りた瞬間になんとなくユッタリとしたムードを感じる。
韓国第4の都市とは言っても、街の様子も釜山とはまあまあ差があるようで、バスターミナル最寄りの農城駅からホテルのある尚武駅まで地下鉄で向かうと、地下鉄も空いていて、街行く人もまばらなノンビリした地方都市という感じだ。
すれ違う人のファッションも違いがあり、釜山よりはリラックスしていて、素朴だが小綺麗なナリをしている。
「自分のしたい格好を勝手にしているという意味ではこっちの方がオシャレなんじゃないかなぁ」と感じる。
そしておそらくは、だが、光州、全羅南道の人は、きっと釜山と血の意味で、人種がちょっと違う。
かつて日本にやってきた渡来人は、この地方の朝鮮人だという話を聞いたことがある。
日本ではあまり有名とは言えないこの地は、実際はより日本に近縁なのかもしれない。
ラブホと見まごうばかりにオシャレなデザイナーズホテル hotel stay 53にチェックイン。
部屋もベッドも広くて清潔で、「この値段でいいのか」と思うほどリーズナブルだったが、オシャレすぎてアメニティがみつからなかったので、最寄りのロッテマートで買い出しに行き、ついでに市内散策。
地下鉄で数駅移動して見て気づいたのだが、光州は夜が早く、大方の店は22:00には閉まってしまう。
夕食にあてにしていた店もラストオーダーに間に合いそうもなかった。
予定を変更し、バスターミナルのあった農城駅に引き返して徒歩15分ほどの場所にあるらしい24時間営業の食べ放題の店に向かう。
地図を頼りに歩くが、沿道の小規模な店舗は尽く閉店しており、ほとんど人とすれ違わない。
「本当にここであってるのかな」と思った矢先に、ガソリンスタンド脇にその店があった。
どうも殆どタクシー運ちゃんや地元の人しか来ないような店らしい。
席に座ると、自動的にオバちゃんがご飯とスープとデジカルビを持ってきてくれる。
ビュッフェといういうにも素朴すぎるスタイルだし、店内もオッさんとオバちゃんしかいない学食といった雰囲気だが、食の都、光州の惣菜はどれも美味しく、食べ放題の白飯が進んだ。
初めて訪れた街の夕食としては上出来だろう、会計を済ませて、レジのオジさんに覚えたての韓国語で感想を伝えた。
「マシッソッダ(美味しかった)」