S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

ジーンズの裾上げの切れ端は・・・

2012-02-18 16:50:16 | Weblog
「ジーパン買おうと思う」とお父さんが言いだしたので、中国語にいく前に、ライトオンに行った。

家のお父さんはジーンズを1本も持っていない。

穿くのはほとんど、チノパンか、普通のビジネス用のスラックスばかり・・・
いつもタックの入ったものじゃないとお腹が出てるのでだめだと言ってた人が、ジーンズ??

大昔、出会った頃は、ベルボトムのジーンズかスリムジーンズを穿いていた人だ。
髪が女の子のように長くて、痩せていた。

高校生の頃は、アイビー少年だったらしいが。

結婚してだんだん太っちゃってジーンズは一度も買ったことがなかった。

ライトオンの店員さんは、的確なアドバイスをする人で、穿いてみたら「けっこうかわいいじゃん」
それで、少しダークな色のジーンズを買った。

ここのところみんなに老けたと言われているから、若々しくなりたいんだろうな、と思う。

背が高くないから、すそ上げしてもらってたくさん切った切れ端をお父さんはしっかりもらってきた。
「これで、赤ちゃんに何か作ってあげて」っと大真面目で言う。
はっ??一体デニムで何を作ったら??

赤ちゃんというのは、長女のお腹にいま元気に大きくなっている赤ちゃん。
わたしは初めてばあちゃんになり、お父さんは初めてじいちゃんになるのだ。

でも・・・赤ちゃんにこの硬いデニムの切れ端で何作ろう??

わたしはこの前、おくるみと小さなにぎにぎするぬいぐるみを作ってあげた。
だからお父さんは、どんどんいろんなものをわたしに作らせようとする。


ライトオンには子ども服もあって、1歳半ぐらいの子が穿く小さなジーンズがかわいかった。
お父さんは自分のと一緒にそのジーンズも買おうとしてたから、
「いくらなんでもまだそれは早すぎるでしょ」とわたしが止めた。


若々しくどころか、しっかりじいちゃん化している・・・・


スーパーで食品を買うついでに「文藝春秋」を買った。

都知事閣下・・と言ってた芥川賞受賞した田中慎弥さんの小説「共喰い」を読んだ。
けっこうご本人のインタビューの印象とは違った誠実な重たい小説。
川の描写がうまいと思った。
川がこの小説のなかで生きて、淀んで、そして流れていた。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする