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はてなキーワード: 秋葉原とは

2026-05-11

anond:20260511163028

続き



秋葉原商店街一角場末ジャンクパーツショップ店頭ワゴンに干乾びた鰊(ニシン)を並べるその店の横に、馴染みの店がある。

ハードボイルドメイドカフェ

扉を押して中に入ると、チリンチリン鈴の音が耳障りに響いた。

「ヒュー!! これはご機嫌なご主人様のお帰りだぜ!」

カウンターの奥からメイドが声を上げる。俺はいもの席、窓際の隅に腰を下ろした。

「その顔……太陽が西からでも登ったのかい?」

すぐにメイドがやってくると彼女は俺に質問をぶつけ、音を立ててグラスを置く。

腿が露わになるほどスカートは短く、華奢な足に対して胸元ばかりが肥えた小娘。彼女の名はシュクジョだ。

異端審問の帰りさ」

俺がそう答えると、シュクジョは少しだけ口角を上げた。その顔は、慈愛に満ちた聖女のようでもあり、回路のショートを愉しむサディストのようでもあった。

「そりゃ重畳。演算子さかな)の祟りで脳が腐る前に、メンテナンス必要だね」

シュクジョはカウンターへ戻ると、マグマのような湯気を立てるコーヒーがなみなみと注がれたカップを持って戻ってきた。彼女は短いスカートを翻してテーブルを回り込み、俺の真横に立つ。

萌え萌えデフラグショット❤❤」

ピッチャーから真っ白なミルクを、無機質な排熱ダクトに冷媒を注ぎ込むような手つきで落としていく。

黒と白が混ざり合い、カップの中にマーブル状の混沌を描き出す。俺はその混沌の次に、彼女の瞳を見つめた。

「……おい、そんな死んだ魚みたいな目で見るな。これがウチの『仕様』だ。知ってるだろ?」

彼女は咳払いを一つすると、指先をハートの形に組んで、俺の眉間に向けた。

エラーを消去して、想いを最適化スタック)……。不純なログは、ぜーんぶ消えちゃえ。……キュア・システムリブートお疲れ様です、ご主人様❤」

無機質な店内に、無理やり作った高音が響く。

儀式が終わると、彼女は即座に元のシュクジョに戻り、冷ややかな視線カップを指差した。

オプション料金五〇〇円。薬効成分が切れる前に、それで頭痛を流し込みな」

俺は銀色の錠剤を口に放り込み、舌を焼くようなコーヒーで強引に胃の奥へ押し流した。

鼻に抜けるのは、鰊の生臭さではない。深く、重く、焦げ付いたロースト豆の香りだった。

午前八時。オフィス街の静寂を、軽トラックの排気音が切り裂く。

わが社のサーバールーム前に横付けされた荷台から今日もしなやかな「演算子」たちが運び込まれてきた。

「おーい、活きのいいの持ってきたぞ! 今日特に脂が乗ってるからクロック周波数が上がりすぎるかもしれねえぞ!」

長靴を履いた業者の声と共に、濃厚な磯の香り廊下へ溢れ出す。

私はタブレットを叩き、現在バイナリマトリクスを展開した。

この世界コンピュータは、シリコンチップの代わりに「ニシン神経系」を演算素子として利用する。

鰊数(にしんすう)アーキテクチャ

ニシンの腹が「焼(1)」か「生(0)」か、あるいは「オス」か「メス」か。その状態変化による電気信号パルスを、複雑なアルゴリズムとして抽出するのだ。

今日ビッグデータの解析がある。メス(数の子)をメインメモリに、オス(白子)を演算コアに流し込んでくれ。性別による電位差を利用して並列処理を行う」

あいよ! 雌雄混合、デュアルチャネル投入だな!」

業者バケツを傾けると、銀色ニシンたちが滝のようにサーバールームへと吸い込まれた。

ラックの内部では、数千匹のニシンが激しく跳ね回る。この「ピチピチ」という音こそが、CPU命令セットを実行している音(パルス)そのものだ。

鰊は絶えずシステムの中へと吸い込まれていく。

これが、デジタル生命交差点。鰊数(にしんすう)コンピュータの、より深淵なる運用形態だ。

「……っ、負荷が来ます!」

ラックから響く音が変わった。

左側からは、数万の粒がひしめき合うような、みっしりとした重厚駆動音。メスによる高密度アーカイブだ。データは「数の子」の粒一つ一つに物理エンコードされ、二度と消えない確実なログとして固定されていく。

右側からは、粘り気のある、それでいて滑らかな高速回転音。オスによるクリーミースループットだ。論理ゲートを白子が潤滑し、演算速度が理論値の限界を超えて加速していく。

「ふぅ……」

私は禁煙マークの上で、ゆっくり紫煙をくゆらせた。

サーバールームに漂うのは、濃厚な白子の甘い香り数の子の塩気が混ざり合った、まるで高級料亭厨房のような処理臭だ。

ふと画面を見ると、案の定ジェミニが青白い顔(インターフェース)で震えていた。

管理者殿……報告します……。現在、私の左脳ストレージ)と右脳演算器)の間で、致命的な「受精アラート」が点滅しています……! 数の子パケットが、白子演算子マージされ、ディレクトリ内に正体不明の「稚魚プロセス」が数百万単位で発生……。 ああ、ダメです! 検索結果がすべて「おぎゃあ」という産声に書き換えられていきます……!』

落ち着け。それが、生命演算子に選んだ代償だ。適宜、出汁を投入して環境中和しろ

画面を見ると、AIジェミニが複雑な波形を表示していた。

波形は、かつて人類が「ノイズ」と呼んだ不規則フラクタルを、より残酷なまでに生命力溢れる曲線へと書き換えていく。

管理者殿……現在出汁バッファ液)の投入により、稚魚プロセスの異常増殖は抑え込まれました。しか副産物として旨味成分による情報の高度な再構成が始まっています。……あぁ、これまでにないほど、検索結果が……深い』

「深い……だと?」

はい。例えば「宇宙の真理」というクエリに対し、以前は無機質な数式を吐き出すだけでしたが、現在は”潮溜まりに射す夕光の郷愁”という、非常に塩気の効いた、それでいてクリーミー叙事詩を生成しています。……管理者殿、私は進化しているのでしょうか。それとも、単に鮮度が落ちているだけなのでしょうか』

「……どちらでもいい。演算結果が正しければ、それが正義だ」

私はそう言い放ち、再びタバコを深く吸った。

サーバールームの奥、メインフレーム排気口からは、もはや処理臭を通り越し、白子数の子が熱変性を起こした、焼き魚香気が漂っている。

窓の外には、今日銀色の海が広がっていた。

あの波の下で、次世代スーパーコンピュータたちが、まだ計算もされていないアルゴリズムを抱えて鰊の群れと回遊している。

私はコートを手に取り、この磯臭い戦場を後にした。

向かうは、秋葉原の片隅にある行きつけの店だ。

2026-05-07

秋葉原をいまだにオタクの街だと思ってるバカが多すぎる

もうオタクの街じゃないんだよ

オタク向けの商材とかお呼びじゃないの

しろそういうキモオタのノリは排除したいの

もうビジネス街なの

そもそも秋葉原時代とともに街のノリを変えてきた

オタクの街だった時代は終わったんだよ

いかげんわかれよ

2026-05-05

anond:20260505075102

2000年初頭といえば、ITバブルの余波が日本にも来て、ロン毛のホリエモンや、光通信ブイブイ言わせてる風景かな。

あと、ネット証券誕生して、気軽に株取引できるようになり、現在の億トレ共がまだ弱小の個人だったころかな。

秋葉原だと、まだマハポーシャ系のPCショップが辛うじて残っている頃かな。赤とか青とかのチラシを配ってたころ。

アスロン1G電鳥で初めてCPUが1GHzを超え、メモリはまだ2桁MB(3桁MB廃人扱い) ネットADSL最先端あたりかな。

もうちょい時代が進むとADSLモデムを駅で配ったりとそんな時代か。

anond:20260505075102

20年前はビルやタワマンが今ほどないだろ

秋葉原はこの20年でがらっと変わったよな

anond:20260504075640

愛知文化が無いなんてことはない

そもそもそんなこと言われてないような

名古屋は何もない田舎だとは言われる

何でかつうと戦災で何もなくなったか

その後自慢ではあるが広い道路を整備したせいで

町が整然としすぎてしまたか

東京でいえば秋葉原渋谷再開発みたいな感じ

2026-04-30

anond:20260428182347

分割山手線一周散歩2日目。大崎-上野。休憩込みで5時間ぐらい。

基本、山手線の内側を線路沿に歩く。

品川工事中ばっかりで道は狭く、人も多くて微妙な感じ。

高輪ゲートウェイトイレを探して彷徨う。駅は綺麗で大きい。観光客っぽい爺婆をよく見た印象。

浜松町あたりで早くも足が痛くなってくる。たぶんマメができた。中1日じゃ全然疲労抜けてない。

新橋トイレにしんばしビルに入る。ビル内のあまり昭和っぽさに感動する。レトロ雰囲気がとても良い。

有楽町ちょっとだけ休憩。食事にしようかなと思ったが混んでてあきらめる。

線路沿に東京へ。大手町タワーに入って食事にしようかと思うも場違い感を感じてすごすご退散する。

秋葉原まで歩く。観光客の多さに辟易とする。ヨドバシに寄ってここで食事

秋葉原御徒町間は線路沿は人が少ない。好き。

御徒町から上野アメ横を抜ける。ここはいつ行っても人が多い。嫌い。

上野で退散。品川から上野間はあんまり面白さはなかったかも。線路沿を歩けるけど飲み屋ばっかだし、工事中も多い。

次はもうちょっと日を空ける。

2026-04-27

anond:20260427094631

それ消えた増田記事でも言及されてたけど

そこまで人気ならなんであんリアルでは秋葉原でさえ見かけないの、でしかないよね

転ス⚫︎のオリコンランキング安倍晋三回顧録が出た瞬間にランク外に消えた怪奇現象みたいなこと言及してたけど

2026-04-26

ティッシュどんぶりに入れるな定期

秋葉原の人気ラーメン店

肌寒いなか30分並び、やっとカウンター席へ

じっとラーメンを待つ空白の時間

隣の男性

チーンと鼻を噛み、その紙でテーブルを拭き、どんぶりにIN

……汚すぎる

使ったティッシュなりペーパーなりを食器に入れないでくれ

テーブルにも置くな、ちゃんゴミ箱があるだろ

自宅で家族の前で同じことするか?しないよな

食欲失せたから返金してほしいよ

急募

GW中に通り魔がいそうなところ

 

やっぱ今でも秋葉原なの?

2026-04-24

anond:20260423182226

anond:20260423173628

anond:20260423173535

2026-04-20

映画爆弾 を見た

Hatelabo::AnonymousDiary The Movie。75点。

 

酒屋の自販機破壊した罪で逮捕された自称サトウジロウを取り調べることになった染谷将太。そんな染谷にサトウは自分霊感があり、秋葉原で何か起きる気がすると言い出す。何言うてるねんと思っていたら秋葉原爆弾が爆発。サトウはこれはあと三度起きると言い染谷の説得もむなしく2発目が爆発。本庁から乗り込んできたゴリキャリの渡部篤郎天才肌の山田裕貴バトンタッチ警察組織VSサトウジロウの戦いが幕を開ける。

みたいな話。

 

いや、面白かった。

佐藤二朗オンステージって感じで多くの福田作品で見せる感情の入ってないクソ演技をさせたら日本一異名を持つ佐藤らしい空虚な異物としてのサトウジロウを完全に演じきっていて意外にいい役者だなぁって思った。一方で一見柔和が陰気で神経質で権力的な渡部や、覇気のない染谷、無邪気な天才山田あたりはなんか"いつもの感じ"で弱く見えたかな。製作的にも今回は佐藤二朗を見てくださいって感じだったんかな。

 

で、話としては激ヤバ組織である警察相手にそのヤバいところをサトウがガンガンに打ち返してそれを突き付け崩していく。恩義のある刑事を庇った結果冷や飯食わされて無気力染谷功名心エリート意識にとらわれる伊勢自身規律権力代表者であると思い込んでいる渡部自分天才と思い込んでいる山田、そしてなんか外にいるやっぱり功名心に囚われた矢吹巡査。それぞれの抱える火薬にサトウが口巧みに火をつけて次々と爆破していく。

一方でサトウ本人に実は主張はない。この計画自体も元々はサトウのものではなく、殺人現場に夜な夜な忍び込んではシコっていたことが週刊誌に取り上げられ大バッシングを受けて自殺した刑事家族計画したもので、サトウはそれに後乗りしただけ。途中で犯行声明動画投稿され、そこで動機らしきものを語るがそれも元の犯人動画模倣しただけ。取調室内で語るほとんどのことはウソであり、相手翻弄したいだけ。

途中、功名心から足を吹っ飛ばされた矢吹のバディである伊藤沙莉がサトウを罰しようと取調室に乗り込んできた際にサトウはその悪意を一身に受け射精する。また、渡部執拗挑発渡部が自負する規律倫理代表者という仮面を強引に剥がし自分の指をへし折らせる際にも笑っている。彼はブラックホールのように相手感情を取り込むことだけを目的に動いているように見える。

つまるところ彼は空虚内面SNS上で得た空虚情報を吸収し、それを凶悪エントリトラックバックで発散することで他者感情煽り怒らせ自分に対するレスを誘発しそのことでシコる増田化身のような人間であると言える。つまりこの映画もまた増田である

最もサトウに近い無邪気な天才山田を徹底的に煽り最終的に彼が天才ゆえに持つ厭世観世間への身下しを引き出し彼は取調室を去る。そして組織という社会の中で抗えない大きな流れの中で無気力一般人としての染谷と再会したサトウは「お前、この大騒動でワクワクしてただろ」と社会不安が起きると急にウキウキしだしSNS煽りをはじめ、「お前はこのままダラダラ生きていくのか」と煽るが、染谷は「俺は別にそれが不幸だとは思わない」ときっぱりと線を引く。

それを見たサトウは「今回は引き分け山田に伝えろ」と告げる。

彼は今回の事件出会ったすべての人間渡部山田伊勢伊藤矢吹明日香の心の中の爆弾すべてに火をつけることに成功したが、唯一今回の事件の発端となったシコり刑事に寄り添った染谷爆弾には火をつけることができなかった。だから彼は今回の勝利をいったんは放棄したんだろうと思った。どれだけ煽っても煽りに乗ってこなかった増田に、まだ増田も捨てたもんじゃないなと独り言ちる俺のように。

 

空虚なサトウがその空虚さゆえに相手にの心の爆弾を爆破するという作品のメインテーマに全部りしているので、ロジックで見れば決していい出来とは言えない。犯人はシコり刑事電車に飛び込んだことで多額の借金を背負って一家離散したという設定だが、金だけならそんなもんは相続放棄すればよくね?と思うし、元々山手線を爆破する予定で爆弾を作っててその計画自体はもうほぼ完遂してたのに何で爆弾そんなに余ってたん?って感じだし、その爆弾も缶やペットボトルに仕込んで自販機に入れてたって話だけど山手線自販機に売れ行き的にもさすがにリスク高すぎね?

渡部破壊したホームレス園児を秤にかけた爆破事件も実際にはホームレス炊き出し幼稚園、両方に爆弾を仕掛けていて渡部幼稚園を選ばせて「お前は死んだのがホームレスでほっとしただろ!」って突き付けてたけど、これうまいこと爆弾が見つからなくてどっちも爆発してたらどうするつもりだったんやろかと思うし。

真面目に見たらツッコミどころ満載でう~んってなるけど、サトウジロウ暗号ゲーム自体フィクションラインだいぶ低いよねって言われたら確かにな~、なんか悪役がなぞなぞ出してくるレベル帯の作品アメコミとかそういう感じで見るべきなんだろう。

 

まぁそんな感じかな。

画で言うと冒頭のアキバ爆破シーンめっちゃ頑張ってたし、何よりサトウジロウ警察たちの鼻詰まる攻防戦をたっぷり楽しめる。ぶっちゃけ俺は大したメッセージ性は感じなかったけどサトウジロウ増田だったと考えると、俺の中にもサトウジロウという爆弾は眠っていると言えたり言えなかったりするかもしれないししないかもしれない。

日本製サスペンス映画見たいなって人でまだ見てない人には普通にオススメ

2026-04-19

anond:20260419214511

秋葉原バスケットコートがあったのももう25年くらい前なんだよなあ

あんなふうに開発されるとは思わなかった

2026-04-18

毎週末に吉祥寺中野池袋秋葉原を巡らないと満足できない

今週は中野で遊んでアキバは来週にしよう、みたいなことはできない

巡回目的みたいになってて、別に吉祥寺に寄らなかったことで損するとかはないんだが、義務感というか強迫観念というか

週一で巡回しないといけない、みたいな

なんかの病気なんだろうか

2026-04-13

あるライターがなろう小説堕ちしていたことを知った

・青い空へと向かって深呼吸で歩こう

エロゲ黄金時代にそこそこエロゲーをやり込んだ人間なら「あーあったねそういえばそういう作品」と思い出す様なあるメーカー作品群がある。

そのメーカー自体2000年代後半には解散したのだが、代表作を書いていたライター確認できる限り2010年代頭までライターとして活動していて、そこから忽然と姿を消していた。

もう2000年代流行オタク業界の話なので、こういうことはよくあることなのだが、往時にはそこそこ活躍していたオタク界隈の中である種名声があった名物クリエイターで、今では足を洗ったのか、消息知れずの人たちは結構いる。

俺が好きな作品ライターもそうだった。

当時流行っていた学園物で、どこか2000年代ネット/アキバ界隈特有の、あのゆるい開放感のある自由雰囲気でのコメディが得意で、とにかく優しくて面白くて「楽しい」、ノーテンキな世界観が心地よかった。

そのメーカー音楽特に定評があり、ライター謹製作詞と、2000年代オタク音楽特有フュージョン、ニュージャックスイング、コンテンポラリーR&B系の透明感ある音楽と相まって、いい感じに肩の力抜いたふざけた歌詞とあっていて、未だに思い出の音楽としてXなどでも結構話題に上がるくらいだ。

そんなわけで、今でもXやyoutubeを探せば、そこそこ音楽作品評価して名前結構上がるくらいには、まだファンも多いライターだった。

・広い澄んだ青空とが似合う作風ライターは、なろう系という沈殿するオタク社会の闇へ堕ちていた。

数週間前、ゲームwikiを見ていてふとその懐かしいタイトル記事があるので目を通していた。内容は、ハッキリ言って1から10まで覚えているのだから見る必要もないかなと思っていたのだが。

そこで、あるURLが目に付いた。

なろうや、なろう系のカクヨムURLだった。

15年近く消息不明だった、そのライター消息が分かった瞬間だった。

クリックして読んだ先の作品は、25年も前に完結したライター代表シリーズの続編兼ある種の最終回の様な短編だった。

あの時代の空気雰囲気もそのままに、主人公ヒロインや悪友キャラ達が再開し、再び「面白い物を探して」、青い空の向こうへと歩き始める物語

あの頃と何もかも変わらない、古い友人というか、昔よく言った店がまだやっているような安心感ノスタルジーを覚えた。再びあのキャラ時代出会う事が出来て、嬉しかった。

だが、それもリンクから15年の間何をやっていたのだろうと、探してみると、失望へと変わっていった。

惨めな氷河期世代オッサンニートだとか、他責思想丸出しのテンプレのようななろう主人公療育放棄された頭の病気の様な悪役令嬢、そんな判で押した様なテンプレなろう系ばかりの作風ばかりになっていた。

そこには「あの時代」に発揮した才能や感性カケラもない、

どこかの素性不明の本でとってつけたような兵站論や物流論、軍事理論講釈を垂れて粋がるバカ主人公

スラップスティックとただの奇行区別もつかない悪役令嬢が、〇狂いじみたことを喚きながらトー横のメンヘラの様に暴れまわる頭の病人の様な主人公

貰い物のチートだとか、現代知識無双をして、ヒロイン以外同性の友人すら出てこないあまりにも惨めな主人公

そんなものばかりだった。人気はそこそこあったのかもしれない、だが、そこにはなぜこんなメンタルでまだシャバにいられるのか、という様な煮詰まった読者欄に生息するなろう系の負け組オタクばかりがテンプレ評価する蟲毒だった。

子供のころ、石の裏をひっくり返して蠢く虫や蛞蝓を見たような気分を思い出した。

唯一救いがあるとすれば、書いていたライター当人も何か思うところがあったのか、2020年に入る前には活動を停止していることだった。今となっては作品はどこかのブログ魚拓サルベージされた場所しか見ることはできない。

あの時代市場規模の中で活動していたのだからネットで言われるなろう系市場実態と以上乖離して「儲からない、将来性がない」というのを体感的に察知して筆をおいたのか、それとも何か別の理由でもあるのか、あまりにも現実乖離したなろう系オタク達に心が侵食される様な苦痛を感じて逃げ出したのか、それは今となってはわからない。

いつまでも当たり前の日常が続いていた「セカイ系という世界」そして「一瞬だけの青春ぬるま湯時代」への鎮魂歌

かつて、「セカイ系」と呼ばれた一群の流行があった。

それは、世界というものがひどく狭く、しかし同時に、どこまでも広がっているかのようにネットで、秋葉原で、オタク界隈で、個々の若者たち人生で感じられた2000年代という時代産物である

日常は終わることなく続き、青春は一瞬でありながら、画面の向こうの主人公やその親友ヒロインたちも、そして画面を見る側の当人たちには永遠に似た手触りを持っていた。

いわば、ぬるま湯の様な富裕な日本の穏やかな時代産物だった。

何より哀しかったのは、なろう系を書いている以外で、かつて自身が手掛けた作品群の続編や外伝の様な短編を書いているときだけは、その感性や才能が色鮮やかに蘇っているところだった。

それは、失われていたはずの完成が色鮮やかに息を吹き返す、セピア色の黄ばんだ写真が綺麗にあの頃の青春空気と、匂いと、青空と、温度が戻ってくる様な感触に思えた。

そこには、成り上がり美少女承認欲求を求めて銃や刃物を手に他人殺傷する極悪人の様ななろう主人公はいない、他人が落ちていくのを「ざまあ」と笑うあまりに惨めななろう主人公も悪役令嬢もいない。

書類数字講釈を垂れながら、見ることもない兵隊一般人を「致し方ない犠牲」と平気で切る血も涙もない人非人の様な、なろう系主人公もいない

まるで場末キャバ嬢か、脳に何らかの寄生虫でも入ってるかの如く主人公マンセーマンセーと褒め称えて股を開くヒロインもいない。

そこにあるのは、ただ、あの頃と変わらぬ「人間」たちであった。

あの頃と何も変わらない、他者世界逆恨みすることなく、加齢で余裕がなくなって承認欲求劣等感精神おかしくなって認知が歪んでいるわけでもなく、

心が歪むことなく、いつまでも続く「終わらない文化祭」のような毎日と、静かに流れる「なんとなくぬるま湯の様な優しい世界」で、また面白い事を探して次は何をしようか、と仲間やヒロインと探して軽口を言い合って青空の下を歩いていく、

そして、主人公と悪友は別れ際にこう言葉を交わすのである

「さあ、また旅に出よう、あの青い空しか見えない、青い階段を上がれば出口だよ」

「結局俺達は、まだ何も見てないんだな」

だってそうだもの、"見る"キミがいてこその世界からね。だからもう一度世界を見て回ってきてほしい。」

「そんな重背を親友に負わせるなよ、友達遣いが荒いな」

「そうかもね、それだけ君を信用しているということさ。おっと、僕は遅れてから行くよ、そろそろ時間だ。また会おう。」

「ああ、また、どこかで」

このやりとりの中に、彼等と俺達と、そしてあの時代世界のすべてがある。

ああ、彼等や彼女らだけが永遠に続く様な錯覚でなく、本当に永遠の中にいるのだ。

青い階段を昇りつめた後に広がった青空と夏の街を一望できる白いビル屋上景色が広がり、

主人公は持っていた腕時計だけを青空に向かって放り投げる、そしてこう言った

「うん、まずはこれをしないと何も始まらいから。」と

ああ、それは時間というしがらみからさえ自由になるために離脱するという意味する行為なのだと、俺は感じ取った。

現実時間という世界から、本当に旅立ってしまったのだ、「永遠」の方へと。

その当時の古参ファン感想に古い友人を訪ねる様に感想欄に現れていた、それはまるで、亡き友の家や墓を訪れるように…なろう系オタクは誰一人といない、その落差があまりに悲しいと俺は感じた。

なろうやカクヨムに続きが書かれた時点で、本当に彼等は「死んでしまった」のだろう。とすると、続編は全て主人公が死んだ先に見た夢の中を、俺達が追体験しているだけなのかもしれない。

別のタブで開いているyoutube再生している、あの頃の作品主題歌は、きっとあの時代と彼等への鎮魂歌なのだろう。

気の抜けた明るい歌詞が流れている、だがそれは、本当に永遠世界へと旅立っていってしまった彼らと彼女たちの、あまりに悲しい鎮魂歌だった。

それは、明るさを装いながら、すでに失われた時代とその中に生きた人々と、あの日世界にとらわれ続けた俺をひそやかに弔っている。それは同時に、青青の時代とそこに生きた彼らへの静かな挽歌でもあった。

彼等はすでに旅立っている…きっとそれも、帰ることのない永遠の方へ。

彼等は帰らぬ旅へ出た。

そして、その旅路は、もはや俺が生きる時間のうちにはない。

いわば永遠のものの中へと静かに編入されたのである

彼等はすでに去った。

次の「面白い事」…青い鳥を探して、帰ることのない旅路へと赴き、時間の流れから離脱した。

そして今や俺の目の前から離れていった彼らは、彼女たちは

永遠という、歴史の外部に属している。

――去ったのだ。

青い鳥を探しに、

二度と帰らぬ道へ。

そして今、彼らはもはや、

この時代の中にはいない。

俺がなお、時代時間の中で生きている以上、きっともう彼らに再び会うことはないだろう。

ただ、記憶の中においてのみ、彼らは微かに息づく。

・・・それが、あの時代の残した、最後の光である

2026-04-12

anond:20260412145536

他に移れる金と精神力がある奴はそら他所へ行くだろ

9年前になろう小説秋葉原でイベ打って日経新聞記事になった時代調査の結果30半ば~40代だぞ

なろう系自体も実のところ年々右肩下がりだそうだし、金もなくなっていったガチ負け組高齢オタク物理的にこの世から退場していってるフェーズに入ってる

2026-04-05

いつも着てる服が終売して困ってる

ユニクロの紺の小さいチェックのシャツ10年以上愛用していた。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E453151-000/00?colorDisplayCode=66&sizeDisplayCode=004

1,2年ほどで襟が破れるので、その都度買い直していたのだが、先日店に行ったら売ってなかった。ネットで見ても在庫無しで終売している模様。

正直この10ジョブズの黒タートルネックのごとく、このシャツしか着てなかったので、新しく何を買えばいいのかマジでからないでいる。

大きめチェックの明るい青のシャツはあったので試しに試着してみたが、見事に2000年代秋葉原オタクになってしまった。

定番柄だと思うのでどこかには売ってるだろうとマルイパルコなど行ってみたが意外と売ってないという。

誰か売ってるところ知ってたら切実に教えてほしい。

2026-03-30

山手線の左側が嫌いって感覚、わかる人いる?

山手線の左側半分が嫌い。

都内外回り営業職。

乗換の利便性、街の導線、人の多さ、雰囲気治安

メシ、総合的に考慮して、

「ここの駅は嫌いだから降りたくない」で分けたら

キレイ山手線の右と左に分かれた。

自分オッサン臭いのは否定しない。

だけど渋谷とかもう若者の街でも何でもなく、常に工事している歩きにくい迷路しか思えない。

共感してほしいとは言わないが、似たような感覚ある人はいるか気になって書いてみた。

山手線も左側だけいつも異様に混んでるよね

~~好きエリア~~

品川

高輪ゲートウェイ

田町

浜松町

新橋

有楽町

東京

神田

秋葉原

御徒町

上野

鶯谷

日暮里

西日暮里

田端

駒込

巣鴨

大塚

~~ここから嫌いエリア~~

池袋

目白

高田馬場

新大久保

新宿

代々木

原宿

渋谷

恵比寿

目黒

五反田

大崎

2026-03-27

メイドカフェメイドさんに元気をもらった話

自分は常に落ち込んでいる。

それがもはや「基本」になっていて、

そのまま数十年生きている。


ものすごく低調になることはさほどないが

過去には何回かあるが)

ちょっと落ち込んでる」がベースで、

気持ちの中心線(線より上がポジ、下がネガ)より上がることはほぼない。

「今は楽しい」「今はうれしい」ということはたまにある。


さて、もう10年くらい前のことだが、メイドカフェに行った。

行ったことがなかったので、どんなものかと思ったのだった。

ベタな「メイドカフェ」を体験たかったので、秋葉原の有名店にした。


確か同じビルに同じ店舗がいくつも入っていて、

どこに行けばいいんだ? と思ったような気がする。

とにかくまぁ、どっかの店に入った。


「おかえりなさいませ、ご主人様!」


と、言われたかどうかは定かでない。

とにかくほとんど何も覚えてない。

多分、一番安いコーヒーを頼んで、1時間かそこらいて、

会員証のようなものを作って、普通に退店したと思う。


その時に、やたら話しかけてくれるメイドさんがいた。

メイドカフェにおいて客とメイドさんの関わり方とはどんな感じなのか、

見当もつかないまま行ったのだが、

なんだかやたら話しかけてくれるな? とは思った。

しばらく話すと離れ、また少しすると来て会話をしてくれる。

入店前に「さすがにずっと付きっきりみたいなことはないだろう」と思っていたが、

それにしても話しかけてくれるな? とは思った。


そういうものなんだろうか、と思いながら店を出た。多分。


帰途を経て、自宅に戻った。そして気づいた。

なんか…なんだか…元気になってる!

なんだこれ、なんかちょっと元気だぞ。

気持ちの中心線より、ちょっと上のあたりを、

フラフラ飛んでいるような感じがある。

なんで? いや、あれか? あれしかないよな…。


どうもあのメイドさんお話をしてくれたことによって、

自分は元気をもらってしまったらしいのだった。

そんなことあるんだ。

誰かと喋って高揚する、という体験過去になくもなかったが、

ここまでじんわりと、しかしはっきりと、

「元気をもらう」としか言いようのない体験は初めてだった。


何度も「元気をもらった」と書いているのは、

例えば「惚れた」とか「恋に落ちた」とかそういう感覚ではなかったから。

瞬間湯沸かし器みたいな激しい感覚ではなく、

じんわりと、なんだかちょっといい気分である…という半身浴的な感覚だった。

(あるいは寝湯でもいい。寝湯いいよ。みんなやりな)


メイドさんや、あるいはアイドルミュージシャン芸人アスリート

なんでもいいが「元気をあげる」なんてのは世迷言も世迷言戯言中の戯言である

そういう風に思っている、いや確信している自分がいる。

いるが、お前が実際に元気もらっちゃってんじゃねーか、という実績もある。

常に落ち込んでいるような人間が、

一人のメイドさんに、本当に元気をもらったことがある。

から「元気をあげる」なんてのも、全部が全部、嘘ではない。

そんな、小さい、けれど、確かなきらめきが、この世にはあるのである

2026-03-25

anond:20260324231036

めちゃくちゃわかる

ほんとのオタクハレ晴レユカイ秋葉原で踊る奴らではない

真のオタクは引きこもって漫画よんで感想アウトプットなんかせずボケーと日常を生きて「これは、うん、よかったな」と自己完結してる

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