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2019年に観た映画 BEST5

今日から大晦日にかけて、年間ベスト関連の記事をいくつか書いていこうと思います。毎年恒例の「映画」「旧譜ベスト」「ベスト・ソング」「ベスト・アルバム」という感じで、まずは「2019年のベスト映画」から。映画館/DVDレンタル/TV放送含め、公開年に関係なく2019年に観た映画の中から良かった5作品を選びました。去年はBEST20だったけど今年は近年稀にみるほどに映画を観に行く機会が少なく、『ジョーカー』も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も結局見れずじまい。コメントはネタバレ含むため後半にまとめてあります。では。

※予告編映像を貼っていますが公式の日本語版予告がない作品は公式の海外版予告を貼っています


No.5 『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
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It Chapter Two - 2019年 アメリカ
監督:アンディ・ムスキエティ
原作:スティーブン・キング
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
キャスト:ビル・スカルスガルド/ジェームズ・マカボイ/ジェシカ・チャステイン/ビル・ヘイダー/イザイア・ムスタファ/ジェイ・ライアン/ジェームズ・ランソン/アンディ・ビーン





No.4 『新感染 ファイナル・エクスプレス』
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부산행 (釜山行) - 2016年 韓国
監督:ヨン・サンホ
脚本:パク・ジュスク/ジョースーク・パーク
キャスト:コン・ユ/チョン・ユミ/マ・ドンソク





No.3 『タワーリング・インフェルノ』
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The Towering Inferno - 1974年 アメリカ
監督:ジョン・ギラーミン
脚本:スターリング・シリファント
出演者:スティーブ・マックイーン/ポール・ニューマン/フレッド・アステア





No.2 『ターミネーター:ニュー・フェイト』
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Terminator: Dark Fate - 2019年 アメリカ
監督:ティム・ミラー
原作:ジェームズ・キャメロン/ジャスティン・ローズ/ジョシュ・フリードマン/デヴィッド・S・ゴイヤー/チャールズ・H・イグリー
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー/ビリー・レイ/ジャスティン・ローズ
キャスト:リンダ・ハミルトン/アーノルド・シュワルツェネッガー/マッケンジー・デイヴィス/ナタリア・レイエス/ガブリエル・ルナ/ディエゴ・ボネータ





No.1 『ライフ』
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Life - 2017年 アメリカ
監督:ダニエル・エスピノーサ
脚本:レット・リース/ポール・ワーニック
キャスト:ジェイク・ジレンホール/レベッカ・ファーガソン/ライアン・レイノルズ/真田広之/アリヨン・バカレ/オルガ・ディホヴィチナヤ





なんだか殺人ピエロとゾンビと火災と殺人アンドロイドとエイリアンという、殺伐としたチョイスになりました。ハートウォーミングな作品やシリアスなヒューマンドラマやコメディなんかも好きなんですけどね。以下、作品ごとのコメントです。ネタバレあるので未見の方はご注意ください。




『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は昨年観た『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編。映画秘宝ナイトの先行上映イベントで、町山智浩氏や高橋ヨシキ氏の登壇とともに楽しめた。ホモフォビア(グザヴィエ・ドランのカメオ出演には驚かされた)やDVなどさまざまな社会風刺が盛り込まれたホラー作品として、そして何よりエンタメ作品としてよくできていたと思う。前作の初見時ほどのインパクトはどうしてもなかったものの、中華料理屋のシーンとか、巨大グモ化したペニーワイズといったB級っぽい描写が増え、そこが良かったり。漫☆画太郎的なババア、もといおばあちゃんや、「怖くない」「怖い」「超怖い」3つのドアのシーンなんて完全にギャグで爆笑したし。

ただ、ペニーワイズの撃退方法が思ったよりショボくて肩透かしだったり(これは逆に、トラウマというのは誰でも意外に簡単な方法で克服できたりするものだよ!というメッセージだったりするのだろうか)、27年おきに現れる理由は?3つの火の玉は何?デリーでかつて起きた火災とペニーワイズの関係は?そもそもなぜピエロの恰好なのか?といった部分の伏線回収がなかった(どこかで示されているのかもしれないけど自分には気付くことができなかった)ところが気になったかな。


『新感染 ファイナル・エクスプレス』はめちゃくちゃ俊敏なゾンビが斬新で、ゾンビ映画としてとても楽しめた。仕事人間、老姉妹、学生カップルなどさまざまな人間関係の織り込み方はベタながらよくできていて、それぞれに感情移入させられつつ「この人は生き残るだろうな」なんて思っていたらあっさりゾンビに食い殺されたりするので、最終的に誰がサヴァイブできるのか?という緊張感もあり。どう考えても絶望的なヤバイ状況であるにもかかわらず、登場人物がアホ過ぎてつい笑ってしまうシーンがあったり、『IT』同様にこちらもエンタメ性が高かった。最後はサッドエンドながら一応ホロリと感動みたいな演出で終わるが、あそこまでゾンビが無双してしまうとエンドロール後もパンデミック収束は絶望的だし、自分はラストは全く感動できなかったので思いっきりバッド・エンドにしてもよかったのでは?とは言え、全体としては大満足な作品。


『タワーリング・インフェルノ』はパニック映画の金字塔として有名な作品なので以前から観てみたかった作品。同じくパニック映画を代表する『タイタニック』のオマージュ元ネタと思しき部分もあったりと楽しめた。高層ビル火災が起こったときの現場の混乱具合や起こり始めの頃の悠長さ、パニック起きてからの阿鼻叫喚との対比、責任の押し付け合い、人はいざというとき身勝手さが羞恥心を上回るんだな…という描写など、リアルさがあって面白かった。


『ターミネーター ニュー・フェイト』は、やはり自分はターミネーター世代というか、幼少期に家族で「ターミネーター」と「ターミネーター2」を観た世代なので。といいつつ、T2以降のシリーズ作品は観てないんだけど…。ただ、だからこそこの作品を楽しむことができたのではないかと思う。この作品は賛否が割れていて、『ターミネーター3』以降のシリーズ作品を観てきた人にとってはそれらの内容を覆すような『ニュー・フェイト』に対して否定的なんだとか。

リンダ・ハミルトンが還暦越えにしてたくましい姿で出演していることもさることながら、自動車工場~フリーウェイ~メキシコ国境~輸送機~ダムと目まぐるしく変化する舞台と、その環境をこれでもかと生かしたド派手な演出は興奮させられっぱなし。特に輸送機のシーンが、貯水湖への墜落も含めて最高だったかな。あと、『T2』当時憧れて髪型を真似したエドワード・ファーロングが、CGとは言えあの時の姿で見れたのは嬉しかったな。秒で死んだけど。

それと…予告編初めて観たけどナニコレ、めちゃくちゃつまらなそう!事前に予告編を観ていたら映画を観に行ってなかったかも。それぐらい、本編は予想以上に面白かったです。


『ライフ』は個人的に大好きな宇宙SFもの。宇宙系もしくは近未来系SFにハズレ無し、そしてジェイク・ジレンホール出演作品にハズレ無し!と思って当ブログの年間映画ベスト10年分をちょっと振り返ってみた。

2018年
5位『ドニー・ダーコ』
ジェイク主演のパラレルワールド系SF

2017年
7位 『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
ジェイク主演のドラマ

4位『複製された男』
ジェイク主演のサイコスリラー

3位『未来世紀ブラジル』
近未来系SF

1位『ブレードランナー 2049』
近未来系SF

2016年
5位『エクス・マキナ』
アンドロイド系SF

2位『オデッセイ』
宇宙系SF

2015年
9位『エベレスト 3D』
ジェイク出演のサバイバルアドベンチャー

3位『ナイトクローラー』
ジェイク主演の犯罪スリラー

2014年
1位『インターステラー』
宇宙系SF

2013年
1位『ゼロ・グラビティ』
宇宙系SF

2012年
1位『ガタカ』
近未来系SF

2011年
2位『ミッション:8ミニッツ』
ジェイク主演のSFスリラー

2010年
11位『ゾディアック』
ジェイク主演の犯罪スリラー

7位『インセプション』
SFアクション

4位『ブレードランナー』
近未来系SF

3位『月に囚われた男』
宇宙系SF

これまでに観たジェイク・ジレンホール出演作がすべてアタリなのと、これまでに観た宇宙系・近未来系含むSFモノがほとんど大アタリなので、ジェイク×宇宙系SFが面白くないわけがない。が、この映画の最大のキモは驚愕のラスト30秒か。こういう大ドンデン返しの映画って結構世の中にあると思うけど、正直ここまで驚かされたのは初めてだった。とにかくヤバい。面白過ぎた。


そのほかには『翔んで埼玉』や『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』なんかを観たけど、「笑える」という意味ではどちらも面白かったものの、映画として素晴らしい作品だったかで言うとまあまあかなという感じだったので今回はランク外。2020年はもう少し映画を観に行けたらなと思います。
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