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『如月の華』公演だより
『如月の華』が産声をあげましたよ
「赤ちゃんが泣いてます」
終幕。臨終の場の武子の台詞です。
満員の客席から聞こえてくるすすり泣き、
咽び泣きが次第に大きくなります。
舞台にいる私たちの心臓が震えました。
涙が止まりません。
文美先輩演じる九條武子が高熱にうなされながらも
最期に見た夢は“生命誕生の瞬間”でした。
それは舞台と客席と心が1つになった瞬間。
そして、遂に『如月の華』が産声を上げた瞬間でした。
10月15日。九州大分の中津にて『如月の華』は無事に初日を迎えました。
構想2年。劇化困難と言われた九條武子物語…開演前に行われた“初日の集い”。
脚本演出をされた志村さんの体中からこみ上げてくるような深い言葉に
私たちもこの2ヶ月の試行錯誤の稽古の日々を思い起こし胸が熱くなりました。
九條武子…私はこの芝居に参加するまで日本の女性史に燦然と輝く
この偉大な女性の事を全く知りませんでした。
今年のノーベル平和賞を受賞されたマララさんが
“女性の教育”を世界に訴えた演説はとても感動的でしたが、
今から90年以上も前に、女性の地位向上、女子大学の実現に全てのかけた女性がいたとは驚きです。
関東大震災後の武子さんの命がけの数々の救済活動は
3・11の震災を体験した、今を生きる私たちに多くの大切な事を教えてくれます。
この事実をみんなに知らせなくては。こんな凄い女性がいたことをたくさんの方々に伝えていかなければ。
大事な仕事が今、始まりました。
私はそんな武子様に最期までずっ~と仕える奉公人、六蔵という役。責任重大です。
感慨無量の一日でした。東京ではなく地方での初日。これまでうかがう機会の少なかったここ中津で本日初日を迎えられたこと、超満員でご観劇くださった皆様方のこと、そしてあのすすり泣きの大合唱…今日の舞台のことは一生忘れません。
中津の皆さん、本当にありがとうございました。
柳生啓介
「赤ちゃんが泣いてます」
終幕。臨終の場の武子の台詞です。
満員の客席から聞こえてくるすすり泣き、
咽び泣きが次第に大きくなります。
舞台にいる私たちの心臓が震えました。
涙が止まりません。
文美先輩演じる九條武子が高熱にうなされながらも
最期に見た夢は“生命誕生の瞬間”でした。
それは舞台と客席と心が1つになった瞬間。
そして、遂に『如月の華』が産声を上げた瞬間でした。
10月15日。九州大分の中津にて『如月の華』は無事に初日を迎えました。
構想2年。劇化困難と言われた九條武子物語…開演前に行われた“初日の集い”。
脚本演出をされた志村さんの体中からこみ上げてくるような深い言葉に
私たちもこの2ヶ月の試行錯誤の稽古の日々を思い起こし胸が熱くなりました。
九條武子…私はこの芝居に参加するまで日本の女性史に燦然と輝く
この偉大な女性の事を全く知りませんでした。
今年のノーベル平和賞を受賞されたマララさんが
“女性の教育”を世界に訴えた演説はとても感動的でしたが、
今から90年以上も前に、女性の地位向上、女子大学の実現に全てのかけた女性がいたとは驚きです。
関東大震災後の武子さんの命がけの数々の救済活動は
3・11の震災を体験した、今を生きる私たちに多くの大切な事を教えてくれます。
この事実をみんなに知らせなくては。こんな凄い女性がいたことをたくさんの方々に伝えていかなければ。
大事な仕事が今、始まりました。
私はそんな武子様に最期までずっ~と仕える奉公人、六蔵という役。責任重大です。
感慨無量の一日でした。東京ではなく地方での初日。これまでうかがう機会の少なかったここ中津で本日初日を迎えられたこと、超満員でご観劇くださった皆様方のこと、そしてあのすすり泣きの大合唱…今日の舞台のことは一生忘れません。
中津の皆さん、本当にありがとうございました。
柳生啓介
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- カテゴリ : 『如月の華』
- 2014-10-16
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